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2011年07月15日
キャスコ パワートルネード ユーティリティ

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャスコ パワートルネード ユーティリティ の44番 です。

シャフトは ELASTER U5500 です。
ロフトは19度、クラブ長さは40.75インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は58g、トルクは4.9、バランスはD0、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は332gです。

久しぶりに出会った、キャスコの新しいパワートルネードです。
初代モデルに出会ったときはとても衝撃的でしたし、当時すごく人気が高かったですが、今回のこのモデルも既にすごい人気なのだそうです。
このモデルは6代目のパワートルネードなのだそうですが、これまで同様、すごく打ちやすそうな感じがします。
キャスコはドライバーよりも、ユーティリティや、ボール・グローブのほうが有名といっていいかもしれません。

これまでと多少デザインは異なる感じもしますが、今回のモデルもすごく美しいと思いました。
形状自体はすごくシンプルな感じですが、易しさがギュっと詰まっているようです。
目に見えないところに、様々な工夫が施されている感じがします。

店員さんから、このクラブがいわゆる『スルーボア』設計になっていることを聞き、なるほど・・・。と思ったと同時に、懐かしいな・・・。と思いました。
スルーボアといえば、やはりキャロウェイがすぐに思い出されますし、『ビッグバーサ』は一世を風靡しました。
球があがりやすくなったのは、紛れもない事実だと思います。
ただ『操作性』という点で考えてみると、スルーボアでないほうがいいようにも思うので、必ずしも易しくなったとは思えないところもあるのかもしれません。
『球のあがりやすさ』=『易しさ』と捉えておられる方には、かなりメリットがあるのかもしれません。

こうして見ても、やはりかなり『シャロー』なヘッドだと思いました。
球が浮きやすいんだろうな・・・。と思いました。

これまでのパワートルネード同様、とてもいい顔をしています。
いわゆる『卵型』といっていいでしょうか?

よく見ると、何やら青い線があります。
どういった狙いがあるのでしょうか?
よく解りませんが、違和感などは全く感じませんでした。

素振りをしてみた感じは、かなり軽くシャフトも軟らかくて、これは苦戦しそうだぞ・・・。と思いました。
違うスペックの試打クラブを探してみたのですが、あいにくこのモデルしか無かったので、今回は諦めることにしました。
なかなか難しいことだとは思いますが、試打クラブのスペックがもっと色々とあるといいな・・・。と、いつも思います。
すると、もっと充実した試打ができるような気がします。
しかし、いつも無計画で『行き当たりばったり』で私は試打をしているので、仕方のないことかもしれません。
また違ったスペックがあれば、是非試打してみたいと思いました。

ボールを前にして構えてみても、予想通り、かなり構えやすく感じました。
先ほどの青い線も、全くといっていいほど気になりませんでした。
とても美しい顔で、自然とセットアップが決まってきます。
最近のユーティリティは、いわゆる『グース型』が多いような気がするのですが、このクラブはすごく『ノーマル』な感じがします。
私はどちらかというと、こういったノーマルな感じが構えやすく感じるので、とても好感がもてました。
引っかかりそうな感じもしなかったですし、球を拾いやすく、またよく上がってくれそうな感じがしました。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じだと思いました。
かなり柔らかい感じがしました。
このヘッドの素材は『スーパーハイテン』なのだそうで、昔からのイメージだと、やや硬そうな印象があるのですが、最近はそういった感じがしません。
このクラブもそうですが、最近のスーパーハイテンは、とてもいい感触を楽しむことができます。
昔からの、私の単なる『重い過ごし』なのかもしれない・・・。と思いました。

『音』も、なかなかいい感じだと思いました。
『程よい金属音』といったらいいでしょうか?
球を『弾いている』というのを強く感じることができます。

『球のあがりやすさ』という点では、『超』という言葉が付くくらい、かなり秀でています。
正直私には上がり過ぎだと思いました。
見た目はとてもシンプルで、いかにも叩いていけそうですが、実際は叩いていくと、なかなかいい球は出にくいと思いました。
ヒッタータイプの方よりは、明らかにスインガータイプの方にメリットが大きいクラブだと思います。
打ち込む必要もないですし、『横からはらう』イメージで打っていきたい方にも、すごく易しく感じられるのではないでしょうか?
球も拾いやすいと思いましたし、とてもイージーなクラブだと思いました。
これまでのパワートルネードも、すごく易しかった印象がありますが、今回のこの『6代目』はそれらの『トップレベル』といっていいくらい敷居が低くなって、易しくなっているのではないでしょうか?
こうやって球を打ちながら、『浮かない球』を打つほうが難しい・・・。と思えるほど、自然とよく上がっていきました。

『安定性』という点では、打出し方向を上手く取れれば、途中から大きく曲がる感じはしなかったですし、かなり『直進性』も高いような気がします。
しかし、私にはスペック的に難しく感じる部分があり、タイミングが取りづらくて、球筋がやや乱れてしまいました。
こういったクラブほど、全身で打っていかなくては・・・。と思うのですが、なかなか『足の感覚』を使っていくことができませんでした。
打ち込んでいくと、どうしてもタイミングがブレてしまい、それが球にも表れてしまっている感じがしました。

『飛距離性能』という点でも、私にはやや難しく感じる部分があったのですが、本来の性能は、かなり優れていると思いました。
昔から『スーパーハイテン』=『飛び』という印象が強いですが、今日もそのイメージ通りの高い飛距離性能を垣間見ることができました。
『ロフト19度』といえば、私の感覚では『2番アイアン』くらいなのですが、比べものにならないほど敷居も低くて打ちやすく、高弾道で飛距離を稼いでいきやすいクラブだと思いました。
昔からロングアイアンが苦手で、実戦でもレイアップを余儀なくされた方、易しく『200ヤード圏内』にボールを運んでいきたい方には、かなり心強い相棒となってくれるのではないでしょうか?
今回のスペックだと、どちらかというとベテランゴルファーの方にマッチしやすいところもあると思いますが、スペックを選べばより幅広い層に対応してくれる心強いクラブだと思います。

『操作性』という点では、なかなか『曲げよう』という発想には、正直なれませんでした。
このような、かなりのソフトスペックなクラブでは、あまり『冒険』はしたくないと思いました。
タイミングも取りづらかったですし、暴れないようにするだけで、今日は精いっぱいでした。
また違ったスペックに出会うことがあれば、是非試打してみたいと思いました。

何年振りかに出会った『パワートルネード』ですが、やはりいいクラブだな・・・。と思いました。
こういったユーティリティに出会うと、昔、一世を風靡した『リョービ ビガロスメディア』などを思い出します。
『ユーティリティ専用』といいますか、ユーティリティに特化したメーカーというのは、とても印象に残っています。
キャスコはユーティリティだけでなく、ドライバーやアイアンなどもありますが、やはりユーティリティの知名度は抜群だと思います。

こういったカッコいいクラブだと、いかにも敷居が高そう・・・。と感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は決してそんなことはなく、かなり親しみやすいクラブだと思います。
先ほども書きましたが、ヒッタータイプの方には、合いづらいところもあると思いますが、スインガータイプの方には、かなり頼もしく感じられるクラブといっていいのではないでしょうか?
こういったクラブがキャディバッグに入っていると、ゴルフがすごく楽になるような気がします。
苦手をひとつ克服できるように思います。

ルールギリギリの大きさを持ち、ルールに定められた慣性モーメントギリギリのドライバーや、『ポケットキャビティ』『アンダーカットキャビティ』など、ドライバーやアイアンの『易しさ』はかなり進化しているのに対し、ユーティリティはどちらかというと、それほど進化していないような気もします。
しかし、昔から易しいユーティティが無かったわけでなくて、むしろたくさんあったような気もします。
ドライバーのように驚くようなクラブに出会うことは少ないですが、一昔前のユーティリティブームの頃を考えると、今は多少沈静化しているのかもしれません。
ただ、こういったクラブが火付け役となって、またユーティリティブームがやってくるのかもしれません。
まさに『歴史は繰り返す』といったところでしょうか?

ユーティリティを使いこなせるようになると、これまでの『空白の距離』をカバーできるので、余計なレイアップがなくなり、スコアメイクにおいて有利になることは間違いないと思います。
易しいユーティリティを使いたいけど、『顔の美しさ』や『抜けの良さ』を求めていきたい方にも、かなり魅力的に感じられるのではないでしょうか?
今日の私はなかなか使いこなすことができませんでしたが、また機会があれば、再びチャレンジしてみたいです。
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