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2011年06月04日
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マスダゴルフ マッスルプロトアイアン

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マスダゴルフ マッスルプロトアイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはX100、シャフト重量は119g、バランスはD3、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は449g です。

初めて手にしたマスダゴルフのアイアンです。
とてもシンプルでカッコいいマッスルバックアイアンです。
マスダゴルフのクラブに出会える機会は少ないので、今日はとても嬉しく思いましたし、やはりマッスルバックというのは、とても気持ちを高ぶらせてくれます。
余計な物は一切ついていない、この『シンプルさ』がとても美しいです。
今のクラブは、まず『機能性』が重視されているところがありますが、昔のクラブは工芸品のような『美しさ』をもっていたものがたくさんありました。
そういった意味でも、このアイアンは昔に戻ったような気がします。

しかし何と言っても、まず目に付いたのが、この『ネックの長さ』です。
最近のアイアンでは、見たことない『超・ロングネック』です。
見るからに『高重心ですよ』といっているようです。
昔はこういったアイアンがたくさんあったので、こうして見ていてもすごく懐かしい感じがします。
まるでタイムスリップでもしたかのようです。
何となくなのですが、『首長竜』みたいだな・・・。と思いました。
同じマッスルバックアイアンでも、恐竜に例えると、このアイアンは『ブロントザウルス』で、他のアイアンは『ティラノサウルス』や『ステゴサウルス』のようだな・・・。と思っていました。
そんな感じが、このロングホーゼルにはありました。
重心は高くなるので、当てただけで球が浮いてくれるようなアイアンではないですし、ある程度のヘッドスピードなども要求されるとは思いますが、アイアンに必要な『スピン』を掛けていくには、こういったクラブはとても有利だということをこれまでの経験から学んでいます。

まるで『刀』を思わせるようなシャープで、とてもカッコいいアイアンです。
惚れ惚れするくらい美しいです。
ゴツゴツした感じが全くなく、『プレーン』な感じが何とも言えない雰囲気を醸し出しています。
『大雑把さ』や『ファジー』な感じもしません。
すごくクリアな感じがします。

こうして見ていても、必要なところだけ肉厚になっていて、それ以外の余計な物は一切排除されている・・・。といったところでしょうか?
こういった美しさ・シンプルさがマッスルバックの魅力のひとつだとは思うのですが、『難しそう』と、敬遠される方が多いのも事実だと思います。
しかし、私はとても挑戦意欲を掻き立てられます。

『ソール幅』も、かなり薄いです。
『低重心』という言葉とは、大きくかけ離れているアイアンといっていいのではないでしょうか?
しかし、ワイドソールアイアンが苦手な方は、これくらいの幅に魅力を感じられると思いますし、ヘッドが上手く入りやすい・・・。と感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

素振りをしてみても、この適度な重量感がとてもいいです。
タイミングも取りやすいですし、暴れる感じがしないので、こういったタフなアイアンには、このシャフトはとても相性がいいような気がします。
このアイアンで、軽量スチールが挿してあると、私にはかなり難易度が上がってしまいます。
軽いクラブだと、どうしても手で余計な操作をしてしまうこともあるのですが、これくらいしっかりとした感じがあると、身体全部を効率的に使って振っていける感じがするので、自然とミート率も上がるような気がします。

ボールを前にして構えてみると、その身震いするほどの美しい顔に、思わず見入っていました。
アイアンに求める『構え感』を全て兼ね備えている感じがしました。
余計な『贅肉』は一切ついていません。
『グースネック』や『トップラインの厚さ』『ヘッドの大きさ』などに安心感を持たれる方には、やや不安に感じられるかもしれませんが、私はこういった顔に魅力を感じます。
左右のイメージもそうですが、これくらい『顔』が良いと、弾道の高さも、すごくイメージしやすいです。
この美しい顔をしたクラブとペアを組んでいる、このボール自身も喜んでいるんじゃないかな・・・?などと思ってしまいます。
これくらいネックが長いと、あくまでも私の感覚なのですが、『ボールを押し込んでいける』感じがして、魅力を感じます。
私自身の日頃の練習を、このアイアンにテストされているようで、いつもはクラブを試している私が、今日は逆に試されているような感覚をもちました。
ミスをしたら、このアイアンにその原因を教えてもらおう・・・。と思っていました。
易し過ぎるアイアンでは、自分がミスをしても、それを気付きにくいところもありますが、こういったタイプのアイアンは正直に、はっきりと教えてくれるので、優れた『相棒』でありながら『コーチ』のような役目も担っているような気がします。
試打を開始しました。

『球のあがりやすさ』という点では、やはり『タフ』な部分がすごく感じられると思います。
一般受けはしないアイアンだと思います。
最近は数年前に比べ、かなり『締まった』感じのアイアンが増えてきましたが、このアイアンはそれらの中で『トップ』といっていいほどの締まった感じのするアイアンです。
フェースとボールが接触さえすれば自動的に球が浮いてくれる感じはしませんが、すごく易しい感じでスピンが掛かってくれるので、より『ナチュラル』な感じで『高さ』を出していくことができました。
やはり7番アイアンのロフトは『34度』くらいまでだな・・・。などと思っていました。
『バードウォッチ』といいますか、『俯瞰(ふかん)』で見ることのできるアイアン・・・。といったらいいでしょうか?
ターゲットとなるグリーンの中央、あるいはピンに向かってスピンを効かせながら『上から』攻めていけるアイアンだと思います。
横から攻めるのではなく、上から落としていけるので、『3D感覚』で攻めていけるといったらいいでしょうか?
昔ながらのアイアンです。
最近のストロングロフトアイアンには感じられないフィーリングです。
練習場のグリーンによく噛んでくれている感じがしたので、より安心してアグレッシブに攻めていけそうな感じがしました。
スピンがほどける感じもしませんでした。

『打感』は予想通りとても柔らかくて、何ともいえない感触を一球目から楽しむことができました。
軟鉄鍛造アイアンが持つ、極上の打感を楽しむことができました。
それに加え、マッスルバックの肉厚感がボールを勢いよく打ち出してくれているように感じました。
色々なアイアンを目にしていて、特にマッスルバックは必ずといっていいほど試打をするのですが、それはこういった楽しみがあるからだと思います。
何度経験しても、この感触に飽きることがありません。
難しいアイアンでありながら、いいスイングができた時は、大きなご褒美をプレゼントしてくれます。
易し過ぎるアイアンで、あまりフィーリングが合わないままナイスショットをしても、何だかスッキリしないと感じることがありますが、こういったアイアンだとすごくダイレクトに伝わってくるので、満足感が高いです。
いわゆる『結果オーライ』では、あまり大きな満足感は得られません。
とはいっても、実際の私のラウンドは、結果オーライが実に多いのですが・・・。

『安定性』という点では、やはりかなり『シビア』ですし、それに加え、この『タフさ』がかなり難易度を上げているような気がします。
左右のブレにもシビアですし、球が浮きやすいアイアンではないので、難しく感じられる方もたくさんいらっしゃるかもしれません。
明らかに『ヒッター向け』だと思いますし、そこにプラス『正確性』が要求されます。
なので、『敷居』の高いアイアンだと思いますし、ごく一部の方に向けて作られたアイアンといっていいような気がします。
しかし、この前TVで、
「現代人の足の機能が衰えてきている・・・。それはあまり歩かなくなったこともあるし、靴が良くなり過ぎたのが原因」
というのを観て、いつもゴルフのことが頭から離れない私は思わずハッとなりました。
このことはゴルフのスイングにもいえるのではないか?と思っていました。
最近のクッション性能が優れた靴を履き慣れてしまって、足の裏の感覚が衰えてきているのだそうです。
昔ながらの『鼻緒』のついた下駄などがすごくいいのだそうですし、できれば『裸足』がいいそうです。
足の指で地面をキャッチする感覚がとても大切なのだそうです。
真夏や真冬のアスファルトの上を裸足で歩くことは現実的ではないですし、衛生上の問題などもあるので、外も裸足というわけにもいかないですが、もう一度履物に目を向けることも必要なのではないか?と思いました。

アイアンに限らず、最近の易し過ぎるクラブが多くなり過ぎて、スイングの崩れに気づかない方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
スイングの形にこだわり過ぎるのは、あまり良くないことかもしれませんが、ミスをしてもそれを気付かせてくれないクラブを使い続けることは、長い目で見たら、決していいことではないような気がします。
『いいクラブ』というのは、『易しさ』ばかりが全面に感じられるクラブのことではなく、『グリップ』を含め、スイングやタイミングの乱れなどをすぐに教えてくれ、それに気付かせてくれるクラブのことを言うのではないでしょうか?
勿論、ゴルフを『付き合い程度』や『仕事・人付き合いの一環』と捉えておられる方には、それほど深く考える必要はないのかもしれませんが、少しでも上達していきたい・・・。と考えておられる方には、あまり『オートマチック』過ぎるクラブを使い続けることは良くないことなのかもしれません。
『足の感覚』。
特に『足の裏の感覚』は、ゴルフにとってすごく重要なことですし、ゴルフに限らず『野球』や『テニス』『バドミントン』『バレーボール』『バスケットボール』『卓球』・・・。など立って行うスポーツには足の裏の感覚がとても大切なことは、経験者の方ならどなたでも理解しておられると思いますし、スポーツだけでなく、『剣道』や『柔道』『空手』などの武道や『ボクシング』などの格闘技でも足の裏の感覚はとても重要だと思います。
ボクシングのダウンシーンを見ていると、その多くが『ダメージの蓄積』などもありますが、いわゆる『足が揃って』しまっている(踏ん張りが効かない)時にパンチを受けて、ダウンすることが多いです。
何だか、かなり横に逸れてしまいましたが、このかなり『タフ』で『シビア』なアイアンで球を打っていると、そんなことを考えていました。

『飛距離性能』という点では、やはりこういった『ノーマル』なタイプのアイアンなので、それほど多くは望めないのかもしれませんが、『正確に刻む』といったことを考えるとこれくらいがベストな気がします。
このアイアンで、単にロフトを立てたり、長さを長くしてしまうと、『距離が伸びる』というメリットよりも、難しくなるデメリットのほうが大きくなるので、あまり得策ではないような気がしますし、そうなってくると、きちんと『6番』あるいは『5番』といった刻印されるように思います。
アイアンヘッドに、かなりの工夫を施して、『易しさ』というものがないと、『ストロングロフト』や『長尺化』は難しいのが現実だと思います。
ミスに対する『シビアさ』も顕著でありながら、ある程度のヘッドスピードもないと球は浮いてくれないので、距離も出せないかもしれません。
今は易しいクラブが求められているので、このアイアンはかなり特異な感じもしますが、使い続けていくと、そのゴルファーのポテンシャルは間違いなく上がっていく・・・。といってもいいのではないでしょうか?
『巨人の星』の『大リーグボール養成ギブス』ではありませんが、日頃、こういったクラブを手にしていると、後で大きなプレゼントが待っているような気がします。
『易しさ』だけに目を向けているのは、あまり良くないことなのかもしれません。

『操作性』という点では、抜群でした。
はっきりいって『最高レベル』です。
左右にもすごく打ちやすかったですし、敏感に反応してくれるので、とても心強いです。
『慣性モーメント』が大きく、曲がりにくいアイアンは、かなり極端なことをしないと、なかなか思うようにいかないことも多いですが、このアイアンはすごく反応がいいので、自分のスイングのままで勝負できる感じがします。
イメージするだけで、それをアイアンが敏感に感じ取ってくれる・・・。といった感じがします。
乗馬には『人馬一体』という言葉があるそうですが、そういった意味でいうと『人鉄一体』といったらいいでしょうか?
こういったアイアンで球を打っていると、球筋もイメージしやすいですし、頭の中でイメージしているゴルフ場のレイアウトが鮮明に浮き上がってくる感じがします。
今は『操作性』よりも『安定性』『球のあがりやすさ』が求められている時代だと思いますし、そういったことを考えると、あまり多くの支持は受けられないのかもしれませんが、逆にすごく魅力的に感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

ここ数年、マッスルバックも復活してきて、これまでも『三浦技研』『EPON』『ブリヂストン』『ナイキ』『フォーティーン』『タイトリスト』『ミズノ』・・・。など、数々の素晴らしいマッスルバックアイアンに出会ってきました。
しかし、『タフさ』という点では、一昨年出会った『ロイヤルコレクション RC Forged アイアン』が私の中で、ナンバー1です。
このアイアンの印象度はとても強いです。
今日試打した、この『マスダゴルフ マッスルプロトアイアン』は、それに匹敵するほどの『タフさ』と『シビアさ』を併せ持っているアイアンです。
まさに『キング・オブ・マッスルバック』といっていいアイアンだと思いました。
キャビティアイアンのチャンピオンを決める大会を『C-1』とするならば、マッスルバックのチャンピオンは『M-1』といっていいのかもしれません。
そういった意味で言うと、このアイアンは間違いなく私の中での『M-1チャンピオン』だと思いました。
正直、かなり使い手を選ぶアイアンだといっていいのだと思いますし、敬遠される方も多いかもしれません。
しかし実際に使ってみて、得られることも多いのではないでしょうか?
また新たな発見に出会えることもあるのではないでしょうか?

最近は『個性』の少ないアイアンが多く、どれもあまり大きな違いはないように思うこともあるのですが、このアイアンは、はっきりと個性が感じられます。
その一番大きな個性は、やはりその『ロングネック』です。
このネックの部分は、年々短くなっていて、マッスルバックでもあまり長い物を見かけなくなりました。
そういったことに慣れてしまっていたのか、今日はすごく驚かされましたし、思わず手に取って眺めていました。
そして実際に試打してみて、その『タフさ』を感じながら、フィーリングの良さを楽しんでいました。
何球も夢中になって打ち続けていました。
すごく敏感に反応してくれるので、一球ごとにターゲットを変え、色々な球を打って楽しい時間を過ごすことができました。
ふと気が付けば120球以上、休憩なして黙々と打っていました。
私にとって、球数と時間を忘れさせてくれるアイアンでした。

今年に限らず、昨年・一昨年と、私はたくさんの素晴らしいアイアンに出会う機会に恵まれたのですが、この『マスダゴルフ マッスルプロトアイアン』というアイアンは、間違いなく印象に強く残り続けると思います。
易しいクラブがダメで、難しいクラブがいい・・・。というのでは決してないですが、こういった挑戦し甲斐のあるクラブに出会えるだけで、いつもとは違った何かを感じることができるような気がしますし、昔はたくさんあったので、『懐かしさ』という部分も感じていました。
アイアンに限ったことではないのですが、最近出会っているクラブを見ると、特にドライバーなどはヘッドの大きさも『コンパクト化』が進んでいますし、少しずつ以前に戻っているのでしょうか?
勿論、流行というのは、巡り巡ってくるものですし、いずれまた『460cc』が主流になったり、『長尺化』や『異形ヘッド』『甲高い音』なども流行ってくるのかもしれません。
『チタン』以外の素材も開発されるかもしれません。
そういったことを考えると、すごくワクワクしますし、『5年後』『10年後』のクラブが想像できません。
しかし、今回出会ったアイアンのように『原点』ともいえるようなクラブは決して無くなって欲しくはありません。
『100年後』あるいはそれ以降のゴルファーが昔のクラブを見た時に、『美しい』と感じるクラブが数多くあって欲しい気がしますし、そんな時代に生きていたいと思います。
今日はこのアイアンに出会えたおかげで、ずいぶんと楽しませてもらいましたし、普段あまり考えないようなことも考えてしまいました。
私の後輩に、タフなアイアンを探している人がいるので、私は迷わずこのアイアンを勧めてみようと思いました。
久々に『骨のある硬派』なアイアンに出会えた一日でした。
コメント
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とても良さそうですね。
私は、このようなアイアンを試打する機会がないので、
このブログを拝見して、試打した気分になっています。
コブラMBを越えるものにめぐり会わない(打ちたいと
思うものにめぐり合えない)ですが、これは打ってみたいと
思いました。
2011-06-10 09:52 のぶ URL 編集
やはりマッスルバックは魅力がありますね
この度はコメントを寄せて下さいましてありがとうございます。
今回出会った、このマッスルバックはとても『手応え』のあるアイアンですね。
すごく『骨のある』アイアンだと思いました。
コブラMBはとても素晴らしいアイアンですね。
私もあの抜群のフィーリングが忘れられません。
このマスダゴルフのマッスルバックも、かなり試し甲斐のあるアイアンだと思いますので、もし機会がございましたら、是非お勧めしたいと思います。
これからもお時間がございましたら、また私の記事にお付き合いいただけると幸いです。
それでは失礼いたします。
2011-06-10 23:40 golfdaisuki URL 編集
同感です。
過去に、コブラS3の記事でコメントさせて頂いた者です。
いつも拝見しています。
キャビティが悪いわけでは無いのですが、マッスルバックの
打感を味わってしまってから、もう後戻り出来ません。
あの感触が味わいたくて、ついつい練習の球数が増えて
しまいます。
これからも、頑張ってください。
またコメントさせて頂きます。
2011-06-13 15:49 のぶ URL 編集
マッスルバックはたまらないですね
再びコメントを寄せてくださいまして、ありがとうございます。
仰る通り、一度マッスルバックの打感を味わってしまうと、その魅力にとりつかれてしまいますね。
すごく同感できますし、これからも素晴らしいマッスルバックアイアンに出会っていきたいですね。
これからも記事を書いていきたいと思いますので、よろしくお付き合いのほど、よろしくお願いします。
それでは失礼いたします。
2011-06-16 01:22 golfdaisuki URL 編集