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2011年04月23日
福山ゴルフ SKYWARD 450Ti ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは 福山ゴルフ SKYWARD 450Ti ドライバー です。

シャフトは FUJIKURA SKYWARD-TOURです。
ロフトは9度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は317gです。

初めて手にする福山ゴルフのドライバーです。
手にするのは初めてですが、このメーカーのことはずっと前から知っていました。
『KAMUI』などと共に、『地クラブの雄』ともいえる老舗メーカーです。
特にドライバーは、その飛距離性能の高さが有名です。
『地クラブ』は、やはりその『土地』と深く関わりがあると思いますし、その地名が名前の中に組み込まれているのは、とても素晴らしいことだと思っています。

実現は難しいと思いますが、駅や空港で購入するお土産物のように、全国各地の地名などが入った地クラブにたくさん出会えると、また面白いな・・・。と思いました。
例えば、
『JBEAM』=『東京JBEAM』
『EPON』=『新潟EPON』
『本間』=『山形HONMA』
『KAMUI』=『富山KAMUI』
『三浦技研』=『兵庫MIURA』
など、考えてみただけで楽しくなります。
同じ『メイドインジャパン』でも、もっと掘り下げてみると、また違った面白さがあるのではないでしょうか?
また、車のように『寒冷地仕様ドライバー』など、地域の特性に合わせたクラブ作りも面白いかもしれません。
北海道と沖縄のゴルフでは、違うところも多いのではないでしょうか?
特にボールに大きなメリットがあるような気がします。

とてもすっきりとした形状になっています。
最近は『シャロー化』と『ディープ化』に分かれるように思いますが、このドライバーは明らかに『ディープ化』したヘッドだと思います。
機能的に見えるドライバーが多い中、こういったシンプルなデザインのドライバーには、すごく魅力を感じます。
あまりにもたくさんの機能をクラブに持たせるよりも、あくまでもイニシアチブはプレイヤーに持たせてくれているようなクラブのほうが長く付き合っていけるのではないでしょうか?

ヘッド後方にウェイトのような物が組み込まれています。
こういったところは、これまで出会ってきた他のメーカーのドライバーと共通しているところだと思います。
最近は交換できるものが多いですが、このドライバーの物は取り外しができないようです。

『F-1』と表示されています。
どのような意味があるのでしょうか?
『F-1』といえば、先日試打した『WILLIAMS』のドライバーを思い出します。

『顔』も、変なクセがなくて、すごくいい顔をしています。
『福山ゴルフ』は昔から『ドラコン仕様』として有名ですが、やはり飛距離を稼いでいくクラブほど、こうした『顔』にはこだわらなければならないのではないでしょうか?
ドライバーは他のクラブと比べ、距離が稼げる分だけ、ちょっとしたミスが大きなミスにつながりやすいクラブです。
そういったときに構えやすくて、自分のイメージを作りやすいクラブというのは、それだけでリスクが減ります。
ゴルフには『結果オーライ』も多いスポーツではありますが、やはり自分のイメージした通りに飛ばしていけた時の喜びというのは、何物にも代えがたいものがあります。
ゴルフをしていて、とても楽しいときです。
そういったことを考えてみても、このドライバーは、『顔』という点で、とても素晴らしいと思いました。
すごくモチベーションが上がってきました。

素振りをしてみても、すごく振りやすくて心地いい感じがしました。
結構ディープヘッドのドライバーではありますが、振っている限り、それほどタフな印象は持ちませんでした。
シャフトも特に大きなクセがなくて、無難についてきてくれ、タイミングが取りやすく感じられました。
このドライバーは『長尺仕様』があるのですが、私は45インチで試打してみて正解だと思いました。
私の未熟なスイングでは、まだ、なかなか長尺に対応しきれていないところがあります。

ボールを前にして構えてみても、やはりすごくいい感じがしました。
安心して構えることができます。
ただ、『9度』というロフトの割には、ややフェース面が見え過ぎのような気がしました。
いわゆる『リアルロフト』とは違うのでしょうか?
大手有名メーカーの多くが違っていることが多いので、それほど驚くことはないですし、私の目の錯覚で、実際はリアルロフトなのかもしれません。
地クラブは大手有名メーカーよりも『リアルロフト』の割合が高くあって欲しいと思っているのですが、実際はそうでもないようです。
この『福山ゴルフ SKYWARD 450Ti ドライバー』が、実際のところ、どうなのかは解りませんが、こうして構えているときに、私の目にはややフェース面が見え過ぎな感じがしました。
私は高く上がり過ぎる弾道を嫌うので、こう思ったのかもしれないですし、高く上げていきたいと思っておられる方には、このドライバーの『構え感』には、すごく魅力を感じられるのではないでしょうか?
あとは特に変わったところもなく、すごくいい印象を持ち続けることができました。
左右に曲げてみる・・・。というよりは、叩いていけそうだ・・・。という感じがしました。
試打を開始しました。

『打感』は、柔らかい感じがして、とても好感を持つことができました。
この打感ならば、叩くことを躊躇させません。
いくらでも叩いていけそうなフィーリングです。
アイアンとは違い、ドライバーは『飛距離を稼いでいくクラブ』なので、アイアンとは違った意味での打感が重要になってくるように思います。
ドライバー=叩ける打感(インパクトが緩まない打感)
アイアン=距離感をつかみやすい打感
といったらいいでしょうか?
クラブの役目や目的に合った打感というのが必要だと思います。
そういった点で考えてみても、このドライバーの打感には、すごくいい印象を持ちました。

『音』という点でも、好印象でした。
叩いていっても、何の不満もありませんでした。
耳に優しい音だと思いました。
こういった音を聞いていても、やはり『飛ばし』の為のドライバーだということがよく解るような気がします。

『球のあがりやすさ』という点でも、見た目の印象よりも、よく上がる感じがしました。
ディープな感じのドライバーですが、それほどタフな感じはしませんでした。
普通に叩いていけるドライバーですし、かといって弾道が低すぎる感じでもありませんでした。
昔からよくあるタイプのドライバーだと思いました。
スインガータイプの方には、多少タフに感じられるかもしれませんが、ヒッタータイプの方には、いい感じで球が上がっていくように感じられるのではないでしょうか?
『ドラコン仕様』というと、いかにもタフそうな印象もありますが、それもやはりスペックなどでも大きく変わってくるので、試してみることが大切だと思いました。

『操作性』という点では、なかなかいいと思いました。
細かいスペックが解らないのですが、結構『重心距離』も短めで、球がつかまりやすくなっているのではないでしょうか?
実際に打ってみても、すごく球がつかまりやすい感じがしました。
それでいながら、引っかかり過ぎないので、私は安心して打っていくことができました。
スライス系もすごく打ちやすく感じました。
ドライバーに『脱・スライス』を求めておられる方には、やや合いづらい部分があるかもしれません。

『飛距離性能』という点でも、やはりすごくいい印象を持ちました。
初めての福山ゴルフのドライバーですが、評判通りの性能の高さだと思いました。
ただ、私が試打したのは『45インチ』のモデルなので、もっと長尺だと、まだまだ飛距離が伸ばせそうな気がします。
私がコースで使っていくには、これくらいまでの長さがベストのような気がするのですが、まだまだポテンシャルは秘めているようです。
誰にでも大きな飛距離が稼げる・・・。というタイプではないですし、かなり苦手に感じられる方もいらっしゃると思います。
そういった意味では『使い手を選ぶクラブ』と言えるのかもしれませんが、敷居は決して高すぎる感じはしませんでした。
叩いていきたい方には、かなりいいパフォーマンスが期待できるのではないでしょうか?

『安定性』という点でも、比較的高いと思いました。
普通に打っている限り、なかなか球筋が乱れる感じがしませんでした。
すごく『オーソドックス』な感じがしました。
ここ数年見られるような『超・シャローヘッド』で『超・ワイドスイートエリア』といったドライバーとは、全く異なるタイプのドライバーですが、それほどシビア過ぎる感じはしませんでした。
ただ、最近のドライバーのように、ミスを感じさせないタイプのドライバーではないですし、『ミスに対する許容量の大きさ』を求めておられる方には、多少難しく感じられるかもしれません。
『マニュアルタイプ』と『オートマチックタイプ』のどちらかといえば、明らかに『マニュアルタイプ』だと思います。

初めて出会った福山ゴルフのドライバーですが、これまで抱いていたイメージ通り、すごくいい印象のまま試打を終えることができました。
今日は球を打っているのがすごく楽しくて、ついつい予定よりも多く打ってしまいました。
ここ数年『地クラブ』と呼べるクラブにたくさん出会えるようになって、よく思うことですが、それはやはりそれぞれのメーカーのレベルの高さです。
今、私はそういったメーカーの魅力にどっぷりと浸かっているような気がしています。
大手有名メーカーのクラブは、確かにその品質の高さなどから、安心感を持ちますが、有名でなくても、品質や性能で決して劣っていないメーカーがたくさんあると思います。
それどころか、優れているところも多いような気がします。

ゴルフクラブもファッションなどのように、『流行』というものがあるように思いますし、その流行はゴルファーよりも、メーカーやゴルフ雑誌などに誘導されているように思うところがあります。
私はゴルフ雑誌を全く読まないので、そういった誘惑には乗らなくなったのですが、ゴルフを始めて間もない頃は、殆どの雑誌を読んでいたので、その宣伝文句などを読んでいるだけで、何本も欲しいクラブがありましたし、実際に購入していました。
流行があるということは、当然『流行り廃り』があるわけで、ゴルファーもそれに敏感になっているように思います。
古いクラブが決して劣っているわけではなく、むしろ優れている物もたくさんあるのですが、ゴルファー心理として、やはり新しいクラブを使っていたい・・・。というのがあると思います。
メーカーとしては、常に新しいクラブを買い替えてもらうほうが、都合がいいのだと思いますが、『最新のクラブ』が必ずしも『最高のクラブ』ではないので、やはり慎重にならざるを得ません。
私は色々なクラブを試打していて、
「前のモデルのほうが良かったな・・・。」とか、「今回のモデルはあまり良くないな・・・。」
と思うことがあります。
勿論、確実に『バージョンアップ』している物も多いです。

こういった『地クラブ』といえるメーカーのクラブは、大手有名メーカーのクラブと比べて、『賞味期限』が長いような気がします。
大手有名メーカーのクラブは、たくさん製造して、プライスダウンしている物も多いです。
それはそれで、とても嬉しいことなのですが、やはり違ったタイプのクラブにも魅力を感じます。
『機動戦士ガンダム』でいえば、『量産型ザク』と『シャア専用ザク』または『ジム』と『ガンダム』の違いといったところでしょうか?
希少性が、またその物の価値を高めてくれることもあるように思います。
最新のクラブは確かにカッコいいですし、注目を集める部分もありますが、『飽き』が来るのも早いのかもしれません。
私のゴルフ仲間に、新しいモデルのクラブを買って、数か月で下取りに出して、それで得たお金と、また新たにお金を足して新しいクラブを買い替える・・・。といったサイクルをずっと続けている人がいます。
考え方は人それぞれなので、色々な選択肢があっていいと思うのですが、私はクラブに愛着を持つほうなので、なかなか彼のような行動には出られません。
ある程度長く使っていって、練習場やコースで同じ時間を過ごしていかないと、解らないことも多いように思います。
以前も書きましたが私の場合、これまでベストスコアを更新したり、競技でいい成績が収められた時は、必ずといっていいほど『ニュークラブ』ではなく、使い慣れた『長年の友』と言えるようなクラブです。
ゴルファーとクラブとのお互いの信頼関係が良くないと、上手くいかないことも多いと思うのですが、その大切な信頼関係をこういった『地クラブ』といえる、素晴らしいクラブで築いていきたいです。
私はまだ『地クラブ』と呼べるメーカーのクラブをそれほど多く経験していませんが、まだまだ素晴らしいメーカーがたくさんあるように思います。
これからもそういった素晴らしいメーカーのクラブにもっともっと出会っていきたいです。
コメント
福山ゴルフはダメ!
2013-03-28 15:16 橋本 URL 編集
橋本様。初めまして
この度は私の記事を読んでくださり、またコメントを寄せてくださいまして誠にありがとうございます。
そうですか、このメーカーのクラブはあまり好感をもたれなかったのですね。
私も試打して、かなりの日にちが経っていますが、『飛ばない』とは思いませんでした。
ずっと使っていなくて、一回だけの試打だったので、塗装のことはよく解りませんでしたが、仕上げがあまり丁寧ではないのかもしれないですね。
この度は私の知らないところを教えてくださり、ありがとうございます。
これからも記事を書いていきたいと思いますので、お時間がございましたら、また私の記事にお付き合いいただけると幸いです。
それでは失礼いたします。
2013-03-28 23:15 golfdaisuki URL 編集