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2011年04月03日
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マルマン コンダクタープロ ブラック ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン コンダクタープロ ブラック ドライバー です。

シャフトは POWERTRANS X PRO-6 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65g、トルクは3.7、バランスはD3、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は316gです。

全体的に真っ黒で、とてもカッコいいマルマンのドライバーです。
すごく風格を感じますし、『黒が持つ重量感』といったらいいでしょうか?
タフそうな風貌です。
装着されているオレンジ色のシャフトとのカラーコーディネートがとても美しいと思いました。

どこからどう見ても『カッコ良さ』と『美しさ』が同居しています。
しばらく見とれてしまいました。
かなり惹きつけられました。
昔はこういった雰囲気のドライバーはたくさんあったように思いますが、最近ではすごく少なくなったような気がします。

ヘッドの後方に丸い凹みがあります。
数は6つです。
どういった意味があるのでしょうか?
それとも単なるデザインなのでしょうか?
こういったところを見ると、昔、プロがサンドウェッジにドリルでいくつか穴をあけ、重心位置を少し高くしていたのを思い出しました。
少しでもスピンを掛けたい・・・。との思いからだったのでしょうか?
最近はこういった工夫を目にすることはなくなったように思いますが、今でも行われているのでしょうか?
ボールの進化などにより、今はあまり必要性はないのかもしれません。

こうして顔を見ていても、惚れ惚れする美しさです。
いい目の保養ができるドライバーです。
ほんの少し『洋梨型』といえるでしょうか?
左への打球を想像させにくい、いい面構えをしています。
すごく均整がとれていて、変なクセは全くありません。

素振りをしてみても、かなりしっかりとしていて、好感がもてます。
これくらいしっかりしているのが、本来の『S』だな・・・。と思いました。
『軟らかいS』も今はたくさんあるので、『X』くらいに感じる方もいらっしゃるかもしれません。
このドライバーの『S』と、これまでの多くのイージードライバーの『S』とでは、フィーリングが全く異なります。
硬さによる感じ方は、人それぞれだと思いますが、『STIFF』という言葉に相応しい硬さだと思いました。

ボールを前にして構えてみても、抜群の構えやすさです。
すごくいいイメージが湧いてきましたし、楽な気分で構えることができました。
叩いていけるぞ・・・。というワクワク感が気持ちを高揚させていきました。
最近は構えやすいドライバーが増えてきて、私はとても嬉しく思っているのですが、このドライバーの美しさは群を抜いています。
昔はよく見たような美しさですが、最近は合理性ばかりが追求されるようになり、少しずつこういった顔をしたドライバーが少なくなったような気がします。
何年か前にタイムスリップしたような懐かしい感じがします。
『直進性』というよりは、明らかに『操作性』が勝っている構え感です。
左右どちらにも曲げていけそうな雰囲気が伝わってきましたが、左への恐怖心は湧きませんでした。
目がトロンとなってしまいました。
試打を開始しました。

『打感』は、とてもいい感じがして好感がもてました。
この外観の美しさにマッチした打感の良さだと思いました。
すごく高級感を感じさせます。
以前も書きましたが、マルマンのドライバーは『とても高価』というイメージが私にはあります。
それはチタンドライバーが登場し始めた頃に出会った、1本20万円もするドライバーがマルマンから発売されていて、その印象が今でも強烈に残っているからです。
このドライバーはそれほど高価ではないようですが、その『高級感』は上手く引き継がれているように思います。
チープな感じは全くしません。
高級感が感じられ、すごく心地いい感触だと思いました。

『音』も、とても静かで気持ちよく叩いていくことができました。
このドライバーは、その外見からも『叩いていくべきドライバー』という感じがするのですが、そういったドライバーにとてもマッチした音だと思いました。
静かめの音でも、ボヤける感じの音にもこれまで出会ってきましたが、このドライバーの音はそんな音ではありませんでした。
すごくクリアな感じがしました。
自然といいインパクトが迎えられているように思いました。
『構えやすさ』『打感』『音』のフィーリング三大要素は、かなりハイレベルだと思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、最近のドライバーの中では、明らかに『タフ』な部類に属すると思います。
『ヒッター向け』なのは勿論ですが、その中でもかなり『ハードヒッター』の方に合うように作られているのではないでしょうか?
『一桁台のロフト』らしい弾道の高さだと思います。
決して弾道が高くあがりやすいタイプのドライバーではありません。
最近はフェースとボールがコンタクトさえすれば、自然と球が浮いてくれるドライバーもたくさんありますが、このドライバーは、そんなタイプではないと思いました。
ブラックという色は『タフさ』や『重量感』などを感じさせる色ですが、まさにその通りのドライバーだと思いました。
クラブの性能をこういった外見から把握しやすいデザインに計算して作られているのだと思いますが、こういったところにはとても好感が持てます。
挑戦意欲も湧いてきますし、自分の今の技量が試されているような気もします。
私は強く叩いていきたいタイプなので、最近主流ともいえる『球が浮き過ぎるドライバー』には、やや扱いづらい部分も感じていましたが、このドライバーはそんな心配はなく、気持ちよく振り抜いていけるので、精神的にもすごく楽に感じました。
日頃のストレスを全部ぶつけることができました。

『安定性』という点では、明らかに『シビア』な部分が感じられました。
見た目通り、決して『ワイドスイートエリア』が実現されているドライバーではありません。
打点をある程度集められる『ミート率の高さ』や『スイングの復元性の高さ』が要求されるドライバーだと思いました。
昔はこういった感じのドライバーはたくさんあったので、特別珍しいとは思いませんでしたが、何だか懐かしい感じがしました。
私がまだゴルフを初めて間もない頃、自分の腕前も顧みず、このようなタフなドライバーで修業していたのを思い出します。
ゴルフは球が曲がるものだ・・・。という考えが私にはあったので、練習場で左右に大きく曲がっても、あまり気にせずにとにかく思いっきり力を込めて『ブッ叩く』練習をしていたような気がします。
私の師匠であるレッスンプロも、とにかく曲がってもいいから思いっきり叩け。曲がりを気にするあまり小さくまとまるな・・・。などと私に教えてくれていました。
あれからかなり月日が経ちましたが、今ではその教えは正しかったと思いますし、私には合っていた練習法だったような気がします。
最近は直進性が高く、易し過ぎるドライバーが多いせいか、このドライバーがすごく懐かしく感じられ、ふと昔のことを思い出していました。

『飛距離性能』という点では、これはかなり好みが分かれると思いますし、『易しいドライバー』が求められている、今の時代にそれほど多くの支持は得られないのかもしれません。
ある程度叩かなければ、飛距離は望めないような気がします。
最近は『ゴルファーのスキル』よりも、『クラブの性能』のほうが目立ちすぎているようなドライバーも目にしますが、このドライバーは明らかに『スキル』を求めてくると思いました。
今はこういったタフなドライバーはあまり見かけませんし、それほどニーズは多くないのかもしれません。
しかし、こういったドライバーがピッタリと当てはなる方には、かなり大きな効果を発揮してくれるのではないでしょうか?
『吹き上がり』を抑えたい方、『自分の球筋や弾道』で勝負したい方には、かなり楽しめるドライバーのような気がします。

『操作性』という点では、かなりいい感じがしました。
左右どちらにも、敏感に反応してくれます。
スライサーとフッカーのどちらに易しいか?といえば、間違いなく我々フッカーに易しいドライバーだと思いました。
構えたときの美しさからも感じてはいましたが、スライスを抑制してくれるドライバーではないですし、最近のそういったドライバーに慣れておられる方には、かなり難しく感じられるかもしれません。
あくまでも私の感覚では、『自然とつかまる』という感じのドライバーではなく、『こちらがつかまえにいける』ドライバーなので、実際にコースでも『左方面が広く使える』感じがします。
私のホームコースの苦手な1番ホールや3番ホールなどのティグランドに立っているイメージを持ちながら試打をしていたのですが、すごくいい『バーチャルラウンド』ができました。
本番にとっておきたいように思いました。
私はいつもいいように考えるようにしているので、今日の出来だとそのほとんどがフェアウェイのセンターから左サイドをキープできたな・・・。などと勝手に思っていました。

今はこういった明らかにタフなドライバーは敬遠される方も多いと思いますし、それほど人気爆発とはいかないのかもしれません。
しかし、私はこのドライバーの『名前』と実際の『スペック』がマッチしているところに好感を持ちました。
最近は『プロ』とか『ツアー』という名がつけられていても、かなりイージーなドライバーが見られますが、このドライバーはその名の通り、『プロ』という名に相応しいドライバーだと思いました。
今はプロでも易しいドライバーを使う時代ですし、却ってアマチュアのほうがシビアなドライバーを使っている場合もあります。

クラブ契約をしているプロは、その契約に縛られている部分もありますが、我々アマチュアは好きなクラブを選ぶことができるので、こうしていいクラブに出会えたときは、とてもラッキーだと思います。
限られたメーカーのクラブしか手にすることができないと新たな刺激を受けることは少ないですが、こうしてたくさんのメーカーのクラブに出会っていると、すごく楽しいです。
私はこれまでたくさん出会ってきた『オートマチック』的なドライバーも好きですが、こういった『マニュアルタイプ』のドライバーにはすごく魅力を感じるので、今日はとても楽しい練習ができました。
『叩ける喜び』も感じられましたが、『曲げる楽しさ』を今日は存分に楽しむことができました。
『球筋』は、その人の性格や精神状態、スキルなどに正直な部分があると思うのですが、私の性格はかなりねじ曲がっているのだと思いました。
今日はかなり大きなバナナスライスやバナナフックも打つことができました。

誰が打っても『曲がらない』『球がよく上がる』といった『オートマチックタイプ』のドライバーは、楽な反面、とても『退屈』で、飽きてしまうこともあるのかもしれません。
しかし、こういった『マニュアルタイプ』は大変だったり、色々と要求してくる部分も多く、忙しくてしんどい部分もたしかにあるとは思いますが、なかなか飽きないですし、色々な球筋に出会えるので、球数をこなせばこなすほど楽しくなってきます。
決して大きなミスを容認してくれるドライバーではありませんし、ある程度のヘッドスピードがないと球が浮きづらいと感じられる方も多いかもしれません。
『合わせに行く』ドライバーではないように思います。
一般的にいって『敷居が高い』と言わざるを得ないのかもしれませんが、まだまだヘッドスピードやミート率が向上しておられる上達過程にある方にも、こういったドライバーでその今のご自身のスキルの確認をされるのもいいのではないでしょうか?
易し過ぎるドライバーを使っていると、スイングが次第に緩んでくることもありますが、こういったタイプのドライバーはそれを上手く引き締めてくれるので、極端なスランプやスキルの低下を防いでくれるような気がします。
最近ではとても珍しい『骨のある』ドライバーに出会うことができて、今日はとても意味のある一日でした。
同じようなドライバーが多い中で、明らかに異彩を放っていました。
また是非試打したいと思いましたし、ホームコースで使ってみたいです。
コメント
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2011-04-04 20:06 編集
No title
とても素晴らしいお話でしたね。
これからもみんなでがんばっていきたいですね。
この度はどうもありがとうございました。
2011-04-06 23:48 golfdaisuki URL 編集