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2011年03月23日
コブラ S3 ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コブラ S3 ドライバー です。

シャフトは フジクラ モトーレ S3 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は60g、トルクは3.7、キックポイントは中調子、バランスはD3、クラブ総重量は312gです。

コブラらしいデザインのニュードライバーです。
黒と黄色の『タイガーカラー』が、すっかり定番となったような気がします。
昨年が『S2』で今年は『S3』なので、来年は『S4』になるのでしょうか?

この溝のようになっているところは、空気を上手く逃がして空気抵抗が減るように設計されているのでしょうか?
最近は、こういったタイプのドライバーがすごく増えてきました。
効果がどれだけあるのかは分かりませんが、少しでも空気抵抗を減らしてくれるのであれば、どんどん投入して欲しいと思います。

最近の流行りだと思うのですが、このドライバーもヘッド後方が少し伸びているような感じがします。
それ以外は特に変わったところはありませんでした。


コブラの大きな特徴のひとつでもあると思うのですが、このドライバーもチューニングシステムが採用されています。
以前試打した『テーラーメイド R11』ほどの複雑な変化は望めないのかもしれませんが、こういったシステムで恩恵を受けられる方もたくさんいらっしゃると思います。

それと同時に、このコブラ独特のフェース面がすごく個性的だと思いました。
実際はそんなことはないと思いますが、この『スコアライン』が刻まれていないところが全て『スイートエリア』ということになるのでしょうか?
もしそうだとしたら、すごい広さです。
これまでもコブラのドライバーは、『ヒッティングポイント』にスコアラインが無い物が多いですが、このドライバーはかなりそれがはっきりしているように思いました。
つい先日試打した JBEAMのドライバー とは、まるで正反対です。
ドライバーのようなロフトの立っているクラブは、スコアラインが無い方が、ボールとの接触面積が大きくなり、スピンが掛かりやすくなる・・・。というのを以前TVで観たことがあります。
それと同時にスコアラインが無いほうが、フェース面の強度が保てるので、よりルールギリギリまでフェース面を薄くすることができるのだということも以前知りました。
だとしたら、このドライバーについているスコアラインは何の役になっているのでしょうか?
これまでのような『スコアラインの役割』というよりは、こうして見て『スイートエリア』の位置を教えてくれる存在になっているのではないかな?と思いました。
たしか海外のメーカーだったと思うのですが、以前スコアラインが全く刻まれていないドライバーが発売されたことがあります。
今ではそれほど違和感を感じませんが、その時はすごく感じました。
見た目も良くないですし、何だか滑りそうな感じがしていました。
一応試打クラブもあったのですが、試打することはありませんでした。
今だったら、どんな感じなのか迷わず試打するのですが、その時は手にする気になれませんでした。
しばらくして、そのドライバーが店頭から消えましたが、聞くところによるとあまり人気が出なかったのだそうです。

素振りをしてみても、しっかり感があり、とても振りやすく感じました。
すぐに感じをつかむことができました。
今のドライバーの中では、割としっかりとしているほうだと思いますが、決してタフ過ぎる感じはしなかったですし、親しみやすい感じがしました。
コブラらしい『骨太さ』が感じられるドライバーだと思いました。

ボールを前にして構えてみると、叩けそうな感じと、球があがりやすそうな感じが入り混じっていました。
これまでの経験上、おそらく叩けるドライバーだと思うのですが、ディープヘッドドライバーが醸し出すようなタフさは感じられませんでした。
今のドライバーの中では、割とオーソドックスなほうだと思います。
ヘッド後方が少し目立つ感じがしますし、直進性が強そうな感じのドライバーだと思いました。
試打を開始しました。

『球のあがりやすさ』という点では、前回のモデル同様、いい感じでした。
わりとしっかりとしたドライバーだと思いますが、タフな感じはしません。
フェースの高さがキープされているので、叩いていくのにあまり躊躇しないですし、シャローバック形状になっているので、球が自然と高くあがっていくような感じがします。
ロフトは立っていますが、『重心深度』は深いのでしょうか?
今は殆どディープバック形状のドライバーを見かけないですし、こういったシャローバック形状のドライバーはコブラが他のメーカーよりも『先駆者』といった感じがします。
初めて見たときは、ずいぶんと驚いたものですが、今はこういった形状が主流になってきました。
このドライバーはスペック的にいっても、明らかに『ヒッタータイプ』向けだと思いますが、その敷居は決して高すぎず、親しみやすさを残しているように感じられました。

『打感』は、コブラらしいソフトな感じでした。
気持ちよく振り抜いていくことができました。

『音』にも好感がもてました。
全く邪魔をしない音なので、どんどん勢いに任せて打っていくことができます。

『安定性』は、かなり高い感じがしました。
コブラのドライバー特有の『スイートエリアの広さ』は健在だと思いました。
少々の打点のブレには、全く動じない懐の深さが感じられます。
直進性が高く、球筋がなかなか乱れる感じはしませんでした。
叩くのが怖くないドライバーだと思いました。

『飛距離性能』という点でも、コブラらしいレベルの高さを持っています。
前のモデルよりも大きく性能がアップしたとは正直思わなかったですが、これまでのいい状態をずっとキープできている・・・。といったらいいでしょうか?
抜群の安定性と球のあがりやすさが、飛距離にも結び付いているような気がします。

『操作性』という点では、なかなか敏感に曲がってくれる感じはしませんでしたが、こういったところも構えたときにだいたい想像できていたので、驚くことはありませんでした。
左右どちらにもとりあえずは曲げてみたりもしましたが、あまり極端には曲がりづらい感じがしました。
どちらかというと『セミオートマチック』的なドライバーといったらいいでしょうか?
扱いづらい感じはしませんでしたが、ある程度『自動運転』にしておいて、クラブに任せたほうがいいように思いました。

正直いいまして、全体的にそれほど驚くこともなく、またこれまでのモデルよりも大幅な変更がなされたようには思いませんでした。
かなりの微細な『マイナーチェンジ』だと思いました。
『慣性モーメント』など、数値的なことはわかりませんが、かなりのハイレベルなのではないでしょうか?
とにかく『直進性の強さ』が一番感じられました。

今日はノーマルなままのポジションで試してみましたが、これを変えてみるとまたかなりの違いが実感できそうです。
おそらく私には、この最初からの『ノーマルポジション』が一番合っているように思いますが、今度機会があれば色々と試してみたいと思いました。

クラブにとって重要な基本的性能の高さは、かなりのものがありながら、コストパフォーマンスに優れ、我々ゴルファーの懐にも優しい、親しみやすいドライバーだと思いました。
このようなタイプのドライバーには、これまでもたくさん出会ってきているので、正直言って『新鮮さ』は殆ど感じませんでしたが、慣れているせいか、すぐにでも実戦投入できる感じがしました。
また何度も試打したいです。
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