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2011年03月09日
ロイヤルコレクション NEW TRC D/S

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション NEW TRC D/S です。

シャフトは グラファイトデザイン Tour AD RC F-65 です。
ロフトは13度、クラブ長さは43.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は64g、トルクは4.0、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は325gです。

ロイヤルコレクションの新しいフェアウェイウッドです。
私はロイヤルコレクションのニュークラブを見るたびに心が癒されるような気がします。
いつも、色々なクラブに接してきて、なかなか取っつきにくかったり、まるで手におえないと感じたり、フィーリングが合わないクラブに出会ったりすることもありますが、『ロイコレ』のクラブは、いつも私に『安らぎ』を与えてくれます。
ホッと一息つける感じがします。
待望の『ロイコレ』のニュークラブということで、かなりテンションも上がってくるのですが、それと同時に落ち着きと安らぎをいつも感じています。
『ロイコレ』のクラブは、私にとってそれだけ『癒し系』といえるのかもしれません。
それはこれまで出会ってきた数多くの『ロイコレ』のクラブに対する信頼感や高フィーリングなところが私の中で確立されているからではないか?と思いました。

『D/S』とはどんな意味なのだろう?と思い、店員さんに尋ねてみたのですが、『DRIVING SPOON』ということなのだそうです。
つまり、スプーン(3番ウッド)の『ストロングロフト版』といった解釈でいいのでしょうか?
ロフトが『13度』ということを考えてみても、それが適切な感じもしました。
このフェアウェイウッドには『ロフト11.5度』の物もラインアップされているそうで、そうなってくるとまさに『ブラッシー(2番ウッド)』といった存在になってくるのではないでしょうか?
『レイアップ用』、つまり『距離を少し抑えてでも、方向性を出していきたいとき』や、『落とし場所を指定したい時』などに、こういったクラブはいつも大活躍してくれます。
ドライバーのように、ロフトが立てば立つほど、球は曲がりやすくなってくるものですし、ちょっとのミスも致命傷になってしまうこともあります。
特に左右に狭いホールやハザードが効いているホールでは、このようなコントロールしやすいタイプのクラブを使ったり、念には念を入れてアイアンでティショットを打つことも多いです。
私のホームコースでは、ティショットにアイアンを要求してくるホールもあるので、かなり頭を使っていかなくてはならないときもあります。
またそれが『ゴルフの醍醐味』のひとつでもあるのですが・・・。
月例などの競技の時は当然『バックティ』から打つので、『400ヤード以上』ある、距離の長いミドルホールのティショットをアイアンで打たなくてはならないときもあるので、こういった頼もしいクラブがあると、とても安心します。

ロイヤルコレクションといえば『キャビティソール』をまず頭に浮かべますが、このクラブはそのようになっていません。
以前試打した『TRC ユーティリティ』のように、TRCシリーズはずっとこのような形状でいくのでしょうか?

『TWIN RAIL CAVITY』と記されてあります。
『TRC ユーティリティ』と、全体的なデザインはすごく似ていますが、このソール部分の形状が違っています。
ユーティリティよりも、溝の部分の形状がさらに複雑化しているようです。
これが『TWIN RAIL CAVITY』なのでしょうか?
こういった形状を見ると、私はどうしてもかなり前に流行ったテーラーメイドの『ゲタバキソール』を思い出してしまいます。
設置面積を少なくすることによって、芝の抵抗を軽減し、振り抜きが良くなる・・・。というものでした。
それ以来、同じようなコンセプトのクラブが他のメーカーから発売されたりして、一種の『流行』のようになっていきました。
まさに『歴史は繰り返す』といったところでしょうか?
『ソール形状』にスポットが当たった時代でした。
また、それとは逆に『ゲタバキ』にしなくても、振り抜きを良くしたフェアウェイウッドやユーティリティも、キャロウェイなど他のメーカーからもたくさん発売されました。
一概にどちらがいいとはいえないのかもしれませんが、一つ言えるのはどちらもすごく『グッドフィーリング』だったということです。

『顔』は、ちょっと特徴的な感じがしました。
決して異形ではないですし、『ロイコレ』らしい美しい顔に仕上がっています。
どちらかといえば、『面長』な感じがします。
私はもっと『丸顔』を好むのですが、今はこういった顔を好まれる方がとても多いと思います。
何となくではありますが、以前試打したこともある、キャスコの『パワートルネード』を思い出していました。

素振りをしてみると、このオレンジ色のシャフトがすごくしっかりとしていて、好感が持てました。
グラファイトデザインのオレンジ色のシャフトといえば、やはり『DIシリーズ』や『DJシリーズ』を思い出しますが、このシャフトはまた別の名前になっていますし、このフェアウェイウッドの為に開発されているようです。
結構しっかりとしているので、多少タフに感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、フェアウェイウッドはドライバーよりも多少しっかりしているほうが、いい結果が得られやすいことも多いので、このスペックにはとても好印象を持ちました。
これまで『試打クラブ』は、かなり『ソフトスペック』過ぎる物が多かったせいか、このクラブも打つ前はもう少しソフト目な感じを予想していたのですが、実際に打ってみるとそんなことはなかったので、いい意味で意外でした。

ボールを前にして構えてみても、やはりとても美しいです。
左へ行きそうな感じがしないので、すごく構えやすく感じます。
こういった顔をしたフェアウェイウッドに好感を持たれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
ただ、あくまでも私の好みでいいますと、もっと『小顔感』といいますか、『重心距離の短さ』を感じていたかったですし、『丸み』があると、もっといいインスピレーションが湧いてくるような気もしました。
しかし、これはあくまでも好みによるところも大きいですし、この『顔』にも大きな不満は感じませんでした。
このヘッドの大きさやシャフトの長さ(43.75インチ)などを考えてみても、やはり『メタル時代のドライバー』を思い出します。
このフェアウェイウッドのヘッド体積は『200㎤』を超えているのだそうですが、昔は『200㎤』以下のドライバーがたくさんあったので、そういった意味で考えてみても、かなりクラブの概念が変わってきているのかもしれません。
ヘッドの大型化に、最初のうちはシャフトがついてこれていない感じもしていましたが、今はかなり進歩していると思います。
飛距離を追求していく為には、これからはヘッドよりも、シャフトやボールの進化がより多く求められるのではないでしょうか?
こうして構えたときに、ふと懐かしい感じがしたので、そのようなことを考えていました。
試打を開始しました。

『球のあがりやすさ』という点では、『ロイコレ』らしい『抑えた部分』が感じられ、私はそこに魅力を感じました。
今は球の上がりやすいクラブがフェアウェイウッドに限らず、ドライバーからアイアンまで様々です。
スインガータイプの方に打ちやすいように作られているクラブが多い中、このクラブは明らかに違った雰囲気を漂わせていました。
明らかにヒッタータイプの方に合いやすいフェアウェイウッドだと思います。
球はすごく拾いやすいですし、ある程度浮いてはくれますが、決して誰にでも易しく感じられるようには作っていないような気がします。
フェアウェイウッドは、かなり『シャロー化』が進んできていて、フェース面の何処に当たっても、ボールが自然と浮いちゃうんじゃないか?と思えるクラブが、今はとても増えてきていますが、この『NEW TRCフェアウェイウッド』は、そんなイージー過ぎる部分は感じませんでした。
『タフ』な感じはしませんでしたが、ある程度のミート率やヘッドスピードなどは要求してくるのではないでしょうか?
スインガータイプの方で、球が浮きやすくて弾道の高いフェアウェイウッドを好まれる方には、やや合いづらい部分があるのかもしれません。

ヘッドの『抜けの良さ』といいますか、『ソールの滑り性能』は、やはり練習場のマットの上からでは、はっきりと実感することはなかなかできません。
こういったところは、実際の芝の上でないと感じがつかめない気がするのですが、試打クラブを傷つけるわけにはいかないので、仕方ありません。
この『抜けの良さ』というのは、実戦でも『順目』で、しかも球が浮いている時はどのクラブでもいい感じで抜けてくれますが、要は『逆目』の時や、多少球が沈んでいる時、またはベアグランドなどから打たなければならない時・・・。
つまり『ライ』が悪い時こそ真価が問われるような気がします。
厳しい条件の時に、いかに力を貸してくれるかが、こういったクラブの良し悪しを判断する基準になるような気もします。
そういった意味でも、最近のクラブは本当に優等生が増えてきたように思います。
『抜け』の悪いクラブは聞いたことがありません。
今回のこの『TWIN RAIL CAVITY』も、おそらく私がこれまで経験してきた『ゲタバキソール』と殆ど同じ感覚だと思うので、ある程度の予想は立てやすいです。

『打感』は、ロイヤルコレクションらしい、かなりハイレベルなフィーリング性能で、好感触を得ることができました。
こういった『ブレないところ』がロイヤルコレクションの大きな魅力のひとつだと思いますし、信頼を寄せることができます。
『メーカーのイメージ』といいますか、『ブランドイメージ』がすごく守られているように思います。

『音』も、かなりいい感じでした。
インパクトの邪魔をしません。
すごく落ち着いて試打をすることができました。
こういったフィーリングがいいのは、ロイヤルコレクションならば『当然』のことですし、それを決して裏切らないところが素晴らしいところだと思います。

『安定性』という点では、『TRC』らしい、易しい一面を感じましたが、決して大きなミスは見逃してくれないタイプのクラブだと思いました。
ラインを出していきやすいですし、すごく実戦的なクラブだと思いましたが、決して誰にでも親しみやすいタイプの『易し過ぎるフェアウェイウッド』ではないと思いました。
ビギナーの方には、合いづらいタイプのクラブだと思いますし、ある程度のヘッドスピードがないと『弾道の高さ』もそうですし、『安定性』は出しづらいのかもしれません。
ただ、店員さんの話によると、このフェアウェイウッドはもっとソフトスペックなシャフトもラインアップされているので、そういったシャフトを使うと、もっと敷居は低くなるのかもしれません。
この『13度』や『11.5度』といったロフトのクラブを『3W』として使っていくと難しく感じることもあるかもしれませんが、『ドライバーの代わり』『刻み用のドライバー』などといった考え方で使われるのでしたら、かなり易しく感じられることも多くなってくるのではないでしょうか?
考え方ひとつで、そのクラブに対する認識が大きく変わってくることを、私はこれまで何度も経験してきました。

『飛距離性能』という点では、さすが定評のある『ロイコレ』です。
『一発のバカッ飛び』というタイプではありませんが、平均点が高く、全体的に『底上げ』されているように思います。
この立ったロフトでも、充分に球を浮かすことができる方には、かなり心強い武器になってくれるのではないでしょうか?
『ストロングロフトアイアン』は、私は難しく感じてしまう部分も多いのですが、『ストロングロフトFW』は、とても興味をもってしまいます。
『飛ばすべきクラブ』と『狙うべきクラブ』との違いがはっきりとしていたほうがいいと私は思っているので、こういったタイプのクラブは実戦でも使ってみたいと思います。

『操作性』という点では、どちらかというとやや『直進性』のほうが勝っているのかな?と思ってしまいました。
決して左右曲がりづらいクラブではないですし、実際打ってみても、かなり大きなスライスを打つこともできました。
私はもっと『小顔感』を感じていたかったですし、そのほうが色々なラインを描いていけたような気もします。
スライスに悩んでおられる方には、やや難しく感じられるかもしれません。
球がつかまり過ぎないので、フッカーには多少易しく感じられる部分もあるのかもしれません。
ただ、変なクセのないクラブですし、どちらかというと『中立的』な位置にあるといっていいのではないでしょうか?

易し過ぎるフェアウェイウッドではないですし、最近よく見られる『オートマチック』的なクラブではありません。
以前試打した『TRCユーティリティ』同様、適度な易しさを持ちながら、すごく実戦的なクラブだと思います。
『TRCユーティリティ』は、すごく気に入っていて、購買意欲がすごく刺激されているのですが、フェアウェイウッドということで考えてみると、あくまでも私の好みとしては『304T』や、『TOUR VS』のほうが上だと思いました。
この『TWIN RAIL CAVITY』には、すごく惹かれるものがありましたが、正直この『部品』が無くても、結構いい感じで打ててしまうのではないかな?と、色々なクラブをコースで使っていて感じます。

ロイヤルコレクションといえば、やはりフェアウェイウッドの素晴らしさを思い出される方も多いと思いますし、私もそうです。
これまでもいい思い出がたくさんあります。
そんなハイレベルなフェアウェイウッドばかり生み出している『ロイコレ』にあって、今回のこの『NEW TRC フェアウェイウッド』も、『ロイコレ』らしい素晴らしいクラブだと思いました。
ただ、私が購入するとすれば、違うモデルにするような気がします。
それはこのフェアウェイウッドが劣っているというのではなく、むしろかなりのハイレベルです。
あくまでも『私の好み』ということなので、このクラブの品質の高さは『ピカイチ』だと思います。
いいクラブばかりを輩出していると、それがもはや『当然』のようになってしまい、我々ユーザーの求める物も高くなり、自然とハードルが上がっていきますが、それにいつも応えてくれているのが『ロイヤルコレクション』だと私は思っています。
この『NEW TRCシリーズ』には、今回のフェアウェイウッドだけでなく、ユーティリティもラインアップされているそうなので、是非そちらも試してみたいと思いました。
今日は終始落ち着いた気分で試打を楽しむことができましたし、充分に心が癒された一日でした。
こういった素晴らしいクラブに出会えることは、まさにゴルファー冥利につきると思います。
楽しい気分のまま、練習場を後にすることができました。
コメント
早いっすねー
2011-03-10 22:05 素振り大臣 URL 編集
素振り大臣様。初めまして
この度は私の記事を読んでくださり、またコメントを寄せてくださいまして誠にありがとうございます。
素振り大臣様は、ずっとロイコレのFWとユーティリティを使っておられるのですね。
すごくいいクラブが多いですし、一度使うとその魅力にどっぷり浸かってしまいますね。
私も大好きです。
記事にも書きましたが、今回のこのクラブは、あくまでも私の好みでいうと『304T』などのほうがいいように思いました。
しかし、ロイコレらしい高性能なクラブであることに違いありません。
これは自身をもっていえます。
エポンの新しいドライバーが発売されたのですか・・・・。
知りませんでした。
どんなクラブなのか、とても楽しみですね。
私はまだエポンのクラブを所有したことがないのですが、是非購入したいと考えております。
これからもロイコレやエポンには要注目ですね。
この度はどうもありがとうございました。
それでは失礼いたします。
2011-03-11 02:13 golfdaisuki URL 編集