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2011年02月19日
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スーパーマン EG002 ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは プロテック スーパーマン EG002 ドライバー です。

シャフトは グラファイトデザイン オリジナルカーボンシャフト です。
ロフトは9度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は54g、トルクは5.0、バランスはD2、キックポイントは元調子、クラブ総重量は294gです。

初めて目にした『スーパーマン』という名のゴルフクラブです。
私は今日まで、このような名前のクラブの存在を全く知りませんでした。
ゴルフクラブとスーパーマンの一致性はあまり無いようにも思えたのですが、こうして実際に目にすると少し変わった気分になりました。
スーパーマンといえば、バットマンやスパイダーマンをまず連想してしまいますが、そういった名前のゴルフクラブも存在するのでしょうか?
いわゆる『企画もの』のクラブなのか?と思ってしまいました。

このエンブレムがとても懐かしいですし、カッコいいです。
子供の頃、映画館でスーパーマンの映画を観たのを思い出します。
映画館内は超満員で立ち見だったのをよく覚えています。
数年前に亡くなってしまいましたが、主人公のクラーク・ケント(スーパーマン)を演じたクリストファー・リーブさんがとてもカッコ良かったです。
地球の自転を逆転させて時間を逆戻りさせ、恋人の女性を救うシーンがとても印象的で忘れられません。
スーパーマンになれたら、どんなにかいいだろう・・・。と多くの方が思ったと思います。
アメリカンヒーローの象徴的な存在だと思います。

ソール部分にウェイトのようなものが取り付けられています。
このようなところは、これまでの他のメーカーでたくさん目にしてきたので、おそらく役割は同じような気がします。
こういったところも、決して『企画もの』で終わらずに、あくまでも『ゴルフクラブ』として勝負しているのだと思いました。
最新のクラブらしい、高性能な部分が垣間見れます。

こうして見ても、とても高級感が溢れています。
私はゴルフを初めて間もない頃、ホームセンターのようなところで、メーカー名も知らないようなクラブが2,980円くらいで売られているのをよく目にしていたのですが、このドライバーはそれらとは明らかに雰囲気が違います。
知らないメーカーや、安すぎるクラブで球を打つと、
「ヘッドが飛んでいっちゃうんじゃないか?」
とか、
「振ってる途中でシャフトが折れてしまわないか?」
などといった不安を感じることがあります。
これまでもそういったクラブに出会ってきました。
なので、あまり知らないメーカーというのは怖い気がすることもあるのですが、このドライバーにはそんな不安は感じませんでした。
むしろ、すごくしっかりと丁寧に作られているのが、はっきりと見て取れます。

そして、この『顔』を見たときに、その思いが確信へと変わっていきました。
何とも言えない、整った美しい顔をしています。
こうして顔を見るまでは、異形や平べったい顔を想像していたのですが、実際は全く異なりました。
適度な立体感も感じられますし、全く変な顔ではありません。
逆にすごく好感が持てる顔をしています。
やや『面長』な感じの、高級感あふれる顔をしたドライバーだと思いました。

素振りをしてみると、やや軽い感じがしましたし、見た目以上に敷居が高くなっていないように感じました。
シャフトも『S』というフレックスの割には、かなり軟らかい感じがしましたし、スインガータイプの方に向けて作られているのでしょうか?
少し感覚が合わない感じがしたので、何度も素振りを繰り返しました。

ボールを前にして構えてみると、すごく構えやすくて、いい印象を持ちました。
このドライバーを貸してくれた友人の話によると、このドライバーは少しフェースが被っているのだそうですが、ほとんど気になりません。
左へ引っかかりそうな感じはしませんでした。
むしろ、こういった大型で長尺のドライバーだと、どうしても球がつかまりづらくなってしまうので、少しはフックフェースにしておいたほうが難易度が下がるのかもしれません。
こうして構えていても、左が怖い・・・。といった感じはしませんでした。
むしろ『包み込んでいく』イメージが持てました。
これまで他のメーカーの『フックフェースドライバー』で、そのフックフェースをあまり感じさせないように色を変えたりする・・・。といった様々な工夫が施されてきた物にもたくさん出会ってきましたが、却ってそれが不自然で余計に構えづらく感じてしまうものが殆どでした。
このドライバーのように、ほんの少しのフックフェースで何もしないほうが、より自然な感じで構えやすいのではないか?と思いました。
様々な工夫も、それが度を越してしまうと逆にデメリットになってしまうことのほうが多いのかもしれません。
どちらかというと、やや『洋梨型』といえると思いますし、左へ引っかかりそうなイメージが湧かなかったので、すごく楽な気分で構えることができました。
このドライバーを初めて見たときよりも、どんどん好感度が増してきました。
試打を開始しました。

『打感』という点では、なかなかいい感じだと思いました。
このフェース面のイメージ通り、かなり『弾き感』が感じられましたし、いいイメージをつかむことができました。
ただ、もう少し『クリア感』といいますか、スッキリとした感じが欲しかったかな?と思いました。
決して大きな不満ではないのですが、あと少し何か足りないのかな?と正直感じてしまいました。

『音』も、静かめで好感が持てました。
このようなフェースなので、どうしてもちょっと前までの、あの甲高い音を連想してしまいますが、最近は本当に音が落ち着いてきたような気がします。
すごく楽な気分で周りを気にせずに練習に没頭できます。
フィーリング性能はとても高いと思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、こういったやや『ディープフェース』ではありますが、意外なほど弾道も高く、球も浮きやすい感じがしました。
このヘッド自体も、それほどタフな感じはしなかったですし、やはりシャフトがかなりソフト目な感じなので、自然と弾道も高くなっていくのでしょうか?
ロフト9度のドライバーではありますが、私にとっては明らかに上がり過ぎな感じがしました。
結構叩いていけるモデルだとは思うのですが、あまり叩き過ぎると『吹き上がり感』も感じました。
こういった形状から、いかにも『ハードヒッター専用』に見えてしまいますが、実際はそれほどタフなドライバーではなく、セミハードヒッターの方のほうが、このドライバーの特長を感じられやすいのではないでしょうか?

『安定性』という点では、シャフトが軟らかくタイミングが取りづらくて、最初のうちは少し難しく感じてしまったのですが、決してシビアなドライバーだとは思いませんでした。
球数をこなしていくうちに、何とかフィーリングをつかんでいくことができたのですが、シビアというよりはむしろ易しい部類に入るのではないでしょうか?
このようなディープヘッドなので、いいインパクトをしないと、自然と『サイドスピン』が掛かりやすい感じがしましたが、私の感覚ではシャフトを変えたらば、もっと難易度は下がるような気がしました。
見た目は叩いていけそうなドライバーですが、あまり叩くと球が暴れやすい感じがしました。
それはヘッドというよりは、シャフトのフィーリングが合いづらいからだと思いました。

『飛距離性能』という点では、なかなか高いものを感じました。
かなりキャリーが稼げます。
とても強く弾く感じがするので、このドライバーを貸してくれた友人に『高反発ドライバー』なのか尋ねてみたのですが、このドライバーは『ルール適合』なのだそうです。
おそらくルールギリギリまでに反発性能を高めているのだと思いました。
最近は『高反発ドライバー』を作るメーカーのほうが少なくなっていますし、私も使う予定はありませんが、このメーカーは高反発モデルも作っているのだそうです。
私は競技に参加しているので、使うことはできませんが、プライベートだけでゴルフを楽しまれる方も多いと思いますので、そういった方々には高反発ドライバーは、とてもいい相棒になってくれるのではないでしょうか?
『R&A』や『USGA』のルールだけが全てではないと思います。
色々な楽しみ方がゴルフにはあるのだと思います。

『操作性』という点では、まずまず・・・。だと思いました。
このような美しい顔をしているので、左右に曲げてみることもそれほど困難な感じはしなかったのですが、それほど扱いやすいタイプのドライバーだとは思いませんでした。
やはりシャフトがもっとしっかりとしていれば、また違った感じになったと思うのですが、今日はやや難しく感じてしまいました。
それと今日は『長尺の難しさ』も、少し感じました。
素振りをしていたときから、長い感じがしていましたし、スイング中のいつもの『間(ま)』が、なかなか整いづらい感じがしました。
球数をこなしていけば、次第に難易度は下がるような気がしたのですが、私には少し敷居の高いドライバーなのだと思いました。

このドライバーを初めて見たときは、いわゆる『企画もの』で、あまりいい製品ではないのかと、少し思っていました。
しかし、実際はとても高級感がありましたし、品質もしっかりとしたドライバーであることが十分に伝わってきました。
決して『スーパーマン』という名前だけが独り歩きしているドライバーではないですし、その名に相応しい技術の裏付けがあると思いました。
このメーカーがいわゆる『地クラブ』といえるのかどうか私には分かりませんが、やはりいいメーカーはまだまだたくさんあるのだと思いました。

最初のほうでも書きましたが、私はこのメーカーの存在を全く知りませんでした。
ゴルフを始めてから20年以上が経ちましたし、このブログを書き初めて数年が経ちました。
試打したクラブの数は、これまで数えきれないほどたくさんありますが、こうして知らないメーカーのクラブに触れることができ、とても新鮮な気持ちになれました。
しかし、それと同時に今日はすごく恥ずかしいと思いました。
この『ゴルフクラブ試打日記』を書き始めて数年が経ち、色々なクラブの事を書いておきながら、自分自身のその『無知さ』『日頃の不勉強さ』を感じずにはいられません。
私の友人はずっと前から、このメーカーの事を知っていたそうで、とても有名なのだそうです。
もっと勉強しなければならないな・・・。と思いました。

今日は思いもかけずに、いいドライバーに出会うことができて、とても新鮮な気持ちになれましたし、いい勉強にもなりました。
『スーパーマン』があるのだから、『バットマン』や『スパイダーマン』のクラブがあるのか、調べてみたいと思いました。
ヘッドカバーなどは発売されているようですが・・・。

今日は何だか子供の頃を思い出しましたし、こうして素晴らしいドライバーに出会うことができて、とてもいい一日でした。
このメーカーのことを全くといっていいほど知らないので、また他のクラブを試打する機会があれば、是非試打してみたいです。
それと、近々レンタルビデオ屋さんに行って、スーパーマンやバットマンのDVDを借りて久しぶりに鑑賞したいと思いました。
コメント
No title
このクラブは、もう10年ほど前に第1号が製作されましたが、当時としては秀逸な飛距離を誇っておりました。このクラブを作っているところは新潟のあの有名な地クラブメーカーです。
ソールの鍛造チタンのメッキの感じとか、なんとなく似ていると感じますよね。
2011-02-20 23:15 白樺組 URL 編集
白樺組様。はじめまして
この度は私の記事を読んでくださり、またコメントを寄せて下さいまして誠にありがとうございます。
さて、このドライバーは今回初めて知ったのですが、とてもいいドライバーですね。
そうですか・・・。
新潟の『あのメーカー』が作っているのですか・・・。
どうりでいいわけですね。
私の知らない情報を教えて下さり、ありがとうございます。
これからもお時間がありましたら、また私の記事にお付き合いいただけると幸いです。
それでは失礼いたします。
2011-02-23 00:45 golfdaisuki URL 編集