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2011年02月16日
ミズノ MP CRAFT 425+ ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ミズノ MP CRAFT 425+ ドライバー です。

シャフトは クワッド MP スペシャルチューン カーボンシャフト です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は63g、トルクは3.6、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は315gです。

かなり久しぶりのMPのニュードライバーです。
しかも、あの名器と呼ばれ誉れ高い『MP CRAFT 425』の後継機種であることは、この外観からも疑う余地がありません。
このデザインに懐かしさを感じますし、私の友人は今でも『MP CRAFT 425』を愛用しています。
約4年前のモデルだと思いますが、そんな歴史を感じさせない『時空を超えた良さ』が、このドライバーにはあると思います。
私は以前試打したことがあるのですが、その高フィーリングは今でもとても強く心に残っています。
その後、『R-1』や『T-1』『S-1』と発売されましたが、『MP CRAFT 425』の影が薄くなることはありませんでした。
MPのドライバーといえば、『MP CRAFT』とはっきりいえるくらいに完成度が高いドライバーでした。
ゴルフクラブは最新の物がベストだと思っておられる方も多いかもしれませんが、実際はそんなことはなく、数年前のモデルのほうが良かったりすることは、とても多いです。
特に『MP CRAFT』は、その代表格だと思います。
当時『460』と『425』の二種類が発売され、私はどちらかというと『425』が気に入りましたが、私の周りは『460』のほうが、やや優勢でした。
その頃は、
ヘッドの大きさは大きければ大きいほどいい・・・。
という風潮があったような気がします。

こうして見ていても、4年前にタイムスリップした感じです。
すごくいいイメージが頭の中を駆け巡りました。
ミズノ(特にMP)のクラブは、一度使うと病みつきになってしまうところがあります。
引き込まれるような魅力がMPにはあります。
今は殆どのメーカーが後継モデルを発売しても、そのデザインを大きく変えてきていることが多いなか、このドライバーのように全く同じといってもいいデザインはとても珍しいですし、貴重な感じさえしてきます。
明らかに『マイナーチェンジ』だと思いますし、それだけ4年前のモデル『MP CRAFT 425』が素晴らしいドライバーであったかが伺えます。

ヘッド後方に『Forged Titanium Cup Face』と表示されています。
最近、この『チタン カップフェース』という言葉をよく目にするようになりました。
この言葉には、エポンのドライバーなどのように、『高フィーリング』で『高い飛距離性能』を持つイメージが私にはあります。

このヘッド後方に見える物は『ウェイト』のような役割を果たすのでしょうか?
これまでたくさん見てきているので、特に珍しい感じはしませんが、クラブ全体のデザインの邪魔をしていないところに魅力を感じます。
この『すっきり感』が、いかにもMPらしいところです。
クラブに機能性を持たせていながらも、決してデザインは落とさずに『美』を追求している・・・。
といった感じがします。
そこにメーカーのこだわりが感じられますし、多くのファンを魅了しているのではないでしょうか?
ゴルフクラブに限らず、メーカーやブランドのイメージというのはとても大切なことですが、MPはずっと『正統派』といいますか『王道』を歩んで行っているような気がします。
『横道に逸れていない』ところに好感を持ちます。

この『顔の美しさ』も、ミズノ独特な感じがします。
何とも言えない『丸み感』、日本製クラブの美しさ、まるで伝統工芸品とでもいえるような風格さえ漂ってきます。
私は思わず見入ってしまいました。
こうして見ているだけで、心が浄化されているようでした。
余計な雑念は一切湧かずに、ただ一点に集中できる感じがします。

素振りをしてみた感じは、意外なほど『ソフト』な感じがしました。
振る前は、もう少し『骨がある』といいますか、タフな感じを予想していたのですが、意外と親しみやすいスペックになっているように感じました。
決して『頼りない』とか『暴れる感じがする』といったフィーリングではなかったのですが、もっとしっかりした感じをイメージしていたので、少し意外でした。
しかし、これはシャフトを変えるとかなりフィーリングも違ってきますし、MPドライバーの『標準スペック』でいうと、これくらいがスタンダードなのかもしれません。
『QUAD7』や『QUAD8』を挿したら、もっといいフィーリングが出せるような気がしました。
『ディアマナ』や『DI-7』でも面白んじゃないかな?と思いました。

ボールを前にして構えてみると、さすがの『構え感』です。
ミズノらしい伝統を感じさせる構えやすさです。
こちらの息遣いが向こう(クラブ)に伝わるようですし、プレイヤーとクラブが一心同体になって『ナイスショット』を目指していける感じがします。
ちょっと表現が適切ではないかもしれませんが、プレイヤーを騎手とし、クラブをサラブレッドとするならば、まさに『人馬一体』といったところでしょうか?
全く不安を感じませんし、心が透き通ってクリアになっていきます。
お互いに信頼関係を築いていくことができます。
最近は球のつかまりをよくする為に、若干の『フックフェース』がもはや当たり前のようになっている時代で、このドライバーの『逃がし顔』はとても珍しいですし、私にはとても魅力的に見えます。
『トゥ側』が出っ張っていないので、左へつかまり過ぎるイメージが全く湧かないですし、気持ちよく叩きにいける感じがすごく伝わってきました。
かなり『ど真ん中のストライク』です。
今は『フックフェース』に安心感をもたれる方も多いと思いますし、そういった方々には、やや不安が感じられるかもしれませんが、左へ打ちたくない方は、このドライバーの顔はまさに『安心感を与えてくれる顔』といっていいのではないでしょうか?
『フックフェース』のドライバーは、一通りの構え方しかできないように私は思うのですが、こういった『オープンフェース』や『スクエアフェース』だと、開いて構えたり、被せてみたり・・・。といった細工ができるので、練習をしていてもとても楽しくなります。
実戦でもそれが役に立ちます。
最近は構えやすいドライバーにたくさん出会えるようになり、私はとても嬉しく思っているのですが、今日はこのミズノ(MP)独特の美しいドライバーに出会うことができて、身体全体のボルテージがかなり上がってきました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、やはりその『至高の打感』です。
MPのドライバーだから・・・。と、ある程度予想はしていましたが、やはりこの独特な高フィーリングにはすっかり魅了されてしまいました。
ボールとフェースが『くっつく』といった表現がピッタリだと思います。
ボールとフェースの『接触』を楽しむことができるドライバーです。
いくら物理的に優れたドライバーでも、打感が邪魔をすれば、スイングやインパクトも悪くなり、そのドライバーが本来持っている性能を充分に活かしきることは至難の業だと思いますが、こういった絶妙なフィーリングのドライバーだと、自然とこちらも『フルスロットル』でいけます。
一球目からエンジン全開で臨めますし、球数をこなしていけばいくほど身体にこの高フィーリングが蓄積されていくようです。
ゴルフの上達には『経験の蓄積』が必要ですし、それはいいことに限らず悪いことも経験していかなければならないと思うのですが、今日のこの感覚は、まさに『いいことの代表』といった感じがします。
球を打つことが楽しくなるドライバーです。

『音』という点でも、すごく耳に優しくて好印象でした。
インパクトが緩んだり、つまったりすることがありません。
一気にフィニッシュまで持っていくことができます。
この音を聞いているだけでも、気分がノッてきますし、何球でも打っていたくなります。
『ドライバーの音』にも、色々なタイプがありますし、これまでもたくさんの音を耳にしてきました。
中にはとても苦手に感じる音を発するドライバーにも出会ってきましたが、ここ最近はそういった音を耳にしていません。
『音』という点でも、全体的にかなり『レベルアップ』しているように思います。
その中でも、このドライバーは『感覚』を大切にする日本人の為に、日本人が丁寧に作り上げたドライバーといっていいのではないでしょうか?
『職人さんのぬくもり』が伝わるドライバーだと思いました。
このように感じるドライバーは、昔はたくさんありましたが、今ではとても少なくなったような気がします。
そういった意味でも、希少性が高い感じがしました。

『球のあがりやすさ』という点でも、思った以上に『タフ』な感じはしませんでした。
よく上がってくれるように思いました。
このドライバーの『ロフト』は、いわゆる『表示ロフト』なのか『リアルロフト』なのか、分かりませんでしたが、『9.5度』のディープヘッドにしては、弾道が高いですし、球も浮きやすい感じがしました。
それはおそらくこのヘッドにも、何らかの秘密が隠されているのだと思いますが、それ以外にもこのシャフトが関係しているのではないでしょうか?
ただ、明らかにヒッタータイプの方に合うドライバーだと思いますし、スインガータイプの方には、かなりタフに感じられるかもしれません。
しかし、ヒッタータイプのドライバーの中では、それほどタフな部類には入らないような気がしました。
弾道も高く上がっていくので、もう少し抑え気味にいきたい・・・。と思うほどでした。

『安定性』という点では、それほどシビアな感じはしませんでしたが、日頃ワイドスイートエリアなドライバーに慣れておられる方にとっては、結構シビアに感じられるかもしれません。
特にスライサーの方には、かなり難しく感じられるかもしれません。
球がつかまり過ぎないですし、いい感じで逃がしていけるところに打ちやすさを感じるのですが、スライスを抑制してくれるドライバーではないので、幅広い層に対応しているドライバーとはいえないのかもしれません。
構えた時にも感じていたことではありますが、真ん中に一本の太いラインを頭に描くよりは、左右に色々な曲線を描いていけるドライバーです。
特に左への大きな曲がりが出にくいドライバーだと思いました。
大きなミスを見逃してくれる寛容さはないのかもしれませんが、それをあまり気にすることなく、気持ちよく叩いていきたいドライバーです。
ただ、私はシャフトがややソフト過ぎる感じがしたので、QUAD7などカスタムシャフトで試してみたら、もっと球筋が整いやすいのではないかな?と思いました。
ヘッドは結構しっかりとしていますが、シャフトが少しそれに合っていないようにも感じられました。

『飛距離性能』という点では、かなり大きな満足感が得られます。
何しろ左への大きな曲がりをあまり気にしなくていいので、気楽に叩いていくことができましたし、このドライバーの持つ飛距離性能もかなり高いと思いました。
前のモデルと比較してみないと実際のところは分かりませんが、このドライバーの名前の一部の『+』は、飛距離性能がアップした・・・。ということなのでしょうか?
正直いって、それほど大きな違いではなく、微妙な変化にとどまるような気もするのですが、少しでも進化しているのならば、やはりそれはとても素晴らしいことだと思います。
前のモデルにも共通していえることですが、気持ちよく叩いていけるドライバーというのは、とても素晴らしいと思います。
クラブに気を使いながら球を打っているのでは、あまり楽しくはありませんが、今日のように結果を恐れないで振っていけるドライバーというのは、とてもありがたい感じがします。

『操作性』という点でも、私のようなタイプにはとても扱いやすい感じがします。
左右どちらにも打っていくことができますが、先ほども書きました通り、特に左方向へ飛び過ぎないのがいいと思いました。
右へはいくらでも大きく曲げていくことができました。
左へも曲げていくことはできましたが、わざと極端にやっている感じで、普段ならばこんな極端なことはしないので、実戦でもかなり楽な気分で打てそうです。
逆にスライサーの方には、やはり難しく感じられる部分があるかもしれません。
直進性はそれほど高くないと思います。
直線を描いていく・・・。というよりは、自分の得意な球筋の曲線を描いていく・・・。と考えたほうが自然な感じがします。
フェードヒッターの方にも、このドライバーは充分使っていけると思いますが、その曲がり幅をコントロールしていける方のほうがマッチしやすいように思いました。

久々のMPドライバーで、しかもあの『MP CRAFT 425』の後継モデルを今日試打できたことに、すごく充実感がいっぱいでした。
やはりMPドライバーはいいなあ・・・。と思いました。
一昨年、昨年と、『MP-630』というドライバーの存在感が大きかったですし、これも素晴らしいドライバーでしたが、やはり『MP CRAFT』はすごくいい感じがします。
ウェイトを移動させたり、海外メーカーのように簡単にシャフトを交換できるようなシステムにはなっていませんが、このシンプルさがまたいいのかもしれません。
つまり、この素晴らしいドライバーで、ミズノフィッティングを受けて自分に合うように調整すれば、まさに『鬼に金棒』だと思いました。

今日は最後までずっとテンションが上がってしまい、このドライバーに酔いしれてしまったような気がします。
何しろ球を打つのが楽しくて、何球も何球も打ってしまいました。
本来ならば、最初からこのドライバーの分析をしていかなければ・・・。と思うところですが、今日は楽しむことばかりが優先されてしまいました。
MPアイアンと、このMPドライバーで今シーズンのゴルフライフをエンジョイしてみるのも、大いにアリだと思いました。
またしても忘れられないドライバーに出会ってしまいました。
すごく気に入ったので、明日早速友人たちに勧めてみたいです。
コメント
質問
ミズノ425クラフトにDIー7
が合うと感じたのは何故ですか?
2011-05-14 05:17 R2 URL 編集
R2様。こんばんは
いつも私の記事にお付き合い頂き、ありがとうございます。
さて、頂いたご質問についてですが、この『425+』というドライバーはすごく気に入っていて、まずその『高いフィーリング性能』と『クセの無さ』が印象深いです。
かなり購買意欲が強く刺激されているドライバーです。
『DI-7』も、『クレイジー』や『クワドラ』は別格として、一般的に発売されている最近のシャフトの中では最も気に入っております。
『DI-6』もすごくいいシャフトなのですが、重量的にいって私には『DI-7』のほうが安定感を出しやすいですし、安心して振っていくことができます。
私はフッカーなのですが、『DI-7』も『DI-6』も、そんな私にとってとても易しいシャフトだと思っています。
『DJ-6』や『DJ-7』もいいシャフトだとは思いますが、もしどちらかを選ぶとするならば、私は迷わず『DI-7』を選ぶと思います。
DIシリーズのシャフトは、これまでたくさんのドライバーで試打していますし、その高フィーリングはとても心強いです。
その高性能なシャフトの振り心地と、このヘッドの『クセの無さ』『フィーリングの良さ』がすごくマッチするだろうな・・・。と試打しながら感じていました。
もし機会があれば、是非実際に試してみたいと思っております。
以上のことから、記事に書かせていただいたのですが、ご理解頂けましたでしょうか?
これからもよろしくお付き合いくださいませ。
それでは失礼いたします。
2011-05-15 23:41 golfdaisuki URL 編集