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2011年02月13日
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キャロウェイ RAZR HAWK ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ RAZR HAWK ドライバー です。

シャフトは Tour AD DJ-6 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.1、シャフト重量は62g、バランスはD2、キックポイントは中調子です。

キャロウェイの、とてもカッコいいデザインのニュードライバーです。
キャロウェイも、他のメーカーと同じように、最近ディープなヘッドのドライバーも目立つようになってきましたが、このドライバーは昔からのキャロウェイらしく、やや平べったい感じがします。

たとえヘッドのサイズが大きくても、黒い色というのは、本当に引き締まって見えます。
このモノトーンな感じが気持ちを落ち着かせてくれます。
この角度から見ると、結構複雑な形状になっていますが、どういった意味があるのでしょうか?
空気抵抗などを減らすような仕組みになっているのでしょうか?

素振りをしてみると、すごくいい感じをつかむことができました。
試打クラブには、このモデルの他に『純正シャフト』があったのですが、この『DJ-6』を選んで正解だと思いました。
タイミングが取りやすくて、すごく振りやすいです。
純正シャフトのほうも、今度試打してみたいと思いましたが、おそらくこのDJ-6のほうが、私には合いやすいだろうと思いました。

ボールを前にして構えてみると、ヘッドの後方がすごく伸びているのが、とても特徴的でした。
いわゆる『トンカチ頭(ヘッド)』です。
ルール上では、
『クラブヘッドのヒールからトゥまでの長さは、フェースから背面までの長さよりも長くなければならない』
となっていますが、こうして見る限り、かなり際どい感じに見えました。
しかし、こうして製品として誕生しているということは、ルールに適合しているということだと思います。
これまでも同様に感じたドライバーは、いくつかありました。
かなり直進性の強いヘッドだろうということが、こうして見ていても伺えます。
『フェースローテーション』を多めに使っていきたいタイプの私としては、それほど構えやすい形状ではありませんが、こういった形に安心感を持たれる方も多いのではないでしょうか?
『スクエアフェース』だろうと構えるまでは思っていたのですが、こうして構えてみると、ややフェースが被っているように見えます。

よく見てみると『draw』と表記されています。
このドライバーも、いわゆる『ハイドロー設計』ということなのでしょうか?
同じようなドライバーは、これまでもたくさん試打してきましたが、このドライバーはこれまでの物よりも、極端すぎない感じがして、好感を持つことができました。
私には苦手な形状であることに違いないのですが、以前ほど強い違和感は、このドライバーには感じませんでした。
何とか対応していけるだろうと思いました。
試打を開始しました。

『方向性』という点では、やはり少し苦労しました。
普通に構えて普通に打っている限りでは、どうしても『11時』か、ひどい時には『10時』の方向に飛び出していってしまいます。
そこから途中で大きく曲がるという感じはあまりしなかったのですが、打出し方向がなかなか上手く取れませんでした。
こういったタイプのドライバーには、やはり『1時』くらいの方向にラインをとって、そこから回していくのが一番シンプルで簡単だと思いました。
ある意味理想でもある、『6時』の方向から『12時』の方向へ打ち抜いていくのは少し困難な感じがしました。
しかし、これはフック病に悩む私の感覚ですので、逆にこのドライバーでピッタリと方向性が取れる方はたくさんいらっしゃると思います。
『球のつかまり』がいいドライバーですが、日頃フェースが開いて当たりやすい方は、そのマイナスの部分を0(ゼロ)に変えてくれるドライバーといっていいのではないでしょうか?

『打感』は、好感を持つことが出来ました。
キャロウェイのドライバーらしい打感だと思います。
以前試打した『FT』ドライバーなどを思い出します。

『音』も、いい感じだと思いました。
集中力が乱されないですし、ごく普通に打っていくことができます。

『球のあがりやすさ』という点では、こういった形状のドライバーですし、ある程度予想していた通りでした。
かなり弾道が高く、また球が浮きやすいので、おそらくこのドライバーで『ドロップ感』を感じられる方は少ないのではないでしょうか?
ヒッタータイプの方には、かなり上がりすぎる感じがすると思いますが、スインガータイプの方には、親しみやすいタイプのドライバーだと思います。
やはり見た目通り、かなり高性能な『ハイドロードライバー』だと思いました。
こういったタイプのドライバーは、今ではかなりポピュラーになってきたと思いますが、出始めの頃よりは明らかに全体的に『底上げ』されているように思います。

『安定性』という点でも、かなり親しみやすい感じがします。
何しろ球があまり暴れません。
私はなかなか方向性をいい感じに持っていくことができなかったのですが、その球筋の安定性は高いものを感じました。
ずっと再現フィルムを見ているようでした。
左右もそうですが、高さも揃えていきやすく感じました。
日頃、球を捕まえて飛ばしづらいと感じておられる方には、かなり心強く感じられるのではないでしょうか?
『シビア』な感じは全くしませんでした。
それはやはりこのオレンジ色のシャフトの性能の高さも充分関係しているのだと思いました。
このシャフトは、これまで何度か試打していて、特に『ロマロ』のドライバーでの印象が強いのですが、すごく親しみやすいシャフトです。
様々なヘッドとの相性が良い『マルチプレイヤー』といったところでしょうか?

『操作性』という点では、少し苦戦をしてしまいましたが、やはりそれはこのクラブの特性上仕方のないことだと思いました。
構えたときの印象通り、それほど球筋を操作していくタイプのドライバーではありませんし、なかなか左右に打ち分けていくことは難しく感じました。
かなりフェースを開いてヒットしたつもりでも、なかなか大きく右へ曲がってはくれませんでした。
『プッシュ気味』の球も、出づらい感じがしました。
左方向へはいくらでも打っていくことが出来ますが、私の精神安定上、あまりやりたくはありませんでした。
私がこのドライバーを使っていくには、やはり右から大きく回していく感じが一番自然な感じがしました。
しかし、こういったタイプのドライバーで、ある程度打出し方向を整理していけるようになれば、私の抱える『チーピン恐怖症』は、かなり改善されるように思いました。
私にとっては、やや敷居の高いドライバーではありますが、スイングを教えてくれる『教師的な存在』として、こういったタイプのドライバーでスイングを矯正していくのもアリだと思いました。

『飛距離性能』という点では、その使う人によって、かなり好みが分かれるところだとは思いますが、このドライバーの持つパフォーマンスはとても高いと思います。
スライサーの方には、かなり大きなアドバンテージを握ることができるのではないでしょうか?
フッカーの方には、やや厳しい面もあるかもしれませんが、このドライバーはやはりスライスで悩んでおられる方を対象としているのだと思います。
『反発性能』も規制され、『クラブ長さ』にも限界がありますし、今は『球筋を矯正して飛距離を伸ばす』時代に入っているのだと思います。
昔に比べ、今ではとても楽に『ハイドロー』が打てる時代になりました。
練習場でもたくさん見かけるようになりました。
クラブの進歩が我々ゴルファーに与える影響はとても大きいと日々感じています。

このドライバーは、とても『キャロウェイらしい』感じがしました。
昔に戻ったような気がします。
色々な角度から見まわしてみても、『ビッグバーサ』を彷彿とさせるところがありました。
スペック的にいっても、私にはやや難しいタイプのドライバーでしたが、同じシリーズでもっと叩けるドライバーがラインアップされているようなので、機会があれば是非そちらも試してみたいと思いました。

ここ数日、また寒さが厳しくなり辛い日が続きますが、もう少しすれば私はすぐに『花粉』と戦わなくてはなりません。
本当に憂鬱なシーズンですが、これからももっとたくさんのクラブを試打していきたいです。
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