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2011年01月27日
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ピン K15 ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ピン K15 ドライバー です。

シャフトは 三菱レイヨン Bassara Griffin G53 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は56g、トルクは4.4、キックポイントは中調子、バランスはD2です。

PINGのとても美しいドライバーです。
こういったゴールドが美しくて高級感あふれるデザインのドライバーは、これまでもたくさん出会ってきましたが、『アスリートドライバー』のイメージが強いPINGから登場しているのが少し不思議に感じました。
ピカピカ光って、まるで金箔でも貼っているかのようです。
ダフって傷でもつけてしまったら、エライことだなあ・・・。などと考えていました。
かなり目立つドライバーですが、とても品のある感じがしました。

完全な滑らかな形状ではなく、ところどころ膨らみのようなものが見えます。
これによって、様々な効果が得られるのでしょうか?

特に大きく目立ったのが、このヒール部分の膨らみです。
重心位置や深さなどを調整する為の形状なのでしょうか?
大型ヘッドによる、『球のつかまりの悪さや滑り感』を解消する為に、このような工夫がされているのでしょうか?

結構ゴツゴツした感じの顔をしています。
とても珍しい形状ではありますが、以前試打したこともあるヨネックスの『ナノスピードアイ ドライバー』を思い出しました。
こういった形状も『異形』といえるのだとは思いますが、四角形ほど違和感を感じません。
それよりもフェースが左を向いている感じがして、そこが気になりました。

素振りをしてみると、かなり軟らかいタイプのシャフトだと思いました。
フレックスが『S』ということですし、海外メーカーなので、もう少ししっかりとしたスペックになっているのかと思ったのですが、『S』とは思えないほどよくしなってくれました。
このドライバーが『日本仕様』だから、このようなソフトスペックになっているのだと思いますが、それにプラスしてスインガータイプの方を対象としてセッティングされているからだろうという予測が、この形状を見ていたら立ちました。
ややヘッドが暴れてしまう感じがしましたが、まずはタイミングに気を付けて振っていきたいと思いました。

ボールを前にして構えてみると、ある程度予想していた感じの、私にとっては構えづらい形状でした。
すごく平べったい感じや、ヘッド後方が伸びているのも、これまでたくさん出会ってきました。
そして何より、このフックフェース・・・。
左へ飛んで行ってしまうイメージしか湧き上がってきません。
明らかに私にとって苦手なタイプのドライバーではありますが、何とかトライしてみようと思いました。
先日試打したロマロのフェアウェイウッドのように、すごく構えやすくて美しい顔をしたクラブを構えたときは、すごくリラックスして構えることができますし、気分も盛り上がってきます。
しかし、今日はやや緊張した感じで構えていましたし、体に余分な力が入っていることを感じ取っていました。
今のまま試打を開始しても、あまりいい結果は得られないように感じたので、一旦アドレスを解き、もう一度素振りを繰り返し、仕切りなおすことにしました。
コースでの仕切り直しはスロープレーにつながりますし、同伴競技者や後続組にも迷惑をかけてしまうこともありますが、練習場ではいくらでもできるので、しっかりと呼吸を整えて構えなおすことにしました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『心地よい打感の良さ』です。
PINGのドライバーらしい、とても心地よい感触を一球目から楽しむことができました。
この『K15』というドライバーは、私がこれまで出会ってきたPINGのドライバーとは、かなり趣が異なるドライバーではありますが、フィーリングの良さは統一されているような気がしました。
海外メーカーのドライバーで、フィーリング性能がかなり高いメーカーのひとつは『PING』だと、これまでの経験上私は感じているのですが、このドライバーもPINGらしい打感がすごく気に入りました。
硬い感じの打感ではなく、程よい柔らかさがあり、かといってボヤける感じもしません。
しっかりと『球の重さ』も感じ取ることができました。
フェースが球をよく弾き飛ばしてくれている感触も味わうことができました。

『音』という点でも、すごく好印象を持ちました。
見た目の印象から、正直『音』には、あまり期待をしていなかったのですが、すごく心地よい音が耳に届いてきました。
こういった『キンキラキン』の色をしたドライバーだと、これまでの経験からどうしても甲高い感じの音を想像してしまうのですが、最近のドライバーは本当に当てはまらなくなりました。
この『K15』に限らず、他のメーカーのドライバーでも共通していることだと思います。
しかし、これまでのマイナスイメージの印象が私の中であまりにも強すぎるのか、いまだに消し去ることができません。
このドライバーの音は、すごく品のある感じがしましたし、インパクトが緩むこともありませんでした。
打感や音だけを聞いている限り、かなり高フィーリングなドライバーだと思いました。

しかし『方向性』という点では、やはり苦戦してしまいました。
構えたときの印象通り、かなりつかまりすぎてしまいました。
左方向への一方通行の球しか打てない自分自身にふがいなさを感じました。
もっと対応していければ・・・。と、いつも思うのですが、その思いにまだ私の技術が追い付けていません。
私には大きなフックしか打てなかったのですが、球筋がスライス系の方は、このドライバーが持つ『球のつかまりやすさ』は、かなり強力な武器になってくれるのではないでしょうか?
つかまりすぎるくらいに感じるほどなので、かなり球筋が矯正される方も多いのではないでしょうか?
しかし、こういった大型ヘッドで、しかもこれだけ平べったい形状だと、かなり重心距離も長くなり、スクエアフェースでは、球がかなり逃げやすいと思うので、これくらいのフックフェースがちょうどいいのかもしれません。
やはりこういったドライバーは、フッカーを最初から対象にはしていないような気もしますし、スライスで悩んでおられる方を対象としているのだと思います。
今はコースや練習場でも、私がゴルフを始めた頃よりも、それほど大きなスライスを打つ人は、かなり少なくなったような気がします。
やはりクラブの進歩も大きく影響しているのだと思います。
しかし、こういった大型ヘッドの球のつかまりにくさを感じておられる方も多いのかもしれません。
その不具合を解消するには、やはりフックフェースが一番効果的なのかもしれません。

『球のあがりやすさ』という点でも、かなり高く上がりすぎてしまって、なかなかいい感じの高さを出していくことが出来ませんでした。
このドライバーはロフトが『9.5度』のモデルもラインアップされているのだそうですが、試打できるクラブはこれ一本しかなかったので、少し残念でした。
しかし、おそらく9.5度のドライバーでも、かなり球が上がっていっただろうと思います。
このヘッドもそうですし、装着されている『Bassara Griffin G53』というシャフトも、かなり高弾道を手助けしてくれるように感じられました。
このドライバーは、これまでの同様のドライバーと同じく、かなり強烈な『ハイドロードライバー』といっていいのではないでしょうか?

『操作性』という点では、私の低レベルでは、どうすることもできませんでした。
ヘッドにも難しさを感じましたが、このシャフトも、なかなか上手くフィットしづらい感じがしました。
ちょっと細工をしようとすると、かなり暴れてしまう感じがしましたし、球筋を揃えていくことも難しく感じられました。
私はこのドライバーだと、かなり左方向へ注意を払っていかなければなりませんが、こういったスペックがジャストフィットする方は、高い直進性が期待できるのではないでしょうか?
今の私だと、左へは自然と曲がっていきますが、なかなか右方向へ大きく曲げていくことができませんでした。

『飛距離性能』という点では、本来はかなり高いと思います。
同じような『ハイドロードライバー』の中でも、かなりレベルが高いほうではないでしょうか?
それはこの『弾きの良さ』による『ボール初速の速さ』にも感じますし、この長尺設計がよく効いているような気がします。
最近は『46インチ』のドライバーも珍しくなくなり、『45インチ以上』はもう当たり前といった感じがします。
それでいて、あまり『長さ』を感じさせないドライバーも増えてきました。
しかし、今日はこのドライバーに『長さ』を感じました。
構えたときはそうでもなかったのですが、最初に素振りをした時から、かなり『長い』という感覚を持ちました。
決して『振り切れない』という感じの長さではなかったのですが、『振り切る』というよりは、少し『当てにいって』しまっている感じがしました。
私には弾道が高すぎますし、直進性も出していけないので、このドライバーの持つ高い飛距離性能を上手く引き出してやることが出来ませんでしたが、このドライバーで、かなり飛距離を伸ばしていかれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

もう少し、しっかりとしたスペックで、クセのない形状だったら・・・。
と、私は少し残念に思いました。
しかし、はじめから私のようなタイプの者に合うように設計されてはいないのだと思いますし、これまで出会ったPINGの素晴らしいドライバーで楽しんでいったほうが私にマッチしているような気がしました。

私にとっては、やや苦手なスペックではありましたが、また出会う機会があれば是非もう一度試打してみたい・・・。と思いました。
こういった苦手なタイプのドライバーで、このように思うことはとても珍しいことです。
やはりフィーリングが良かったからでしょうか?
そしてPINGのドライバーだったからでしょうか?
今日は少し難しく感じてしまいましたが、また日を改めてリベンジしたいです。
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