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2011年01月22日
ルーツゴルフ Jyuraku ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ルーツゴルフ Jyuraku ドライバー です。

シャフトは ルーツ プレミアムシャフト です。
ロフトは10度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は44g、トルクは4.8、バランスはC9、クラブ総重量は286g です。

初めて手にしたルーツゴルフのドライバーです。
以前、アイアンを試打したことがあるのですが、ドライバーは初めてなので、とてもワクワクしました。
今はクラブの名前に英語がつけられているものがほとんどだと思うのですが、こうして日本語がクラブの名前になっているのは、とても新鮮で却ってカッコいい感じがします。
ドライバー自体に日本語がつくことはそれほど多くありませんが、シャフトでは『FUBUKI』や『MIYAZAKI』といったすばらしいシャフトが思い出されます。

『じゅらく』とはどんな意味があるのだろう・・・?と思い、店員さんに聞いてみると、
『楽しくて人の集まりやすい場所』
という答えが返ってきました。
この意味が直接メーカーの意図するネーミングと関係あるのかは私には分かりませんでしたが、とてもいい意味だと思いました。

『ヒール側』

『トゥ側』
ヒール側に2つ、トゥ側に1つ、ウェイトのような物がついています。
これにより、重心距離を短くして球がつかまりやすくなっているのでしょうか?
これまで、このウェイトはたくさん見てきましたが、トゥ側とヒール側の数が異なるのは珍しい感じがします。
ヒール側だけか、両方にあるのならば、同じ数のウェイトをよく見かけてきました。

『パーシモン』を思い出させる、とても美しい『顔』です。
『バルジ』のところが、ちょっと特徴的ではありますが、あらゆる角度から見ても、とても美しいドライバーだと思いました。
美しいクラブは大好きなので、すごくやる気が出てきました。

見た目は結構クラシカルですが、実際は様々なハイテクが搭載されているようで、この相反するデザインがとても面白いと思いました。
同じゴルフをするにしても、美しいクラブでゴルフをするのと、そうでないクラブでゴルフをするのとでは、楽しさが全然違ってきますし、ナイスショットの満足感も違ってきます。
そういった点でも、このドライバーは、かなり大きな期待感を抱かせてくれました。

素振りをしてみた感じは思っていたよりも、かなり軽くて少しとまどいましたが、まずまずの振り感だと思いました。
見た目の美しさから、少しは叩いていけそうな気もしていたのですが、実際はそうでもないのだと思いました。
シャフトも、とても軟らかい感じがしますし、かなりソフトスペックに仕上がっているドライバーだと思いました。
ルーツゴルフのクラブに触れる機会がまだ少ないので、どういったタイプのクラブが多いのかが私は分からないのですが、少なくともこのドライバーや以前試打したアイアンを見ている限りは、かなり『ソフトスペック』のクラブを発表するメーカーなのだと思いました。
日頃、慣れ親しんだメーカーのクラブならば、多少振りづらくても、次第にフィーリングを合わせていくことができますが、今日の私はどこか『よそ行き気分』な感じで振っていました。

ボールを前にして構えた感じは、正直言って少し構えづらく感じました。
普通に構えていても、かなりフェースが被っている感じがします。
おそらくそれをあまり感じさせないようなデザインになっているのだと思いますが、その工夫が余計に難しさを感じさせるような気がしました。
ただ、こういった工夫が施されているドライバーは、これまでもたくさん出会ってきたので、何とか対処はできそうな気がしました。
それ以外にも、いわゆる『プル角』がすごくよく効いている感じがします。
フッカーである私にとっては、かなり難しく感じてしまう『構え感』です。
球がすごくよくつかまりそうな感じがするので、スライスに悩んでおられる方には、とても構えやすく感じられるように思うのですが、私のようなタイプには、かなりハードルが高そうに思えてきました。
普通に構えていても、最初からフェースが左を向いていて、どのように打ってもボールが左にしか行かないような気がするので、それを解消させていくにも、
ここが自分の腕の見せ所だぞ・・・。
と自分自身に言い聞かせ、何とかこの高いハードルを飛び越えてみようと思いました。
試打を開始しました。

最初から、きついフックを連発してしまいました
構えたときの印象通り、かなり球が左へ行きやすい感じがしました。
何とかそうならないように工夫してみたのですが、なかなか対応しきれない私に少し苛立ちました。
こういった苦手なタイプのドライバーで、もっといい球を打てたら自分自身の技量が上がったことを実感できるのですが、現実はとても厳しい結果が待っていました。

『打感」は正直、もうひとつだと思いました。
ソフトな打感ではあるのですが、何と言いますか、やや物足りない感じがしました。
柔らかさの中に、手のひらに伝わる『しっかり感』といいますか、程よい手ごたえを感じたかったのですが、それが少し弱い感じがしました。
『気持ちの高ぶり』が起きてきませんでした。

『音』という点でも、あまりいい感じではありませんでした。
決して耳障りな感じの大きな音ではないのですが、力強い弾道をイメージできる音ではなかったですし、打っていて爽快感を得ることはあまりありませんでした。
時々打点がブレて、「ポコン」という感じの音も耳にしました。
このドライバーは見た目とても美しくて、いかにも高フィーリングな印象があったのですが、見るのと打つのとでは、その印象に大きなギャップがあるような感じがしました。
しかし、決して反発の強いフィーリングではないですし、このドライバーのフィーリングを好まれる方もたくさんいらっしゃると思います。

『球のあがりやすさ』という点では、想像通りの、かなりの高弾道ドライバーだと思いました。
このドライバーは、かなり球のつかまりが良くて弾道も高いので、最近とてもポピュラーになっている『ハイドロードライバー』といっていいのだと思います。
今はメーカー問わず、このようなタイプのドライバーが本当に増えてきました。
今のゴルフの『易しい』を形にしたら、こうなるのでしょうか?
ゴルファーにも様々なタイプがあるので、決して『万人向け』というクラブは存在しないと思いますが、少なくとも多くの支持を得られやすいタイプのドライバーなのだと思います。
明らかに『スインガータイプ』の方にマッチしたドライバーだと思いますし、『ヒッタータイプ』の方には、高く上がりすぎてしまうのではないでしょうか?

『操作性』という点でも、結構苦戦してしまいました。
このような形状のドライバーでは、なかなかボールを操るといった発想になれません。
何とか左へ行きすぎないように気を付けることで精いっぱいでした。
それに加え、シャフトもちょっとソフト過ぎる感じがして、なかなかまとめていくことができませんでした。
タイミングがなかなか合わず、すぐに慣れることができませんでした。

『飛距離性能』という点では、なかなか叩いていくことができなかったせいか、それほど大きなパフォーマンスを感じませんでした。
実際にはもっと高い性能を秘めていると思うのですが、今日の私の弾道ではいい結果を得ることは難しく感じられました。
普段、フェースが開いて当たりやすい方、カット気味にヘッドが入りやすい方などは、このドライバーが持つ『錯覚効果』とでもいうのでしょうか?
お互いがうまく相殺されて、高い直進性が得られ、その結果飛距離性能にも結び付いていくと思うのですが、私のようなタイプには、少し合いづらいドライバーだと思いました。

打っていて気持ち良ければ、自然と気持ちもノッてきて、だんだんといいショットが打てそうな気もしたのですが、今日はなかなかテンションも上がらず、ボールに気持ちを乗せていくこともできませんでした。
こういった日は、その後、いくら球を打ち続けても、決していいように向かわないので、ここで試打を終えることにしました。

今日はあまりいいフィーリングで試打を終えることができませんでしたが、またルーツゴルフのクラブを試打する機会に恵まれたら、気持ちを新たにして試打してみたいです。
ルーツというメーカーのクラブにあまり接したことがないので、これからもどんどん試打できれば・・・。と思いました。
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