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2010年12月06日
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ダンロップ ゼクシオ フォージド アイアン

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ダンロップ ゼクシオ フォージド ドライバー です。

シャフトは NS PRO950GH です。
ロフトは30度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、トルクは1.8、バランスはD2、キックポイントは中調子です。

ゼクシオの新しい『フォージドアイアン』です。
私は初代のモデルの好印象がすごく強く心に残っているのですが、今回はその後継モデルということで、自然とテンションが上がってきました。
今は様々な『合理的な』アイアンがありますが、やはり基本といってもいい『フォージド』は忘れて欲しくないな・・・。といつも思っています。

『彫り』は結構深く、しっかりと口を広げている感じがします。
かなり大きな『ポケキャビ』だと思いました。

『ソール幅』は結構広いですが、扱いづらそうな感じはしませんでした。
『易しさ』の中に、どことなく『自然な感じ』を残している、ゼクシオらしさが出ているような感じがしました。

『ホーゼル』は、はっきりと『短め』だと思います。
私は昔から、いわゆる『首長アイアン』を使ってきたのですが、このアイアンは『首短・太アイアン』といっていいような気がします。
たくさんのゴルファーに支持される、易しさが感じられる形状です。
最近は昔ほどホーゼルも長くないですが、それでもかなり短く見えますし、この太さが余計『短さ』と『低重心』を感じさせます。
私はアイアンで、この部分をすごく注目しているのですが、あまり気にしておられない方もたくさんいらっしゃると思いますし、『ゼクシオ』というだけで、安心感を持っておられる方も多いと思います。
それだけ、これまでのゼクシオは素晴らしいクラブがたくさん発表されてきたからだと思います。
たくさんのゴルファーに信頼されているブランドだと思います。

素振りをしてみても、私にはやや軽く感じられますが、これくらいのほうが振りやすく感じられる方も多いと思います。
何年も日本の中で最も人気のあるスチールシャフトですし、このアイアンの形を見ても、最も受け入れられやすいように作られているような気がします。
日本全国のゴルファーにアンケートして、その好みを形にしたら、こうなった・・・・。
というイメージがゼクシオのクラブにはあります。
私は昨年から、大手メーカーではなく、いわゆる『地クラブ』とも呼べるようなメーカーのクラブにたくさん出会ってきて、その魅力にどっぷりと浸っているのですが、やはり大手メーカーのクラブのほうが安心する・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
特にゼクシオブランドは、かなり高い信頼を勝ち得ているように思います。

ボールを前にして構えてみると、その『大きさ』や『グースの度合い』が少し目に入ったのですが、特別構えづらく感じるほどではありませんでした。
私はもっと小振りで、ストレートネックを好みますが、このアイアンの形状や大きさに好感をもたれる方もたくさんいらっしゃると思います。
正直いいまして、惚れ惚れする・・・。という顔でもなかったのですが、それはこのアイアンが始めから私のような者の好みに合わせて作られているわけではないのだから、仕方のないことだと思いました。
このアイアンには、特別にマイナス的な所は感じなかったのですが、やっぱり私には同じダンロップでもスリクソンのほうが合っているのかな・・・?と思いました。
色々なラインをイメージすることは出来なかったのですが、特別不安に感じることもありませんでした。
ある程度『幅』をもって攻めていけそうな気がしました。
球を打つ前に、色々なイメージを入れていきたいところですが、こういったアイアンの場合は、まず『打ってから・・・』というのが、練習場での私のルーティーンです。
試打を開始しました。

まずは、その『飛びの大きさ』に少し驚いてしまいました。
こういった飛びは、決して初めてではないのですが、最近はそれほど『飛びアイアン』に出会っていなかったので、少しだけびっくりしました。
よく飛ぶなあ・・・。と呟いてしまいました。
このアイアンは、いわゆる『ストロングロフト』であることも理由のひとつなのですが、店員さんの説明によると、フェース面にも工夫がされているそうです。
フェースの名前を聞いたのですが、ちょっと忘れてしまい(メモしておけば良かったです)ましたが、いわゆる反発性能が高められているのだそうです。
実際に球を打ってみて、その反発性能がすごく影響しているかどうかは、正直言ってよく解らなかったのですが、飛距離がよく出るアイアンであることは間違いないです。
かなり飛んでしまいますし、少し短く持ったくらいでは、なかなか思うように距離を落としていくことが出来ませんでした。
しかし、このアイアンの飛び性能に好感を持たれる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
先日試打した ゼクシオ フォージド ドライバーが、はっきりと『アスリートゴルファー』を対象としていたので、この同じシリーズのアイアンもそうなのかと思っていたのですが、実際は少し違うようです。
ドライバーは、かなり『スリクソン寄り』になったような気がしていましたが、アイアンはとてもゼクシオらしい感じがします。
スインガータイプの方にマッチしたアイアンだと思います。

『打感』という点では、まずまず・・・。でした。
決して嫌な打感ではないですし、むしろ好感を持てる感じですが、やはり私は初代モデルがすごく気に入っているので、その感じと比較すると、少し物足りない感じもしました。
『フォージドアイアン』でも、色々なタイプがあるんだな・・・。と改めて感じました。

『安定性』という点では、かなりハイレベルです。
普通に打っていく限り、なかなか球が大きく曲がりづらく、完全な『オートマチックタイプアイアン』だと思いました。
最近は『マニュアルタイプ』のアイアンに出会う事が多かったので、少し新鮮な感じがします。
『弾道のライン』は、ゴルファーが創り出していくもの・・・。と、クラブに委ねていくもの・・・。があるように思うのですが、このアイアンの場合は、完全に後者だと思いました。
スイートエリアも、なかなか広い感じがしました。
最初の5球程は、打点もブレ気味だったのですが、それでもいい方向に運んでくれていました。
何処でヒットしたかが、少し把握しづらい感じもしましたが、球筋は概ね安定していました。
ちょっと前まで、『ワイドスイートエリアアイアン』というのは、その形状に独特なものがあり、『とっつきにくい』物も少なくなかったですが、このアイアンはそんなことはありません。
すごく上品で思わず手にしたくなる『顔』をしていると思います。
こういったところも、ゼクシオらしい部分だと思います。

『球のあがりやすさ』という点でも、さすがによく研究されています。
すごくよく上がります。
ストロングロフトを感じさせません。
こういった感じのするアイアンは、これまでもたくさん出会ってきましたし、決して珍しい感じはしませんが、このアイアンもかなりのハイテクが組み込まれているようです。
ロフトを立てて、よく飛ぶようになっていても、球が浮きづらかったら『本末転倒』的なところがありますが、このアイアンはすごく楽に球を浮かせてくれます。
『タフ』な感じは全くしません。

『操作性』という点では、少し苦戦してしまいました。
最近は、『ハンドルの遊び』の小さい、『敏感なアイアン』に出会ってきましたが、このアイアンは明らかに『大らかさ』を感じさせます。
一応左右に曲げてみたりもして、球数をこなしていくうちに、何とかなるようになったのですが、なかなかいいフィーリングをつかむことが出来ませんでした。
やはり『オートマチックタイプ』であり、あまり球を曲げずに目的地まで運んでいくべきアイアンなのだと思いました。
そして何より、私にとっては距離が出過ぎてしまうことに、難しさを感じてしまいました。
マイアイアンなどでは、少し短く持ったりちょっと球筋を変えていくことで、距離感を出していくことが出来るのですが、このアイアンはなかなか私の感覚が通用しない感じがしました。
『縦の距離感』が、かなり合わせづらい感じがしました。
しかし、これはいわゆる『飛ぶアイアン』の宿命といいますか、仕方のないことかもしれません。
一長一短は、かならずあるものだと思いますし、私の練習不足も大きく影響していると思います。
私はこの飛びにはなかなか慣れることが出来ないのですが、この『飛距離性能の高さ』+『ゼクシオアイアンの信頼性の高さ』で、かなり人気が出そうだと思いました。

ゼクシオはブランド誕生時から、かなり完成度が高くて、それでも毎年素晴らしいクラブを発表し続けてくれています。
最初のうちは、明らかに『進化』していったように思いますし、ベストセラーをずっと続けてきたように思います。

最近は、それほど大きな変化は見られないようですが、それは、これまでのクラブがとてもハイレベルだったからだと思います。
『マイナーチェンジ』は、どのメーカーも仕方のないところかもしれません。
大きく変わらないのが、またいいところなのかもしれません。
昨年のゼクシオのアイアンよりも今年のこのアイアンのほうが、私はいい印象を持ちましたが、慣れていくには、少し時間が必要だと思いました。

上級者の方から、まだキャリアの浅い方まで、幅広い層に人気が高いゼクシオですが、このアイアンもかなり多くのゼクシオファンのハートをキャッチしそうな感じがします。
やや軽量なところや、飛びすぎるところ、コントロールしづらいところなどが、私は少し難しい感じがしましたが、それ以外は特に難しく感じるところはありませんでした。
『タフ』や『シビア』といった言葉とは大きくかけ離れた『受け皿の大きさ』をもっています。
『フォージドアイアン』というと、難しそうなイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはないので、多くの方に試して頂きたいアイアンだと思いました。
ユーザーの要求を形にした、素晴らしいアイアンです。
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