フォーティーン TC-510 フォージド アイアン - ゴルフクラブ試打日記。


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2010年12月03日
  

フォーティーン TC-510 フォージド アイアン

                 
フォーティーン TC-510 フォージド アイアン 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは フォーティーン TC-510 アイアン の7番 です。



フォーティーン TC-510 フォージド アイアン NS PRO950GH

シャフトは NS PRO 950GH です。

ロフトは32度、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、トルクは1.9、バランスはD0.5、キックポイントは中調子です。



正面

久し振りに出会った、フォーティーンのニューアイアンです。


今年出会ったフォーティーンのアイアンで印象深いものといえば、真っ先に TC-910 フォージド アイアンを思い出します。


このTC-910を試打した後に、今年の『アイアン・オブ・ザ・イヤー』は、もうこれで決まりじゃないかな?と思っていたことをよく覚えているのですが、その後も素晴らしいアイアンにたくさん出会ってきて、一体どれを選べばいいのかが全く解りません。


かなり贅沢な悩みです。


と同時に、毎年素晴らしいアイアンに出会えている私はとても幸せ者だと思いました。



TC-510

このアイアンも、これまでのフォーティーンらしいデザインになっています。


ただ、ちょっと『大柄(おおがら)』な感じがしますが、特に変わった感じはしません。


『鋭い』とか『シャープ』といった印象よりも、『大らかさ』を感じさせます。



ソール幅

『ソール幅』は、やや広めな感じがしました。


かなり『易しさ』に重点をおいて設計されているようです。


私はソール幅が広すぎるアイアンをあまり得意にはしていないのですが、これくらいまでの幅ならば、何とか対応していけそうだと思いました。



ホーゼル長さ

ホーゼルがきっちりとあるところに好感が持てました。


何年か前は、『ワイドソール』+『ショートホーゼル』といった組み合わせがよく見られましたが、最近のアイアンはホーゼルがきちんとあるので、とても打ちやすい感じがします。


『低重心』というと、いかにも易しそうな印象をもたれる方もいらっしゃるかもしれませんが、あまりにも重心が下がりすぎると、却って難しく感じてしまうことを何度も経験しています。



彫りの深さ

『彫り』は、結構深い感じがします。


今は『ポケットキャビティ』など、複雑な形をしたアイアンが多い中、このアイアンはとてもシンプルな形状をしています。


昔ながらのキャビティアイアンといった感じがします。


新しいというよりは、懐かしい感じがします。


これなら、使用後の掃除が楽だなあ・・・。と思いました。



振り感

素振りを何度も繰り返しました。


軽量スチール独特の振り心地ですが、この感覚に好感を持たれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?


私は決して手打ちにならないよう、しっかりと身体全体を使って振っていくことを自分自身に言い聞かせました。



構え感

ボールを前にして構えてみると、まずは、このヘッドの大きさが目に入りました。


最近は『小顔』のアイアンに出会ってきたせいか、このアイアンがとても大きく見えます。


あくまでも私の好みでいいますと、もっと小振りな顔を好むのですが、このヘッドの大きさも昔からありますし、この大きさに安心感を感じられる方も多いのではないでしょうか?


大きいヘッドを好まれる方の多くは、おそらく


「ちゃんとあたるだろうか?」


「変なところに当たらないだろうか?」


などといった不安をもっておられると思うのですが、実際はそれほど大きくなくても上手くヒットしておられる方がとても多いです。


ある程度経験や練習を積んでくると、必要以上の大きさにあまり意味を感じなくなることもあると思いますが、大きさによる安心感があるのであれば、やはりこういった大きさはメンタル的な意味でも効果が大きいのかもしれません。


今日は昨日のような繊細なイメージはなかなか湧かず、どちらかというと『クラブ任せ』で振っていこう・・・。と思いました。


左右に曲げるイメージもなかなか湧いてこなかったので、いつもの『イメージ先行』ではなく、『出たとこ勝負』的な感じで球を打っていくことにしました。


私はドライバーにせよ、アイアンにせよ、ヘッドが大きくなればなるほど、打点がブレてしまう悪いクセがあるので、今日はそうならなければいいな・・・。と思いながら、この『顔』を見ていました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』は正直、もうひとつかな・・・?と思いました。


決して大きな不満があるわけでもなく、悪いとも思わなかったのですが、ちょっと物足りない感じがしました。


昔からこういった感触のアイアンはたくさんありましたし、珍しいとは思わなかったのですが、思わず夢中になってしまうほどでもないような気がしました。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、想像通りだと思いました。


全くタフな感じはしません。


このアイアンは多少『グース』が効いていますが、球も拾いやすく感じましたし、それほど速いヘッドスピードを求めている感じはしませんでした。


かない敷居が低いアイアンです。


これまでフォーティーンのアイアンというと、どちらかというと『アスリートモデル』のイメージが強かったですが、このアイアンはかなり異なるタイプのようです。


ビギナーの方にも、かなり親しみやすいのではないでしょうか?



バックフェース

『安定性』という点では、とてもハイレベルだと思いました。


こうして見る限り、このアイアンには『タングステン』などの異材が組み込まれているようには見えなかったのですが、それでも『ミスに対する許容度』は、かなり広い感じがします。


何球か打ってみて、多少打点がブレてしまったりもしたのですが、それをあまり感じさせない大らかさがあるよに思いました。


日頃、シビアなタイプのアイアンを手にしていると、こういったタイプのアイアンは、何か物足りない感じがすることもあり、今日も少しそんな感じがしました。


ダウンスイングでヘッドが『カット気味』に入っておられる方の多くが、『トゥ寄り』に打点が集まることも多いと思うのですが、このアイアンはそういった方々にも、すごく易しく感じられるのではないでしょうか?


ヘッドが大きいですが、特に変なクセもないので、とても易しさが滲み出ているアイアンだと思います。



飛距離性能

『飛距離性能』という点では、やはりよく出ます。


最近ではこれくらい飛ぶアイアンは決して珍しくないので、それほど驚くこともありませんが、やはり私の感覚ではもっと飛ばないで欲しい・・・。と思ってしまうような高い飛距離性能をもっています。


明らかに『ヒッタータイプ』よりは『スインガータイプ』の方にマッチしているアイアンだと思いますし、そういった方々の為に、ロフトも立て気味になっているのだと思います。


最近は『32度』くらいの7番アイアンがとてもポピュラーになってきました。


私にとっては『6番アイアン』なのですが、今ではそれほど驚くことはなくなりました。



操作性
 
『操作性』という点では、最初のうちは少し苦戦してしまいましたが、何球か打って少しずつ慣れていくことが出来ました。


しかし、日頃『ハンドルの遊び』の少ないアイアンで打っている時の感じよりも、もっと極端にやっていかないと、なかなか曲がりにくい感じがしました。


自分の描いた曲線を描いていくには、やはりもっと『小顔』で『ストレートネック』のほうが易しいな・・・。と思いました。


ただ、こういったアイアンを求めておられる方は、それほど球を曲げたいとは思っておられないと思いますし、出来るだけ『直線』のイメージでグリーンを狙っていきたい方が多いと思うので、そういった意味ではとても高性能だと思います。


大きく曲げていくことは、ちょっと難しく感じてしまいました。



ヒール側

ヘッドサイズが大きめで、かなり『易しさ』を感じさせるアイアンですが、フォーティーンらしい『品の良さ』を感じました。


昔のアイアンには、『易しさ』と『品の良さ』が両立できていないと感じる物もありましたが、さすがはフォーティーンだと思いました。


ゴルフを楽しんでいくうえで、やはりいい雰囲気のクラブを使っていきたいものです。


そういった意味でも、このアイアンは確実に合格ラインに達していると思いました。



FOURTEEN TC-510 FORGED

私はやはり『TC-910 フォージド アイアン』の、あの高フィーリングが忘れられないですが、このアイアンも球数をこなしていけばいくほど好感度が増してきました。


中・上級者の方は勿論、まだキャリアの浅い方も、このような易しいアイアンでゴルフをエンジョイされ、また技量を伸ばしていかれることはとても有意義なことではないでしょうか?


幅広い層に受け入れられる、親しみやすいアイアンです。

                         
        

                         

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