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2010年12月02日
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ヤマハ インプレスX V FORGED TOURMODEL アイアン

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ヤマハ インプレスX V FORGED TOURMODEL アイアン の7番です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は118g、バランスはD2、キックポイントは元調子、クラブ総重量は444gです。

ヤマハの大変美しいニューアイアンです。
昨年から、このようなデザインに変更になったと思うのですが、高フィーリングはずっと変わりません。
ヤマハらしい、とても整った顔をしています。
ヤマハのアイアンには、これまでもたくさんいい印象があるせいか、この美しいアイアンに、打つ前からすっかり魅了されてしまいました。
ちなみに、一昨年の私の中での『アイアン・オブ・ザ・イヤー』は、ヤマハ インプレスX Vフォージド ツアーモデル アイアン でした。

『ソール幅』は、思っていたよりも、少し広い感じがしました。
『TOUR MODEL』という名がついているのだから、もっとタフな設定になっているのかと思ったのですが、実際はそうでもないようです。
こういったところは、最近のアイアンらしい感じがします。
他のメーカーのクラブにもいえることですが、昔はツアーモデルというと、かなりタフなクラブばかりでしたが、最近はとても親しみやすいものが多いような気がします。
それでいて、フィーリング性能が高いのだから、使わない手はないな・・・。といつも思ってしまいます。

『ホーゼル』も当然、しっかりとついていますが、それほど長いとは思いませんでした。
今のアイアンの『標準的』なレベルだと思います。
ホーゼルが長いと、ついついヘッドの入射角度をきつめに入れて、打ち込みたくなりますが、最近のアイアンにはそう感じさせる物が殆どなく、より緩やかに入れていけるようになりました。
そういった点も、アイアンが易しくなった要因のひとつのような気がします。

『彫りの深さ』という点でも、『浅すぎず、深すぎず』といったところでしょうか?
ヒットポイントのところが、しっかりと『肉厚』になっているところに好感を持ちました。
ここでしっかりとヒットしていけば、極上の打感を楽しむことができるんだろうな・・・。と思いました。

素振りをしても、いつも通りの自然な感じで振っていくことが出来ました。
適度な重量感やしっかり感があるので、体が余計な動きをしません。
頭の中も余計なことを考えないので、すごくシンプルに振っていけます。
今はたくさんの機能がつまった高性能アイアンがあり、それはそれでとても素晴らしいと思うのですが、こういったシンプルな動きや発想にさせてくれるアイアンこそ、『名器』として名を残すのではないでしょうか?
ドライバーには、ある程度『よそ行き感覚』で打っていけるところがあるように思うのですが、正確に距離を刻んでいきたいアイアンには、『いつもの感覚』がすごく重要になってくるような気がします。
そういった点では、このアイアンは私の中では大満足です。

ボールを前にして構えてみても予想通り、何ともいえないすごく美しい顔をしています。
余計な物が全く見当たりません。
適度に『小顔』になっているので、ボールが大きく感じ、安心感を与えます。
不安に感じさせる要素が全くありません。
完全に『小顔美人』だと思いました。
ストレートネックがたまりません。
『グース』や『セミグース』を好まれる方もたくさんいらっしゃるとは思いますが、私にとってあくまでも『スタンダード』は、こういった顔です。
少しくらいのグースならば、今では何とか対応できるようになってきましたが、あまりにもグースがきついと、どうしても引っ掛けそうな印象がありますし、ヘッドが大きすぎないので、フェースが自然とターンしていくタイミングがすごくイメージしやすいです。
かなりの『大ストライク』でした。
振らないわけにはいきません。
インパクトは、ボールにフェースをぶつけるだけ・・・。といったイメージで球を打っておられる方もいらっしゃるとは思いますが、『ボールを包み込むイメージ』で打っていきたい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった方々にも、このアイアンはとてもいいイメージで構えさせてくれるのではないでしょうか?
打つ前から、どんどんポイントアップです。
色々ないいイメージが自然と湧いてきましたし、どのような要求にもきちんと対応してくれそうな感じがビシビシと伝わってきました。
まるで居心地のいい、我が家のようです。
かなりリラックスしながら、試打を開始しました。

一球目から極上の打感を味わうことが出来ました。
打つ前から、予想はしていましたが、やはりこの打感を味わうと、ついつい頬も緩み、目尻も下がってしまいます。
この何ともいえない、まるで『無』を感じさせるような『抵抗感の無い打感』には、ある種の『透明感』さえ感じます。
それでいながら、しっかりといい感触が残ります。
何と言いますか、単なる体だけでなく、『心に刻まれる打感』といったらいいのでしょうか?
今日はすごく伝わってくるものがありました。
ヤマハのアイアンは、これまでもずっといい思い出がありますし、この軟鉄鍛造アイアンの素材は『S20C』なのだそうですが、『S20C』も初めてではありません。
なのに、何故か今日はいつもよりもハイテンションになってしまいました。
どのクラブも公平に、平常心で試打をするよう、いつも自分自身に言い聞かせているのですが、今日はちょっとボルテージが上がりすぎてしまったかもしれません。
打感がすごくいいので、弾道を目で追わなくても、だいたいの方向性とどの辺に着地したかが解るような気がします。
数年前に比べ、最近は『軟鉄鍛造』が増えてきたような感じがしますし、私としてはとても嬉しいことだと思っていますし、この高フィーリングを少しでも多くの方に楽しんで頂きたいと思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、標準的といったところでしょうか?
特に変わったところは感じませんでした。
いつもの感じで打っていけます。
ツアーモデルという名が付いてはいますが、それほどタフな感じもしません。
やはり、少しの『ワイドソール』が効いているのでしょうか?
このシャフト(DG)が挿さってありますし、ある程度のヘッドスピードは必要なのかもしれないですが、それほどタフなアイアンだとは思いませんでした。
かなり低重心化が進んだアイアンや軽量アイアンを使い慣れておられる方には、やはりこういったアイアンはタフに感じられるかもしれませんが、意外と打ちやすい・・・・。と感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

『安定性』という点でも、それほど難しい感じはしませんでした。
キャビティの長所も感じられます。
最近、かなり『シビア』なアイアン(ナイキ VR PRO ブレード アイアン)を試打したせいか、このアイアンがとても易しく感じます。
どこに当たっても、球が安定して飛んでいく・・・。というアイアンではないですし、ある程度のミート率は要求されるのかもしれません。
しかし、この優れたシャフトのおかげか、いいインパクトを迎えることが出来て、今日はとても易しく感じました。
このアイアンがこれまでと特別何か大きく変わった・・・。とは感じないのですが、こちらのフィーリングが伝わりやすいところに易しさを感じます。
いいイメージが崩れることなく、最後まで楽しく打っていけるのが、いいと思いました。
ゴルフは確かに『物理』が重要だとは思いますが、決してそれだけではないところに『奥深さ』を感じます。
フィーリングが合わない、『超ワイドスイートエリアアイアン』よりも、フィーリングがピッタリ合う『マッスルバック』のほうが、何倍も打ちやすいです。

『操作性』という点でも予想通り、かなり満足度が高いです。
色んな球を打たせてくれましたし、かなり敏感にこちらの思っていることを汲み取ってくれる感じがします。
軟鉄鍛造ですし、こういったアイアンには、まるで『対話』でもしているかのように球を打っていることが多いのですが、今日はまさにそんな日でした。
声にこそ出していませんが、頭の中でアイアンと相談しながら、ボールの軌道を描いていくことが出来ました。
初めてとは思えず、まるで10年以上使い続けているアイアンのように思えてきました。
何球打っても飽きることがなく、ずっと楽しい時間を過ごすことが出来ました。

『飛距離性能』という点では、やはりこういったアイアンなので、それほど多くを求めていくべきではないのかもしれません。
やはりこれくらいまでが『標準』だと思いますし、『距離感』を大切にしていきたい方には、是非お薦めしたいアイアンです。
練習場に行くと、アイアンで力一杯振って、少しでも遠くに飛ばそうとしておられる方を見かけることもありますが、このアイアンはそういった方には、あまり合わないのかもしれません。
『目一杯の力』ではなく、『7割くらいの力』で正確に刻んでいきたい方に合っているように思います。
今は7番アイアンで『34度』よりも『寝たロフト』の物を見かけなくなりましたし、次第にこの『34度』が『最多ロフト』になってくるのかもしれません。
マイアイアンは『36度』なので、最初『34度』には少し違和感を感じましたが、今ではすっかりと慣れたような気がします。
飛びすぎて怖く感じることもなくなりました。
なので、もしこれからアイアンを買い替えるときは、このロフトでもいけるような気がします。
しかし、おそらく『ロフト調整』をするのではないかな?と今の段階では思っています。

何から何まで、『ど真ん中のストライクゾーン』的なアイアンでした。
野球でいうと、コースは『ホームベース真ん中』、高さはちょうど『ベルトあたりの高さ』といった感じかな?と思いました。
打つ前に抱いていた、いいイメージが最後まで崩れることなく、試打を終えることが出来ました。
やはり予定よりもかなり多く球数を打っていましたし、時間もかかっていました。
しかし、楽しい時間というのは、あっという間に過ぎるもので、すごく短く感じました。

あらゆる面で、かなりハイレベルなアイアンですが、何か特別に変わったとか、目新しい感じはしませんでした。
何年か前でも、こういったアイアンに出会っていたような気がしますし、ある意味『タイムスリップ』でもしたような感覚がします。
おそらく、このアイアンにも、様々な創意工夫が組み込まれているのだとは思いますが、今日はそんな感じよりも、このフィーリング性能にすっかりと魅了されてしまいました。

どこから見ても美しいアイアンですし、余計な物が一切ついていない『純粋さ』を感じます。
最初のイメージ通り、すごく『クリア』な印象を持ちました。
見た目とてもシャープなアイアンではありますが、実際に打ってみるとそれほど難しすぎないところが好きです。
人それぞれ、様々な感覚があるとは思いますが、あくまでも私の中では、このようなアイアンが『スタンダードなアイアン』だと思いました。
今年も昨年同様、あまりにもたくさんの素晴らしいアイアンに出会ってきて、一体どれを『MVP』に選んでいいか解りません。
ハイレベルなアイアンが多すぎますし、購入意欲を刺激されてしまいます。
あまりフィーリングが合わなかったアイアンは、すぐに返却することができるのですが、今日は名残惜しい感じがしました。
また近いうちにこのアイアンで試打を楽しみたいです。
今日は試打を終えて、こうして記事を書いている時でさえも、ずっとテンションが上がりっぱなしの楽しい一日でした。
コメント
tourモデル
確かにVフォージドtourはシビアというほどではなく、毎回楽しく練習出来ます。またゴルフ歴の浅い私ですが、グリーンを何度も捉えたアイアンとして、この7番は最も気に入っています。
練習用に単品で11年モデルのtourと普通のVフォージドを両方持っているのですが、普通のVフォージドは使っている内にインプレスのロゴやクラブ番号の塗装が落ちてきてしまい11年モデルの品質には残念な所があるのですが、tourモデルはそんなことはありません。製造ラインが違うのかもしれないですね。
流石はtourモデルです。
2012-10-09 00:23 たかし URL 編集
塗装など、多少のバラつきは仕方ないのかもしれません
いつもありがとうございます。
製造ラインが違うのかどうか、私は解らないのですが、やはり愛着の湧くクラブをずっと使い続けていきたいですね。
それでは失礼いたします。
2012-10-11 23:31 golfdaisuki URL 編集