タイトリスト 910D3 ドライバー - ゴルフクラブ試打日記。


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2010年12月01日
  

タイトリスト 910D3 ドライバー

                 
Titleist 910D3 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは タイトリスト 910D3 ドライバー です。



Tour AD DJ-6

シャフトは グラファイトデザイン Tour AD DJ-6 です。

ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.1、シャフト重量は66g、バランスはD3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は318gです。



正面

タイトリストらしい、均整のとれた締まった顔をしています。


いつも派手さはないですが、とてもセンスがいい・・・。といいますか、品のあるデザインだと思います。


この『モノトーン』な感じがたまりません。


タイトリストのカラーといえば、『黒×白』を私はすぐに思い出すのですが、このドライバーもそんなイメージにピッタリと合っています。


昔のタイトリストのクラブといえば、難しい・・・。というイメージがありましたが、今ではすっかりと易しくなったような気がします。


それでいて、デザインの美しさはきちんと保たれているのだから、さすがだと思いました。



側面

このドライバーも、先日試打した『910 D2』同様、ヘッドの後方にウェイトが付いています。


より球のあがりやすさを追求しているのでしょうか?


最近はどちらかというと、『球のつかまり』を重視してヒール側に付いているものが多いような気がしますが、このドライバーは少し違うようです。


我々フッカーには、安心して『振っていける造り』になっているようです。


先日の『910D2』や、昨年の『909D2』や『909D3』などから、このドライバーが、だいたいどういったポジションにあるドライバーなのかが、こうして見ているだけでおおよその見当はつきます。



シュアフィットツアーシステム

このドライバーも、やはり『ロフト角』や『ライ角』が調整できるようです。


とても素晴らしいシステムだと思います。


店員さんの説明によると、このシステムは『シュアフィットツアーシステム』というのだそうですが、とても素晴らしいことなので、後に続くメーカーがあるのではないでしょうか?


よく考えられているな・・・・。と思っていたら、このドライバーは日本製なのだそうです。


タイトリストは海外メーカーなので、私はすっかり海外で作られているのだと思ったのですが、より信頼度が高い国内で製造されていると聞いて、益々このドライバーに興味が湧きました。


海外製のクラブもいいですが、やはり日本製には特別な愛着が湧きます。



振り感

素振りをしてみても、すごくいい感じです。


このオレンジ色のしっかりとしたシャフトが、とてもいいタイミングでヘッドを導いてくれる感じです。


この『DJ-6』というシャフトは初めてではないのですが、あの『DI-6』の後継モデルなのでしょうか?


小気味よく振っていける感じが、とてもいいです。


このシャフトは以前、ツアーステージのドライバーで始めて出会ったのですが、球のつかまりが『DI-6』よりも若干いい感じの高性能シャフトだという印象があります。


私はつかまり過ぎが怖いので、どちらかというと『DI-6』のほうが、少し安心して振っていけるかな・・・?とも思ったのですが、このシャフトもすごくいい感じです。


自分の中で微調整していける範囲なので、全く不安は感じません。



構え感

ボールを前にして構えてみても、タイトリストらしい安心感をもたらしてくれる、『品のある顔』だと思いました。


この構え感という点では、私の好みでは明らかに『910D2』よりも、こちらのほうがいい感じです。


少しコンパクトに見える感じもすごくいいです。


『910D2』のヘッド体積は『460㎤』ということなのだそうですが、この『910D3』は『445㎤』ということなのだそうです。


この『15㎤』の違いは、それほど感じないときもありますが、今回はわりとはっきりと感じることが出来ました。


『コンパクト感』があって、とてもいいです。


こういった顔のほうが、より叩いていきやすいです。


色々なイメージラインも出していくことが出来ました。


フックしそう・・・。とかスライスしそう・・・。といったイメージはもたずに、どちらにも曲げていきやすい『中立的な顔』をしているドライバーだと思いました。


球がつかまりやすそうな顔をしていますが、引っ掛けるイメージが湧かなかったので、自然と楽に構えることができました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』は『D2』同様、とても好印象でした。


とてもソフトで、タイトリストらしい・・・。といいますか、日本メーカーらしい丁寧さ・・・。といったらいいのでしょうか?


打っていて、すごく心地いいです。


ちょっと前まで、こういった感じのフェースのドライバーで、打感がとても硬い感じの物が多かったのですが、今はとてもフィーリング性能が向上しているような気がします。


何球打っても、全く不快に感じることはありませんでした。


オレンジ色のの高性能シャフトが、ずっといいところでインパクトさせてくれているようでした。


掌にしばらくいい感触が残っていました。



打球音

『音』も、小気味いい感じで、とてもシャープに振っていける感じがしました。


以前も書きましたが、その『音』で、ショットの成否をイメージしやすいところがあるのですが、この音はとても満足感が高いです。


叩いていっても、全く不安を感じません。


インパクトが緩まないので、力が分散してしまう感じがないのが、またいいところです。



2トゥ側

『球のあがりやすさ』という点でも、思っていたよりもあがりやすい感じがしました。


打つ前は、もう少しタフになっているのかと思ったのですが、とても親しみやすいドライバーだと思いました。


どちらかというと、スインガーの方よりはヒッターの方に合いやすいドライバーだとは思うのですが、それほど敷居の高すぎないドライバーだと思いました。


このドライバーはロフトが変えられるということなので、それでこの弾道が一体どれくらい変えられるのかが、とても興味深いです。


残念ながら、試打クラブではそういったことが出来ないので、今度このドライバーを知人が購入したら、色々と聞いてみたいと思いました。



バックフェース

『安定性』という点でも、それほどシビアな感じはしません。


『スイートエリア』も、それほど狭い感じはしなかったですし、少々打点がブレても、ある程度は一気に持っていける感じがします。


このドライバーは、いわゆる『アスリートモデル』ということなのだそうですが、今日はとてもイージーさを感じました。


昔のアスリートモデルと今のアスリートモデルでは、そのシビアさも、かなり違うようです。


今は、敷居がある程度低くて、高性能なクラブをプロが使っているのだと思います。


ドライバーがあまりにもイージー過ぎると、今度は逆にフィーリングを出しづらくなり、却って難しく感じることもありますが、このドライバーは程良いところで抑えられている感じがするので、すごくいいです。


とてもバランスが取れている感じがします。



操作性

『操作性』という点でも、まずまず扱いやすい感じがしました。


左右どちらにも打ちやすいドライバーだと思いました。


ただ、それほど大きく曲がりやすいタイプのドライバーだとは思わなかったですし、球がつかまりやすいシャフトが挿してあるので、右へプッシュしやすい感じは全くしませんでした。


昔はかなり大きく曲げていったりもしましたが、最近のドライバーは小さい曲がり幅で勝負できる感じがします。


『ライ角』が変えられるということなので、『方向性』も、かなり微調整が効くと思うので、そういった点では、かなり選択の範囲が広がるので、いいことだと思います。


ただ、こういったシステムは、ある程度スイングが固まっていて、成熟度のあるゴルファーが恩恵を受けることができるのであって、まだスイングが安定しないビギナーの方には、あまり効果が感じられないのかもしれません。



飛距離性能
 
『飛距離性能』という点でも、いい感じです。


それほどびっくりするほど飛ぶ・・・。というわけでもないですが、それは決してこのドライバーの飛距離性能が劣っているのではなく、これくらいは飛ぶだろう・・・。というように、こちらが勝手にハードルを高くしているところがあり、それをこのドライバーは確実にクリアしていっている感じです。


飛距離性能が高いドライバーですが、決して安定性が低くて『飛んだり飛ばなかったり』という感じではないので、とても実戦的なドライバーだと思いました。


こういったドライバーでラウンドしたら、スコアメイクが楽だろうな・・・・。と思っていました。


『910D2』よりも、私にはこちらの『910D3』のほうが、合っているような感じがしました。



ヒール側

見た目とてもカッコ良くて、それが『タフ』そうに見え、またタイトリストのクラブということで、打つ前から敬遠される方がいらっしゃるかもしれません。


しかし、そんな心配は、このドライバーにはあまり当てはまらないような気がしました。


勿論、クラブの重量や、シャフトの硬さ、バランス・・・・。等、様々な角度から見て、合いづらいと感じておられる方もいらっしゃると思います。


決して万人向けのドライバーではありませんが、このドライバーの最大の長所はやはりそのハイレベルな『チューニング機能』だと思います。


自分の体格やスイング傾向などによって、自分自身で簡単に微調整できるところが、すごく優れているのだと思います。


以前も書きましたが、私はこの『ネック部分』を調整することには、どうしても不安がつきまとうのですが、今日、こうして球を打っている限り、そんな心配は杞憂だと思いました。


ただ、これが長い期間ずっと意地できているかは、私には解らないのですが・・・・。


クラブ(ヘッド)の故障箇所は、ネック部分がとても多いので、このドライバーも便利な反面、そういった不安は、これまでのノーマルなドライバーよりも大きいのではないか?と正直思いました。



タイトリスト 910D3

ただ、こういったシステムは、これからも続いていくと思いますし、他のメーカーからも発売されるのではないでしょうか?


数年前までは、こういったクラブが登場するとは、全く考えられなかったことです。


それを、こうしてクラブメーカーは登場させてくれるのだから、私たちゴルファーにとっては、とてもありがたいことです。


昔は『クラブに自分を合わせる』という発想でしたが、今では全く逆で『自分にクラブを合わせる』というようになっています。


それは大正解ですし、そうあるべきだと思います。


昔は自分の体格やスイングに合わないクラブを無理して使っていた時代が長く続きましたが、今ではそういった方はあまり見かけません。


いかに自分に合うクラブを使っていくか・・・。ということに多くのゴルファーが意識を向けていると思いますし、それだけゴルファーの成熟度が増しているのだと思います。


今回試打した、この『タイトリスト 910 D2』というドライバーは、優れた『チューニング機能』と『フィーリング性能』が保たれ、尚かつ全体的なバランスが高いレベルとれていて、多くのゴルファーに支持される、素晴らしいクラブだと思いました。

                         
        

                         

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