マグレガー マックテック DH 101 ドライバー - ゴルフクラブ試打日記。


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2010年11月09日
  

マグレガー マックテック DH 101 ドライバー

                 
MacGregor MACTEC DH 101 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは マグレガー マックテック DH 101 ドライバー です。



DH101 RED DH4574F
シャフトは DH-4547F シャフト です。

ロフトは10度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は50g、トルクは4.0、キックポイントは中調子、バランスはD2、クラブ総重量は302gです。



正面
初めてこのドライバーを見たとき、少し驚きました。


何て変わったデザインなのだろう・・・。と思いました。


何だか両目でギョロっとにらまれているような感じがしました。


マンションのベランダなどでよく見られる『鳥除け』を思い出しました。


一体、どこのメーカーのドライバーなんだろう?新しいメーカーかな?


と思っていたのですが、何と『マグレガー』のドライバーだと聞いて、二度驚きました。


これまで、マグレガーのクラブはどちらかというと、正統派といいますか、オーソドックスでカッコいいデザインの印象があったのですが、このドライバーは明らかにこれまでとは雰囲気が異なります。



2つのウェイト
このギョロっとした目のような物は、おそらく『ウェイト』であることは、これまでの経験上想像に難くないのですが、これまではひとつの物が多く、このように『二つ目』はとても珍しいと思いました。


慣性モーメントを求めていくには、『トゥ側』と『ヒール側』に分散させて配置したほうが効果が高いような気がするのですが、このドライバーに限っては結構くっついた距離に並んで配置されています。


こうすることで、『慣性モーメント』というよりは、『重心深度』を深くして『球の浮きやすさ』や、それによる『直進性』が高められているのでしょうか?


この『目』に見える部分の真ん中に、レンチが入るような穴が見えるので、店員さんに確認したところ、案の定このウェイトは交換ができるのだそうです。


この位置にある、ウェイトを交換することによって、どのように弾道やフィーリングが変わるのかは、とても興味深いところです。


ちなみにウェイトには『3g』と『10g』『13g』の3つが用意されているそうです。



側面
私はドライバーに限らず、ゴルフクラブには『3つの顔』があると思っています。


1つは、こうして店頭などで見る『第一印象の顔』=つまり、『ソールのデザイン』です。


2つめは、構えたときに見える『ヘッドの形状』です。


そして3つめは、ボールをヒットするところ、つまり文字通りの『フェース』(顔)です。


ボールを打つ前から、この『顔』は、ゴルファーに様々な印象を与えてくれます。


少なくとも、今日こうして出会ったマグレガーのニュードライバーは、私に大きなインパクトを残しました。


一度見たら、なかなか忘れられない、個性的な顔をしたドライバーだと思います。


昔はこういった『奇をてらった』デザインだけで、肝心の性能があまり芳しくない物も多かったですが、今の時代はそんなクラブを発表するメーカーは生き残っていけないと思いますし、何よりこれまでたくさんの素晴らしいクラブを発表しきたマグレガーのクラブなので、期待感が膨らんできました。



ヒール側
こうして見ていても、結構は『ヘッド厚』があります。


マグレガーのドライバーは、これまで『シャロー』な物が多く、『マグレガーのドライバー=シャローヘッド』という図式が出来上がっているような気がします。


私は昔からマグレガーのクラブは好きでしたが、特に『マックテック』になって、『シャロー一辺倒』になってしまっていたので、一抹の寂しさを感じていました。


いつか、『ディープなヘッド』が登場してくれればいいなあ・・・・。と考えていました。


その願いが今日叶ったような気がします。


すごくいい雰囲気が伝わってきます。


F1レースに例えると、ピットでタイヤ交換が済んで、いつでもレースに復帰できる、あのエネルギーに満ち溢れている感じでしょうか?


このクラブ自身が


「いつでも好きな時に遠慮せずに打ってもいいよ・・・。」


と私に話しかけてきてくれている気さえしてきます。


マグレガーのドライバーは、高性能でありながら、かなり『リーズナブル』な値段に抑えられていて、コストパフォーマンスが高いことでも有名ですが、こうして見ていても、他のメーカーの7万円以上するドライバーと遜色ありません。


『雑』に作られている感じは全くしません。


プロギアの『TR DUO』が火付け役となった、『カーボンコンポジット』が流行った頃、私はよくこの角度からクラウン部分の『形状』や『高さ』をよく注目していたのですが、今日はこのディープヘッドドライバーを目にしていたら、そんな昔のことを考えていました。


これまで、クラウン部分がくり抜かれたようなドライバーにも何度か出会ってきましたが、やはり私はこの部分はきちんと存在して欲しいと思っています。


機能性も大切ですが、やはりクラブは美しくなくては、なかなかそのクラブに対する興味が湧いてきません。



振り感
素振りをしてみても、なかなかいい感じです。


シャフトは『50g台』ということもあり、かなり『軽さ』を感じるのですが、それにより『頼りなさ』を感じることはあまりありませんでした。


私の好みでいいますと、もっと重量感が欲しいところではありますが、このスペックでも手に負えないほど難しいとは全く思いませんでした。


素振りをしていても、しっかりとついてきてくれる感じがしますし、軽量クラブによくありがちな『バラバラ感』のようなものは感じませんでした。


割と楽にインパクトのタイミングを揃えていきやすい感じがしました。


ドライバーのシャフトの中でも、かなり軽量な部類に入ると思うのですが、結構しっかりしているシャフトだと思いました。



構え感
ボールを前にして構えてみると、思わず『ホッ』としました。


何故ホッとしたかといいますと、『ソールのデザイン』から、このドライバーはいわゆる『異型』なのではないか?と思っていたからです。


それが意外とオーソドックスな形状でとても構えやすいので、安心しました。


ただ、何となくですが、球がよくつかまりそうな印象を持ちました。


それは『極端なフックフェース』というのではなく、『ライ角』にあるように感じられました。


いつもより手の位置が低く、少し『フラット』に感じられたので、私が普通に打っていくと、やや『巻き気味』のスイングになっていまい、大きなフック軌道を描いてしまうんじゃないかな?と思いました。


14本のクラブの中で最も長いドライバーでも、私は出来るだけ『縦振り』のイメージで振っていきたいと思っているのですが、このドライバーは少し『横振り』が入ってしまうように感じられました。


こうした構え感のドライバーには、これまでもたくさん経験しているので、その記憶が蘇ってくるように思いました。


私は左へのミスが一番怖いですが、このドライバーを構えたときに、呼吸が浅くなったり、肩に力が入る感じはありませんでした。


まずは、余計な細工は無しにして、全てこのドライバーに任せてみよう・・・。と思いました。


ミスをしたら、その時にまた考えればいい・・・。と思い、あまり深刻にならず平常心で臨むことにしました。




試打を開始しました。

バックフェース
1球目は予想通りといいますか、少し強めのフックが出てしまいました。


左へ曲がりそうな感じはしていたのですが、思っていたよりも球がよく捕まっていく感じがしました。


私はフッカーなので、やや球がつかまり過ぎる感じがしましたが、苦手意識を感じてしまう程難しくは感じませんでした。


1球目は私にとっては、明らかに『ミスショット』ではあったのですが、すぐに修正ができるほどの『微細』なミスだと思いました。


これまでどちらかというと、『ディープヘッド』のドライバーは、メーカー問わず『フェード系』の球が打ちやすい印象がありましたが、このドライバーは明らかに『ドロー系』が打ちやすいタイプだと思います。


私がフッカーだからこう感じるのかもしれませんが、おそらく多くのスライサーの方々も、このドライバーの『球の捕まりやすさ』を実感されるのではないでしょうか?


店員さんの説明によると、ソールに組み込まれている2つのウェイトを交換することによって、もっと球のつかまりを抑えていくことができるのだそうで、私はそちらにも興味が湧いたのですが、残念ながらこのドライバーは試打クラブなので、そういった変化を実感することが出来ず、今度機会があったら是非チャレンジしてみたいと思いました。



フェース面
『打感』は、まずまずだと思いました。


決して手に嫌な衝撃が残る感じでもなかったですし、特に大きな不満は感じられませんでした。


『球のくっつき感』というよりは、明らかに『球離れ感』を感じたのですが、こうした打感もこれまでたくさん経験してきたので、特別何か感じるほどでもありませんでした。


どちらかというと『ライトな感じ』といいますか、『球の重さ』を感じる感覚とはちょっと違った感じがしました。


私は打感で、そのドライバーに対する『質感』といいますか、『高級感』を図る目安のひとつにしているのですが、少なくともこの打感は『マックテック DH 101』という、このドライバーの印象を悪くする印象はありませんでした。


よくつかまった打球というのは、こういう打感なのだと、後輩たちにも知らせてあげたいと思いました。



打球音
『音』という点でも、決して嫌みな感じはしませんでした。


安心して叩いていくことが出来ました。


ソール部分のデザインには、かなり驚かされましたが、『構え感』『打感』『音』と、何もこちらのスイングを邪魔する要素が見当たりません。


私は『音』に嫌な感じを持つと、すぐに試打を止めてしまうこともありますが、少なくとも今日はそんな感じは一切なく、何球でも楽しんでいくことが出来ました。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、この『ディープヘッド』形状にもかかわらず、結構弾道が高い感じがしました。


『ロフト10度』というのが、結構効いているのでしょうか?


『ディープフェース』だけでなく、『ディープバック形状』になっているので、かなり叩いていきやすい形状になっています。


いわゆる『吹き上がり』を抑えた『低スピン形状』になっているドライバーだと思います。


これまでこういったタイプのドライバーに『ドロップ感』や『キャリー不足』を感じて敬遠してこられた方もたくさんいらっしゃると思います。


『スインガータイプ』というよりは、明らかに『ヒッタータイプ』向けのドライバーであることは間違いないですが、決してタフ過ぎる感じはしなかったですし、敷居もそれほど高いとは思いませんでした。


ソール部分に組み込まれているウェイトを取り替えることによって、弾道の高さも変えていきやすいのだそうですが、今のままが一番いい・・・。と感じられる方のほうがおそらく多いのではないでしょうか?


実際にウェイトを交換した訳ではないので、断言することは出来ませんが、今は『高弾道』のドライバーのほうが多く求められていると思いますし、今の多くのニーズに応えているのは、このポジションのような気がします。



操作性
『操作性』という点では、私には明らかに『フック系』のほうが楽に打てる感じがしました。


左へ打つだけなら、色々な弾道が打てるような気がしました。


『90度』というと、ちょっと大袈裟かもしれませんが、そう感じさせるくらいの大きな『バナナフック』も打つことが出来ました。


今日は練習場だからいいですが、これがもしコースならば完全に『もう一球』だな・・・。などと感じていました。


一応『フェード系』の球にも挑戦してみて、それなりに打っていくことが出来ましたが。少し極端にやっていかないといけない感じがしました。


日頃、右方向のミスが出やすい方でも、極端な『フックフェース』を嫌う方もたくさんおられると思います。


そういった方々は、是非このドライバーを試してみられるがいいのではないでしょうか?


見た目以上に球がつかまりやすいですし、ヒッタータイプの方でしたら、おそらくあまり『キャリー不足』も感じられないのではないでしょうか?


決して大きなスライスを抑制してくれるドライバーではありませんが、球が自然とつかまりやすいドライバーであることは間違いないと思います。


打感のところで書きましたが、『球がくっつく』というよりは、球離れが早い感じがするので、それほど多くのイメージを伝えやすい感じはしなかったのですが、扱いづらいドライバーだとは全く思いませんでした。



飛距離性能
『飛距離性能』という点では、マグレガーらしいレベルの高いドライバーだと思います。


スインガータイプの方には、やや合いづらい部分もあるとは思いますが、ヒッタータイプの方が使われますと、かなり大きなポテンシャルを発揮してくれると思います。


昔は『叩いていく』というと、いわゆる『イチかバチか』的な要素も大きかったのですが、今はかなり確実性がアップしています。


それはヘッドの進化もそうですし、それ以上にシャフトが進化しているからだと思います。


ヘッドは見た目だけで、色々な変化が見られますが、シャフトは見た目では解らず、実際に振ってみないと解りません。


しかし、その進化の大きさは明らかにヘッドの進化の大きさを凌駕していると思います。


強く叩いていくと、右へすっぽ抜けやすい方にも、このドライバーはかなり力を貸してくれるような気がします。


ウェイトのバリエーションが3種類もあるので、どのパターンが一番自分に合っているのかを試してみるとも、とても楽しいことだと思います。


その中に、きっとゴルファー一人一人の『ベストポジション』があると思います。



マグレガー マックテック DH101 RED
このドライバーは、これまでのマグレガーのイメージとは、ちょっとかけ離れたデザインになっていて、最初こそ驚きましたが、とてもハイレベルなドライバーだと思いました。


全体的に『赤』のイメージが強いドライバーですが、構えたときは普通の『黒』なので、私は何の不満も感じません。


これがもしヘッド全体が赤だったら、私は少し苦手意識をもったかもしれませんが、これまでも『ミステリー CF-440 TOUR MODEL』というドライバーを経験していますし、それほど打ちづらくはないのかもしれません。


しかし、やはり私はオーソドックスな『黒』や『美しいブルー』、『パーシモンカラー』を好みます。


今はボールの『白』と、ヘッドの『黒』が一番自然な色合いだと思います。


そういった意味でも、このドライバーは、最初のインパクトこそ強烈でしたが、決してスイングの邪魔な部分を感じさせない、素晴らしいドライバーだと思いました。


そして何より、マグレガーが『叩けるドライバー』を発表してくれたことが、とても嬉しく思っています。


『オートマチック』的なドライバーや、『シャローヘッド』ドライバーに物足りなさを感じておられた方も結構たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?


最近は、少しずつこういった『ディープヘッドドライバー』が復活してくれているので、私はすごく嬉しく思っています。


私の友人に、マグレガーのドライバーは興味を持っていながら、シャローヘッドのせいか、試すことがなかった人がいるのですが、私は彼に是非このドライバーを勧めてみようと思いました。


きっと彼もすごく気に入るような気がしました。


クラブのイージーさばかりが目立つようになると、少しゴルフが退屈になるんじゃないか?と思うところもあったのですが、ここへきてようやく挑戦意欲を掻き立てられるドライバーに出会えたような気がします。


店員さんの説明によると、もっと叩ける『黒』もラインアップされているそうで、今日はそのドライバーに出会うことが出来なかったのですが、今度出会うことが出来たら、是非試打してみたいです。

                         
        
                         

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