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2010年11月07日
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ブリヂストン ツアーステージ X-BLADE 705 Type-S アイアン

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ブリヂストン ツアーステージ X-BLADE 705 Type-S アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は119g、バランスはD2、キックポイントは手元調子です。

ツアーステージのニューアイアンです。
こうして、ブリヂストンやダンロップなどの大手有名メーカーの新製品が続々登場してくると、今年もこの季節になったんだと改めて実感します。
毎年、この時期はとても楽しみです。
今年は一体どんなクラブに仕上がっているんだろう?といつも期待しています。
このアイアンは、ツアーステージらしい、美しさと機能美が感じられるデザインになっています。

彫りの深さは標準的といったところでしょうか?
最近よく見られる形状だと思います。
キャビティの易しさは感じつつも、ヒットポイントの厚みは充分に保たれているので、厚みのある打感を楽しめそうです。
アイアンは、形状だけである程度の感じがつかみやすいところがありますが、そういった点でも、このアイアンはとても好印象です。
易しそうな印象は受けますが、決して『大味』な感じはしません。

『ソール幅』が、かなり厚いことに少し驚きました。
ツアーステージの『X-BLADE』と名が付くアイアンで、これまでこのような厚みをもったアイアンがあったでしょうか?
他のシリーズだったり、他のメーカーのアイアンだと決して珍しくはありませんが、『X-BLADE』では、おそらく初めてではないでしょうか?
かなり低重心を意識しているのでしょうか?

『ホーゼル』も、しっかりとありますが、長い印象は持ちませんでした。
最近はこれくらいの長さが主流だと思いますし、そういった点でいえば、ごく『ノーマル』な感じもします。

素振りをしてみても、普段使い慣れているシャフトのせいか、すごく振りやすく感じました。
私にとって『よそ行き』でなく、『普段着感覚』でスイングできます。
何も余計なところに神経を使うことがないので、楽な気分で振っていくことが出来ます。
初めて出会ったアイアンでも、こうしてシャフトがフィットしていると、初めてとは感じさせません。
何度も使い続けてきたアイアンのようです。
『ソール幅』が薄いアイアンで、高重心のアイアンだと、こうはいきませんが、これくらい『ソール幅』があって、重心が低いアイアンだと、振っていても何といいますか『先重感(さきおもかん)』といいますか、ソールの重さを利用して振っていくことが出来るような気がします。
テークバックまでは上手く取れても、ダウンスイングがブレやすい方は、こういったタイプのアイアンだと安定性が増して振りやすく感じられる方も多いのではないでしょうか?
『振り子の原理』いいますか、ヘッドの重みとシャフトの重さが上手くスイングの再現性を高めてくれているような気がします。

ボールを前にして構えてみても、すごくいい印象を持ちました。
これだけ『低重心』を感じさせるアイアンでも、こうして構えた時にそれを感じさせないところがすごくいいと思いました。
『低重心アイアン』によく見られた『厚ぼったい感じ』も全くありません。
すごく『シャープ』な感じではありませんが、どことなく『マイルド』な感じでツアステらしいアイアンだと思いました。
トップラインも、ほんの少しだけ厚い感じがしますが、全く違和感は感じないですし、グースもきつくないので、構えづらい感じは全くしませんでした。
いいイメージを頭の中に描いていくことが出来ました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『打感の良さ』です。
日頃使い慣れたシャフトだからでしょうか?
最初からずっと打点が安定していて、一点でまとめていくことが出来ました。
クラブ(特にアイアン』は、つくづくシャフトだな・・・・。などとこのアイアンを試打していたら、強く感じました。
このアイアンもおそらく色々な工夫や『ハイテク』が施されていて、高性能なアイアンなのだとは思いますが、そういったヘッドの微細な工夫よりも、自分に合ったシャフトを使うほうが、いかに効果が大きいかがよく解ります。
これまでたくさんのアイアンを試打してきての感想です。
ちょっと前に比べると、今は『軟鉄鍛造』が多くなったように思いますし、私としてはとても嬉しく思っています。
まだ『軟鉄鍛造』を経験されていない方には、こういったアイアンの打感の素晴らしさを是非体感して頂きたいと思っています。
打感がいいと、自然と距離感がつかみやすいので、それがスコアにも活かされると思いますし、感覚を磨くにはベストな素材ではないか?と思っています。
これからいくら技術が進んでも、ずっと軟鉄鍛造は無くならないのではないでしょうか?
少なくとも私は軟鉄鍛造で始まり、軟鉄鍛造で終わりたいと思っております。
このアイアンの打感の良さを感じていたら、そういったことをふと考えていました。

『安定性』という点でも、見た目以上に高い感じがしました。
見た目は本格的で、いかにも使う人がある程度限られる・・・・。と感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はそれほど敬遠すべきアイアンではないと思いました。
第一印象通り、とても『易しさ』を感じさせるアイアンです。
シビアな感じが全くしません。
今日は打点もブレにくく、タイミングもとりやすかったので、余計にそう感じたのかもしれませんが、すごく『イージー』なアイアンだと思いました。
これまで色々なアイアンに出会ってきて、フェースのどこでヒットしているのかがつかみづらいアイアンも中にはありましたが、このアイアンはきちんと把握することが出来ました。
難しいアイアンとは、スイートエリアが狭かったり、高重心で綺麗な入射角が要求されるタイプの物も昔からありましたが、それ以上に難しいのは、フィーリングがつかめないアイアンだと思います。
自分の感覚が通用しづらいアイアンだと私は思います。
私はこれまでそういったタイプのアイアンにたくさん出会ってきました。
そういったことを考えてみても、このアイアンはフィーリングが合いやすいですし、すごく『易しいアイアン』だと思いました。

『操作性』という点でも、なかなかいい感じです。
適度に重心も低いですし、これまでの高重心アイアンのような『敏感な反応』をしやすい感じではないと思うのですが、とても扱いやすいですし、色々な球を楽しむことが出来ました。
構えた時の好印象のまま、いい感じで球を打っていくことが出来ました。
やはり『構えやすい顔』と、高性能なシャフトとのマッチングは『最高のコンビ』だと思いました。
『左右の曲がり幅』も、結構抑えていけるので、それほど大きなミスにはつながりにくい感じがしました。

『球のあがりやすさ』という点では、ある程度予想していた感じでした。
こうして、この角度からみるといかにも『シャープ』な感じで、ある程度のヘッドスピードが要求されるように見えるかもしれませんが、実際はそれほどでもないように感じました。
勿論、比較的弾道を抑えていきやすい『ダイナミックゴールド』が挿してあるので、このシャフトが合いづらい方には、他のスチールシャフトのほうが合いやすいとは思いますが、日頃このシャフトに慣れておられる方には、かなりイージーに感じられるのではないでしょうか?
最近はあまり『ダイナミックゴールド』を挿してある、新製品のアイアンには出会いませんが、その中でもこのアイアンはかなり球があがりやすいほうだと思いました。
何球打っても、『タフ』な感じは全くしませんでした。

『飛距離性能』という点では、最近のアイアンらしい・・・。といった感じでしょうか?
私の普段の感覚ですと、明らかに『ちょっと飛びすぎ』な感じなのですが、今はこういったアイアンが殆どなので、これくらいが今の基準といえるのではないでしょうか?
アイアンにも絶対的な飛距離を求めておられる方には、少し物足りない部分があるかもしれませんが、あくまでも『飛距離』よりも『距離感』を大切にしていかれたい方には、これくらいのほうがフィーリングが合いやすいのではないでしょうか?
他のアイアンのような、驚くような飛距離性能を持っているとはいえないのかもしれませんが、こういったカッコいいアイアンで、打ちやすくてある程度飛距離も稼いでいきたい方にとってはすごく魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?

この角度から見ても、とても美しいアイアンです。
おそらく、このアイアンはただ易しいだけでなく、見た目の良さにもこだわって設計されているのではないでしょうか?
ただ、理論上易しいアイアンを作るだけならば、もっと色々な形状があると思うのですが、そこに『構えづらさ』というものがあると、とたんに難易度は上がってしまいます。
『構えやすい顔』というのは、人それぞれだとは思いますが、少なくともこのアイアンに強い違和感を感じられる方は殆どいらっしゃらないのではないでしょうか?
勿論、ヘッドがもっと大きいほうがいい・・・。とか、もっと『グース』が効いているほうがいい・・・。など、色々な好みがあるとは思いますが、私はこれくらいで抑えられているほうが打ちやすく感じます。

これまでも書きましたが、私はアイアンには『切る』というイメージが欲しく、ある程度の『シャープな感じ』を求めているところがあります。
このアイアンもある程度『切る』という感じも持てるのですが、どちらかというと『切る』というよりは『乗せる』といった感じに近いように思いました。
いずれにせよ、とても易しくていいアイアンだと思いました。
よく飛ぶので、私は普段よりもだいたい指二本分くらい短く持ちたくなりますが、全体的に見て大きな不満を感じることはありませんでした。

昨年の『703』は、何となく私は少し物足りない感じがしていたのですが、このアイアンはそういったことが改善されているように思いました。
『703』は、これまでもたくさん目にしてきたのですが、あまり試打をすることがありませんでした。
ついつい他のメーカーのアイアンで試打を楽しんでいたような気がします。
しかし、このアイアンはまた目にしたら、おそらく手にすると思いますし、試打を楽しむのは間違いありません。
『GRシリーズ』は別として、『X-BLADE』と名が付く、これまでのアイアンの中でおそらくかなり『易しい』部類に入るアイアンだと思います。
敷居もそれほど高くないので、『X-BLADE』をまだ体験しておられない方は、このアイアンを試してみられるのもいいのではないでしょうか?
全体的に『親しみやすさ』が強く印象に残るアイアンでした。
コメント
No title
いつも楽しく拝読させていただいております。
管理人様の趣向と私のクラブの趣向が近いため、いつも大変参考にさせていただいております。
今回のX-BLADEはかなり気になっております。
特にType-Mは古くから踏襲された正にブリヂストンという顔つきなのではないかと感じているため、試打された際には是非ご感想の程よろしくお願いいたします。
2010-11-15 20:32 yu-hiro URL 編集
このアイアンはいいですね
このX-BLADEはとてもいいアイアンですね。
私はまだ『Type-M』というアイアンを試打していないのですが、試打する機会に恵まれましたら、是非記事に書かせて頂きたいと思います。
この度はどうもありがとうございました。
これからもお付き合いのほど、よろしくお願いします。
それでは失礼致します。
2010-11-17 00:52 golfdaisuki URL 編集