カタナ iZU MAX i アイアン - ゴルフクラブ試打日記。


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2009年07月29日
  

カタナ iZU MAX i アイアン

                 
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今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは カタナ iZU MAX i アイアン の7番 です。



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シャフトは カタナオリジナルカーボンシャフト です。

ロフトは29度、クラブ長さは37.25インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は55g、トルクは4.2、バランスはD1、キックポイントは先中調子です。



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久し振りに出会った、『カタナ』のアイアンです。



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かなり彫りの深い、『ポケキャビ』です。


今では、すっかり定番といった感じがします。


たくさんのメーカーから、こういったアイアンが発売されているということは、やはりこういった形状のアイアンが優れているからなのだと思いますし、ひとつのメーカーから発売されれば他のメーカーも追随する・・・・。という、ゴルフクラブ業界の特徴のようなものも感じられます。



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素振りをしてみると、かなり軽く感じられたのですが、このカーボンシャフトは結構しっかりとしていて、少し『軽量スチール』に近いフィーリングがしました。


アイアンを振っている・・・・。というよりは、『ユーティリティ』を振っている感じがしました。



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ボールを前して構えた感じは、予想以上にいい感じだと思いました。


これまでのこういった雰囲気のあるアイアンは、構えづらいものが多いのですが、このアイアンはそれほど構えづらい感じはしませんでした。


『ラージサイズ』『グース』ということが目には付いたのですが、それほど『苦手意識』は芽生えてきませんでした。




試打を開始しました。

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まず感じたのが、その強烈な『飛距離』です。


アイアンという枠を飛び越えた感じがしました。


1球目から、軽めに打っていったのですが、ボールは練習場の『180Y』の標識を『キャリー』で軽く超えていきました。


アイアンで打っている・・・。というよりは、『ユーティリティ』の感じがします。


7番アイアンということですが、この『ロフト設定(29度)』ということもありますし、一種の『反発力』を感じ、かなり『飛距離』に力を入れたアイアンなのだと思います。


『トップクラス』に位置する『飛び性能』だと思います。


私は7番アイアンでは160Yを超えたくはないのですが、今日はその『リミッター』が1球目から外れてしまった感じがしました。


思いっきり打って『180Y』なら、まだ解るのですが、こんな軽く打ってこの飛距離はすごいな・・・・。と感心すると共に、すごく驚きました。


以前も書いていますが、私はアイアンには『飛び性能』を全く求めておらず、それよりもむしろ狙った距離を正確に刻んでいけることの方が重要だと思うのですが、このアイアンにはそういった感覚が通用しません。


経験を積んでくると、『飛ぶアイアン』よりも『飛ばないアイアン』の方が、ゴルフが易しく感じることが多いと思うのですが、このアイアンはその高い性能は感じつつも、少し不安な感じもしました。


かなり『距離感』が合いづらいですし、おそらく『距離感のバラつき』も多くなりそうな気がしました。


実戦でも、かなり迷いが生じてしまうような気がしました。


しかし、これはやはりこういったアイアンに慣れていない私の感覚なので、日頃こういった種類のアイアンを使っておられる方には、かなり魅力的に感じられるのではないでしょうか?


『飛距離性能』という点で、明らかに高性能です。



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『安定性』という点でも、やはり見た目通り、かなり『慣性モーメント』が高いのだろうと感じましたし、明らかにフェース面の『点』でなく『エリア』で打っていけるアイアンだと思いました。


どうしても打点がバラついてしまう方には、すごく易しく感じられるのではないでしょうか?


私はこういった『軽量アイアン』は、やや苦手にしているのですが、その私でも1球目から『ナイスショット』と打つことができました。


やや『トゥ寄り』に当たってしまっていたのですが、ボールはそれを感じさせない勢いで飛んでいきました。


その後も、何度も打ち続けたのですが、思っていたよりも易しく、私でも打っていける・・・・。と感じました。


しかし、おそらくあまり長続きはしないだろう・・・。と思いましたし、自分のアイアンに持ち替えると、かなり違ったフィーリングになるだろうと思いました。



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『球の上がりやすさ』という点でも、この『ロフト(29度)』を感じさせない『弾道の高さ』です。



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『ソール幅』も、かなり広いですし、『ポケキャビ』の設計自由度の高さを充分に利用した、『超・低重心』『深重心』設計になっているのでしょうか?


29度というロフトは、やはり私の感覚では『5番アイアン』なのですが、弾道の高さは『8番アイアン』くらいの感じがしました。


『8番アイアン』の高さと『5番アイアン以上』の飛距離性能を持ち合わせた、『7番アイアン』なのだと思います。


『ダウンブロー』がどうしても苦手な方でも、すごく打ちやすいと思います。


『打ち込む』とか『はらう』といった、色々な表現がされていると思いますが、ちょっと極端にいいますと、ボールがフェース面に触れただけで自然と上がる・・・・・。


そんな感じがしました。


私はこのすごく高い弾道を見ながら、やはりこれはアイアンの中でも、限りなく『ユーティリティ』に近いアイアンなのだ・・・・。と思いました。



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『操作性』という点では、この『軽さ』から、やや難しい感じを予想していたのですが、まずまずボールを曲げて楽しむことができました。


先ほども書きましたが、このアイアンは『直進性』が強いタイプのアイアンですので、あまり曲げるということには向いていないと思うのですが、結構楽しむことができました。


それよりも、むしろ『縦の距離感』で難しさを感じてしまいました。


私は普段、自分の使い慣れたアイアンでは、『グリップの持ち方』で距離を調節しているのですが、このアイアンは多少短く持ってもかなり飛んでしまうので、微妙な距離の調整が難しい感じがしました。


実戦でもいつも『150ヤード』とか『200ヤード』といった『きりの良い』距離が残ってくれればいいのですが、実際は中途半端な距離が殆どです。


そういった時にも、普段の『飛ばないアイアン』だと、その調整がすごく楽なのですが、こういったアイアンだとすごく『シビア』に感じるとこが多いと思いました。


私は『バンカーショット』がすごく好きなので、実戦でもよほど『入れてはいけないバンカー』以外は、それほど怖がらず、比較的『アグレッシブ』に攻めていくことも多いのですが、こういった感じのアイアンだと、少し気持ちが『守り』に入ってしまう感じがしました。


しかし、それはこういったアイアンの性能が低いのではなくて、私が使いこなせないのが一番の大きな原因であることに間違いありません。



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『打感』は、ほぼ想像通り・・・・。といいますか、今までのこういったタイプのアイアンに似た感じの感触だと思いました。


私が普段使っているようなアイアンとは、また違った打感なのですが、なかなかいい感じだとも思いました。


打ちながら快感を覚えるようなタイプではありませんし、脳が活性化する感じでもないのですが、嫌な衝撃が手に残りませんし、あまり不満なところは感じませんでした。


ただ『打感』で、ある程度の『方向性』や『距離』がつかめてくると思うのですが、このアイアンではその感じが、ややつかみづらい・・・。と思いました。



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『カタナ』といえば、やはり『飛ぶ』というイメージがありますが、このアイアンはそのイメージ通りのクラブだと思いました。


その高性能なイメージを大切に守り抜いている『カタナ』らしいアイアンだと思いました。


このアイアンの1番の特長は、やはりその『飛び性能』だと思いますし、アイアンでも飛ばしたい方には、すごくマッチしていると思います。


時にはひとつの性能が飛び抜けていると、他の性能がぼやけてしまうこともあると思うのですが、このアイアンは『易しさ』『安定性』などの性能もはっきりと感じ取ることができました。


私はこういったアイアンは、試打はしても実戦で使うことは、おそらくないと思うのですが、決して『扱いづらい』とか『難しすぎる』といった『マイナスイメージ』は持ちませんでした。


この高性能なアイアンで、かなり多くの方が飛距離を伸ばしていくことができ、ゴルフが楽しくなると思います。


アイアンにも飛距離を・・・・。という、カタナの明確な『開発コンセプト』を感じ取ることが出来るアイアンです。

                         
        

                         

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