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2010年10月07日
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プロギア egg FORGED IRON

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは プロギア egg FORGED IRON の7番 です。

シャフトは SPEC STEELです。
ロフトは28度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはM-40、クラブ総重量は413gです。

プロギア『eggシリーズ』の新しいアイアンです。

『eggアイアン』といえば、この大きな凹みがトレードマークのようになっていますが、今回のモデルもしっかりと凹んでいます。
この角度から見ると、これまでのeggアイアンと大きな違いは無いような気がします。
これまで2つのeggアイアンを経験しているので、このアイアンも、すごく易しいアイアンなのだということが感じられます。
この形状は、好みがはっきりと分かれるところだとは思いますが、性能的に見て素晴らしいということは間違いありません。
正直言って、私が『アイアン』というポジションにあるクラブに求める形状ではないのですが、このeggアイアンには、何故かいい印象が残っています。
それだけ、以前試打した時の好印象が今でも強く残っているのだと思います。

『ソール幅』も、しっかりとありますが、前のモデルよりも少しスリムになった感じでしょうか?
eggアイアンは、その凹みと同時に『ワイドソール』ということが強烈に印象に残っているのですが、今回のこの『フォージドモデル』は、それほど広すぎる感じはしませんでした。
今度前のモデルと見比べてみたいと思いました。

こういったところを見ても、かなり重心が低いことが伺えます。
ネック部分の『短さ』もそうですが、かなり太く見えてしまいます。
私はこの部分には、ある程度の『スリムさ』といいますか、『首長感』とでもいったらいいのでしょうか?
ある程度の『首の長さ』を求めていきたい感じがするのですが、こういったタイプのクラブも、これまでたくさん経験してきたので、以前ほど苦手意識は持っておりません。
ある程度『操作性』には目をつぶって、出来るだけ『球の浮きやすさ』が求められているような気がします。
私が普段使っているようなアイアンとは、同じ『アイアン』というカテゴリーに入っていても、実際はかなり異質な感じがします。
私はまだまだこういったタイプのアイアンには慣れ親しむ感じはしないのですが、こういったアイアンも充分『アリ』なのだと思います。
これまでも、この『eggアイアン』が持つ、『高性能な易しさ』で恩恵を受けられたゴルファーの方がたくさんいらっしゃると思います。
『イージーアイアンの極致』といったところだろうか・・・?などと考えていました。

素振りをしてみても、やはり独特の感じがします。
それは軽さがどう・・・。とか、バランスがどう・・・。というよりも、ヘッド形状からくるスイングイメージがなかなか上手く合致していかないところだと思います。
しかし、これは慣れていくしかないですし、自分の対応能力を問われているのだと思いました。
いつも、自分の得意とする形状やスペックのクラブばかりを試打するのではなく、色々なタイプのクラブに対応できるようになりたいといつも思っています。
なかなか思うようにはいかないのが現状なのですが・・・。

ボールを前にして構えてみると、かなり『低重心』を感じさせてくれます。
『シャープさ』は、あまり感じられないのですが、全く違和感を感じませんでした。
『eggアイアン』も、確か三代目だと思うのですが、この『構え感』にもだいぶ慣れてきたような気がしますし、おそらくこれまでのeggアイアンの中では最も構えやすいのではないかな?と思いました。
『重心の低さ』『球のあがりやすさ』がすごくイメージしやすいですし、それと同時に『直進性』を強く感じました。
球が複雑に曲がっていく感じがイメージできません。
ずっと糸を引いたような『ストレートボール』が頭の中を駆けめぐっていきました。
アイアンは、ボールを多少曲げながらグリーンを攻めていくもの・・・。というイメージを持ちたいのですが、このようなアイアンはそういったことがなかなか通用しない感じがします。
ドライバーに限らずアイアンでも、今は操作性よりも、直進性が強く求められていると思うので、そういった意味では、今のニーズにマッチしたクラブ開発をしているような気がします。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その圧倒的な『飛距離性能』です。
1球目から、かなり強烈なパンチを見舞われた感じがしました。
そうだった・・・。エッグアイアンはよく飛ぶんだったな・・・。
と、前のモデルを試打したことを思い出していました。
私の感覚では、完全に『アイアン』といカテゴリーから抜け出ているような気がします。
このアイアンは7番ですが、『ユーティリティアイアン』と呼んだほうが相応しいような気がします。
ロフト的には、私の5番アイアンと同じなのですが、飛距離性能は完全に違います。
ユーティリティクラブという感覚で使っていったほうがいいように思います。
アイアンは『距離を刻むもの』『落としたい場所にボールを落としていくもの』という重要な役目があると思うのですが、こういった『超・飛距離系アイアン』で球を打っていると、そういった感覚が全てではないのだとクラブから言われているような気がします。
前のモデルもそうですが、今は昔以上にアイアンに飛距離を求めておられる方がたくさんいらっしゃると思うので、そういった方々には、このアイアンの飛距離性能は、かなり魅力的に映るのではないでしょうか?
どうしても私の感覚以上にボールが遠くへ飛んでいってしまうので、なかなか馴染むことが出来ませんが、こういったアイアンの高性能を感じずにはいられません。

『打感』も、まずまず好感が持てました。
このアイアンは『フォージドモデル』ということで、かなり打感が良くなったのだろうと期待はしていましたが、正直いって前のモデルよりも、格段にアップしているとは感じませんでした。
それは、このアイアンの打感に大きな不満がある・・・。というのではなく、前のモデルにも充分好感を持っていたからです。
見た目は、かなり個性的な形状をしていますが、フィーリング性能は決して悪い印象は残っておりません。
このアイアンの打感を感じながら、
そうだったなあ・・・・。eggアイアンの感触はこんな感じだった・・・。などと思い出していました。

『球のあがりやすさ』という点でも、秀逸です。
このアイアンの特長が充分に出ていると思います。
『超・ストロングロフト』を全く感じさせません。
ロフト的には『5番アイアン』なのですが、『球の浮きやすさ』という点で考えてみると『8番アイアン』くらいでしょうか?
アイアンで『球のあがりやすさ』を気にしておられる方もたくさんいらっしゃると思いますが、少なくともこのアイアンだと、そういった方々の期待に充分応えてくれるような気がします。
この『ソール幅』なので、少々ダフってもソールが『刺さらずに』滑ってくれるので、ボールを拾いやすく感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
この形状で『グース』がきついと、私には難易度が増してしまうのですが、このアイアンは『グース』がきつくないので、全くといっていいほど難しさを感じませんでした。
いい感じで球を拾ってくれていました。

『操作性』という点では、やはりなかなか曲げづらいアイアンではありますが、今日は色々とチャレンジしてみて、少しは曲げていくことが出来ました。
しかし、大きくは曲がりづらい感じがしましたし、極端に右に向いて大きく左へ回してやろうとすると、ボールはその構えた方向のまま飛び出していって、そのまま曲がらずに構えた方向に飛んでいってしまうこともありました。
こういった曲がりにくいクラブをボールを打つと、子供の頃に『パチンコ』と呼ばれるおもちゃで小石などを飛ばしてよく遊んだいたのを思い出します。
グーンと後ろへ引っ張って、『パッ』と手を離すと、そのまま勢いよく真っ直ぐ飛び出しますが、今日はそのイメージとすごくダブるところがありました。
それくらいボールは曲がりません。
クラブフィッティングを受けて、これまでアイアンの『サイドスピンの数値の多さ』に悩んでおられる方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった方々には、このアイアンの『サイドスピンの掛かりにくさ』は、かなり魅力的に感じられるのではないでしょうか?

『安定性』という点でも、すごく高性能です。
この『eggアイアン』の大きな特長は、
1.球のあがりやすさ
2.球の安定性
の2つに絞られるのではないでしょうか?
勿論、他にも素晴らしいところはあると思いますが、そう感じさせるくらい、このアイアンの高い安定性は魅力的です。
多少の『打点のブレ』など気にすることなく、一気にボールを遠くへ飛ばしていってくれるアイアンだと思います。
微妙なフィーリングは、なかなか出しづらい感じもしたのですが、それを上回る『高安定性』を持ったアイアンです。
『慣性モーメント』という点では、ひょっとすると前のモデルほど大きくはないのかもしれませんが、全く『シビア』な感じはしませんでした。
私はいわゆる『オーソドックス』な形状のアイアンを好みますし、これまでもこういったやや変わった形状のアイアンを試打してきて、たくさんミスをしてきました。
しかし、今日はそんな私でもこのアイアンは易しい・・・。と感じさせてくれました。
おそらく多くの方が、ゴルフの経験を積んでくると、曲がりづらいクラブというのは、少し怖い感じがすることも時にはあると思うのですが、こういったアイアンのニーズもこれからも高まっていくのかもしれません。

こういったタイプのアイアンの大きな特徴のひとつでもあると思うのですが、『ソールの丸さ』は、かなり目を引きます。
私はこの部分にあまり『ラウンド』が付いていないものを好むのですが、このようなアイアンの特性を活かすにはとても効果的なのだろうと思います。
やはり『アイアン』というよりは、完全に『ユーティリティクラブ』といった感じがします。

アイアンよりもウッドやユーティリティクラブが得意な方。
『ダウンブロー』が苦手な方などにも、かなり好評を博すのではないでしょうか?
スインガータイプの方を対象にクラブ開発をされているのだと思いますが、かなり幅広い層に受け入れられるような気がします。
大好きな『PRGR』のクラブですし、このアイアンの性能の高さは充分に感じ取ることが出来ましたが、正直いって、このアイアンが私のキャディバッグの中に入ることはおそらく無いような気がします。
それは、やはり『外見上』ということもありますが、このようなアイアンが今の私にとってそれほど必要性を感じていないからです。
キャディバッグの中にクラブを15本以上入れてもいいのだったら、何本か入れてみたいと思いますが、実際はルール上出来ないので、やはり入れることはないと思います。
以前も書きましたが、『eggシリーズ』は、かなり思い切った設計になっていると思います。
しかし決して『企画物』ではなく、その性能の高さを維持しているところが、さすがは『プロギア』だと思います。
私の友人に、
すごく球があがりやすくて打ちやすいスプーンはないだろうか・・・?
と以前尋ねられたことがあったのですが、私は彼のスイングを見ていて、『eggスプーン』が思いついたので、それを紹介すると、彼はすごく気に入って翌日すぐに購入していました。
また一人『プロギアファン』が増えたな・・・。などと思い、一緒に練習場で練習をしながら、彼がスプーンばかり楽しそうに球を打っている姿を見ていたら、こちらまで嬉しくなりました。
いいクラブを勧めて良かったです。
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