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2010年10月03日
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テーラーメイド BURNER 2.0 アイアン

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは テーラーメイド BURNER 2.0 アイアン の7番 です。

シャフトはNS PRO950GHです。
ロフトは31度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、トルクは1.9、バランスはD2、キックポイントは中調子です。

テーラーメイド バーナーシリーズの新しいアイアンです。
前のモデルの黒いデザインがとても特徴的でしたが、今回もすごくよく似たデザインになっています。
外見上は殆ど変わりがないように見えます。
『2.0』というように『バージョン№』のようなものが記されているのは、ゴルフクラブにはとても珍しいことだと思いました。
『マイナーチェンジ』されたのでしょうか?
前のモデルは、いい印象が残っていたので、今回のモデルにも期待感が持てました。

『ヘッド後方の膨らみ』は前のモデルよりも少し膨らんでいるように見えますが、今発売されているアイアンの中では、『スタンダード』な部類に入ると思います。
少し目立つ感じがしますが、それほど極端過ぎないので、苦手意識をもつほどではありませんでした。

『ソールの幅』は、少し広めですが、なかなかいい感じです。
広すぎないので、上手く打てそうな気がしました。
いわゆる『抜け』の良さそうな形状をしています。

ホーゼルの長さも、ごく一般的な感じがします。
今は、これくらいの長さのアイアンがとても増えてきました。
全体的に見て、かなり低重心なアイアンに見えますが、数年前のアイアンのような『極端さ』が、あまり感じられないので、私としては好感を持つことができました。
『オートマチック』に打っていくならば、低重心でもいいのかもしれませんが、少し『操作性』を加えていきたい・・・。と思えば、少しは重心を上へ持ってこないと、難易度が上がるような気がします。
このアイアンは完全に低重心的なアイアンではありますが、それほど扱いづらそうな感じはしませんでした。

素振りをしてみても、まずまずです。
このアイアンは『DG装着モデル』もラインアップされているそうなので、そちらで試打してみたいと思ったのですが、試打クラブはこの『NSPRO装着モデル』のみだったので、こちらで試打を行うことにしました。
以前に比べ、だいぶ慣れてきたのか、それほど苦手意識は感じなくなりました。

ボールを前にして構えてみると、まずこの『グース』が目に付きました。
この部分はすっきりとした『ストレートネック』を好むのですが、こういった形状の物も昔からありますし、いかにも海外メーカーらしいアイアンだと思いました。
『ストレートネック』には苦手意識を感じ、『グースネック』を好む方にとっては、すごく構えやすく感じられるのではないでしょうか?
私はグースがきついアイアンだと、『トップ』したり、引っ掛けたりするミスが出てしまうことがあるので、なるべくそうならないよう、充分素振りを繰り返しました。
こうして構えたときに、いいイメージを頭に中に描いていきたいのですが、今日はその『プラスイメージ』よりも、まずは予想されるミスに対して、上手く対応していこうと思っていました。
私があまり得意としない形状のアイアンではあるのですが、それほど強い苦手意識はもちませんでした。
『構えやすさ』という点では、私の好みでいえば、完全に前のモデルですが、こうしたタイプのアイアンを好まれる方もたくさんいらっしゃると思います。
大きく深呼吸をして、試打を開始しました。

『打感』という点では、前のモデル同様、結構しっかりとした感触で好感を持つことができました。
しっかりとした感触ですが、決して硬すぎないところがいいと思いました。
私が普段使い慣れているアイアンの感触ではないのですが、こういったアイアンの感触にも好感が持てます。
前のモデルよりも、おそらく様々な『改良』が加えられていて、色々な部分が変わっているのだと思いますが、少なくとも『打感』という点では、それほど大きな違いはないように思いました。
今度、機会があれば同時に試打してみて、比較したいと思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、かなり『低重心』が効いている感じです。
おそらく、この部分が前のモデルと一番違うところなのではないでしょうか?
私は前のモデルにも、すごく好感を持っていますが、前のモデルを『タフ』に感じておられた方もいらっしゃるのだと思います。
このアイアンは、そういった方々の為にもっと敷居を低くして、より幅広い層のゴルファーに支持されるように改良が加えられているのではないでしょうか?
今の『多数派』とも呼ばれるロフトの立ったアイアンでは、やはりある程度低重心にしていかないと、難易度ばかりが目立ってしまうような気がします。
このアイアンは、まさにそういったところを上手くカバーしているように思いました。
先ほども書きましたが、『操作性』をよりシビアに求めていくならば、ある程度『高重心』にしたほうが有利だと思いますが、このアイアンは『操作性』よりも、『一般的なあがりやすさ』が求めて設計されているのではないでしょうか?
強く打ち込まなくても、自然と球が浮きやすい、いわゆる『今風(いまふう)のアイアン』だと思いました。
私は『グース』がきついアイアンだと、球を拾いづらい感覚をもってしまうことがあるのですが、少なくともこのアイアンには、そんなことは殆ど感じませんでした。
しかし、これは練習場のマットの上からなので、今度実戦で『ライ』の悪いところから試してみなければ解らない感じもしました。

『操作性』という点では、私には明らかに前のモデルのほうがいい印象を持ちました。
このアイアンの操作性も悪くはありませんが、私には前のモデルのほうが扱いやすい感じがしました。
一応、左右に曲げてみたりもし、それなりに曲げていくことが出来たのですが、なかなか大きく曲げていくことが出来ませんでした。
少し軽いことや、『構え感の違い』などから、少しこのアイアンに遠慮している部分が感じられました。
すごく構えやすくて、『皮膚感覚』で馴染んでいるアイアンだと、かなり極端なことをやって楽しんでみたりできるのですが、今日はなかなかそういった感覚にはなれませんでした。
どちらかというと曲がりにくいアイアンですが、あまり極端にやりすぎると、予想外の大きなミスにつながってしまうような気がしました。
せっかく曲がりにくく出来ているのだから、その性能を活かしたほうがいいように思いました。

『安定性』という点では、かなり高性能です。
見た目通り、かなり『スイートエリア』も広いのではないでしょうか?
『シビアさ』が全く感じられません。
いい意味で、ある程度『アバウト』な感じで打っていけるアイアンだと思いました。
『打点のブレ』に、それほど気を使うこともないので、最後まで気持ちよく振り切っていける方も多いのではないでしょうか?
それが結果的に『ミート率』をさらに上げてくれるような気がしました。

『飛距離性能』という点では、かなり高性能です。
これは前のモデルよりも、かなり優れています。
確実に『飛び系アイアン』だと思いました。
アイアンにも飛距離を求めておられる方には、是非ともお薦めしたいアイアンです。
『ロフト』が立っていることもそうですが、他にもテーラーメイド独自の技術が組み込まれているのでしょうか?
この飛距離性能には、かなり多くのアドバンテージをゴルファーにもたらしてくれるような気がします。
あまりにも飛びすぎるので、私は実戦で使いづらい感じがしますが、こういったタイプのアイアンで飛距離を求めていかれるのも、コース攻略には有効な手段なのだと思いました。

外見上は、前のモデルと殆ど変わらない感じがしましたが、実際の性能は色々と相違点を見つけることが出来ました。
『構えやすさ』や『自然な距離感・あがりやすさ』などの点から見て、私は前のモデルのほうがいい印象を持ちましたが、この『2.0』のほうがいい・・・・。と感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

同じテーラーメイドのアイアンでも、『R9』シリーズは、どちらかというと『日本的な顔』をしているような感じもするのですが、この『バーナーシリーズ』は、やや違った感じがします。
かなり機能的な感じのアイアンです。
それでいながら、『フィーリング性能』も、決しておろそかにしていない、かなり好感度の高いアイアンです。
上級者の方から、アベレージの方まで、幅広い層に支持されるのではないでしょうか?

テーラーメイドファンで、打ちやすくて飛距離性能に優れたアイアンを探しておられる方は、このアイアンを試してみられるのもいいのではないでしょうか?
『易しさ』が全面に押し出された感じのアイアンですが、それが嫌みに感じるほど極端ではないので、私は試打を終えた後も、ずっといい印象を持ちました。
メーカー問わず、しばらくはこういったタイプのアイアンが多くなると思いますが、また違った形状で、私たちゴルファーの度肝を抜くような新製品にも期待したいです。
そういったクラブを作るのが上手いテーラーメイドが、『最先端アイアン作り』の一番手のような気がします。
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