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2010年09月13日
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タイトリスト VG3 アイアン(2010)

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは タイトリスト VG3 アイアン の7番 です。

シャフトは NS PRO950GH です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、トルクは1.9、シャフト重量は98g、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は410gです。

タイトリストの新しいアイアンが、もうリリースされているとは知らずに普通に練習をしていたのですが、店員さんが私の打席まで、この試打アイアンを持ってきてくれました。
あの『VG3シリーズ』のアイアンということで、すごく期待が持てます。
それでなくても、タイトリストのアイアンというだけで、自然とテンションが上がります。
やはり、これまで素晴らしいアイアンにたくさん出会ってきたからだと思います。
今日は思いもかけない新しい出会いに、とても嬉しく思いました。
これからは、どんどん新しいクラブに出会える季節となりました。
気候も少しずつ過ごしやすくなってきて、新製品にも出会えるので、嬉しいことが重なります。

『ソールの幅』は、ほぼ標準といったところでしょうか?
薄くてシャープな感じはしないのですが、幅が広すぎて扱いづらい印象は全くありません。
適度にあがりやすそうな印象も与えてくれます。
構えた時の『顔』や、バックフェースのデザインなども、重視しているのですが、私はこの『ソールの幅』や形状などで、そのアイアンに対する印象を自分なりにイメージすることが多いです。
そういった意味では、このアイアンはとても扱いやすそうで好印象でした。
さすがは、タイトリストのアイアンだな・・・・。と思いました。

ソールをよく見ると、中央部分に何やら『異材』のような物が組み込まれているのが一目瞭然です。
これまでの他のアイアンのように、何やら比重の重い金属が組み込まれていることは、想像に難くありません。
念のため店員さんに尋ねてみると、やはり『タングステン』が組み込まれている・・・。とのことでした。
こういったことは、今ではとても常識的な感じがしますし、これまでもたくさん出会ってきたので、特に驚いたりすることはありませんでした。

最近のアイアンらしい作りになっていますが、『膨らみ』が大きすぎないところに好感を持てました。
私はあまり膨らみが大きすぎないほうが好みなので、これくらいならば視覚的にも、何ら邪魔をするものではないと思いました。
最近のアイアンは圧倒的に膨らみが大きい物が多いような気がするのですが、このクラブはそういった今のアイアンの中でも『少数派』といえるのかもしれません。
しかしそこに、このアイアンの特長が上手く組み込まれているような気がしますし、私個人的にはすごく期待感が膨らんできます。
あまりにもクラブがミスに対して易しくなると、こちらの感覚がなかなか届きにくい感じがするのですが、これくらいだと、上手くいきそうな気がしました。
いくら物理的性能が理論上高くても、やはりプレーヤーの感覚が伝わりづらいクラブというのは、却って難しくなることを、これまでたくさんのクラブに出会ってきて、強く実感しています。

ホーゼルの長さも、それほど長くはないですし、ネック回りも少し太く見えました。
ソールに組み込まれているタングステンといい、適度な『低重心』が図られているようです。
ソール幅を広くし過ぎることなく、重心位置を調整できているところに、タイトリストのアイアンらしさのようなものを感じました。

素振りを何度も繰り返しました。
私は軽量スチールだと、『当たり』が薄くなりやすい悪いクセがあるので、そういったことがないよう、気をつけながら素振りを繰り返しました。
『普段着の素振り』ではありませんが、こういったクラブにはずいぶんと出会ってきているので、最初の頃のような強い苦手意識は薄らいだような気がします。
しかし、念のため『ダイナミックゴールド装着モデル』を探してみたのですが、やはりこのアイアン一本しか見当たりませんでした。
やはり一番の売れ筋である、『NS PRO』は、メーカーとしても外せないところだと思います。

ボールを前にして構えてみると、 変なクセがなく、すごく構えやすくて『ライン』を出しやすく感じられました。
『グース』もきつくないですし、『トップラインの厚さ』や『ネックの短さ』は少し目に入ってきますが、それらは構えやすさを何ら邪魔するものではありません。
グースがきつくないので、易しくボールを拾えそうな感じがしましたし、どことなく『上から潰す』というよりは、やや『払って打つ』というイメージも出しやすい感じがしました。
こうして見ていても、『低重心さ』が伝わってくるようでした。
『軟鉄鍛造アイアン』が持つ、この独特の『風合い』といいますか『質感』に好感を持たれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
私はこうして構えているだけで、楽しくなってきます。
この『美しさ』や、いかにも日本人好みの『顔』をしているなどの点から、おそらく日本のメーカーが作っているのだろうな・・・。などと考えていました。
海外製のリーズナブルなクラブに魅力を感じつつも、やはり常に手元に置いておきたくなるのは『メイドインジャパン』のクラブです。
いいイメージラインを頭に描いていくことが出来たので、それが心の安定につながっているような気がしました。
やはりこれから打つショットを前もってイメージできることは、とても重要なことだと改めて感じます。
練習場では少々ミスしても、全く関係ないのだから・・・。とは思いつつも、やはり一球でも大切にしていきたい私は少しでも不安材料を排除しておきたくなります。
それには、やはりこれから打つ球のことを予め予想できるに越したことはありません。
そういった点で考えてみても、このアイアンはとても好印象でした。
試打を開始しました。

『球のあがりやすさ』という点では、打つ前の予想通り、すごく好感を持てました。
かなりの『低重心』が施されているようにも見え、いわゆる『ハイテクアイアン』にも見えてしまうのですが、それほど不自然な感じがしなかったので、すごく楽に振っていくことが出来ました。
いい意味で『ナチュラル』な感じがしました。
見た目はシャープな印象を持たれる方もいらっしゃると思いますが、意外と球が浮きやすくて楽に感じられる方も多いのではないでしょうか?
この『NS PRO』との相性もいいような気がします。
グースがきつくないので、タイミングにズレを感じにくく、高さも揃えていきやすい感じがしました。
私が愛用している『6番アイアン』よりもロフトが立っていますが、あがりやすさは『7番アイアンそのもの』といった感じがします。
最近のストロングロフトアイアンは、ロフトが立ったことによる、『球の浮きづらさ』や『つかまりの弱さ』がすごく上手く解消されているような気がします。
しかし、『アップライト』過ぎるアイアンにも出会ってきているので、『ライ角』は常にチェックしておきたいところです。

『打感』は想像通り、 すごく好印象でした。
こういった美しいアイアンは、打感が悪いはずがない・・・。
という『先入観』を私は持ってしまっているのかもしれませんが、実際に何度打ってもいい感触を楽しむことが出来ました。
アイアンでは『気持ちヒール目』で、私は打っていきたいのですが、このアイアンはそういった私の好みにも充分に応えてくれている感じがしました。
普通に打っていく限りでは、決して『シビア』なアイアンだとは思いませんが、これまでの他のアイアンのような『大らかさ』のようなものは、少し影を潜めているのかもしれません。
多少打点がブレると、それを敏感に感じ取りやすい感じがしました。
特に『トゥ寄り』で球をヒットしていくと、それがすごく敏感に伝わってきました。
打感にボヤけた感じがしないので、私はとてもいい印象を持ちました。

『安定性』という点では、ごくノーマルな感じがしました。
マッスルバックやハーフキャビティのようなシビアさはありませんが、最近はイージーアイアンに数多く出会ってきていたせいか、比較的ミスが結果となって表れやすいタイプのアイアンだと思いました。
決して難しすぎるアイアンではないのですが、少しシビアに感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
決してスイートエリアが広すぎるアイアンではないと思います。
やはりこういったタイプのアイアンでは、『しっかり感』を感じられるスチールシャフトのほうが、私は易しい感じがします。
店員さんの説明によると、このアイアンも最近の他のアイアン同様、カーボンシャフトもラインアップされているようですが、私にはちょっと扱いづらいだろうと思いました。

『操作性』という点では、すごくいい感じがしました。
構えた時の安心感から、様々ないいイメージのラインを描いていくことができたのですが、それを忠実に実行しやすい感じがしました。
強いグースネックアイアンを日頃使い慣れておられる方にとっては、やはりこういったタイプのアイアンは、少し難しく感じられるかもしれませんが、ストレートネックアイアンを使い慣れておられる方々には、かなり扱いやすいアイアンといえるのではないでしょうか?
適度な安定感がありながら、操作性が高いレベルで実現できている・・・・。
そんなアイアンといっていいような気がします。
私はこういったタイプのアイアンが大好きなので、ついつい球数を多く打ってしまいました。

『飛距離性能』もさすがに最近のアイアンらしく、かなり優れていると思いました。
他にも色々と要素があるとは思うのですが、アイアンの飛距離は大まかに言って『ロフト』と『クラブの長さ』に尽きる・・・。と私は思っています。
私が所有しているアイアンは、ずっと軟鉄鍛造アイアンなのですが、同じ軟鉄鍛造7番アイアンでもこれだけ飛距離が違うと、やはり戸惑いを感じてしまいます。
打感などは、すごくいいのですが、なかなか距離感が合いづらいです。
自分が落としていきたいところよりも、かなり前へ飛んで行ってしまいますし、この『打感』と『飛距離』があまり合っていない感じも、正直いって少ししました。
せっかくの軟鉄鍛造アイアンなので、もし私がこのアイアンを所有したら、もっと『ロフト』を寝かせて、より自然な感じで使っていきたいと思います。
軟鉄鍛造アイアンで、これほどロフトが立っているアイアンは、少し珍しいような気がしますが、この飛距離性能に魅力を感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
アイアンにも飛ばしを求めていきたいけれど、打感や構えやすさなども重視していきたい・・・・。と考えておられる方には、このアイアンはとても魅力的に見えるのではないでしょうか?
多くのゴルファーが望むところを、上手く取り入れているアイアンだと思いました。

ドライバー同様、この『VG3アイアン』も、とても日本の香りがする優れたクラブだと思いました。
私は日頃から情報不足で、このアイアンのことも店員さんに教えてもらうまで、全く知らなかったのですが、今日は本当にいいクラブに出会えたラッキーな一日だと思いました。

日に日に暑さが感じられなくなり、これからがまたゴルフの楽しいシーズンだと思います。
今日は練習していても、すごく楽しい時間を過ごすことが出来ました。
私は練習場でも、あまり頻繁にクラブを変えるほうではなく、その日によって、ただひたすら一本のクラブばかりを使うことが多いのですが、今日はマイアイアンよりも、この『VG3アイアン』のほうを数多く打ちました。
シビア過ぎず、かといって楽すぎないので、その頃合いがちょうど良く、なかなか試打を止めることが出来ませんでした。

今年も例年同様、素晴らしいアイアンに数多く出会ってきていますが、このアイアンも間違いなくコースに持って行きたいアイアンです。
このようなアイアンだと、ゴルフがとても楽しくなるような気がします。

タイトリストのアイアンは、どちらかというと『上級者用』というイメージがありますし、他のメーカーに比べ、やや『シビアさ』が感じられる物が多いような気がします。
『イージーさ』が全面に押し出されたアイアンが多い今、それをあまり感じさせないところに私は魅力を感じますし、今日はそれを楽しむことが出来たような気がします。
これまでタイトリストのアイアンに興味はあるけれど、敬遠をしてきた・・・。
といった方々も、まずはこのアイアンを試してみられるもいいのではないでしょうか?
決して『イージーさ』を強く感じられないタイプのアイアンだと思いますが、こういった感じのほうがフィーリングをつかみやすくなるので却って易しい・・・。という方もきっとたくさんいらっしゃるような気がします。
このアイアンで、もし『ダイナミックゴールド装着モデル』があれば、そちらも是非試してみたいと思いますし、仲間たちにも、このアイアンのことを知らせてあげようと思いました。
タイトリストは、あまり新製品の出る頻度が高くないので、これからはもっと数多くのクラブを世に出して欲しいです。
そうすると、我々ゴルファーにとって、とてもありがたいことだと思います。
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