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2010年05月17日
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クレイジー CRZ 450 ドライバー(CRAZY BLACK 50(W))

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クレイジー CRZ 450 ドライバー です。

シャフトは CRAZY BLACK 50(W) です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスは8.2(X)、シャフト重量は74g、トルクは3.1、キックポイントは中調子、バランスはD3、クラブ総重量は329gです。

とてもカッコいいクレイジーのドライバーです。
ヘッドもシャフトも『黒』を基調としていて、とても気品に満ちています。
なかなか出会う機会に恵まれないドライバーではありますが、この美しさを実際に目にすると、おそらく多くの方が魅了されるのではないでしょうか?
このヘッドは初めてではないのですが、今日は『CRAZY BLACK 50(W)』というまだ体験していないシャフトが装着されているので、迷わず試打してみることにしました。
いつもは『CRAZY BLACK 50』というシャフトに出会うことが多いのですが、今日はまた違った新しいシャフトです。
デザイン的にも、ほぼ同じ・・・。といった感じで『赤い文字』から『白っぽい(というかシルバー)文字』に変わっています。

この特徴的なデザインは、一切変わっていません。
いい思い出が多いシャフトなので、こうして見ているだけで、すごくいい感じがしてきました。

どの角度から見ても、やはりとても美しいヘッドです。
前回試打した時の印象が強く残っています。
見た目の美しさとは裏腹に『タフ』な一面を持つドライバーではありますが、決して敷居が高すぎるドライバーではないと思っています。
今の一般的なドライバーに比べ、やや球が上がりにくいタイプだと思いますし、球のつかまりが若干弱めなので、スライサーの方には厳しいと言わざるを得ないのかもしれません。
しかし、こういった感じのドライバーは以前からありましたし、決して今、突然出てきたようなものでもないと思います。
実際に手にすると、意外と懐かしい・・・。と感じられる方も、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
今は『易しさ』が求められている時代だと思いますし、そういったドライバーばかりを見てしまうと、このドライバーがとても難しい物に見えてしまうかもしれませんが、以前はたくさんありました。
なので、特別変わったドライバーだとは思いません。

パーシモンの頃からゴルフを始めていると、
『ゴルフクラブは美しい物』
という固定概念がすっかり出来上がっているのですが、ここ数年、その概念は大きく崩されてしまったような気がします。
美しさよりも、機能を優先された時があったような気がします。
しかし、全てのメーカーが『機能優先』的なクラブを作ったのではなく、多くのメーカーが『美しいクラブ』にこだわってくれていました。
なので、私は救われていたような気がしたのをよく覚えています。
もし、構えづらいクラブばかりがずっと続くようだったら、私はおそらく新しくクラブを購入することはなかっただろうと思います。
このクラブの美しさを見ていたら、ふと、そのようなことを考えていました。

今日は、クレイジーの初めてのシャフト『CRAZY BLACK 50(W)』にも、すごく興味があったのですが、せっかくなので、この3つの『ウェイト』を取り外してみようと思いました。
以前試打して、とても好印象だった『MP-630』同様、一般的に購入できる『六角レンチ』で対応できるところにすごく好感が持てました。
前も書きましたが、専用のレンチでないと調整が出来ないのであれば、とても不便な感じがしますが、このように『互換性が高い工具』が使えることは、我々『ラストユーザー』にとっては、とてもありがたいことです。
製作における段階で、どうしても仕方のないことや、メーカーのポリシーなども色々と絡み合ってくるとは思いますが、『ユーザー目線』で製品を作っていくことがとても大切だと思います。
しかも、このような小さい物なので、キャディバッグの中に入れていても、かさばりません。
ズボンのポケットにも、楽に入ります。
比較的安価で手に入りやすいので、もし紛失してしまっても、精神的ダメージは少なくて済みます。
競技でのラウンド中の交換は出来ませんが、練習場ではこうして、いくらでも替えることが出来ます。
その時に、このような大きさだと、とてもスムーズに行うことが出来るので、好感度が高いです。

全部緩めて外してみると、こんな感じでした。

ビスの先に少し『グリス』のような物が塗られています。
このビスは明らかに『ウェイト』の役目を果たしているのだとは思うのですが、意外とシンプルな形状になっていて、『普通のビス』だな・・・。と思いました。
ちなみに、この外したままで何球かボールを打ってみたのですが、意外といい感じで打っていくことが出来ました。
ウェイトを外していることをあまり感じません。
なので、ウェイトによる効果も、思っていた以上には大きくないのかもしれないな・・・。と思いました。
その後すぐに、この『ウェイトビス』を元に戻しました。

素振りをしてみると、何とも言えない心地良い感じに嬉しくなってきました。
シャフトに気を使うことなく、気持ちよく振っていくことが出来ました。
振っていて、すごく『ナチュラル』な感じがします。
変なクセのないシャフトなので、おそらく多くの方が好感を持たれるのではないでしょうか?
このシャフトは『CRAZY BLACK 50』よりは、少し『シャフト重量』があるようなのですが、私はこちらのほうがずっと振りやすい感じがしました。
『CRAZY BLACK 50』も、すごく振りやすくて好印象なシャフトですが、『CRAZY BLACK 50』を『100』とすると、この『CRAZY BLACK 50(W)』は、『120~130』といった感じです。
すごく信頼できるシャフトだと思いました。

以前も書きましたが、ゴルフのキャリアが浅く、まだ自分がどのようなスペックのクラブが合っているのか、ご存じない方がとてもたくさんいらっしゃると思います。
私はそういった方々を多く目にしています。
おそらくそういった方々は、
自分はまだ初心者だから、下手だから『ロフト』は11度でいい・・・。とか、シャフトは『R』でいい・・・。などと『遠慮がち』にクラブを選ばれる傾向にあると思いますし、私がまだビギナーなった頃も、そういった風潮がありました。
何より大きな影響を与えていたのは、ショップの店員さんなどが『スコア』や『ハンディキャップ』などで、クラブを大まかに勧めていたことです。
ゴルファーの体格やスキルなどを考慮に入れず、初心者には『R』か『SR』といったシャフトを勧めている現場を今でも目にします。
昔よりは、だいぶ少なくなりましたが、今でも無くなっていません。
多くの方がご存じの通り、シャフトのフレックスも、とても大まかですし『S』といっても、かなり軟らかいものもたくさんあります。
今の現状を見ていると、おそらく『SX』や『X』のほうが合いやすい方も多いのではないかな・・・?と私は思ってしまいます。
おそらく量販店などでは、一般的に『Xフレックス』のシャフトを目にすることが殆ど無いと思いますし、日頃『S』を使っておられる方でも、『X』というと、ちょっと腰を引いてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

確かに『一般受け』はしないと思いますし、ある程度の『敷居の高さ』もあるのかもしれませんが、それでも『X』というフレックスのシャフトがピッタリくる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
実際に私の友人や後輩たちの中にも、人によっには『Xシャフト』を勧めていますし、そういった人達はリシャフトをして、みんないい結果を残しています。
その人が振りやすければ、スコアに関係なく『X』でも『SX』でもいいと、私は思っています。
上級者でも『R』を使う方もいらっしゃいますし、ビギナーの方でも『X』を使って全然問題ないのだと思います。
『キャリア』や『スコア』だけでスペックを選ぶべきではないと思います。
『アンダースペック』過ぎるクラブを使うと、却ってゴルフが難しくなることが多いと思いますし、これから先のことを考えると、あまりいいことは待っていないような気がします。

ボールを前にして構えてみると、やはりこの何とも言えない『美しい顔』に、思わず笑みがこぼれてしまいました。
すっかりと目尻が下がってしまい、だらしない顔になっていたかもしれません。
しかし、余計な緊張感をほぐしてくれ、リラックス感をもたらしてくれました。
こういった構えやすくて美しい顔をしたクラブに出会うと、自然と肩の力が抜けます。
それがいい結果につながっていることを、すごく実感します。
前回のイメージが残っているので、『フェードボール』が打ちやすそうだな・・・。という印象があったのですが、決して『右一辺倒』という訳でもありません。
左右どちらにも対応してくれる顔をしています。
『フッカー』に限らず、『スライサー』の方の中にも『フックフェース』は苦手・・・。と言う方が少なくないのではないでしょうか?
右へのミスは減らしていきたいけれど、決してクラブの形状に頼りすぎず、自分のスイングや『ウェイト調整』などで対応していきたい・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
そういった方々には、このドライバーや他のメーカーのウェイトを交換できるタイプのドライバーが大きな威力を発揮するような気がします。
ヘッドは大きく見えますし、形状が美しくてナチュラルな感じがするので、構えやすく感じる方もたくさんいらっしゃると思います。
いい『目の保養』をしながら、試打を開始しました。

まず感じたのが、その『安定性の高さ』です。
すごくいいと思いました。
私の中では、赤い文字の『CRAZY BLACK 50』よりも、こちらの白い文字の『CRAZY BLACK 50(W)』のほうが明らかにいい感じがしました。
『CRAZY BLACK 50』も、すごく安定感を出していけるシャフトですが、この『CRAZY BLACK 50(W)』は、それに輪を掛けて進化している感じがします。
全く暴れる感じがしません。
この『CRZ 450』というドライバーを初めて試打した時は、やや『シビア』な感じが印象として残っていたのですが、今日こうして違うシャフトで打ってみると、その印象は大きく異なりました。
クレイジーというメーカーのシャフトで、『X』というフレックスであり、しかも重量が『70g』を超えてくるとなると、かなり『タフ』な部類に入るのかもしれません。
しかし、決して硬すぎたり、重すぎるシャフトではないと思います。
明らかに『スインガータイプの方』向けではないと思いますし、『ヒッタータイプの方』に合うシャフトだとは思いますが、
ただ、あくまでも『ジャパニーズスペック』での『X』なので、親しみやすく感じる方も、結構多いのではないでしょうか?
このヘッドとシャフトの相性はバッチリだと思いました。
『スイートエリア』は、最近の他のドライバーと比べても、決して大きい方ではないと思うのですが、今日はイメージしたラインにずっと球を乗せていくことが出来ました。
やっぱりクラブはシャフトだな・・・。と思わず呟いてしまいました。

『打感』は前回同様、とても素晴らしいです。
何ともいえない爽快感が全身を包み込みます。
南国の美しい『コバルトブルーの海』を見たときの、あの素晴らしい感覚に似ている感じ・・・。といったらいいでしょうか?
この心地良い感触が気持ちを高ぶらせます。
しばらく余韻に浸っていたくなりますし、それとは逆にまたすぐに次の球を打ちたくなります。

『音』も打感に並行して素晴らしいです。
『目』でも『手』でも『耳』でも楽しませてくれるドライバーです。
こういったドライバーで球を打っているのは、明らかに『得をしている』感じがします。
同じ球を打つなら、こういった爽快感を与えてくれるクラブで打ちたいものです。
練習場の球も打ち放題のところもありますが、『一球○○円』というように決められているのであれば、余計このようなドライバーで楽しみたいと思ってしまいます。
一球当たりの『楽しさ対価』とでもいったらいいでしょうか?
付加価値を感じることが出来るドライバーだと思います。
また何度でも楽しんでいたくなります。

『球のあがりやすさ』という点でも、いい感じです。
『中高弾道』といったらいいでしょうか?
程良い高さで球を力強く押し進めてくれている感じがします。
明らかに『ヒッター向け』ではありますが、決して球が浮きづらい感じはしませんでした。
この『CRAZY BLACK 50(W)』も、一般的には多少『タフ』なシャフトといえるのかもしれませんが、決して球があがりづらくて手に負えない感じはしませんでした。
前にも書きましたが、非常にクセがなく自然に振っていけるので、すごく合いやすいですし、自分のイメージやフィーリングを出していきやすいシャフトだと思います。
高い球を打ちたい・・・。と思えばそうしやすいですし、低く抑えたい・・・。と思えば、そうさせてくれる感じがします。
低い球でも、決して『ドロップ』する感じではなく、伸びのある球を打たせてくれます。
日頃『70g台のシャフト』を使っておられる方は、何の問題もなく使っていくことが出来るのではないでしょうか?

『操作性』という点では、前回とそれほど大きく印象が変わった感じはしなかったのですが、少しは扱いやすくなった感じがしました。
左右に打つこともそれほど苦もなく出来ましたし、やはり『フェード系』が打ちやすく感じました。
ただ、それほど『操作性』を感じるドライバーではないと思いました。
『バナナフック』や『バナナスライス』も打てましたが、やはりあまり大きく細工をするタイプのドライバーではないような気がします。
出来れば、少ない曲がり幅で勝負していきたい感じがしました。
今日は『ウェイト』を取り外してみただけだったので、今度は違った重量のウェイトを取り替えてみたいと思いました。
おそらくまた違った結果が出るような気がします。

『飛距離性能』という点でも、私は前回よりも今回のほうがいい感じがしました。
何と言いますか、『重さで押していける感じ』といったらいいでしょうか?
同じ叩いていくにしても、この適度な重さが、より安定して力強さを発揮してくれている感じがします。
『CRAZY BLACK 50』というシャフトはそうではありませんが、軽すぎるクラブだと、一見よく飛んでいるように見えることもありますが、実際にはそれほどでもなかった・・・。というのをたくさん経験していますし、適度な重さがあったほうが飛距離を追求していくにも有利であることは、これまでの経験が教えてくれています。
どの重さが適当なのか・・・?というのは、人によって大きく異なるところだとは思いますが、決して軽すぎるクラブを使い続けるのではなく、『振り切れる範囲で』重いものを選んだほうがいい結果が待っていると思います。
何より、そのほうがゴルフが易しくなります。
軽すぎたり、軟らかすぎるクラブは、ゴルフをとても複雑で難しいものにしてしまいます。

今日は、この美しいヘッドの好フィーリングを楽しみながらも、『シャフト』に重点を置いて試打をしました。
初めてのシャフトではあったのですが、思っていたよりも『タフ』過ぎる感じはしなかったので、それほど『敷居』が高い感じは、正直しませんでした。
ちょうど適度なバランスが保たれていて、とても気に入りました。
今年の私の中での、『シャフト・オブ・ザ・イヤー』は今のところ、この『CRAZY BLACK 50(W)』だな・・・。と思いました。

昨年くらいから、またこのような美しいクラブ(特にドライバー)に出会う機会が増えてきたような気がしますし、今年はさらに多くなったような気がします。
これからも出来れば、このような美しいクラブで『飛距離性能』や『打ちやすさ』などを追求して欲しい気がします。
しかし、あまりにも易しすぎるとゴルファー自身の『スキル向上』の弊害になってしまうような気もします。
私がゴルフを始めた頃は『キャリア』が大きくものを言っていた時代だと思うのですが、今は易しいクラブが数多く登場してきて、かなり様相が様変わりしたような気がします。
今はビギナーの方でも、ボールを真っ直ぐ飛ばせる時代になりました。
私は、ビギナー時代
『OB』や『ロストボール』を打った数では、誰にも負けない・・・。
という変な自負を持っていたのですが、今はみんなビギナーでもまずまず安定した球を打ってきます。

しかし、そんなクラブが大多数を占めている今の時代でも、このドライバーは容赦なく球を曲げてくれます。
ある程度の『スキル』を求めてくるクラブだと思います。
それは『ヘッドスピード』だけでなく、『ミート率』や『タイミングの正確さ』など色々と求められるのだと思います。
決して『才能』といったものを求めているのではなく、『日頃の練習内容や質』といったものを求めてきているのだと思います。
今は少しずつ、こういった『易しすぎないドライバー』が増えてきてるような気がしますし、『オートマチック』なクラブに『物足りなさ』を感じておられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
今の自分の『スイングの質』を、こういったクラブに問うてみるのもいいのかもしれません。
敏感に反応してくれ、細かく教えてくれるような気がします。

こういった美しいクラブで、心を『ピュア』にしながら、これからもゴルフをエンジョイしたいと思いました。
出来ればもっと多くの方が、こういった素晴らしいクラブに触れてみるべきだ・・・。と思いますし、実際に手に出来た私はとてもラッキーなのだと思います。
今日はまるで夏のような暑い一日でしたが、このドライバーのおかげで心地良い汗をかくこと出来ました。
いいクラブとの出会い・・・。があるから、ゴルフクラブの試打は止められません。
最初から最後まで、ずっと楽しむことが出来ました。
最近はドライバーの球数が多すぎてしまっているので、もっと小技の練習にも身を入れよう・・・。と思いました。
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