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2023年11月08日
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DOCUS CYG Wedge

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは DOCUS CYG Wedge です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

初めて手にした、DOCUSのウェッジです。
これまでドライバーやアイアンは試打したことがあったのですが、ウェッジは初めてで少しドキドキしています。
ドライバーやアイアンで良い印象をもっているので、このウェッジにも期待感が膨らみました。

シンプルでオーソドックスなタイプです。
美しく独特な質感の良さから、兵庫県産かな?と思いましたが、実際はどうか分かりません。
最近はウェッジも『ハイテク化』が進んで、いろいろな機能が付いているものが多くなりましたが、クラブの最も重要な機能といいますか性能は、『プレイヤーの感性を邪魔しない』あるいは『感性を豊かにして伸ばす』ということではないでしょうか?
ハイテクがプレイヤーの感性を邪魔しては駄目ですし、そういうクラブにも過去に出会ったことがありますが、このウェッジにはとてもいい雰囲気があって好感が持てます。
ウェッジ好きの私のアンテナがピンと立ったような気がしました。
イメージでいえば、ゲゲゲの鬼太郎の髪の毛がピンと立つ感じ・・・。といったら伝わりやすいでしょうか?
打つ前の、このワクワク感がたまらないですし、どれだけたくさん数をこなしても、このワクワク感が無くなることはありません。
私の心は『常にビギナー』です。

トップラインが真っ直ぐではなく、テーパーになっています。
フォーティーンをはじめ、このようなウェッジが多くなりました。
これで重心(の高さ)をコントロールしているのは想像に難くありません。

ソール幅は、サンドウェッジとしては標準的です。
今はトゥからヒールにかけて狭くなっていたり、『半月型』のような丸みを帯びている物も見られるようになってきましたが、このウェッジは幅が変わらず真っ直ぐです。
私はトゥからヒールにかけて絞り込まれている(狭くなっている)のが好きですが、この形状でも問題ありません。
ウェッジはフェース面だけでなく、特に『ソールで』タッチを出していくことが重要になってきますが、私はソール全体ではなく、ほとんどヒール側でタッチを出していきたいタイプなので、狭いほうがタッチを集中して感じやすいということもありますし、『開閉のイメージ』を出しやすいということもあり、ヒールが狭いものを昔から好みます。

ソール形状は平らに近いですが、微妙に丸みを帯びていて、リーディングエッジやトレーリングエッジの削りも見られます。
ヒール側がよく削られているので、開きやすそうだな・・・。と思いました。
バンスの効きは標準的です。

ネックは適度な長さがあって、好感が持てます。
アイアンは少し短くなっても許容範囲内ではありますが、ウェッジではある程度の長さが欲しいですし、ショートネックやスルーボアタイプのウェッジを見ると、難しそうな感じがします。
こうして見ても、ストレートネックなのがいいです。
グースタイプを好まれる方には親しみづらい形状かもしれませんが、私はこういう真っ直ぐなタイプが好きで親近感をもちます。

フェース面にミーリングは施されていません。
ごく普通で、特に変わった工夫も見られず、他のメーカーと差別化できていないのがちょっと残念です。

ボールを前にして構えてみると、好感を持ちました。
クセが無く、少し小ぶりなので、機動力もありそうです。
ラージサイズを使い慣れておられる方には小さく見えて、苦手意識が芽生えてしまうかもしれません。
ウェッジはラフなど厳しい場面で使うことも多く、『抜け感』といいますか、『抜けのスピード』をイメージしますが、小ぶりなのでラフの抵抗にも負けず、ハイスピードで抜けてくれそうなイメージが湧いてきました。
今はラージサイズのアイアンやウェッジも増えてきて、多くのメリットがありますが、逆に最大のデメリットといえば、やはりラフなど厳しい場面での難しさではないでしょうか?
ヘッドが大きくなれば、それだけラフの抵抗も大きくなるということですし、一発で脱出できないかもしれません。
その点、このウェッジはラフでも高いパフォーマンスを発揮してくれそうです。
イージーな場面で易しさを最大限に発揮してくれるよりも、厳しい場面で上手くしのいでくれるクラブのほうが、易しいといえるのではないでしょうか?
『易しさの方向性』が違うのかもしれません。

フェースも開きやすく、ロブ系のショットも易しそうな感じがします。
私はウェッジを開いて使うことが多いので、開きやすさは絶対譲れないポイントで、このウェッジは好感が持てました。
試打を開始しました

『打感』はソフトで、とても良いです。
ウェッジに求めたい打感を、このウェッジはもっています。
それはソフトというだけでなく、球持ちの良さがあり、それがコントロール性能を高めてくれます。
軟鉄フルバックらしい、『情報量』の多い打感です。
この打感は適度な厚みがあるから得られるもので、キャビティタイプでは得られません。
しかし、打感の好みも人それぞれで、薄くて弾く感じの打感が好きだという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
正解は決してひとつではなく人の数だけあるもので、その人による正解も練習を積んでいくことで変わったり、他にもふとしたきっかけで変わってくることもあると思います。

ストレートタイプなので球を拾いやすく、フワッと柔らかい球も打ちやすいです。
『乗せ感』があり、一瞬の『くっつき感』がたまりません。
構えたときに浮かんだイメージ通りの出球で飛んでいってくれるのがとても良くて、初対面とは思えない親しみやすさがありました。

スピン性能は普通で、特別ハイスピンという感じはしません。
昔ながらの平均的なスピン性能です。
昔の角溝ウェッジもそうですし、今のウェッジは角溝でなくてもスピン性能が高いものが多くなりましたが、それらはスピンが掛かりすぎて逆に難しい・・・。と感じておられる方は少なくないと思います。
そういった方には、このウェッジの標準的なスピン性能のほうが扱いやすいのではないでしょうか?

『安定性』は普通で特に変わったところはありませんが、イージー系のような寛容さは無いですし、小顔タイプなので、余計にシビアに感じられる方はいらっしゃると思います。
昔ながらの標準的な易しさだと思うのですが、今はイージー系が多くなってきたので、そういう意味ではややハードルがあがったといえるのかもしれません。

『距離感』はとても合いやすく、イージーです。
私の場合ウェッジでの距離感は、出球の高さとスピードをイメージして出していくのですが、このウェッジは最初からそれができました。
クセのないオーソドックスな顔と、球持ちの良さが絶妙な距離感を生み出してくれているのだと思いますし、適度に重量があるので、その重さを利用できているのも、安定感につながっているのだと思います。

『操作性』はとても高く、いろいろな球で遊ぶことができました。
実際のラウンドではそれほど使うことが無い、ロブ系のショットも易しく打たせてくれました。
ロブやハーフロブなど、ロブの打ち分けにも適したウェッジです。
以前も書きましたが、ウェッジのコントロールショットは、いかに『スローボールで攻めていけるか』ということが私にとって重要になってきますが、それをこのウェッジは忠実に応えてくれました。
試打後の感想

いい意味で、『昔っぽい』ウェッジだな・・・。と思いました。
昔からよくある、扱いやすい普通のウェッジです。

ハイテクタイプというよりは、ベーシックなタイプで、そこがまた魅力的です。

プレイヤーの色や感覚を吸収してくれるウェッジといっていいでしょうか?
練習場でもコースでも、実際に球を打つとき、『クラブとの対話』をすることが昔からあるのですが、今日はそれがたっぷりできたような気がします。

構えづらかったり、なぜか違和感を覚えてしまうようなクラブだと、それができず、テンションもあがりませんが、今日は最初からテンションもMAXで楽しく試打ができました。

完全にマニュアルタイプのウェッジなので、オートマチック系のウェッジを好まれる方には合いづらいかもしれません。
しかしアイアンはキャビティでも、ウェッジはこのようなフラットバックを使っている・・・。という方はとても多いですし、大顔タイプよりも、このような小顔でクセの無いタイプを好まれる方には頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?

初めてのDOCUSウェッジでしたが、とても楽しい時間を過ごすことができました。
毎年そうですが、今年もたくさん素晴らしいウェッジに出会っているので、今年の『ウェッジ・オブ・ザ・イヤー』はハイレベルな争いになってしまっています。
しかし、今のところですが、私の中で既にMVPは決まっていて、年明けに発表させていただきたいと思っております。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
DOCUS DESIGN

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