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2023年10月05日
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ヤマハ RMX VD/X アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは YAMAHA RMX VD/X アイアン の7番 です。

シャフトは TENSEI TR i です。
ロフトは28度、クラブ長さは37.25インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は71g、キックポイントは中調子、バランスはD1、クラブ総重量は388gです。

とても個性的なヤマハのアイアンです。
どこが個性的かと言いますと、その形と大きさで、バリエーションが豊富なヤマハアイアンの特徴といっていいと思います。
あらゆるユーザーに対して、対応していくという姿勢なのかもしれません。

ラージサイズのアイアンです。
この大きさに安心感や親近感をもたれる方は多いのではないでしょうか?

トゥ側に大きなウェイトが配置されています。
これだけラージサイズだと、それでなくてもトゥ側に重心が集まってしまいそうですが、それがさらに顕著になった形です。
一般的にアマチュアはトゥ側に打点が集まりやすいという、昔『タラコ』のCMで見たことがあるのですが、それが今も続いているのでしょうか?
人にもよるかもしれないですが、たとえ最初はトゥ側でヒットしていても、練習を積んで技術が上がっていたら、いずれセンターや、ややヒール寄りでヒットすることになりやすいように思うのですが・・・。
そういった意味では、このアイアンはビギナーの方を対象としているのかもしれません。

彫りの深さは普通ですが、こうして見ても『はめ込み型』なのが分かります。

トップラインは、やや厚めです。

ワイドソールですが、広すぎるという感じはしません。
こういったところが、数年前のラージサイズアイアンとの違いだと思います。

ネックの長さは標準的です。
ここの部分も昔のラージサイズと違うところで、短くすればいいというものでも無いのかもしれません。
ある程度ネックの長さがあることにより、操作性が高まって、扱いやすくなった・・・。と感じておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ヒール側にある、このフィンのようなものが、このアイアン最大の特徴で、これは過去のモデルでも見られました。
この効果は、ある程度ヒール側にも重心をもってくるためだとか、スイング中の『トゥダウン』を抑制するものなのかと思いましたが、実際のところは分かりません。
メーカーによる深い研究によって生み出されたもので、大きな意味があるのだと思います。

フェース面にミーリングは無く、ごく普通の『スタンプタイプ』です。
フェース面にはあまり力を入れていないのかもしれません。

装着されているグリップはシンプルなタイプで、『可もなく不可も無く』といった感じです。
グリップひとつとってもテンションが上下しますが、今日はどちらにも動かず淡々と見ていました。

素振りをしてみると、これだけの大顔アイアンでありながら、軽量感があるのが凄いといいますか、ちょっと違和感があります。
全然重く感じないですし、スイング中ブレーキが掛かることもありません。
この『大きくて軽い』というところも、メーカーが力を入れているところなのではないか?と思いました。
昔のような『無垢』といいますか、ワンピースタイプのアイアンで育った者からすると、かなりの重量をイメージしますが、実際はそうでもなく、むしろ軽いので、ヘッドの中にいろいろ工夫されているのが分かります。

ボールを前にして構えてみると、予想していたよりもクセがきつくなく、いい意味で意外でした。
おそらく、前に試打したVD40と同じような顔だろうと思っていたからです。
しかし実際は全く違っていて、この VD/X アイアンのほうが『面長感』が緩和され、すっきりしています。
VD40は扱いづらそうだな・・・。と構えたときに感じたのを覚えていますが、このアイアンはそれほどではありません。
とはいっても、見とれるようなこともないですし、できればもっとコンパクト感が欲しいです。
ラージサイズアイアンの中では構えやすいということであり、通常のアイアンとはやはり『別枠』で考えたほうがいいというところは変わりません。
大顔でグースの利きもはっきりしていますし、トップラインの厚みも目立っています。
頭の中がモヤモヤしていますが、これはもう仕方ないことなのだと自分自身に言い聞かせました。
試打を開始しました

『打感』はまずまず・・・。といいますか、予想通りでした。
柔らかいということはなく、やや薄めで大味な打感です。
使い慣れたタイプのアイアンだと、インパクトのときに、フェース面のどこに当たったか、打感だけで大体分かりますが、このアイアンだとそれができません。
しかしそれは私の感性の鈍さと、こういうタイプに不慣れで経験値が不足しているということは間違いありません。
こういうタイプもどんどん球数を増やしていかなければ・・・。という思いもありますが、どうしても普段は好きなタイプに偏ってしまいます。

球はあがりやすく、タフなアイアンではありません。
このようなタイプなので、上から打つというよりは、ソールを利用して打っていくほうがいいような気がします。
ヘッドをなるべく水平にしてボールを拾っていくイメージがいいように感じました。

『安定性』も高く、ラージサイズの長所が感じられます。
実際に打ち比べていないので、はっきりとしたことは言えませんが、おそらく以前試打したVD40よりも、こちらのほうがいい結果が得られるのではないでしょうか?
スイートエリアの広さは大差なくても、こちらのほうがブレにくい感じがしました。
大らかさを利用して、いい意味でアバウトに打っていけるアイアンです。

『飛距離性能』も高く、軽く振ってキャリーを稼げるタイプですが、この飛びの凄さは過去にも経験したことがあります。
『番手無視』タイプのアイアンで、どこまで飛ぶのか、そしてそれをどうしたら制御していけるのか分かりません。
この飛びは確かに凄いですが、人によって好みが分かれるところだと思います。

『操作性』という点では、このような大顔タイプなので、反応速度は多少劣ってしまいますし、自在に操ることは難しく感じました。
私としては結構極端にして曲げてみようと思って打ったのですが、なかなか曲げることができません。
打った方向に、そのまま曲がらず、『ズドン』と飛んでいくような感じです。
操るタイプではないですが、この安定感は多くの支持を集めるのではないでしょうか?
試打後の感想

斬新なアイデアとメーカーの高い技術が結集されたアイアンという印象をもちました。

『ニューフィーリング』といったらいいでしょうか?
これまでの感覚を大切にするのではなく、新たな時代に入ったのかもしれません。

このアイアンも含め、そのように感じさせるアイアンが多くなってきました。

そういった打感を好まれる方が、このアイアンのもつ高い機能性を上手く生かしていかれるのだと思います。

クラブがイージーになれば、そして飛ぶようになればスコアが良くなるかは別問題ですが、クラブのハイテク化が止まりません。

これからもヤマハがどのようなハイテクアイアンを生み出すか、とても楽しみです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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