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2023年08月18日
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ブリヂストンゴルフ B2 HT ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ブリヂストンゴルフ B2 HT ドライバー です。

シャフトは VANQUISH BS50 シャフト です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は53g、キックポイントは中調子、バランスはD2、クラブ総重量は294gです。

ブリヂストンゴルフのニュードライバーです。
毎年ブリヂストンのニューモデルに出会えるのはとても嬉しいですし、今年はいつもよりも少し早い気がします。

ヘッドの大きさや形状、そしてデザインも前のモデルを踏襲していますが、大きな違いも見られ、すぐにニューモデルだということが分かりました。
今回も機能性溢れるデザインになっています。

まず目についたのが、バックフェース付近にある、この2つのウェイトです。
トゥ側には『SD』、ヒール側には『DD』という文字があります。
おそらく、『ストレートドライブ』『ドロードライブ』という意味なのだと思いますが、『DD』というと、私は今でもデビッド・デュバル選手を真っ先に思い浮かべます。
今は珍しくないですが、2000年頃はサングラスをかけてプレーする選手は珍しかったですし、何よりあのルックアップ打法は衝撃的でした。
タイガー・ウッズ選手とワールドランク1位を争っていたメジャーチャンプですし、私も真似しようとしましたが、全くできませんでした。
当時はアニカ・ソレンスタム選手も全盛期を迎えていましたし、ジム・フューリック選手など、個性的なスイングをする選手がたくさんいました。
どちらのウェイトも数字が刻印されていないので、重さは分かりません。
ひょっとしたら、交換するタイプではないのかもしれません。

この『SP-COR』というシステムはずっと採用され続けていて、それだけ効果があるということなのだと思います。

ネックの長さは適度にあり、最近はもっと短いものが多いので、そういう意味では『やや長め』といえるでしょうか?

ネックには調整システムが搭載されています。

試打するのは、この『N』のポジションです。

そして一番驚いたのが、このフェース面です。
過去のモデルもいろいろな工夫がされていましたが、今回のモデルが一番『ぶっ飛んで』います。
ミーリングの範疇を超えているといってもいいかもしれません。
指で触ってみたのですが、研磨のイメージが湧くほど、ザラザラ感があり、かなり思い切ったデザインです。

標準的なシャローヘッドで、これまでもたくさん見てきました。

顔の印象は、まずまずです。
バックフェースのヒール側が少し膨らんでいるのが目立ち、ドローのイメージが湧いてきました。
ブリヂストンドライバーらしい、丸っこい顔が特徴的です。

素振りをしてみると、『やや軽量のアスリート仕様』といった印象をもちました。
ハードすぎず、アンダースペック過ぎない・・・。といったところでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、大らかそうな印象をもちました。
ラージサイズで丸っこく、気難しさを感じさせません。
フェースアングルだけを見ると、それほど被っているようには見えませんが、全体的な印象としては、やや『つかまえ系』な感じがします。
試打を開始しました

まず感じたのが、この独特な打感です。
明らかに『食いつき感』があります。
過去に試打したモデルにも多少の食いつき感はあったのですが、今回のモデルは比較にならないほど食いつき感が強いです。
ソフトというよりは、やや『しっかりめ』に感じました。
これはフェース面のミーリングが関係しているのは明らかで、弾き感もありますが、それよりも食いつき感のほうが強いです。
今の弾きの良いドライバーは、どちらかというと『分散型』の打感で、『面全て』を感じやすいのですが、このドライバーはどちらかというと『集中型』の打感で、ボールの大きさがそのままフェース面に印字されていく・・・。というように感じました。
一瞬食いついて、そのまま押していく感じ・・・。といったらいいでしょうか?
最近はなかなか出会えない打感です。
この食いつきの良さを感じ、『スピン過多』になるのではないか?と思いました。
ドライバーは低スピン系のほうが多く、そしてそれがもてはやされています。
もちろん低スピンであればあるほどいいというものではなく、『適スピン』が最高なのですが、この食いつき感で、スピンが気になりました。
私は普段、ドライバーではバックスピンよりもサイドスピンのほうがイメージを強く持っているのですが、このドライバーはサイドスピンではなく、バックスピンに意識がいきました。

『音』は、こもっていなくて、はっきりしています。
高くなく、大きすぎず好感が持てる音ですが、聞き惚れてしまう・・・。という音ではありません。

球はあがりやすく、弾道は高めです。
打感のところでも書きましたが、かなりスピンが掛かってしまうのではないか?と予想していましたが、違いました。
弾道は高いですが、昔のドライバーのように吹き上がって高~くあがって終わり・・・。という弾道ではありません。
『ゴリゴリ』の低スピン性能があるとは思いませんが、かなり抑えられている印象をもちました。
高弾道ではありますが、結構叩いていけるドライバーです。

『安定性』は高く、オートマチックタイプといっていいと思います。
打点のブレにも寛容で、気難しさは全く感じません。
この大らかさは過去のモデルと共通するところであり、特別進化していることはないようです。

『飛距離性能』は高く、今のイージー系ドライバーの中では、かなり高いレベルにあると思います。
球があがりやすいのが大きな長所で、それと隣り合わせの『スピン過多』が排除されたようなドライバーです。
高くはあがるけど、スピンが抑えられていて、ボールの推進力が感じられました。
しかも高確率で、このような弾道が打てるので、多くの支持を集めるのではないでしょうか?

『操作性』は、まずまずです。
大らかさが勝ってしまうので、自在に曲げるというタイプではないですが、どちらかといえばドロー系のほうが得意なドライバーだと思います。
球がつかまりやすく、右には逃げにくいです。
高弾道で球をしっかりつかまえたいフェードヒッターの方には最適なドライバーといえるのではないでしょうか?
試打後の感想

外見は前のモデルと似たところが多いですが、今回は明らかに進化しているな・・・。と思いました。
それはスピンが抑えられていて、効率の良い飛びができているからです。

このドライバーのミーリングを実感して、ドライバーに対しての最適なミーリングがひとまず形になったのではないか?と思いました。
これまでは常に『試行錯誤』されてきたドライバーに出会っていたように感じるのですが、これくらいスピンが抑えられていたら、ドライバーのミーリングがとても有効なのだということを多くの方が実感されるのではないでしょうか?

このドライバーの成功を糧に、他のメーカーもドライバーやフェアウェイウッドのフェース面へのミーリングの本腰を入れるのではないでしょうか?

他のメーカーがあまり注力してこなかったところに、ブリヂストンが風穴を開けたような気がしました。
このミーリングにたどり着くまでに、メーカーとして、かなりの試行錯誤があり、それを完成させたことに、一(いち)ゴルファーとして感謝と同時に敬意を表します。
低スピンにするには重心を浅くするのが手っ取り早いですが、それではスピン不足で逆に飛ばなくなったということも多くなり、私たち日本人には深重心ドライバーのほうが合いやすいのが明らかで、スピンを適正値までもってくるにはどうしたらいいか・・・?ということに、ようやくひとつの答えが出たような気がします。
あと試打して感じたのが、このフェース面の『耐久性』です。
最初だけ良くて、すぐに劣化してしまうのでは使えませんが、何球か打ってみて、その心配が少しよぎりました。
色褪せなければいいのですが・・・。

ブリヂストンの高い技術力と深い研究によって生み出された『会心作』といっていいのではないでしょうか?
とても画期的で高性能なドライバーだと思いました。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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