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2010年05月01日
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コンセプト SYB EGNAHC III ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コンセプト SYB EGNAHC III ドライバー です。

シャフトは グラファイトデザイン Tour AD SL-5 です。
ロフトは11.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は59g、トルクは5.8、キックポイントは先調子、バランスはD1です。

久し振りの『SYB』のドライバーです。
といいますか、『SYB』というブランドのクラブを手にする機会があまりありません。
なので、今日はとても嬉しく思いました。
まだ『SYB』というクラブがどのようなものなのか、特徴をつかみきれていない感じがしますし、まだ親しみを感じるまでには至っていないような気もします。
しかし、これはあくまでも私がこのような素晴らしいメーカーのクラブに、これまで出会ってこなかったことが一番の要因だと思います。
色々な試合に出場した時に、結構このメーカーの愛用者が多いことに気付きます。
それほど敷居の高いクラブを作るメーカーだとは思いませんが、上級者や競技志向ゴルファーにもとても人気が高いのだそうです。
決してハードなクラブではないが、競技ゴルファーの要求に応える『ポテンシャルの高さ』を持っている・・・。といってもいいのではないでしょうか?
昨年試打した『SYB PRELITY P6』というドライバーも、とても打ちやすくて好印象でした。

最近のドライバーの特徴である、色々な部品が取り付けられているような感じはしないのですが、とても高機能な感じがします。
シンプルでありながら、基本的性能も高そうです。
この『シンプルさ』が『メーカーの自信の表れ』のような気がします。
私は『構えやすさ』や『振りやすさ』が邪魔されなければ、『ハイテクドライバー』には大賛成なのですが、このようなシンプルで美しいクラブには、やはり惹かれるものがあります。
あまりにも高性能過ぎるクラブだと、そのクラブの高性能ばかりが目立ってしまって、プレーヤーの技量が発揮されづらい感じがする時もあるのですが、こういったシンプルな形状だと、ある程度こちら側のフィーリングを出していけそうな気がします。
クラブの高機能過ぎるところが邪魔になるような感じはしません。

こうして見ていても、とても品のあるヘッドです。
やや『シャロー』なヘッドなので、もっと『異型っぽい』感じを予想していたのですが、思っていた以上に『オーソドックス』な形状のヘッドだと思いました。
やはりこのような『標準的な顔』のほうが、『安心感』を感じます。
このドライバーも最近のドライバーらしく、ヘッド後方が少し伸びている感じはしますが、これはもう特別なことではないですし、とても見慣れた感じがします。

素振りをしてみると、予想以上に軽く感じました。
このような本格的なデザインのドライバーなので、もっと『しっかり目』のセッティングだと思っていたのですが、かなり『軽量感』を感じます。
この『ロフト(11.5度)』というところを見ても、このドライバーは『ヒッタータイプ』ではなく、『スインガータイプ』に合わせて作られているのだと思いました。
ちょっと前まで、スインガータイプのドライバーには、やや構えづらく感じる物もありましたが、このドライバーはとても構えやすくて、品のある高品質なドライバー・・・。という感じがします。
正直いって、私はもっと『重量感』が欲しいところですが、これくらいの感じがちょうどいい・・・。と感じておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
今は、こういった『軽量感』『しなやかさ』を兼ね備えているドライバーが、とても増えてきているような気がします。
それだけやはりニーズがあるのだと思います。

ボールを前にして構えてみても、とても好印象でした。
すごく構えやすい感じがします。
こうして構えてみるまでは、もっと変なクセのようなものがあるのかと思っていたのですが、そんな感じは全くしませんでした。
丸いヘッド形状が、かなり『リラックス感』を生んでくれます。
球を色々と操作していく・・・。というよりは『真っ直ぐさ』を追求していけるような『顔』に見えました。
聞くところによると、このドライバーは少し『フックフェース』になっているのだそうですが、それを感じさせない『構えやすさ』を持っているドライバーです。
フェースが被っているドライバーには、苦手意識を持つことが多いのですが、このドライバーには、そのような感じは持ちませんでした。
このドライバーの『構えやすさ』が優れているのだと思いますし、私自身も少し『フックフェース』に慣れてきたのかもしれません。
これも最近『フェードボール』をよく練習しているお陰かな・・・。などと考えていました。
あまり左右に曲げるイメージは出なかったので、とりあえず真っ直ぐなラインで攻めてみよう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『球のあがりやすさ』が、かなり優れているドライバーだと思いました。
この『シャローさ』や、ロフトなどからも予め予測は立っていたのですが、かなり球があがりやすいドライバーです。
弾道が高いのも勿論ですが、『球が浮きやすい』タイプのドライバーだと思いました。
『ドロップ感』が全くありません。
フェースがボールにコンタクトさえすれば、自然と上がってくれる感じがします。
『シャローヘッド』全盛の今とあっては、このドライバーはそれほど『シャロー』過ぎる感じはしないですが、『球のあがりやすさ』といった点では、今のドライバーのなかでも間違いなく『トップクラス』に入るような気がします。
店員さんの説明によると、このドライバーは『ロフト13度』もラインアップされているそうで、私の感覚では『ブラッシー』か『ストロングロフトのスプーン』といった感じがするのですが、こういったドライバーもとても面白いと思います。
今年のマスターズチャンピオンのフィル・ミケルソン選手がドライバーを2本キャディバッグに入れているのは、とても有名なことですが、彼のように一本このようなロフトが寝たドライバーを入れておくのもとても面白いと思いました。

ゴルフ歴が浅い頃は、よく『ダブルドライバー』でコースを回っていましたが、ある程度経験を積むようになってからはしていません。
キャディバッグに15本も16本も入れられればやってみたい・・・。とはいつも思っていましたが、やはりルールは変わらないので、ドライバーは常に一本です。
しかし、ラウンドするコースや、自分自身の調子に合わせて、何かのクラブを1本外して『ダブルドライバー』で攻めてみたい・・・。と思いました。
そう思わせるほど好印象なドライバーです。
私は『叩いていけるドライバー』を好む傾向にあるのですが、このように『叩かないでも浮くドライバー』を使ってみるのも面白いと思いました。
かなり球があがっていくので、ドライバーというよりはスプーンに近い感じを持ちましたが、この優れた上がりやすさは、きっと多くのゴルファーの力となってくれるのではないでしょうか?
見た目はとてもカッコいいドライバーなので、いかにも『アスリート仕様』っぽいところがありますが、実はかなり敷居も低くて『スインガータイプ』の方に使っていけるように設計されているドライバーなのだと思います。

『打感』も柔らかい感じで好感を持てました。
微妙にニュアンスが伝わりやすい感じがしました。
『柔らかさ』はありますが、それほど敏感過ぎる感じはしませんでした。
多少、打点がバラついても、それをあまり感じさせません。
いい意味で『ファジー』なドライバーだと思いました。
『ファジー』という言葉自体が今では殆ど使われなくなりましたが・・・・。

『音』も静かでとても心地良いです。
練習に集中できます。
最近は本当に、このようないい感じの『打感』や『音』を感じられるドライバーが増えてきました。
耳に優しく、また周りの空気を乱すことなく、余計なところに神経を使うこともないので、楽しい試打を行うことが出来ました。

『操作性』は予想していたよりも、かなりいい感じがしました。
打つ前は、あまり扱いやすいタイプのドライバーではないような気がしていたのですが、左右に打ち分けることもそれほど苦もなく行えました。
球が自然とつかまりますし、この大型ヘッドの割には『プッシュ感』も感じられませんでした。
最近のドライバーは、右から回してやろう・・・。と思って打ってみると、そのまま右へ突っ切ったまんま、左へ返って来ず、『ミスショット』に終わってしまうタイプの物があります。
直進性が強すぎて、どうにも扱いづらく感じるドライバーにも、たくさん出会ってきましたが、このドライバーは程良い感じで扱いやすい感じがしました。
球はそれほど大きく曲がるタイプではないので、あまり大きな曲がりは出にくい感じがしましたが、『ややスライス』『ちょいフック』が掛けやすい感じがしました。
意外と『曲げる楽しさ』を味わうことの出来るドライバーだと思いました。

『安定性』という点では、やはりかなり優れている感じがします。
このようなタイプのドライバーなので、予め予想はついていましたが、見た目通りの高性能です。
『扱いやすさ』を感じていましたが、やはり『安定性』のほうが少し秀でているような気がします。

装着されている、この『 グラファイトデザイン Tour AD SL-5』というシャフトも『軽量感』や『軟らかさ』を感じてはいたのですが、思っていたよりも『戻り』が速くてタイミングをとりやすく感じました。
意外と扱いやすいタイプのシャフトだと思いました。
強く叩いてしまうと、やや暴れてしまう傾向が見られたのですが、これはスペックを変えていくことで対応していくしかない・・・。と思いました。
『球のつかまり』がいいドライバーだと思うのですが、球筋が『フェード系』の方は勿論、『ドロー系』の方でも打ちやすく感じられる方も多いのではないでしょうか?
私は常に『左への恐怖心』を持っていて、『チーピン恐怖症』が未だに完治していません。
『シャンク』と同じで、これが出始めてしまうと、自分ではどうすることも出来ません。
これまでもずいぶんと痛い目に遭ってきました。
しかし、そんな私でもこのドライバーは『左への恐怖心』を感じることなく、気持ちよく打っていくことが出来ました。
あまり大きく意図的に曲げていくことは出来なかったので、いつもやっているような『曲球』は打ちづらい感じがしましたが、程良くまとめていけるところに好感を持つことが出来ました。
見た目はカッコ良くて、かなり敷居の低い『イージードライバー』だと思いました。

『飛距離性能』という点でも、かなり優れていると思いました。
『ヒッタータイプ』の方には、必ずしも『ベストマッチ』とはいえない部分もあるとは思いますが、『スインガータイプ』の方には、かなり大きなアドバンテージをもたらしてくれるドライバーなのではないでしょうか?
かなり『キャリー』が出るタイプなので、日頃『キャリー不足』に悩んでおられる方にも、かなり心強い相棒となってくれると思います。
途中で失速したり、ドロップするような感じはしませんでした。
ただ、もう少し『体重を乗せていける』ような感じがすると、もっといい感じの球が打てそうな気もしました。
今日は練習場で時折強い横風が吹いていて、やや風に持って行かれるところもあったのですが、それは私がもっと低い球を上手く打つことが出来たら回避できる問題だと思いました。
このドライバーは、どのように打ってもかなり球があがってしまうので、今の私の未熟な技術では低いボールが難しく感じられましたが、もっと練習を重ねてどのようなドライバーでも低いボールを打てるような技術を身につけたいと思いました。

私にとって、まだ2本目の『SYB』のドライバーだったのですが、とてもいい印象をもったまま試打を終えることが出来ました。
昨年試打した『SYB PRELITY P6 ドライバー』とは、またちょっと違ったタイプのドライバーだと思ったのですが、今回のこの『SYB EGNAHC III ドライバー』も素晴らしいドライバーだと思いました。
どちらかというと、私は『SYB PRELITY P6』のほうが合いやすい感じがしましたが、これはそれぞれの好みやタイプによるところも大きいと思うので、どちらがいい・・・。とは一慨に言えないと思います。

まだ2本しか試打したことがない『SYB』のドライバーですが、だんだんとイメージがつかめるようになってきました。
基本的な性能を追求しつつも、決して『ハード』過ぎないクラブを作るメーカーなのではないかな・・・?と勝手に思いこんでしまいました。
まだ出会った本数が圧倒的に少ないので、本当のところはどうなのか解りませんが、この2本のドライバーや『ユーティリティ』を試打した限りでは、そのように感じました。

ドライバーやユーティリティには、とても好印象を持ったので、今度は是非アイアンも試打してみたいと思いました。
なかなか目にすることのないメーカーではありますが、とても興味を持ったので、ちょっと探してみようと思いました。
難しすぎず、易しすぎない感じの『バランスの良さ』が強く感じられ、とても魅力的に感じました。

いつもの馴染みのメーカーも良いものですが、やはり初めて出会ったり、あまり縁が無かったメーカーのクラブでいい印象を持つことが出来た日はとても充実しています。
今日はまさにそんな日でした。
また出会うことが出来たら、是非試打してみたいと思いましたし、他のメーカーのクラブと比較してみようと思いました。
そして、これからもどんどん出会ったことのないメーカーのクラブを試打できれば嬉しいです。
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