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2023年06月29日
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ONOFF WEDGE LABOSPEC FROG'S RUNNING

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ONOFF WEDGE LABOSPEC FROG'S RUNNING です。

シャフトは N.S.PRO 950GH neo です。
ロフトは42度、クラブ長さは34インチ、シャフト重量は97g、シャフトフレックスはWEDGE、トルクは1.7、キックポイントは中調子、クラブ総重量は507g です。

オノフのアプローチ用ウェッジです。
チッパーのようなものだと思いますが、おそらくオノフでは初めてではないでしょうか?

一応ウェッジということになっていますが、こうして見るとパターのようです。

ソールにある、黄色いカエルが可愛いですね。
名前にも入っています。
黄色いカエルは縁起がいいと、以前聞いたことがあります。
縁起がいいから、黄色いカエルなのでしょうか?
おそらく、何かしらの意味があるのだと思います。
カエルをキャラクターに選んだのは、カエルが跳ねる様子とボールの出方が似ているからなのかもしれません。

ネックに『LABOSPEC』の文字があり、とてもオシャレです。
質感も良く、高級感があります。

ONOFFのロゴもカッコいいですね。

フェース面にミーリングは無く、近くで見ると『アイアンそのもの』です。
外見はほとんどパターですが、アイアンやウェッジの要素も色濃く、ある意味『ハイブリッド』といっていいのではないでしょうか?

独特な顔です。
ウェッジのようでもあり、パターのようでもあり、まさにハイブリッドで、これがこのクラブ最大の特徴だと思います。

しかし、このクラブはあくまでも『ウェッジ』です。
なので、グリップの親指が当たるところは平らにできません。
ルール違反になってしまうからです。
パターだけに許されています。
このグリップを見て、このクラブはあくまでもウェッジなのだということを再認識しました。
これほど『パター色』の濃いウェッジは見たことがありません。
これまでの『チッパー』とは、違うタイプです。
しかし、パターを中心にアプローチをしたい方にとっては、かなり頼もしいクラブになるのではないでしょうか?

このONOFFのロゴがカッコいいですね。
丸いグリップではありますが、かなり『太さ』があります。
こういったところは、ルールに違反しない範囲で、なるべくパターの雰囲気を出そうとしたのではないでしょうか?
太いグリップは、手首をロックしやすいという特長があります。
『重さ』という点でも、『パターそのもの』で、やはりなるべくパターの特色は消さずに、ロフトを寝かせてウェッジのようにしているんだな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみると、私はウェッジというよりは、パターのイメージのほうが強く出ました。
ウェッジは『出球の高さとスピード』をイメージして距離感を出していくのですが、今回は最初から『キャリーゼロ』の転がすイメージです。
試打を開始しました

パターのように転がし、『キャリーゼロ』でオーバースピンのイメージだったのですが、初球から『ポコン』という感じで、ボールが跳ねてキャリーが出たので、ああ、やっぱりこのクラブはウェッジだったんだな・・・。と思いました。
私はパターのイメージだったのですが、実際は8番アイアンくらいのクラブでランニングアプローチをしている感じです。
この42度というロフトが絶妙な感じがします。
これがもし、SWのようにロフトが寝ていたら、また難易度が上がっていたのは間違いありません。
ロフトがある程度立っているから、易しくなるのです。
SWでピッチショットするのと、7番や8番でランニングアプローチするのでは、その難易度も成功率も大きく違います。
あげるよりも転がすほうが、圧倒的に易しいです。
パターのロフトはだいたい3度前後が多いと思いますが、このクラブは42度という絶妙なロフトで『いいとこ取り』している感じがしました。

『打感』は、なかなか良いです。
ソフトというよりは、ややしっかりめな打感ですが、球の質感も感じられましたし、少しキャリーが出ながらも、パターのイメージで打っていけました。

『音』は、どちらかといえばアイアンっぽいですが、特に違和感はありません。

スピン性能はそれほど高くなく、スピンを掛けるというよりは、あくまでもランニングのためのクラブで、『転がす』ことを目的にしているのがひしひしと伝わってきました。

『距離感』は、最初のうちは少し難しく感じたのですが、それは私がこのような『パターと8番アイアンのMIX』のようなクラブに慣れていなかったからだと思います。
これはイメージ力も大きく関係してくるようで、いいイメージを出せる方は、最初からすごく距離感を出していけるのではないでしょうか?
このままでも素晴らしいですが、これだけの特長があるのだから、キャビティバックではなく、フラットバックで打感に『厚み』をもたせてもいいのではないかな?と思いました。
そのほうが薄さによる『弾き感』が解消され、『球の乗り』が良くなって、さらにスローボールで攻められるように感じたからです。

『安定性』は最高レベルといっていいほど高く、気難しさのようなものは全くありません。
ミスをしようとしても、ミスになりにくいクラブといっていいと思います。
方向性はバッチリで、あとは出球をコントロールできれば、自然とボールはカップに向かっていく・・・。という成功体験ができます。

完全にオートマチックタイプのクラブなので、いろいろな技を使うタイプのクラブではないですが、それもメーカーの狙いなのではないでしょうか?
なるべく『自動的に』『高確率』で寄せていく・・・。というコンセプトで開発されたのが分かります。
試打後の感想

店員さんの話によると、このクラブは発売前からすごく話題になっていて、納品待ちが続いているのだそうです。
最速で8月下旬の納期だということを教えてもらいました。
私は最新のクラブ事情に疎いですが、やはりすごく詳しい方がたくさんいらっしゃるんだな・・・。と思いました。
ドライバーなどのクラブも熱いですが、これからは『チッパー』競争が始まるのではないでしょうか?
PINGから発売されている同様のクラブも、かなり売れているようですし、それだけ多くのゴルファーがグリーン周りで易しく『自動的に使える』クラブを待ち続けているのだと思います。

こうして見ると、やはりパターのようです。

それでも、このクラブはあくまでも『ウェッジ』です。

外見は限りなくパターだけど、実際はアイアン(8番~9番)の特色が出ていて、やはりロフトって大切だな・・・。と改めて思いました。

このクラブが大人気なのも頷けます。
14本以内という制限があるので、私はこのクラブをバッグには入れられないと思いますが、とても理にかなった素晴らしいクラブだな・・・。と思いました。
『シンプルイズベスト』とよく言われますが、このクラブを使えば本当にシンプルに余計なことを考えず寄せていけるようになるのではないでしょうか?
この発想は見事で、オノフ開発チームに拍手を送ります。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
スピン性能・・・☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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