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2023年06月04日
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Zodia SV-W101 ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Zodia SV-W101 ウェッジ です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 WEDGE105 です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは中調子、バランスはD1.5、クラブ総重量は454g です。

久しぶりに出会った、ゾディアのウェッジです。
ゾディアのクラブを試打した経験はまだ、それほど多くないのですが、とても気に入っています。
ウェッジなどショートゲームの練習をすることが多い私は、ウェッジをいつも手にしていますし、ウェッジが大好きです。
そのウェッジというクラブにおいて、ゾディアは決して外せません。
試打した回数が少なくても、私の心にしっかりと刻み込まれたメーカーです。
それくらい、大きなインパクトがあり、試打しながら購買意欲を強く刺激されてきました。


やや小ぶりでカッコいいウェッジです。
カッコ良さと美しさが両立されていて、この美しさは目を見張るものがあり、見る者を魅了します。
さすがウェッジに力を入れているメーカーで、トップラインの見せ方も見事です。
『磨き感』を感じさせる質感の良さもあります。
様々な工程を経て、この美しい質感が保たれているんだろうな・・・。と思いました。

贅肉をそぎ落としたシンプルな形状ですが、ところどころ工夫が見られます。


この彫刻のように美しいバックフェースにゾディアらしさを感じました。
性能的に何位も関係ないところだとは思いますが、細部にわたって手を抜いていないところがさすがです。
これだけで所有欲を満たしてくれ、バッグに入っているだけでテンションもあがります。

フラットバックタイプのウェッジですが、いろいろなところに工夫が見られます。

トップラインの厚さは標準的です。

ネックの長さはしっかりとあって、バランスの良さが感じられ、好感が持てます。
ただ、これまで試打してきたモデルに共通する質感が無く残念です。
ゾディアの刻印が無ければ、どこのメーカーか分からないほど、他のメーカーのウェッジとの差別化ができていません。
あの独特な『ハンドメイド感』『ハンドグラインド感』があるからこそ、ゾディアのウェッジは輝きを増すのです。
それは『個性的な美しさ』で、他のメーカーには見られない、大きな長所です。
初めて試打したウェッジのような独特な質感があるからこそ、私は魅力を感じているのです。
もちろん、このままでも充分美しいのですが、他のメーカーとの差別化ができていないところが残念です。
どうして、このように変えたのでしょうか?
おそらく大きな理由があると思いますが、元に戻して欲しいです。
テンションが下がることは無いですが、期待値が高かった分、少し気が抜けた感じがしました。

ソール幅はノーマルです。
特別広いということもなく、最近はこういうタイプが増えてきたような気がします。
トゥからヒールにかけて、『テーパー』になっていなくて、真っ直ぐに近い感じです。
こうして見ていても、かなり工夫されたソールであることが分かります。

ソールは全体的に丸みを帯びていて、かなり抜けが良さそうです。
ゾディアのウェッジはソール形状のバリエーションが豊富なイメージがありますが、このウェッジもかなりこだわって削られているのではないでしょうか?

リーディングエッジは大きく削られていなくて、軽く『面取り』しているくらいです。

トレーリングエッジ側は大きく削られていて、特にヒール側が凄いので、かなり開いて抜けそうです。
このヒール側の削りを見て、以前試打した、ゆるりウェッジを思い出しました。

私はヒール側が出っ張っていると難しく感じるのですが、これくらい大きく削られていれば親近感をもちますし、削る必要が無いのがすぐに分かります。
このソール形状を見て、どのように抜けていく(ソールが滑る)のかが、大体イメージできました。

フェース面には、かなり細かなミーリングが施されています。
これまでのモデルにもミーリングがあったので、これは予想していました。

かなり細かな工夫なので、何とかもっと見えないかと角度を変えて撮りました。
この美しさ・細やかさが上手く伝わればいいのですが・・・。
このようなフェース面は他のメーカーでは、なかなか見られません。
フェース面を指で触ってみたのですが、『ゴツゴツ』ではなく、かなり『ザラザラ』していました。
目の細かなサンドペーパーのようで、指を滑らせても、よく止まりました。
大手有名メーカー、そして地クラブメーカーのウェッジを試打するときに、大抵フェース面を指で触ってみるのですが、指が止まるどころか、そのままスーッと滑ってしまうウェッジはたくさんあります。
もちろん、それだけで悪いということではないのですが、フェース面に気を遣っていないのが分かり、残念でなりません。
『神は細部に宿る』といいますが、細かなところまで手を抜かずにクラブを作っているメーカーと、まるで『やっつけ仕事』かのような作業でクラブを発表しているメーカーがありますが、ゾディアは明らかに前者です。
こういったところも、ゾディアのクラブに購買意欲が刺激される大きななポイントです。

素晴らしい顔をしています。
ゾディアのウェッジは美顔のイメージしか無いので、期待していましたが、期待以上の整った顔です。
やや小ぶりなタイプなので、もっと大きいほうがいい・・・。という方や、強いグースネックを好まれる方には、あまり好まれないかもしれません。
リーディングからトゥ、トップラインに至るまでの流れが良く、ヒールの絞りも自然な感じでとてもいいです。
ずっと見ていたくなるほど、魅力的な顔です。
この美しさは芸術品の域に達しているといってもいいのではないか・・・。と思いながら見ていました。
なかなかこう感じさせてくれるクラブはありません。
また球を打っていないのに、私の心は揺さぶられっぱなしです。

細かいところではありますが、このゾディアオリジナルのソケットもいいですね。
ゾディアファンにはたまらないと思います。
ここまでこだわっているメーカーは、なかなか見られません。

Zodiaのロゴが入った、このオリジナルグリップもすごくいいです。
このロゴがあるだけで、テンションがあがりますね。
私は自分のアイアンとウェッジは全てツアーベルベットを挿しているのですが、このウェッジはツアーベルベットではないものの、ソフトなフィーリングで好感が持てます。
ただ、『しっとり感』はツアーベルベットのほうが勝っています。

ボールを前にして構えてみても、素晴らしいの一語に尽きます。
魅力的な顔で、何の不満もありません。
この引き込まれるかのような美しい顔を見ながら、私は一人『悦』に入っていました。
まるでクラブとボールが引き合わせたかのような、『お似合い感』があります。

フェースも開きやすく、かなり『据わり』がいいです。
最近は開きやすいウェッジも増えてきましたが、それらの中でも、このウェッジの開きやすさはトップクラスです。
ソールの削り(特にヒール側)が大きく関係しているのは言うまでもありません。
開きやすそうだとは思っていましたが、実際に構えてみてもその通りでした。
私はウェッジを開いて使うことのほうが多いので、『開きやすさ』は、かなり重要なポイントです。
そういった意味でも、このウェッジはさらに魅力度が増しました。
フェースを開いて構えたときに、ソールが跳ねるイメージが湧いてくるウェッジには苦手意識が芽生えてくることがあるのですが、このウェッジはそれがありません。
むしろ、上手くボールの下をくぐり抜けてくれそうです。
私は昔、自分が使っていたウェッジのソール形状が合わず、電動グラインダーで削ることをよくやっていたのですが、その頃の私に、このウェッジを手渡してやりたいな・・・。と思いました。
そうすると、いちいち削る必要もなく、すぐに実戦投入できるからです。
しかし、もしそれが実現していたら、かなり驚いていたと思います。
昔のクラブは『ローテク』とまではいきませんが、どちらかというと『ハイテク』『デジタル』ではなく、アナログ的な要素しかありませんでした。
それはどのメーカーにもいえることでしたが、今は研究が進んで、かなりハイテク化しています。
クラブに任せておけばいい・・・。という項目が増えて、私たちプレイヤーは気持ちよく振り抜いていくだけ・・・。といったクラブが多くなりました。
とにかく、今のクラブはドライバーからパターに至るまで、全て『至れり尽くせり』です。
試打を開始しました

『打感』は、かなりソフトで、ヘッドとボールとの『一体感』といったらいいでしょうか?
何の抵抗感も無く、最初から『くっつく運命』にあったかのような心地良さといいますか、相性の良さを感じました。
この心地良いフィーリングが両手のひらを伝い、全身に流れていきます。
打つ前に、あれだけ目で楽しませてくれながら、実際に球を打てば、今度は『触感』という形で楽しませてくれるのか・・・。と、ありがたい気持ちになりました。

スピン性能は、かなり高く実戦向きなウェッジです。
ボールがフェース面を滑ってしまうような感覚があると出来ませんが、このウェッジはフェース面がよく仕事をしてくれるので、『押して止める』ことができます。
しっかり押していけるので、必然的にスピンを高めていくことができ、ボールを止めやすくなるのがいいです。
フェース面のミーリングもそうですが、ソールが引っかかることなく、素早く滑ってくれるので、それもこのハイスピンに大きく関係しているのではないでしょうか?
ルール適合モデルでは、このウェッジのスピン性能が限界値といえるのではないか?と思えるほど、スピン性能の高さを感じました。
人によっては、もう少し『緩いスピン』がいい・・・。ということもあるかもしれません。

ボールを拾いやすく、また出球のイメージが合いやすいのが魅力的です。
球のあがりやすさも自然な感じで、違和感はありません。

『安定性』という点では、普通といったところでしょうか?
むしろ、これくらいであるべき・・・。といったほうがいいのかもしれません。
小ぶりなタイプなので、私がこれまで散々痛い目に遭ってきた『シャンク』への不安が軽減されます。
美顔なのでラインをイメージしやすく、またそのラインに乗せやすいのが、大きな魅力です。
すごくいい感じなのですが、私には少し軽く感じたので、もうちょっと重量のあるシャフトのほうが扱いやすく易しいと感じました。
ただ、この重さや『粘り感』なども人によって好みが分かれるので、このままで充分。
もっといえば、さらに軽い方がいい・・・。という方もいらっしゃるかもしれないですし、私はなかなかイメージできないのですが、軽量カーボンのほうが合いやすい・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。
正解は人の数だけあるもので、どれが正解と限定することはできません。

出球の高さとスピード感が合うので、距離感も出しやすいですが、もう少し重量があるとさらに精度が上げられると感じました。
アイアンは勿論ですがウェッジにも、私は『飛びすぎない』ことを重要視しています。
これは『マスト』であり、最重要項目といっても過言ではありません。
飛びすぎで痛い目に何度も遭っていますし、飛びすぎることに恐怖を覚え、スイングがぎこちなくなってしまうこともあります。
それで私は『アプローチイップス』になりかけたことがあります。
ウェッジは特に距離をシビアに設定しなければならないので、スコアメイクにおいても『飛びすぎない』ことはとても重要で軽視できません。
そういった意味でも、このウェッジは優等生です。
このウェッジのロフトは58度ですが、56度だと、もっと『スローボール』で寄せられそうな気がします。

『操作性』は最高です。
ソールが仕事をしてくれるので、いろいろな球で遊ぶことができました。
こういうウェッジは楽しくて、なかなか止める踏ん切りがつきません。
顔はマニュアル系、実際もマニュアル系と、一致しているのも魅力です。
適度に小ぶりでソールが秀逸・・・。
アプローチが得意な『業師(わざし)』の方に試していただきたいウェッジです。
試打後の感想

久しぶりのゾディアウェッジですが、とても楽しめましたし、やはりゾディアはいいな・・・。と再認識しました。
とても楽しくて、時間があっという間に過ぎていき大満足です。

この一本のウェッジで、何時間も遊べるなぁ・・・。と思いながら、楽しい時間を過ごしていました。
どのクラブで練習しても楽しいですが、やはりウェッジは特別です。
それは、いろいろと遊べる幅が広いからだと思います。

私はどのクラブでも、試打する前に、まずはじっくり観察します。
そのクラブの性能を感じ取るということもありますが、『目で楽しみたい』と思っているからです。
これまでたくさんのクラブを試打してきて、目で楽しませてくれたクラブと、そうでないクラブの割合は『半々』くらいでしょうか?
このウェッジはじゅうぶん目で楽しませてくれました。

打感・スピン性能も秀逸で、コースで使うほうが輝きを増すのは間違いありません。

形が整っていて、打感などのフィーリング性能も高いので、打つ前から打った後まで、ずっと楽しい気分にさせてくれるウェッジです。

ただ、先ほども書きましたが、以前のような質感(ハンドグラインド感)ではないのが残念です。
これならばゾディアでなくても・・・。と思ってしまいます。
できれば、元のモデルに戻して欲しいな・・・。と思いました。
あの質感・削り感があるからこそのゾディアだと私は思っています。

これからもゾディアには期待して注目していきます。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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