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2023年05月21日
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朝日ゴルフ用品 METALFACTORY A10 -STR- ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは METALFACTORY A10 -STR- ドライバー です。

シャフトは MURAKUMO -KANATA- です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は55g、バランスはD2、トルクは3.7、キックポイントは先調子、クラブ総重量は302g です。

とても美しいメタルファクトリーのドライバーです。
このカラーリング、そして質感・・・。
メタルファクトリーの個性です。
すごく美しい『金属感』があり、金属をすごく大切にしているメーカーだということが伝わってきました。
今は似たようなクラブが多いといいますか、『冒険』をしないメーカーも多い中で、このような個性が感じられるクラブを発表するメタルファクトリーには好感が持てます。
これまで試打した数は多くないですが、独特の質感やフィーリングなど魅力的なメーカーです。
まずは、この美しい質感を楽しむことにしました。

ブルーが美しく、光沢感溢れるヘッドです。
ブルーという色はクラブに適した色だと私は思っています。
過去に素敵な思い出があるということもありますし、気分を落ち着かせてくれたり、集中力を高めてくれたりする色だからです。
そして何より、この美しいブルーには胸がときめきます。
大きさや形状は今流行りのドライバーと変わりません。

とてもシンプルですっきりしたソールです。

トゥ側

ヒール側
完全なフラットではなく、トゥ側とヒール側に独特な工夫が見られます。
これにはどういった狙いがあるのでしょうか?
単なるデザインなのかもしれませんが、私は何かしらの理由があるような気がします。

ネックは短めです。

ネックには調整システムが搭載されています。

試打するのは、この『N』ポジションです。

S

NU

H
他には、このようなポジションがあり、どのような変化があるのか興味があります。

シンプルで綺麗なフェース面です。
昔は、このようなフェース面が多かったのですが、今は様々なバリエーションがあり、それらが主流になっているので、珍しい感じがします。

見慣れた感じのシャローで、『ノーマルシャロー』といったらいいでしょうか?
シャローバックでありながら、フェース高はしっかりとキープされています。
私はシャローバックでもいいですが、フェース高があるほうが好きなので、このドライバーは好感が持てます。
シャローフェースは意外と難しいです。

なかなかいい顔をしています。
正直、見とれるようなことはなく、細かなところを注文したくなりました。
しかし、それは大きな不満というよりは、このクラブの顔が整っているからこそ、より細かなところが気になるといいますか、ハードルがあがっているような気がします。
少しフェースが左を向いているように見えましたが、これは今では普通で気にする必要は無いのかもしれません。
もう少しバルジの見せ方が良ければ・・・。とか、もう少しヒール側がシュッとしていたら・・・。などと思っていましたが、全体的に見れば平均点以上の美顔です。
光沢感溢れる美しいブルーだな・・・。と思いながら見ていました。
メタリックなコバルトブルーといったところでしょうか?
ソールもシンプルなら、クラウンもシンプルです。
私はどちらかというと、艶消しな仕上げが好きなのですが、この光沢感があり、メタリックな質感も、メタルファクトリーの個性だと思いますし、こういったところは尊重したいと思っています。

最近はカーボンクラウンが流行っていますが、このクラブは違います。
カーボンクラウンで、この光沢感を出すにはどうしたらいいんだろう?などと考えていました。

装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感が持てます。
クラブもそうですが、このグリップもすごく高級感があり、チープさは全くありません。
ゴルフクラブはヘッドとシャフトとグリップの3つに分かれ、しかもスイング中、ゴルファーが直接触れる部分です。
なので、決して軽視できません。
しかし、これまでチープに感じられたり、グリップには気を遣っていないな・・・。と思えるクラブにたくさん出会いました。
そういうクラブに出会うと、こちらもテンションが下がりますが、今日は『ルンルン気分』です。
今日の天気のように、晴れ晴れとした気分でいられました。
ネックに調整システムが搭載されているからでしょうか?
バックラインはありません。

素振りをしてみると、なかなかいい感じです。
軽量タイプではありますが、頼りない感じはなく、すぐにタイミングを整えることができました。
最近はこのように軽量タイプではあるものの、振りやすいシャフトが多くなったような気がします。
かといってハードなシャフトではないので、幅広い層に受け入れられやすいのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、好感が持てました。
ヒール側にボリュームがあるのと、フェース面がよく見えたので、自然と『ハイドロー』のイメージが湧いてきました。
『前(フェースアングル)』で球筋をイメージしやすいですが、それだけではありません。
『後ろ(バックフェース形状)』でも球筋が自然とイメージされます。
トゥ側の膨らみが大きければフェード系。
逆にヒール側が目立てばドロー系。
このドライバーは、少しヒール側が目立っていたので、ドロー系の球筋がイメージしやすいです。
ロフトが9.5度ということですが、かなり寝て見えます。
実際は12度近いのではないか?というほどでしたが、計測していないので、実際のところは分かりません。
試打を開始しました

『打感』はとても良いです。
ヘッド自体がとても綺麗で、打感も良さそうだとは思っていたのですが、どのような打感なのかまではイメージできていませんでした。
すごく柔らかいというよりは、ややしっかりしているのですが、硬くなく、そしてボヤけていなくて、球の重さをしっかりと感じ取ることができ、いい感じです。
いろいろなクラブを試打していると、打感だけで『上達を促してくれるクラブ』と『そうでないクラブ』を感じることがあるのですが、このドライバーの場合は前者でとても好感がもてます。

素晴らしい音です。
はっきりしていますが、高すぎず大きすぎず、ちょうどいいです。
打っていて爽快感がありますし、この音を聞きたくて、また次を打ちたくなります。
気分も乗ってきて、おまけに球数も増えて・・・。
打っているだけでレベルアップさせてくれそうです。
いくら物理的に『飛んで曲がらない』ドライバーであっても、『打って楽しくなければ』何にもなりません。
楽しいと思えることが私はとても重要だと思っているのですが、その点でもこのドライバーは素晴らしいです。
耳に優しく、心地よい時を過ごすことができました。
音の好みも人によって千差万別だと思いますが、少なくともこの音に不快感や苦手意識をもたれる方はいらっしゃらないのではないでしょうか?
そう自信をもっていえるほど、このドライバーの発する音は素晴らしく、場を和ませてくれるような『丸い音』です。
逆にこれまで『尖った音』を何度も耳にしてきましたが、最近はそういったドライバーは少なくなりました。
昔は一部のメーカーだけが音に気を配っていたと思うのですが、今は各メーカーが音にも力を入れているのではないでしょうか?
視覚は視野の範囲だけに限定されますが、聴覚や嗅覚はそうではありません。
意識していなくても、自然と耳に入ってきますし、匂いも同様です。
なので、まわりを巻き込むことがあります。
ゴルフにおいて、嗅覚はそれほど大きな問題にはならないかもしれませんが、『聴覚』は重要です。
大きすぎたり高すぎたりする音は、周りに迷惑をかけてしまうこともありますし、そういったトラブルに直接出くわしたことがあります。
しかし、このドライバーはそういった心配は無用で、むしろ友達と練習場に来て、談笑しながら、この音はいいんだよ・・・。などと会話も弾みそうです。

球はとてもよくあがりましたが、今はこのように高くあがるドライバーが多いので、そういった意味では平均的といえるでしょうか?
高~い弾道を目で追いながら、やはり9.5度の弾道ではないな・・・。と思いました。
構えたときにフェース面はよく見えたものの、ひょっとしたら意外と低めのライナー系で飛んでいくのではないか?という予想も立てていたのですが違いました。
ロフトが『二桁台』でも、結構タフで低めのライナー系のドライバーにも出会ったことがあり、それらと似たような雰囲気がったからです。
予想よりも高くあがっていき、スピード感もありました。
気品があり、素直な感じの弾道で好感が持てます。
タフなドライバーではないですが、どちらかといえば、ヒッター向きだと思います。

『安定性』は高く、普通に打っている限り、球筋が乱れる気配はありません。
ラインも出しやすく、実戦向きだな・・・。と思いました。
最近の『イージー系ドライバー』は、どちらかといえば『ゴチャゴチャ系』が多かったように思うのですが、このドライバーのようにシンプルな外見でも、同様の性能が得られるのだと改めて感じました。
見えないところ(ヘッド内部)に様々な工夫がされているのは間違いありません。
『曲がりづらい』とか『高い直進性がある』とは言いづらいですが、シビアさは全く感じないですし、いい意味でアバウトに打っていけるドライバーです。

『飛距離性能』は優れています。
弾きがとても良く、高い弾道で力強いです。
美しさばかりに目が行きがちですが、実はこのポテンシャルの高さが最大のウリなのではないでしょうか?
そう思えるほど、このドライバーの飛距離性能は高いと感じました。
ヒッター向きだとは思いますが、そのハードルは決して高くなく、セミヒッターの方に合いやすいのかもしれません。
かなり弾道が高かったので、もう少し低く抑えられたら、もっと良くなるな・・・。と思い、少しティを低くするくらいがちょうど良かったです。
いわゆる『低スピン系』ではなく、スピンはしっかり効いていて、やや軽めの弾道です。
もう少しスピンを抑えて、そして弾道を低くできればいいな・・・。と思ったのですが、それは私の技量が足りないだけで、もっと修行しなければいけないな・・・。と思いました。

『操作性』という点では、フッカーである私は、『どうやって右に曲げるか』ということがテーマになってくるのですが、このドライバーは大きくはないですが、右にも曲げることができました。
最近は、なかなか曲げづらいな・・・。と感じることが多かったので、今日は少し嬉しかったです。
かなり極端にカットして打ったので右に曲げることができましたが、普通に打つ限り、右には行きにくいドライバーだと思います。
球のつかまりが良く、右へのコスり球は出づらいドライバーです。
こういったところは、構えたときに浮かんだイメージのままでした。
このドライバーは操るタイプではなく、外見通りオートマチックタイプのドライバーなのは明らかです。
球はつかまりやすいですが、だからといってフックが出やすいか?といえばそうではなく、ほぼ『中立(ニュートラル)』なタイプだと思います。
フェードヒッターはもちろん、ドローヒッターにも対応してくれる懐の深さを感じました。
試打後の感想

美しさが目を引きますが、美しいだけのドライバーではありません。
しっかりとした実力も兼ね備えています。
それは特に飛距離性能に感じるのですが、かなり弾きが良いと感じました。
スピーディ&パワフルなドライバーです。

このシンプルなヘッドのどこに、この性能の秘密が隠されているのでしょうか?
やはり、見えないところにたくさんの技術が注ぎ込まれているようです。

ウェイトなど、いろいろなパーツが組み込まれている、いわゆる『ゴチャゴチャ系』でないと飛ばないのでは?と思っておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし実際はそんなことはなく、むしろ色々な物を付け加えているせいで、性能が落ちたり、打感などのフィーリングも悪くなってしまいます。
『余計な足し算』は、メリットよりもデメリットのほうが大きいです。
やはり、何事も限度がありますね。

私は『叩いていきたい』タイプなので、最初から叩きにいってしまいましたが、それを少し落とすくらいのイメージのほうが、高さを抑えられ、いい球がでました。
ヘッドの個性が際立っていますが、『振る感覚』としては、ヘッドよりもシャフトの個性を重視したほうがいい感じです。

叩きにいっても方向性に対する安定度は変わらず、高いレベルを維持しています。
この安定性・大らかさも、このドライバーの長所です。
美しいクラブでありながら、気難しさのようなものは一切感じません。

このドライバーを手にすることができ、まずは目で楽しみ、打感を手で楽しみ、素晴らしい音を耳で楽しむことができました。
フィーリング性能が高いドライバーですが、飛距離性能や安定性も高いレベルにあるドライバーなので、多くの方に試していただきたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
音・・・・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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