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2023年04月24日
cobra AEROJET Driver

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは cobra AEROJET Driver です。

シャフトは SPEEDER NX for COBRA です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は52.8g、バランスはD1.5、トルクは5.7、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は296g です。

コブラの新しいドライバーです。
先日、cobra LTDx LS ドライバーを試打しましたが、その後継モデルということでしょうか?
正直、デザインなどは前のモデルのほうが好きです。
あまり表現は良くないかもしれませんが、ちょっとチープに見えてしまいました。

ソールには『PWR SHELL PWR BRIDGE』という文字があります。
何やら、凄い技術が注ぎ込まれているようです。

ラージサイズ&シャロータイプで、コブラドライバーの個性が光ります。
ソールにカーボンの模様が見られました。
バックフェース付近にウェイトが組み込まれていて、『8』という数字があったので、おそらく8gということなのだと思います。

ネックの長さは標準的です。

ネックには調整システムが搭載されています。

試打するのは、この『STD』ポジションで、試打するロフトは10.5度ですが、9度から12度まで変えられるようです。
フェースアングルを変えるだけでも画期的なのに、ロフトを変えることができるようになって、本当に便利な世の中になったな・・・。と思います。
昔はこういったことを全く考えつきませんでした。
クラブ開発者の斬新なアイデアを実現させるために、数え切れないほどの努力と失敗。
トライ&エラーがあったのは想像に難くありません。
いつの時代も、『情熱と熱意』が、次の扉を開くのではないでしょうか?

カーボンコンポジットです。

そして『AERO JET』という文字がありました。
何となく、『空気力学』に基づく工夫なのかな?と思いましたが、実際のところは分かりません。

コブラの控えめなクラウンマークがありました。
あまり目立たないので、あっても無くてもいいのではないか?と思いましたが、あったほうがいい・・・。という方はたくさんいらっしゃると思います。

フェース面のデザインが独特です。
コブラらしいデザインで、正直あまり美しいとは思わなかったのですが、このデザインにもおそらく理由があるのだと思います。
今はこのようにヒッティングエリアにスコアラインが無いドライバーが多くなりました。
雨の日のラウンドでは、スコアラインがあったほうが、水を逃がしていけるので心強いですが、このフェース面の質感なら雨の日でも問題無さそうです。

トゥ側には『H.O.T.FACE』という文字があり、やはり特別な工夫がされているようですが、それが何なのか分かりません。

装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感が持てます。
グリップのパターンも綺麗で、雑な感じはしません。
ヘッドやシャフト同様、グリップにも質感の良し悪しがあって、中にはすごくチープですぐにでも朽ちてしまいそうなものもあるのですが、このグリップは違います。
良い感触をずっと与え続けてくれそうな質感です。
そういえば、今はグリップの『テーパー感』をあまり感じません。
もちろん今もテーパーになっているとは思うのですが、昔ほど感じなくなりました。
どちらかといえば、テーパーよりも真っ直ぐに近い印象です。

見慣れたシャロー形状です。
『ノーマルシャロー』といったところでしょうか?

素振りをしてみると、なかなかいい感じです。
やや軽量でシャフトも『動く』タイプですが、それほど苦手意識は芽生えませんでした。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずです。
ヘッド後方が伸びていて、直進性が高そうな顔です。
私の好みでは、ここまでの膨らみは必要なく、オーソドックスなほうが好きなのですが、この顔に安心感を持つという方もたくさんいらっしゃると思います。
顔の好みは『使っていたら慣れる』と言われることもありますが、慣れる部分と絶対に慣れない部分があります。
こうして見ても、かなりカーボンの模様がよく見えます。
見慣れた顔ですし、特に違和感などはありません。
フェース面だけでなく、クラウンも少し左を向いているように見えましたが、色がそれを目立たせないようにしています。
私は左へ巻いてしまいそうな顔は苦手なのですが、この顔は好みではないものの、強い苦手意識は芽生えませんでした。
試打を開始しました

1球目から、すごくいい球が打てて、我ながら少し驚いてしまいました。
最初、なかなかいいイメージが固まらなかったので、アバウトに打ってみたのですが、想像以上にいい球を打たせてくれました。
ややドローの力強い球です。
前のモデル同様、かなりポテンシャルが高いドライバーだということが、一球打って分かりました。
クラブのデザインなどから、もっと『ライトな感じ』といいますか、イージーさを前面に押し出しているドライバーだと予想していましたが、違います。
前のモデル同様、低スピン性能に長けていて、明らかに強い球が打てるドライバーです。

『打感』は、ややしっかりめですが、硬くなく好感が持てます。

『音』は、打つ前は甲高い音を予想していたのですが、違いました。
はっきりとした音で、どこか『包み込む』ような爽快感のある音です。
おそらくメーカーはそれほど音にこだわって開発はしていないと思うのですが、結果的に受け入れられやすい音になっている・・・。ということだと思います。

安定性は高く、球のつかまりがいいです。
構えたときの印象通りのつかまりやすさと、ロフト(10.5度)も影響しているのだと思います。
シビアさは全く感じずイージー系ですが、今はワイドスイートエリアが多いので、そういった意味でも、このドライバーはそれらと肩を並べる易しさがあります。
今は設計自由度が高まったせいなのか、顔の印象と実際に打ってみての印象が大きく異なることもありますが、このドライバーは顔の印象のままで、易しいです。

ロフト(10.5度)があるので、ある程度高さを出していけますが、低スピン性能が高く、棒球が打ちやすいので、ヒッター向けのドライバーといっていいと思います。
調整システムを使って、9度にしたら、かなりタフなドライバーに変貌しそうです。

高い直進性があり、なかなか意図的に曲げるのは難しいです。
球のつかまりがいいドライバーなので、ドロー系のほうが易しいと思います。
右に曲げようと、カットして打ったのですが、なかなか右に曲げられませんでした。
いい意味で、こちらの細かな要求は無視する(スルーする)ドライバーといった感じで、ある程度アバウトに、だいたいのラインを描いていけば、その通りに運べるドライバーだと思います。
試打後の感想

最初見たときは、かなりのイージー系で、スピン過多の吹き上がりやすいドライバーかと思っていたのですが、実際は違っていて、高いポテンシャルをもっているドライバーです。

ただ、できればデザインを変えた方が、もっと分かりやすいのかな・・・?と思うところがありました。
デザインという点でも、私は前のモデルのLTDx LSのほうが好きです。

実際に打ち比べていないので、はっきりとしたことは言えませんが、おそらく前のモデルのほうが、ポテンシャルが高いような気がします。
このドライバーも勿論高いポテンシャルをもっていますが、少しハードルを下げて、『親しみやすさ』にシフトしたように感じられました。

コブラは海外メーカーで、他にも素晴らしいメーカーがたくさんありますが、ドライバーに関して言えば、今はPINGとコブラの充実ぶりが凄いと感じます。

スピン過多で悩んでおられる方には、是非試していただきたいドライバーです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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