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2023年04月18日
EPON EF-02I アイアン

先日、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは EPON EF-02I アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO 950GH neo です。
ロフトは29度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は94.5g、バランスはD0、トルクは1.9、キックポイントは中調子、クラブ総重量は408g です。

黒染めがカッコいい、エポンのアイアンです。
エポンのアイアンは通常のメッキタイプのイメージが強いですが、このような黒染めは珍しく、カッコいいです。
このアイアンのデザインと名前から、以前試打した『EPON EF-02D ドライバー』と同じシリーズなのかな?と思いました。

バックフェースにはカーボンのような模様が見られます。
カーボンを貼っているのでしょうか?
それとも単なるデザインに過ぎないのでしょうか?

コンパクトというよりは、やや面長なアイアンです。
フェース高も低めで、シャロー系アイアンといっていいように思います。

トゥ側には2つのウェイトが配置されています。
ひとつだけならまだしも、このように2つ同じような場所にあるというは珍しいです。
かなりトゥ側に重心を集めているのでしょうか?
一般的なアマチュアゴルファーの過半数がセンターではなく、トゥ寄りでヒットしているというデータがあり、それに基づいてのことなのかもしれません。
トゥ寄りでヒットしても当たり負けしなさそうですし、フェースターンがゆっくりなイメージが浮かんできました。
夏に使う『うちわ』に例えると、小刻みに何度も仰ぐのではなく、大きくゆったりと仰いでいく感じです。

彫りの深さもたっぷりあるポケキャビですが、AF-506とはタイプが異なります。
重心がかなり深そうですし、トゥ寄りに集まっているように見えます。
必ずしも『センター重心』がベストとはいえないのかもしれません。

トップラインの厚みは標準的です。

ソール幅は、ややワイドですが、今は普通といっていいと思います。
このソールの美しさ・質感の良さにエポンアイアンの良さを感じました。
さすがエポンだな・・・。と思いましたし、目の保養ができます。
何と言いますが、すごくいい味が出ています。
黒染めなので、『艶消し』になっているところもポイントが高いです。
ソールを見て美しいと感じたのは、久しぶりな気がします。

ネックは、やや短めですが、太すぎないのがいいです。
こうして見ても、グースネックであることが分かりましたが極端ではありません。

ホーゼルには『FORGED』の文字があります。
一口にFORGEDといいても、ピンからキリまであって、中にはあまり美しくなく好感がもてないものもありますが、このアイアンは質感も良く、すごく綺麗なので好感が持てました。
打つ前から目で楽しめるアイアンです。

ソールは全体的に、微妙に丸みを帯びています。

リーディングエッジやトレーリングエッジは、軽く面取りしてあるくらいです。

黒染めということもあり、とても綺麗なフェース面です。
『目で見て伝わる柔らかさ』といったらいいでしょうか?
ソフトな打感とその打感に対する余韻がじわじわとフェース面全体に伝わっていく感じがイメージできました。

一番下のスコアラインだけが白く塗られています。
これはよく見られる工夫ですし、その目的は誰もが知るところではないでしょうか?
通常のメッキでもすぐに分かる色ですが、黒染めなので、この白がさらに目立ちます。

以前も書きましたが、スコアラインではなく、このトップラインを白く塗って欲しいと思っておられる方は多いのではないでしょうか?
構え方やイメージの出方は人によって違います。

もうお馴染みとなった、このEPONのグリップがいい感じです。

素振りをしてみた感じは、軽量感があるものの、たくさん試打してきたせいなのか、かなり慣れたような気がします。
何度か素振りを繰り返し、タイミングを整えることができました。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずです。
ヘッドが黒なのでキュッと引き締まって見えるのがいいですが、それでもこのアイアンは面長なタイプであることがよく分かります。
小顔ではなく大きく見え、明らかにラージ系です。
試打を開始しました

『打感』は、まずまずです。
ソフトというよりは、『しっかり系』の打感で、結構ガツンときて、弾き感もあります。
見た目から伝わってくるイメージ通りのフィーリングです。
マッスルバックやハーフキャビティの打感とは大きくかけ離れていますが、これが『今風(いまふう)』の打感であり、これまでもたくさん経験してきました。
私がアイアンに求めたい打感ではないのですが、飛び系に多く、この打感に親近感をもたれる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

球はよくあがり、タフさは全く感じません。
ロフトを立てることで生じるデメリットをポケキャビ&ウェイトで見事に克服しているようです。
シブいデザインでとてもカッコいいアイアンですが、速いHSを要求するアイアンではなく、軽量スチールが挿してあるということもあり、スインガータイプの方にも親しみやすいアイアンだと思います。
タフさは全く感じません。

『安定性』は高く、完全にオートマチックタイプのアイアンです。
先日試打したAF-506とウェイトの位置は違いますが、共通しているのは『ヘッドのブレにくさ』です。
ミスヒットしてもブレにくく寛容で、そのまま押し込める・・・。といったらいいでしょうか?
スイートエリアも広くて、シビアさは全く感じません。
弾道が高くビッグキャリーを打てるアイアンです。
何度打っても同じような弾道と球筋なので、録画したVTRを再生しているようでした。

『飛距離性能』はとても高いです。
EPONのアイアンにそれほどたくさん出会ってきたわけではないですが、飛距離(易しく飛ばせる)ということにおいて、歴代EPONアイアンの中で、最高といえるのではないでしょうか?
全てのアイアンを試打したわけではないのではっきりとしたことは言えませんが、そう断言できるほどよく飛びました。

『操作性』という点では、あまり高くありません。
インパクトでヘッドの挙動が安定していて、球も捕まりやすいです。
EPONでは珍しいグースタイプのアイアンですが、それは面長にしてあることや、ウェイトで重心がトゥ側に寄ってしまっていることを上手く相殺できているのかもしれません。
反応の速さは感じませんでした。
試打後の感想

昔、『タラコアイアン』が一世を風靡し、そのTVCMで、『多くのゴルファー』はフェースの先(トゥ寄り)でヒットしている・・・。だからこのような形になった・・・。ということで話題になりましたが、それが今も活きているということだと思います。

私はタラコアイアンのTVCMを見て、なるほどなぁ・・・。と思いながらも、あの独特な形状がどうしても好きになれなかったですし、実際に球を打っても難しくて全く馴染めなかったのですが、大人気となり、『時代を作った』クラブです。

このアイアンもタラコと目的はほぼ同じだと思いますが、形が崩れていないところに惹かれます。
やや面長でグースタイプですが、構えづらいということはなく、普通に打っていくことができました。
こういった『絶妙なさじ加減』ができているところに、EPONの心配り・配慮を感じますし、ブランドイメージを高めています。

黒染めなので、面長感が少し緩和されているのもいいです。
かなりロフトが立っていますが、球があがりにくいというデメリットはなく、高い弾道で飛んでいきました。
こういったところは、他のメーカーのディスタンス系アイアンと同じです。

トゥ側に2つもウェイトが配置されているのが、このアイアン一番の特徴で、これに魅力を感じられる方は多いと思いますし、逆に面長でもヒール側に重量が集まっていたほうが打ちやすい・・・。という方もいらっしゃると思います。
打ちやすさやクラブに求めるものは人それぞれで、そうするとウェイトを移動できるタイプのほうがいいのでは?と思ってしまいますが、私はこのアイアンに関しては、このままでいいと思っています。
無理にウェイトを移動させたり、ヒール側にも配置させずに、『ヘッドの性能』で勝負すべきだと思っているからです。

イージー系でありながらEPONらしく、整った形。
黒染めがカッコ良くシブさがありながらも、親しみやすい性格をしている・・・。
そんなアイアンだと思います。
打点がトゥ寄りの集まりやすく、セミラージサイズで易しく飛距離を稼いでいけるアイアンを求めておられる方には、頼もしい相棒となってくれるのではないでしょうか?
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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