EPON AF-506 アイアン - ゴルフクラブ試打日記。
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2023年04月17日
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EPON AF-506 アイアン

                 

EPON AF-506 アイアン
先日、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
EPON AF-506 アイアン の7番 です。



N.S.PRO MODUS3 TOUR 120
シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 120 です。

ロフトは31度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は114g、バランスはD2.5、トルクは1.7、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は429.5g です。



正面
EPONの新しいアイアンです。

先日、AF-306を試打しましたが、今回はその姉妹モデルです。

EPONはシンプルでベーシックなタイプのアイアンが多いように思いますが、このようなタイプも以前試打したことがあるので、驚きません。

今はEPONだけでなく、多くのメーカーが、このようなタイプを採用しています。



バックフェースのウェイト
バックフェースにある、この2つのウェイトが特徴的です。

これを見るだけで、このアイアンが『オートマ系』であることが分かります。

数字が刻印されていないので、重さは分かりませんが、かなり利いていそうです。

ポケキャビというだけで重心が深そうに感じるのですが、このようにウェイトを配置することで、さらにその効果が倍増している感じがします。



側面
まるで『鎧』のような・・・。といいますか、独特な雰囲気です。

小ぶりな感じはなく、セミラージといっていいように思います。

昔のポケキャビは安っぽい見た目の物も多く、魅力的には見えなかったのですが、このアイアンにはそれがありません。

質感が良く、所有感を満たしてくれます。



彫りの深さ
かなり彫りの深いポケキャビです。

最近は浅いタイプもありますが、このように深いタイプも数多く見られます。

中空の人気も高いですが、今もポケキャビは大人気です。

中空とポケキャビは、外見は大きく違っていても、求めるものは同じだと思います。

これまでたくさんの中空やポケキャビを試打してきて、もし私が購入するとするなら、今の時点ではポケキャビを選びます。

私がこだわる『掃除のしやすさ』という点では、明らかに中空のほうがいいのですが、中空独特のあの打感と音がどうも馴染めません。

とはいっても、全ての中空がそうではなく、好感のもてる中空もあります。

一口に中空といっても千差万別です。



ソール幅
ソール幅は、ややワイドですが、今のアイアンの中では普通といっていいと思います。

この広さに安心感をもたれる方は多いのではないでしょうか?

人それぞれ、クラブに求めるものは違いますが、クラブはユーザーに安心感を与えることが求められます。



ソール形状
ソール形状は平らに近いですが、微妙に丸みを帯びています。



リーディングエッジ

トレーリングエッジ
リーディングエッジもトレーリングエッジも、微妙に『面取り』されていて、抜けが良さそうです。

スパッと綺麗にターフを取るイメージは浮かんでこず、どちらかというと芝に逆らわず、いい感じで滑ってくれ抜けていくようなイメージが浮かんできました。



ネック長さ
ネックの長さは標準的です。

ネックが太すぎず、またヘッドが大きすぎないので、『頭でっかち感』が無く、美しさを保っています。

クラブは見ただけで、『バランスの良さ』を感じさせて欲しいと私は思っているのですが、そういう意味でも、このアイアンは好感が持てました。



綺麗なフェース面
シンプルで綺麗なフェース面です。

ミーリングはありません。

独特な光沢感があり、通常の軟鉄ではないように見えました。



オリジナルグリップ
EPONのロゴが入った、このオリジナルグリップは、とてもカッコいいです。

EPONのクラブに、EPONのロゴが入ったグリップというだけで、EPONファンはたまらないですね。

このグリップにはバックラインがあり、私は無いほうが好きなのですが、バックライン有りを好まれる方のほうが多いかもしれません。



振り感
素振りをしてみても、タイミングが合いやすく、いい感じです。

適度な重さと粘りがあり、アイアンには適したシャフトだと思います。

シャフトにはヘッドを走らせる目的もあれば、挙動をなるべく抑えて安定感を追求する目的もあり、それらは相反するものかもしれませんが、このシャフトは後者のほうです。

ヘッドにも感じますが、シャフトにはヘッド以上に『安心感』と『信頼感』を求めます。

余計な動きをしたら、コントロールすることが難しくなるからです。

飛ばす為のクラブであるドライバーに装着されているシャフトはムチのようにしなるイメージが欲しいものですが、逆にアイアンは全く『しなり感』は要らないといいますか、全くしならない真っ直ぐな鉄の棒であり、こちらのイメージをダイレクトに、ヘッドに伝えて欲しいです。

そういった意味でも、私が愛用しているDGや、このモーダスには安心感があり信頼しています。



構え感
ボールを前にして構えてみると、いい感じです。

セミラージサイズで、やや面長ではありますが、大きすぎず変なクセも見られません。

少しトップラインが厚く見えましたが、違和感を覚えるほどではなく、普通に構えられます。

いかにも大らかそうな顔で、私的にはグースがきつくないのがいいです。

ちょっと前まで、このようなタイプはグースネックが主流だったので、苦手に感じることもありました。

これ以上ヘッドが大きくなると、主役がボールではなく、クラブになってしまうのですが、このアイアンはそのギリギリのところにいます。

ゴルフはボールをいかに狙ったところに運んでいくか・・・。というゲームなので、主役はあくまでもボールで、ゴルフクラブやそれを使う我々プレイヤーは黒子に徹する感じ・・・。といったところでしょうか?



試打を開始しました


飛距離性能
まずは、この飛距離性能の高さに、凄いな・・・。と思いました。

もちろんディスタンス系は初めてではなく、よく出会うのですが、改めてその凄さを実感しました。

ナイスショットしたときはもちろんなのですが、色々と曲げてみようと思い、細工をして、ミスヒットしたのも分かっていながら、それでも『180Y』の看板を軽くキャリーで超えていきました。

自分では『これでもか』というくらい、大きくカットに打って、しかもコスり気味だったのに、球はほとんど右に曲がらず、ビッグキャリーを放っていきました。

あくまでも私のイメージとしては『150Y以内』に抑えて打っているつもりだったのですが、それでも30Y先を行っていました。

しかもミスヒットをしての結果なので驚かずにはいられません。

飛ぶのはいいのですが、私の未熟な技量では、距離のコントロールができていません。



フェース面
『打感』は、なかなか良いです。

ソフトで『球の乗り』が良く、フェースがグッとつかむ感じではなく、どちらかといえば、軽くてつかみどころのない打感といったらいいでしょうか?

厚みのある打感ではなく、やや薄めで情報量は少なめですが、打っていても嫌な感じはしません。

このような打感はこれまでもたくさん経験してきて、今さら驚くようなことはないですし、このあっさりとした打感が好きだ・・・。という方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?



トゥ側
球はとてもよくあがってくれます。

ロフトが立っているのを感じさせないほどで、どうしたらこのような高さが出るのか分かりません。

充分な高さのある上のネットに触れてしまうほどの高弾道です。

『無表情な飛び』といったらいいでしょうか?

『ノーマルロフト』で、そのロフトを活かし、ボールがフェース面を駆け上がっていくような、いわゆる『めくれる』ような弾道ではなく、『当てればあがる・飛ぶ』という感じの飛び方、ビッグキャリーです。

これが低重心・深重心の飛び方なのかと、今さらながら思いました。

機能性を感じさせるデザインではありますが、必要以上に主張していないといいますか、どちらかといえば『おとなしめ』に見えなくも無いのに、『あがりやすさ』『飛び』ではしっかりと主張しています。



バックフェース
『安定性』は、バツグンです。

打点のブレにすごく寛容でありながら、ヘッドがブレたり、コスり気味に当たったりしても、動揺しない大らかさが、このアイアンにはあります。

構えて、そのラインに忠実にボールを乗せてくれるアイアンです。

このラインの出しやすさは、クセのない顔から来ていると思います。

いくら『高慣性モーメント』のアイアンでも、構えづらかったら、最初の方向性から失敗してしまいますが、このアイアンは構えた通りのラインに『自動的』といっていいくらい的確にボールを運んでくれます。

方向性は安心できるので、あとはこの『飛び』で距離感をつかめるかどうかです。



操作性
『操作性』は、あまり秀でていません。

先ほども書きましたが、自分でも大きく曲げているつもりでも、実際は大きく曲がりませんでした。

イメージでは『バナナスライス』を打つつもりだったのですが、実際は『軽いフェード』という感じで、ほぼストレートです。

初球だけでなく、何球打っても変わりません。

自分ではコスったのも分かりましたし、トゥ側にヒットしたのが分かっていても、ヘッドがブレずに当たり負けせず、ほぼストレート系の強い球を打たせてくれました。

最近はこのように曲げにくいクラブが多いので、自分のスイングレベルが落ちているのではないか?と思い、今日はマッスルバックも持ってきていたのですが、それは大きく左右に曲げることができたので、やはり今のアイアンの特長なのだと感じることができ、ホッとしています。

私はやや小ぶりなヘッドでフェースローテーションを多く使っていきたいタイプなのですが、このアイアンはそれとは真反対でフェース面を小さく使って大きく飛ばすタイプだと思いました。

いい意味で『鈍感さ』があり、その鈍感さが最大の魅力でもあるのではないでしょうか?



試打後の感想


ヒール側
初球からそうでしたし、その後続けて打っても、この『自動的な飛び』に心が揺れ動き、こういった飛びもアリなのかな・・・。と思うようになりました。

曲げたくても曲げられない・・・。といったジレンマも生じてしまうかもしれませんが、それがこのアイアンの長所です。



EPON AF-506 アイアン
いい意味で『アバウト』気味に打って成功するアイアンです。

構えたときにしっかりと『ライン』だけは決めておいて、あとはクラブにお任せといったらいいでしょうか?

クラブが、かなり仕事をしてくれます。

何度打っても同じラインに乗ってくれるので、コースだったら楽だろうな・・・。と思いました。

この『楽さ』は、緊張する場面でも、大きな魅力になるような気がします。



EPON AF-506 アイアン
弾道&球筋のオートメーション化といったらいいでしょうか?

普通に打っている限り、球はかなり安定して『ワンパターン』の球筋を描いていきます。

野球のピッチャーで言えば、『球一個』や『球半分』の絶妙なコントロールを駆使してバッターを抑えていく・・・。というタイプではなく、『分かっていても打てないストレート』で、バッタバッタと球威で打者を抑えていく・・・。という感じです。



EPON AF-506 アイアン
弾道は高いですが、球質は軽くはなく、力強さもありましたし、『剛球』タイプです。

あとは、この飛びにどう慣れていくか・・・。だと思います。

私はこのように飛びに優れたアイアンはあまり得意ではないのですが、それでもこの高い飛距離性能を使いこなし、絶妙に距離感を出していける方には、頼もしい相棒となってくれるのではないでしょうか?

高さもそして方向性も安定していますが、このアイアンで距離感を出していくには、私はまだまだ修行が足りず、時間をかけて球数をこなしていく必要があります。

高さは充分だせるのですが、ノーマルロフトで、あの『食いつく感じ』はあまり無いので、実際のグリーンでどれくらい止まるのか試してみたいです。



EPON AF-506 アイアン
『あがりやすさ』と『飛び』と『安定性』に優れたアイアンですが、昔のようにクセが強くて構えづらいアイアンではありません。

構えやすくてラインもイメージしやすいので、それでさらに安定感が増しているのだと思います。

縦の距離感だけ不安が残りますが、方向性に関して全く不安はありません。

フェアウェイが狭いホールでもじゅうぶん使っていけます。

ナイスショットしたときは、200Yの看板をキャリーで軽く超えていったので、ティショットやパー5のセカンドでも使っていけそうです。



EPON AF-506 アイアン
私はまだまだマニュアルタイプのアイアンを使っていきたいと思っていますが、それを難しく感じ、オートマチックタイプのアイアンを使う時期が来たら、このアイアンを真っ先に使ってみたいな・・・。と思いました。

ハイテクだけど、ハイテク過ぎない・・・。

あがりやすさ・方向性については、全く問題無く、シャフトを選べばスインガータイプの方にも充分対応してくれるアイアンです。

あとは何度も書きますが、距離感です。

この飛び系アイアンで距離感を出すことができれば、『無双状態』になるのではないでしょうか?

EPONには憧れるけど、上級者用というイメージがあって、自分にはまだ早い・・・。と思っておられる方が少なからずいらっしゃるかもしれません。

しかし、このアイアンにはそれが当てはまりません。

中上級者の方はもちろん、まだキャリアが浅い方にも、充分馴染んで使っていける守備範囲の広いアイアンです。

『レベルレスアイアン』とでもいったらいいでしょうか?

プレイヤーのレベルやスキルの高さを問いません。

そういった意味でも大らかで受け皿の広いアイアンです。

唯一の欠点は何かな・・・?と考えていたのですが、それはやはり私のように『飛ばしたくない』『飛びすぎないのがいい』というゴルファーにはちょっと合いづらいところがあると思います。

しかし今はそういうゴルファーは少数派だと思いますし、そういった意味でも幅広い層に支持されるアイアンといえるのではないでしょうか?

『ビギナーだって、EPONを使っていいじゃないか・・・。』ということです。


構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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コメント

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ご教示いただければ幸いです
コメント失礼致します。
現在フォーティーンTB5を使用しておりますが、エポンAF506に買換えを検討しております。
上記2つの比較で、飛距離、やさしさ、打感の違いを知りたいと思っております。

不躾な質問で大変恐れ入りますが、ご教示いただければ大変有難く存じます。

何卒宜しくお願い申し上げます🙇🏻‍♀️
どちらも素晴らしいアイアンですね!
びーぐる様。
golfdaisuki.です。

この度は、私のブログを読んでいただき、またコメントを寄せていただき、誠にありがとうございます。

さて、今回はアイアンについてのご質問を頂戴しておりますが、現在お使いのフォーティーンアイアンも素晴らしいですし、EPONのアイアンもいいですね。

タイプが異なるアイアンではありますが、どちらもいいところがたくさんあります。

打感や操作性でいえば、TB5かもしれませんが、あがりやすさや寛容性は明らかにエポンAF506です。
実際に打ち比べていないので、飛距離は、はっきりとしたことが申せませんが、いい勝負ではないかと思われます。

いただいたコメントを読ませていただき、びーぐる様は易しさを最重要項目に挙げておられるように感じたので、私はエポンAF506をぜひお勧めしたいと思っております。

このアイアンは本当に素晴らしいです。
試打して半年が経とうとしていますが、今でもすごく印象に残っています。

ロフトはかなり立っていますが、球がすごくあがりやすくて高さも充分すぎるほど出ていました。
もちろん飛距離性能も素晴らしいです。

イージー系アイアンでありながら、ゴチャゴチャしていないのもプラスポイントですね。

私はアイアンには安定性よりも操作性を求めますし、フォーティーンTB5もエポンAF506も私には『飛びすぎ』アイアンなので、今のところ購入予定は無いですが、もしイージー&ディスタンス系アイアンが欲しくなったら、エポンAF506を最有力候補に挙げております。

飛びすぎアイアンにはあまり好感を持っていないのですが、エポンAF506は違っていて、すごく気に入っています。

それはアイアンのもつ性能(あがりやすさや寛容さ)もあるのですが、このアイアンから放たれた弾道が私の心を鷲づかみにしました。
いわゆる『弾道に惚れる』ということです。

私が7番アイアンに求める、『めくれるような』弾道ではなく、ディスタンス系に多い、無機質な感じの弾道ではありますが、何回打ってもまるでVTRを見ているかのような再現性の高さは凄いな・・・。と思いました。
ミスしようとしてもミスするのが難しいアイアンです。

少々ダフってもボールを拾ってくれますし、フェースに当てさえすれば球は自然にあがっていき、とにかく曲がりづらい・・・。

フォーティーンTB5も素晴らしいアイアンですが、もし私がどちらかを選ぶとするならば、迷わずエポンAF506を選びます。
これは即決であり、一切の迷いはありません。

まだ発表はしていないですが、今年のアイアン・オブ・ザ・イヤー候補のひとつに挙がっているアイアンです。
どのような形でMVPが決まるか分かりませんが、それくらい優秀なアイアンです。

飛距離はいい勝負だと思いますが、『安定した飛距離』も求めておられるのでしたら、尚更エポンAF506をお勧めしたいと考えております。

びーぐる様のスイングスピードや方向性・スイングのタイプなど分からないことばかりなので、絶対にエポンAF506のほうがいいとは申せませんが、先ほども書きました通り、私なら迷わずエポンAF506を選びます。

安定性など素晴らしいアイアンですが、易しすぎて時には退屈に感じられることがあるかもしれません。
それくらい、易しくて優秀なアイアンということです。
再現性の高さから、プレイヤーを機械(マシン)にしてくれるアイアンといっていいのかもしれません。

以上が私の考えなのですが、参考にしていただけましたでしょうか?

これからも記事を書いていきたいと思いますので、お時間がございましたら、また私の記事にお付き合いいただけると幸いです。
それでは失礼いたします。

golfdaisuki.