Post
≪P-tune PG110 ドライバー(Tour AD DI-7) | HOME | クレイジー BLACK FW≫
2010年04月18日
ブリヂストン ツアーステージ X-BLADE 703 & X-BLADE 703 Limited アイアン

<左> 703 <右>703 Limited
今日はこの2本のアイアンを比較試打してみました。
試打クラブは ブリヂストン ツアーステージ X-BLADE 703 と X-BLADE 703 Limited アイアン の7番 です。

<左> 703 <右>703 Limited
シャフトはどちらもダイナミックゴールドです。
<左>703 のスペック
ロフトは32度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は118g、キックポイントは手元調子、バランスはD2です。
<右>703 Limitedのスペック
ロフトは32度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は118g、キックポイントは手元調子、バランスはD2です。

<左> 703 <右>703 Limited
今日はこのTOURSTAGEのアイアン『X-BLADE 703』の一般モデルと限定モデルの比較をしてみようと思いました。
どちらもTOURSTAGEの素晴らしいアイアンですが、特に『Limited』のほうは、かなり好印象です。
『彫りの深さ』は、ほぼ同等だと思いました。
凹みの形状は異なっていますが、性能的にそれほど大きな違いはないような気がします。
どちらも以前試打したことがあるせいか、とても打ちやすそうな感じがしてきます。

<左> 703 <右>703 Limited
『ソールの幅』は、どちらも殆ど変わりがないように見えます。
こうして見ていても、番手を表す刻印の位置が違っているくらいにしか感じられませんでした。

<左> 703 <右>703 Limited
しかし、『ホーゼルの長さ』に大きな違いがあることに気付きました。
先日、初めて『Limited』を試打した時も、この『ショートホーゼル』には気付いていたのですが、こうして比べてみると、その差はかなり歴然としています。
これほどはっきりと違っているとは思いませんでした。
『ソール幅』は、ほぼ同等でも、『ホーゼル』の長さがこれだけ違っていると、かなり重心の高さが違っているのかな・・・?と思いました。
しかも、『Limited』のほうは、ソールに『ウェイト』のような物が組み込まれているのが『一目瞭然』です。
店員さんに尋ねて確認してみたところ、やはりこれは『タングステン』が装着されているのだそうです。
こういった工夫は、これまでもたくさん見られたことですし、それほど珍しい感じはしませんが、『見た目の良さ』を損なうことなく、『打ちやすさ』がアップしていることは、とても歓迎すべきことだと思っています。
私はあまり『ホーゼル』が短すぎるアイアンは、やや苦手な感じがしているのですが、この『Limited』アイアンは以前試打した時にとても打ちやすかった記憶が強く残っているので、このアイアンに対して苦手意識は感じませんでした。
素振りをした感じでは、どちらも全く差がありません。
とても振りやすいです。
やはりアイアンには、このような適度な重量感があると、とても安心して振っていける感じがしました。
タイミングが合いやすくて、すごく自然に振っていくことが出来ました。
余計なことに神経を使わなくていいので、とても楽な感じがします。

703 Limited

703
ボールを前にして構えてみると、やはり私は『Limited』のほうが『いい顔』だと思いました。
この小顔がすごくいい感じですし、とてもスッキリとしている感じがします。
『703』のほうも、いい感じではあるのですが、もう少し『コンパクトさ』が感じられると、もっといいイメージが出せたような気がします。
しかし、これはそれぞれの好みが大きく影響していると思いますし、この『セミラージサイズ』が丁度いい・・・。と思っておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
いい『イメージライン』を鮮明に描いていけるのは、私は『Limited』だと思いました。
試打を開始しました。

<左> 703 <右>703 Limited
『打感』という点では、どちらもとても良くてすごく好感が持てました。
『Limited』のほうが『小顔』なので、打点がより安定していたせいか、私は『Limited』のほうに大きな魅力を感じました。
店員さんの説明によると、この『Limited』は、いわゆる『中空構造』になっているのだそうですが、言われてみるまで気付きませんでした。
何の不満も感じさせない、素晴らしい打感です。
中空アイアンが登場したばかりの頃の、あの『物足りなさ』は感じませんでした。
やはりこういった『フィーリング』に関することでも、最近はすごく進歩していっているのだと思います。
こういった打感ならば、中空アイアンを使ってみるのも悪くないな・・・。と思いました。

<左> 703 <右>703 Limited
『球のあがりやすさ』という点でも、それほど大きな違いはないように感じました。
この『ホーゼルの長さ』や『タングステン』などを考えてみても、『Limited』のほうが、より上がりやすくなっているのかと思ったのですが、実際はそれほど大きな違いは見られませんでした。
二十年以上前の『高重心アイアン』でスイングを覚えた私は、どうしても『上から潰して』いきたいタイプなのですが、そういった私のようなタイプには、この2つのアイアンの『あがりやすさの違い』については、あまり大きな差は感じられないように思いました。
私よりも、もう少し『入射角度』の緩やかな方だと、この違いを感じやすいのかもしれませんが、今日の私の感じだと、思っていた以上に差は感じられませんでした。
どちらもすごく球が上がりやすいアイアンだと思います。
『Limited』は小顔なので、『タフ』に感じられるかもしれませんが、実際はとても敷居が低くて親しみやすいアイアンだと思います。
この構えやすさでありながら、とても打ちやすいアイアンに仕上がっているので、かなり優れたアイアンだと思います。

<左> 703 <右>703 Limited
『操作性』という点では、明らかに『Limited』のほうがいい感じを掴むことが出来ました。
『703』のほうもいい感じではあるのですが、こうして比べてみると、かなり『扱いやすさ』に違いを感じます。
これは『心理的』な部分も大きく影響していると思いますし、やや大きめのヘッドのほうが『安心感』を感じられ、それが『操作性』につながる方もいらっしゃると思います。
私には、ヘッドの大きさが大きくなるにつれ、打点がブレてしまったり、余計な動作をしてしまう・・・。といった悪い癖が出てしまうことも多いので、やはり『Limited』のほうが扱いやすく感じました。
どちらも『フック』『スライス』を打ちやすいアイアンだと思います。

<左> 703 <右>703 Limited
『安定性』という点でも、ほぼ互角か、敢えて差をつけるならば、私は『Limited』のほうがまとめやすい感じがしました。
ヘッドが大きい分、おそらく『703』のほうが『スイートエリア』も若干大きくなっているのだろう・・・。とは思うのですが、こうして実際に比較してみても、その大きな違いを感じ取ることは出来ませんでした。
どちらも本格的な形状のアイアンだと思いますが、『シビア』な感じは全くしません。
見た目はカッコ良くて、実はすごく打ちやすい・・・。
そんなアイアンだと思います。
普通に打っている限りでは、そんなに球が暴れやすい感じはしませんでした。
それにはやはりこの『ダイナミックゴールド』という高性能シャフトも大いに関係しているのだと思いました。

<左> 703 <右>703 Limited
『飛距離性能』という点でも、『全く』といっていいほど差は感じられませんでした。
どちらもすごくよく飛びます。
やはり今回は『マイナーチェンジ』ということだと思いますし、『一般品』と『限定品』とのあらゆる面での性能の差は殆ど無いように思いました。
特に『Limited』のように本格的で『小顔』な形状のアイアンだと『ロフト』が寝ている物がこれまでは多かったですが、これからはこのアイアンのように少しずつ立ってくるのでしょうか?
どちらとも、私の感覚では明らかに『一番手』は飛ぶアイアンです。
カッコ良くて打ちやすく、しかも飛距離が出るアイアンが欲しい・・・。という方には、とてもマッチしているのではないでしょうか?
『限定品』が必ずしも『一般品』よりも優れている・・・。とは、これまでの経験から決して思わないですが、今回のこの2本のアイアンを比べてみた感じでは、私は限定品である『Limited』の方がいい感じがしました。
決して大きく性能が違うことのないアイアンだと思いますが、『構え感』が決定的に違うように感じられました。
『小顔』が苦手な方は『703』を、『小顔』が好きな方は『Limited』を・・・。
という選択もいいのではないでしょうか?
どちらも素晴らしいアイアンだと思いますし、これからまた発表されるであろう『TOURSTAGE』のニューアイアンにも大いに期待したいです。
コメント