Post
≪EPON AF-156S ドライバー | HOME | EPON EF-02D ドライバー≫
2023年04月05日
PR
GTD M.D.280ミニドライバー

先日、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは

シャフトは FUJIKURA Speeder EVOLUTION V FW です。
ロフトは13度、クラブ長さは43.25インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は66.5g、トルクは4.0、バランスはD1.5、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は318g です。

GTDの新しいドライバーです。
先日、Black ice The MAXとStudio455を試打したのですが、今回はまた違うモデルです。
名前に『mini』と付いている通り、ヘッドがコンパクトでシャフトも少し短めです。
昔なら普通のスペックですが、今は460ccが当たり前になっているので、小顔に見えます。
ヘッド体積は280ccということで、メタルからチタンへと移行していく時代のサイズです。
ドライバーだけでなく、全てのクラブのヘッドは大きければ大きいほどいい・・・。という方もいらっしゃると思いますが、私はコンパクトな顔が好きなので、このクラブには好感が持てました。
長さも少し抑えているのもいいです。
これまでの経験上、少しでもHSを速くするためにルールギリギリまで長くして、結果その長さをもてあまして振り切れないよりも、少し短めでも気持ちよく振り抜いていけるほうが、確実に距離が伸びます。
長いと、どうしても『当てる』スイングになりがちですが、やや短めだと『振る』ということが簡単になり、結果的にミート率もあがり、方向性も安定するので、実戦向きといえます。

ソールの形状はStudio455と似ています。
コンパクトなヘッドでありながら、適度に厚みがあるのがいいです。

ソールには溝があります。

溝の深さも適度にあり、ヘッドの大きさとあまり関係ないのかもしれません。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側にはそれぞれウェイトが配置されています。
『4』という数字が刻印されているので、4gでいいと思うのですが、これも同じです。
ヘッドが小さいと、それだけウェイトの重量比率が高まると思うのですが、それもメーカーの狙いなのかもしれません。

ネックの長さは適度にあります。
私好みの長さで、いい感じだな・・・。と思わず笑みがこぼれていました。
私はクラブを見るたびに感情が表に出てしまうので、端で見ていると気持ち悪いかもしれません。
普通はクラブを見ても表情が変わらないと思いますが、私はどうしても感情といいますか、気持ちが出てしまいます。
好みでないときは『淡々と』。
好みであれば、目尻が下がり、笑みがこぼれてしまいます。
このクラブは好みなので、笑みがこぼれましたし、いいインスピレーションが湧いてきました。
ネックには調整システムが搭載されていて、過去のモデルと同じです。

試打するのは、この『N』ポジションです。

NU

R

L
他にはNU・R・Lがありました。
色々と試してみたいですが、まずはこのN(おそらくニュートラルという意味だと思います)で試すことにしました。

フェース面はとても綺麗です。
姉妹モデルもそうでしたし、GTDなので綺麗だという予想はしていましたが、その通りの綺麗さ・シンプルさに好感を持ち、さらにテンションがあがりました。
弾きが良くて、力強い弾道がイメージできます。
フェース面を見ると、叩きたくなるものと、その逆に叩きたくないモデルがあり、このクラブは前者です。
また少数派ではありますが、ドライバーによっては、フェース面が『ピカピカのミラー仕上げ』になっていて、綺麗ではあるのですが、滑りそうな印象を与えるものもあります。
私はどちらかというと、そういうタイプよりも、このクラブのような『ザラザラ感』といいますか、『非光沢感』の質感が好きです。
もうだいぶ散り始めていますが、桜や菜の花がとても綺麗ですし、近所のお宅ではチューリップが栽培されていて、それもとても綺麗で心が癒やされるのですが、このフェース面にも心を落ち着かせる美しさがあります。
ミーリングなど、特殊な工夫は見られませんが、この綺麗なフェース面を思いっきり楽しみたい・・・。と思いました。
『静かなる豪打』という言葉が、このフェース面を見ながら浮かんできました。

見慣れたシャローバック形状です。
この形状・そして大きさから、ドライバーというよりはフェアウェイウッドの印象のほうが強く感じられます。

なかなかいい顔をしています。
思わず見とれてしまうような美顔ではないですが、無難で違和感の無い顔です。
他のドライバー同様、この艶消しがたまりません。
カーボンクラウンではないようです。
カーボンクラウンはどちらかというと、『艶有り』の印象が強いですが、昨年はBALDOのFWが美しい艶消しカーボンクラウンだったので、一概に艶有りしかないということではありません。

軽量タイプのシャフトですが、素振りを繰り返し、慣れることができました。
走り系のシャフトとの相性も良さそうです。
最近はラージサイズが主流となり、『つかまり』を重視するようになったからでしょうか?
粘り系のシャフトは少なくなったように思います。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずです。
構えづらくはないですが、私としてはもう少しコンパクトさが欲しかったです。
特に、ヘッド後方が少し伸びていて、直進性をイメージさせますが、そこが少し気になりました。
しかし、このような顔はこれまで何度も見てきているので、特に違和感などもありません。
構えづらくはないですし、苦手意識も芽生えてきません。
ただ単に見とれることはなかったということです。
ハイロフトで、フェース面がよく見えあがりやすそうです。
逃がすイメージを出させてくれ、私としては好感度がアップしました。
つかまるイメージを強く持ちたい方は、少し右に行く感じがするかもしれません。
試打を開始しました

『打感』は良いです。
ボヤけたところは無く、はっきりしています。
ソフトというよりは、ややしっかりめですが、好感が持てる打感です。

『音』は大きすぎず、高すぎず、いい感じで、気持ちよく振り抜くことができました。

球はあがりやすく、タフな感じはしません。
構えたときに見えたフェース面がそのままあげてくれているような感覚です。
打ち出しが高く、直打ちでもじゅうぶんあがってくれますが、どちらかというとヒッター向けだと思います。

『安定性』は高く、シビアさは全く感じません。
初球から、ほぼストレートの球を打つことができました。

『操作性』という点では、私はフッカーなので、ほぼ全てのクラブで左へ曲げるのは易しいので、あとは『どう右に曲げていくか?』ということが大きなポイントになると思うのですが、このクラブは直進性があり、あまりサイドスピンが掛からないタイプのようで、大きく右に曲げるのは難しく感じられました。
小ぶりなヘッドではありますが、どちらかといえばオートマチックタイプの『強弾道』&『高弾道』で攻めていけるクラブだと思います。

『飛距離性能』はとても高いです。
初速が高く、弾道もパワフルです。
これはいいFWだな・・・。と思っていたのですが、よく考えたら、このクラブは『ドライバー』という名前が付いていました。
そうだ、ドライバーだったんだ・・・。と、いつの間にか、このクラブの見方が変わってしまっていました。
それは、このクラブのコンパクトなヘッドと、ロフトが関係しているのは間違いありません。
実際に球を打っていたとき、私はスプーンどころか、クリークのつもりで打っていました。
それくらい、球が高くあがっていったからです。
今のクリークは本当によく飛ぶな・・・。と思いましたが、このドライバーはあくまでも『ドライバー』というカテゴリーのようです。
しかし、それがあくまでもメーカーが決めたことであり、我々プレイヤーは必ずしもそれに従わなければならないということはありません。
FWとして使いたければFWでいいのです。

そうだった、このクラブはあくまでも『ドライバー』だったんだ・・・。と思い、今度はティアップして打ってみたのですが、やはりよく上がってくれますし、距離も稼げました。
ドライバーとして認識してもいいですが、距離に関しては『よく飛ぶブラッシー』といったところでしょうか?
私はずっとクリークのイメージで打っていたのですが、それくらい球がよくあがってくれ、直打ちにも対応してくれる懐の深さを感じました。
パー5のホールで、ティアップして、通常のドライバーのようにティショットをして、2打目は直打ちでグリーンを狙っていく・・・。ということもあり得るのではないか?と思いました。
500ヤード以上のパー5を、たった一本のクラブで、しかも2回振っただけで乗せてしまう・・・。といったミラクルも起こせるかもしれません。
試打後の感想

これ一本で、ドライバーからクリークまでをカバーできると思います。
ドライバーの飛距離と、クリークのあがりやすさをもったクラブです。
そして球も安定している・・・。

13度というロフトは私の中では『パワースプーン』か、『ブラッシー』ということになります。
9~11度くらいのロフトではうまくいかないから、あまり使いたくない・・・。という方はいらっしゃると思います。
13度のロフトをドライバーとして使っていくのもいいと思いますし、あえてブラッシーやスプーンとして使っていくのもアリなのではないでしょうか?

『直打ちに強いドライバー』
『よく飛ぶスプーン』
そういった認識でもいいと思います。
ラージサイズではないですが、コンパクトヘッドの利点を多くの方が実感されるのではないでしょうか?
必ずしもルールギリギリの460ccがベストな大きさではないと認識される方も多いと思います。

今は多くのゴルファーのセッティングがミスマッチになっているのではないでしょうか?
ドライバーばかりヘッドが大きくなって、アイアンやウェッジは昔から変わらない。
つまり『重心距離』が合っていないということです。
だから、ドライバーの調子がいいときはアイアンがダメで、その逆もあります。
しかし、このようなコンパクトなヘッドをドライバーとして使っていくことにより、アイアンなどの精度があがり、ベストスコア更新といったこともあり得るのではないでしょうか?
セッティングにおいて、一本だけ特殊な存在というクラブがあるのではなく、14本のクラブ全てに共通点や関連性があり、バランスがとれているということが大切なのだと私は思います。
ドライバーを打つとアイアンの調子が悪くなる・・・。というのでは実戦では使えません。
ドライバーを打ちながら、アイアンも調子がいい・・・。というのが理想です。
私は今のエースドライバーを、もう10年以上使っていますが、それは飛距離が出るとか、操作性がいい・・・。
構えやすくて打感や音などもいい・・・、ということもありますが、それ以外にもアイアンやウェッジとの相性が良く、ドライバーの調子がいい日はアイアンも調子がいいので、助かっています。
ドライバーのヘッドが大きすぎないというのが、アイアンとの相性の良さにつながっているのだと思います。

私の中では『よく飛ぶFW』ですが、ドライバーとしても非常に優秀です。
今使っているドライバーよりも短くてヘッドもコンパクトだけど、実際に打ってみると、このドライバーのほうが飛んだ・・・。ということも充分あり得るのではないでしょうか?
どのようなセッティングにしても問題はないですし、あくまでもプレイヤー自身が決めることが大切だと私は思います。
自分の長所を活かすセッティングもアリだと思いますし、苦手な距離を克服するために、一本ではなく、複数のクラブでカバーしていく・・・。ということもアリです。
14本以内というルールがあるので、ひとつのクラブでいろいろな働きをしてくれると非常に助かります。
野球に例えれば、内野も守れれば外野も守れる。
また非常事態ではキャッチャーもできる・・・。
俊足で代走もいける・・・。といったプレイヤーのことです。
そういった選手がひとりでもベンチに入っていると、もしものときのために安心できます。
このクラブはまさにそんな存在ではないでしょうか?
ヒッター向けなのは間違いないですが、親しみやすい性格をしているので、多くのゴルファーから支持を集めるように思います。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
音・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント