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2023年04月04日
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EPON EF-02D ドライバー

先日、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは EPON EF-02D ドライバー です。

シャフトは DEAD OR ALIVE 禅 Z55 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは44.75インチ、シャフト重量は55g、バランスはD2、トルクは4.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は307g です。

斬新なデザインの、EPONニュードライバーです。
これまでのEPONには見られないデザインで少し驚きますが、この美しさと質感の良さは、さすがEPONだと思いました。
ヘッド全体が黒でシブく、カッコいいです。
エポンらしく、かなりの高級感があり、所有欲を満たしてくれます。

この綺麗なソールのデザインにしばらく目が釘付けでした。
とても丁寧に仕上げられていて、雑なところは見られません。
ソールが黒というのも、EPONでは珍しいような気もします。

形状的にはラージサイズのシャロータイプで、今の主流といえます。
この角度から見ても、やはり美しいな・・・。と思いました。

ソールには大きな溝があり、EPONでは珍しいです。
EPONのクラブにこれまで、それほどたくさん出会っているわけではないのでよく分かりませんが、おそらく『初』ではないでしょうか?

溝の幅も深さも、結構あります。
一時期、かなり見られましたが、最近は溝を採用しなくなったメーカーもあります。
しかしEPONが採用しているということで、やはり大きな意味があるのではないでしょうか?

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側には、それぞれ小さなウェイトが4つずつ配置されていて、これが見た目のインパクト大です。
数字が刻印されていないので、重さは分かりません。
交換するタイプではないのでしょうか?

ネックの長さは標準的です。

ネックには調整システムが搭載されています。

試打するのは、この『1』ポジションです。

『3』

『5』

『7』
他には3・5・7がありました。
どのような変化が期待できるのでしょうか?
全て奇数というのが面白いですが、数字と数字の間は『・』だったので、ここに『2』などの偶数が入るのかもしれません。

標準的なシャロー形状です。
シャローにも色々なタイプがありますが、このクラブはとても美しいので、『ビューティフルシャロー』だな・・・。と思いながら見ていました
シャローでも、あまりいいイメージが浮かばないものもありますが、さすがエポンです。
質感だけでなく輪郭も綺麗で、そしてこの色が重厚感を深め、さらにいい雰囲気が醸し出されています。
シャローで大らかそうな印象を与えながらも、黒という色を採用することにより、攻撃性を高め、アグレッシブな雰囲気も醸し出しています。
この絶妙な美しさに、私の目尻も下がりっぱなしです。
私はどちらかというと、適度に厚みがあるタイプを好むのですが、この美しいクラブを見ていると、シャローもいいかな・・・。と思えてきます。

なかなかいい顔をしています。
このような機能的なタイプなので、異型を予想していたのですが、全く違いました。
シャロー感はありますが、それが強調されていなく、変なクセもありません。
ディープ系の顔には親しみづらさを感じるので、シャローがいいけど、クセのきついタイプは苦手だ・・・。という方にも、このドライバーの顔は好まれやすいのではないでしょうか?

クラウンがカーボンコンポジットなのに驚きました。
これも、おそらくエポン初ではないでしょうか?
採用しているメーカーと、そうでないメーカーがありますが、ここまで広がっていると、やはり流行っているといっていいのだと思います。
私はカーボンコンポジットの必要性をそれほど感じていませんが、昔愛用していたPRGRのTR DUOが流行の発信元なので、愛着もあります。
ホントによく飛び、おまけに顔が良く整っていたので、美しさと飛距離の両立ができているドライバーでした。
多くのゴルファーが『260ヤード飛ばせる』というコンセプトで、大きな話題にもなりました。

カーボンコンポジットは確かにいいですが、作り方を間違えると却って安っぽくなってしまうこともあります。
カーボンの継ぎ目を近くで見たのですが、ムラがなく綺麗です。
メーカーによっては、かなりムラが見られるものも過去にはあったので、このドライバーはどうかな?と思い、近くでよく見ましたが、均一性がとれていて、さすがエポンだな・・・。と思いました。
そして、このクラウンマークもエポンでは珍しいように思います。
私はクラウンマークがあっても無くてもいいですし、できれば無いほうがいいですが、クラウンマークによっては苦手意識が芽生え、無いほうがいい・・・。というクラブもありました。
非常に控えめで、特に工夫の見られないデザインですが、他のマークでも良かったのではないか?と思いました。
例えばエポンの『e』マークのように、クラウンマークを見れば、どのメーカーなのか分かるのもいいのではないでしょうか?

トゥ側

ヒール側
クラウンのトゥ側とヒール側には、白い線が描かれています。
これは以前から見られる工夫ですが、どういった意味があるのでしょうか?
構えたときの印象が変わるのかもしれませんが、私は特に無くてもいいような気がします。

フェース面の質感も良く、綺麗です。
デザインは先日試打したAF-106とは異なりますが、このドライバーも綺麗で、弾きが良さそうに見えます。
雑な・・・。といいますか、チープに見えるフェース面って、意外と多いものですが、このドライバーはそれが当てはまりません。
綺麗で、そして丁寧に造られているのが分かります。
これをガラスに例えると、綺麗なフェース面が透明で曇りのない無色のガラスで、質感の悪いフェース面は汚れが目立ち曇ったガラスといったところでしょうか?
当然、このドライバーは前者です。
最近のドライバーのフェース面は『FF(フラットフェース)』になっているものもあり、『見せかけのスコアライン』もありますが、このドライバーは全てのスコアラインが凹んでいて、しっかりとした溝になっていました。

素振りをしてみた感じは、まずまずです。
軽量感があり、結構動くタイプですが、挙動は結構安定しています。
このヘッドには、このシャフトがベストなのでしょうか?
いろいろなシャフトでも試してみたいな・・・。と思いました。

このシャフトには『禅』という名前がつけられています。

『made in Japan by EPON』が、さらに好感度を上げてくれます。
できればヘッドもシャフトも日本製がいいですね。

ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずです。
『異型』というほどではないですが、『つかまえ系』の顔に見えます。
シャロー感もあるので、『ハイドロー』のイメージが浮かんできました。
私にはつかまえ系に見えたのですが、これくらいが『ニュートラル』という方も多いのではないでしょうか?
昔のニュートラルと、今のニュートラルでは、同じ言葉でも、その意味合いは変わってくると思います。
カーボンクラウンが目立ちますが、構えづらくはないですし、邪魔に感じることもありませんでした。
今はカーボンコンポジットを採用しているメーカーが増えてきていますが、これまで試打してきた中で、それが美しいな・・・。と感じたのはBALDOと、このEPONです。
試打を開始しました

『打感』は、とても良いです。
ソフトというよりは、ややしっかりした打感なのですが、硬すぎず、程よい球の質感を味わうことができました。
フェース面の質感と打感が必ずしも比例するものではありませんが、このドライバーの場合は比例しました。
美しく、好感のもてる打感で、やっぱりEPONはいいな・・・。と思いましたし、どのクラブにも打感を重視しているのではないでしょうか?
このしっかりとしながら、硬すぎず、程よい感じが、『チタンという素材を味わう』ことなのかな・・・?などと考えていました。
チタンが使われるようになって、もう20年以上になると思いますが、一口にチタンといっても千差万別でいろいろなものがあります。
中には『本当にチタン?』と疑いたくなるようなものもあれば、このEPONのように見るからにチタンで、そのチタンの長所を存分に味わえるものもあります。
今はカーボンヘッドが増えてきて、その強度などから、いずれチタンからカーボンへとシフトしていくのかもしれませんが、まだまだチタンの時代は続くのではないでしょうか?

『音』も、すごくいいです。
『秀逸』といっていい優れた音で、心地良さがありました。
機能性のあるドライバーなので、打感や音が犠牲になっているのかと思いましたが、そんなことはありません。
むしろ、すごく良くて、先日のAF-106を除いて、最近ここまで良い音を耳にしたことがあるかな・・・?と記憶をたどりましたが、思い浮かびませんでした。
『おとなしめ』の音ではなく、やや大きめで小気味良い音です。
打っていて爽快感を味わうことができます。
やや大きく高めの音ではありますが、インパクトが緩むことは一度もなく、全て気持ちよく振り抜くことができました。

球はとてもよくあがります。
ヘッドは黒を基調としていてシブいデザインなので、ハードそうな印象をもたれる方がいらっしゃるかもしれませんが、実際はそんなことはなく、シャローという特徴を活かした親しみやすいドライバーです。
同じシャローでも、先日試打したGTDのドライバーと性質は大きく異なります。
ヒッタータイプの方はもちろん、スインガータイプの方にも、充分楽しめるドライバーなのは明らかです。

『安定性』は高く、はっきりとしたオートマチック系ドライバーです。
構えたときの印象通り、球はつかまりやすく、右に逃げる感じはしません。
装着されているシャフトも、最初はどうかな?と思うところもあったのですが、しっかりとつかまえて逃がさない感じがします。
軟らかくても『当たり負け』しちゃうシャフトだと、右にプッシュしてみたり、高さがバラバラになったり、安定感を欠きますが、このドライバーにはそんなことは感じませんでした。
ヘッドもそうですが、シャフトもかなり研究されているのは間違いありません。
ヘッドはもちろん、シャフトもOEMが普通なので、どこか有名なシャフトメーカーが作っているのかな?
それともシャフトもEPONが作っているのかな?などと考えていました。
オートマチック系で球のつかまりもいいので、スライサーの方にも使いやすいドライバーだと私は思います。
しかし、だからといってスライスを撲滅してくれるドライバーではありません。

『飛距離性能』は高いです。
今ある、オートマ系ドライバーの中でも、かなり上位のほうだと思います。
高弾道で力強く、そして安定しているのも魅力です。
このドライバーはウェイトや溝。
そしてネックの調整機能が目立ちますが、ヘッドとしての性能もとても高いと思います。
弾道が高く、滞空時間の長い弾道を放ってくれるドライバーです。

『操作性』という点では、オートマチックタイプなので、あまり意図的に曲げる感じはしなかったのですが、とりあえずトライしてみました。
少しだけ右に曲げることができたのですが、大きく曲げるのは難しいです。
やはり意図的に曲げるには、もっと『反応のいい』ヘッドのほうがいいと思います。
このドライバーはいい意味で『反応が鈍く』微妙に操る感じはしません。
右に曲げることは少し苦戦しましたが、フッカーの私は左へ曲げるほうが楽に感じました。
それは私がフッカーということもありますが、クラブ(ヘッドとシャフト)自体が、元々つかまりのいい性能をもっているからです。
このようなオートマチックなタイプで、大きく曲げてやろうと、極端なことをすると、大きなミスにつながってしまうこともあるので、今回は自重しました。
昔は練習場の幅を有効に使い、全ての幅を使って曲げようとしていましたが、パーシモンからメタル・チタンと変わっていくうえでどんどん難しくなり、それがクラブの進化なのだと私は思います。
クラブが進化することで、プレイヤーのする仕事は減りました。
試打後の感想

オートマ系にありがちな、構えづらさや『重心のずれ』などを感じることなく、また退屈もせず、充分楽しめました。
今は調整システムが発達したせいなのか、重心がずれてしまっていると感じるドライバーは結構あります。
見た目はなかなかいいのに、重心がずれていて、振りにくいな・・・。と感じたり、ヒッティングポイントがずれているので、打感も満足できないものがあります。
理想は『フェース中央』だと思いますが、今はトゥ側や下側にズレているものもあり、中央でヒットするのが当たり前ではなくなりました。
上手く当たらない・・・。ボールがどうしても曲がってしまう・・・。打感や音が悪く打っていて楽しくない・・・。という方は、ひょっとしたら『重心のずれた』クラブを使っておられるのかもしれないですし、調整システムを使って却って自分に合わないセッティングになっているのかもしれません。
クラブが複雑化して、ミスの原因も複雑になりました。

EPONだからということもあるのでしょうか?
このドライバーの質感の良さを堪能しながら、全てのメーカーのクラブがそうなればいいな・・・。と思いました。
メーカーによっては、チープであまり丁寧でないな・・・。と思えるクラブもあり、その度に残念に思います。
もちろん質感でボールを飛ばすわけではないですが、やはりまずは目で楽しみたいので、どうしても譲ることができません。

高価なクラブだから、必ずしも高級で質感も良く、丁寧に造られているということもありません。
高価でも性能的にも品質的にも魅力を感じないクラブは、これまでたくさん出会ってきました。
高価だから必ずいい・・・。安いから駄目だということもなく、比較的安価でありながら、高性能・高品質でコストパフォーマンスに優れたクラブもたくさんあります。
また昔は海外製だと安く作れるので、その分価格にも反映されていましたが、今は海外製でも日本製と変わらない価格設定になっているものが多いので、それなら日本製に戻して欲しい・・・。と思ってしまいます。
海外性の魅力はたったひとつだけ、『値段』です。

このドライバー最大の魅力は、ウェイトやカーボンコンポジット、そして溝といった、今の最新技術を使ったハイテクなところがありながら、フィーリングが犠牲になっていないところです。
おまけにネックには調整システムまで搭載されているので、ここに魅力を感じる方は多いのではないでしょうか?
便利さとフィーリングの両立ができているドライバーといって間違いありません。
ドライバーには球のつかまりやすさやあがりやすさ、そして方向安定性を求めながらも、打感や音といったフィーリングも妥協したくない・・・。という方には、とても魅力的な存在といえるのではないでしょうか?
多くの方に、このドライバーの易しさと、フィーリングの良さを体感していただきたいです。

EPONのクラブに接することは、私にとってとても贅沢なことであり、身が引き締まる思いがするのですが、今日もそのように感じながら、このドライバーの親しみやすさと打感・音の素晴らしさを楽しむことができました。
とてもいいクラブだと思ったので、また何度でも試してみたい、魅力的なドライバーです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
音・・・・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
エポンゴルフ 公式 オンラインショップ
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