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2023年02月22日
プロギア R55 ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PRGR R55 wedge です。

シャフトは オリジナルスチールシャフト です。
ロフトは55度、クラブ長さは35インチ です。

プロギアのウェッジです。
ウェッジとはいっても、最初見たときから、『チッパー』タイプのクラブのように見えました。

かなりの大顔で、『異端』といえなくもないですが、プロギアはいつも『理にかなっている』クラブ造りを信条としているようで、この大きさ・形にも理由があるのだと思います。
これまで私が出会ってきたプロギアのクラブの中で、 『無意味』だと思ったクラブは一本も無いからです。
逆に、プロギアのクラブに助けられたことはたくさんあります。
昔から好きなメーカーですが、最近は特に注目度が上がり、久しぶりにPRGRで揃えてみようかな・・・。と考えているところです。

ポケット部分が大きく、今のクラブの中でも最大級といっていいのではないでしょうか?
パカッと大きく口を開けているように見えます。

トップラインは少し厚めですが、これくらいであれば標準といっていいように思います。
白く塗られているので、アライメントがとりやすいという方も多いのではないでしょうか?
先日も書きましたが、スコアラインを白くするメーカーはたくさんあっても、トップラインには見られません。
こういった柔軟な対応ができているのがプロギアの特長の一つです。
質の良いクラブを作る大手有名メーカーでありながら、常に現場感覚でクラブ造りをし、小回りが利くメーカーだと思っています。
だから、クラブ史に残るような名器を何本も世に送り出しているのではないでしょうか?
他のメーカーの後追いをするのではなく、これまでに無い柔軟な発想と想像力こそが、これからのメーカーの生き残る道なのかもしれません。

かなりのワイドソールです。
他のメーカーのアイアンでもたまに見かけますが、ウェッジでは少ないように思います。
私はチッパーの印象が強かったのですが、これだけソールが広いとバンカーが苦手な方への訴求ポイントになるかもしれません。
メーカーはあくまでも『ウェッジ』というカテゴリーで売り出しているようです。

ソール全体が緩やかな丸みを帯びていて、リーディングエッジが大きく削られています。
このソールなら、かなりミスをカバーできそうに見えてきました。
私はワイドソールタイプが苦手に感じることが多いのですが、今日はそれがありませんでした。
ウェッジというよりもチッパーという認識をもっていたからなのかもしれません。

ネックはかなり短く『頭でっかち』タイプです。
ここまで極端なのも珍しいですが、極端なのもたくさん出回れば、それがいつか普通となります。
その最たるものが、今の『ドライバーの大きさ』です。
最初見たときは大きすぎて驚きましたが、今は普通です。
しかし460ccが最も易しくて優れているとは思いません。
あくまでもルールの中での最大の大きさということです。
ルールが変更されて、もっと大きいのがOKとなれば、各社大きくするのではないでしょうか?

フェース面にミーリングは無く、ごく普通です。
このフェース面を見て、特に感じることはありませんでした。

装着されているグリップはとてもいいです。
ウェッジというよりは、完全に『パタータイプ』のウェッジです。
もちろん、ルールによる縛りがあるので、親指が掛かる部分は平らではなく、通常のクラブのように丸くなっています。

手に持ってみても、かなり重量感を感じたので、これはウェッジ・チッパーというよりも、『パター』に寄せて開発されているようです。
装着されているグリップと、この重さで合点がいきました。

ボールを前にして構えてみると、独特な顔ではありますが、これは想像できていて想定内です。
美顔ではないですが、ウェッジではなく、チッパーという認識をもって構えていれば、特に不満はありません。
『繊細さ』ではなく、『大味』な感じがしないでもないですが、これはいい意味での『大味』『大雑把』感です。
試打を開始しました

『打感』は、まずまずです、
球乗り感はあまり無く、結構弾く感じでボールに勢いがあります。
『上げ感』『止め感』が欲しいクラブだと、もっと『乗っかり感』『スロー感』が欲しいところですが、『転がす』のが目的だと、この弾きの良さもマッチしています。

『安定性』は最高レベルで、これ以上は難しいのではないか?と思えるほどです。
何となくですが、これならシャンクも出にくいだろうな・・・。と思いました。
私は今でもたまにシャンクが出てしまうことがあり、自分自身の下手さを痛感しています。
残り30ヤードの花道で、グリーンも易しく何の障害も無い状況でシャンクが出てしまった日には、情けなくて泣きたくなります。

球はとても拾いやすく、そして普通にあがってくれるのでイージーです。
フェース面よりも、ソールを意識してショットしていったほうが簡単なクラブだと思いました。
私はノーマルタイプのウェッジで、『フェースの開閉』を大きく使っていくタイプなのですが、このウェッジにはそのような工夫は必要なく、このままで打てばいいように設計されているようです。
究極の『マンネリ感』『オートマチック感』といったところでしょうか?
方向性を気にせず、ひたすら距離感だけに集中できるので、チップインの確率もあがりそうです。

『スピン性能』は普通で、『止めるクラブ』ではなく、『転がすクラブ』という印象をもちました。
スピン性能が高ければ高いほどいい・・・。という方もいらっしゃると思いますが、実際は『高すぎない』のがちょうどいいのかもしれません。
それがスピンの安定性につながり、距離感が合いやすいからです。

何球か打ちながら、やはりこのクラブは名前こそウェッジとなっていますが、ウェッジではなく、『パター感覚』で打つべきクラブだと思いました。
パターと同じ握り方・構え方で、そのままストロークしていけばいい・・・。というシンプルさがあります。

ウェッジで寄せるのは苦手だけど、パターなら得意という方はたくさんいらっしゃると思います。
そういう方に、是非試していただきたいクラブです。
試打後の感想

ウェッジではなく、パターの要素が大きいチッパーというのが、私の試打してみての感想です。
通常のパターと同じ感覚で打てばいいだけです。

グリーンに乗っていない状態で、そのままパターで打てば、芝に喰われて距離感が出しづらいときがあります。
最初から転がすとどれくらい芝(特に逆目のライ)に勢いが殺されるかイメージしづらいからです。

そういったときに、ほんの数センチでもキャリーさせられれば、芝の抵抗に負けず、正しいスピードでカップに向かっていきます。
すごくシンプルに使っていけるので、これは頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?
私も14本以内というルールが無ければ、一本バッグに挿しておきたいと思えるほど気に入りました。
先ほども書きましたが、パターのような重量感があるので、ボールも安定し易しさが増します。

ただし、バンカーで使うイメージは出せませんでした。
いろいろなクラブを使いこなす器用な方なら、いい結果を出せそうですが、私はちょっと自信がありません。
それよりもチッパーとして、グリーン周りでの活躍の場を設けたほうが得策のような気がしました。

アプローチが苦手で、いろいろな技を使って寄せるというのではなく、できるだけシンプルで『一つの方法を極めたい』という方に合いやすいクラブだと思います。
インパクトのある見た目をしていますが、とても機能的で実践的なクラブで、さすがプロギアです。
ゴルフに『見栄』は必要ですし、それがゴルフの楽しみでもあると思いますが、その見栄を捨てれば『スコア』という大きなプレゼントが贈られます。
上手く寄せられれば、スコアが良くなるためには、どんなクラブを使っても構いません。
もちろん、それはルールに則っていなければなりませんが・・・。
そういう点でも、このクラブはかなり優秀です。
☆
構えやすさ・・・・・☆☆☆
打感・・・・・・・・☆☆☆
スピン性能・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・・・☆☆☆☆
安定性・・・・・・・☆☆☆☆☆
距離感・・・・・・・☆☆☆
操作性・・・・・・・☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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