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2023年01月30日
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キャロウェイ PARADYM フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ PARADYM フェアウェイウッド の5番 です。

シャフトは VENTUS TR 5 for Callaway です。
ロフトは18度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは中調子 です。

キャロウェイの新しいフェアウェイウッドです。
すこくカッコいいデザインになっていて、このクラブを設計したデザイナーはセンスいいな・・・。と思いました。
キャロウェイはメカニカルなデザインが特徴的で、近未来的でカッコいいクラブが多いです。
やはりクラブは『まず目で愛でるもの』なので、こうして見て楽しめるクラブは好感が持てますし、期待感も膨らみます。
一瞬見ただけでテンションが上がらないクラブもありますが、このクラブはすごく上がりました。
『PARADYM』という名前で、もうEPICやROGUEは終わりなのでしょうか?
名前は変わっても、クラブ自体はそれほど大きく変わっていない・・・。ということはよくあることですが、このクラブはどうなのでしょうか?

『PARADYM』という単語を知らなかったので、『パラダイス』に近い言葉なのかな?それとも造語なのかな?と思いましたが、ポーランド語で『パレード』という意味があるようです。
パレードといえば、あのテーマパークを思い出すのですが、また違う意味があるのかもしれません。
『FORGED CARBON』という文字があります。
鍛造カーボンということなのでしょうか?
鍛造といえば、『炭素鋼(カーボンスチール)』とセットになっているような感じがしますが、これまでに無い新たな技術が採用されているのかもしれません。
キャロウェイは世界トップクラスの『ハイテクメーカー』です。

ソールは『平ら』というよりは、適度に丸みがあって、『接地面積の少なさ』をイメージさせます。
こういったところはあの名器『ビッグバーサ』と通ずる部分かもしれません。
ソールにはいろいろな工夫が見られますが、ゴチャゴチャしてなくて、好感が持てました。
ドライバーと違って、直打ちすることの多いFWはソール形状がとても大切で、その形状を見て、いろいろなイメージが浮かんできますが、このクラブはいい感じです。
やはりキャロウェイのFWはいいな・・・。さすがFWにおいて、世界のトップメーカーだな・・・。と思いながら見ていました。
ビッグバーサをはじめ、キャロウェイのFWにはとてもお世話になっているので、安心感のようなものがあるのかもしれません。

ソールのフェース寄りに大きなパーツがあるので、ウェイトかな?と思いましたが、『JAIL BREAK AI 』という文字があり、EPICの技術が採用されているようです。
やはりEPICの後継モデルということなのでしょうか?
それとも時期を経てEPICのニューモデルが登場するのでしょうか?
先ほども書きましたが、名前自体、あまり大きな意味をなさないので、特に考える必要はないのかもしれません。

ネックは適度な長さがあって、好感が持てました。
キャロウェイはどうしてもスルーボアのイメージがありますが、私はスルーボアよりも、これくらいの『ノーマルネック』のほうが好きです。
太くボテッとしていないのがいいです。
キャロウェイといえば、ライバルメーカーのテーラーメイド同様、『調整システム』の印象が強いですが、このクラブには搭載されていません。

フェース面のデザインはちょっと変わっています。
白いスコアラインだけでなく、細かなミーリングのような薄い模様のようなものがあり、これはどういう効果があるのでしょうか?
ヒッティングエリアの部分は『網目状』になっていて、スコアラインの両端の部分は、スコアラインと平行に薄く刻まれています。
いろいろなクラブが登場するけど、フェース面に気を遣っていないな・・・。とか、工夫が見られないな・・・。というクラブが多いなか、このような斬新なデザインは好感が持てます。
特別大きな理由はひょっとしたら無いのかもしれませんが、これはどういう意味なんだろう?と考えさせてくれるだけでも嬉しいです。
いろいろなクラブを試打していると、『マンネリ感』を感じることが少なくありません。

シャロータイプのFWです。
キャロウェイのFWにはよく見られる薄さなので、『キャロウェイシャロー』といったらいいでしょうか?
今はディープを見かけることが殆ど無くシャロー全盛ですが、同じシャローでも、メーカーによって個性が見られます。

コンパクトでいい顔をしていました。
もっとクセのある顔を予想していましたが、違っていて、いい意味での予想外です。
キャロウェイらしい顔で馴染みがあります。
まるで『金型』でもあるかのように、『基本の型』を崩さないようなこだわりがあるのかもしれません。
最近の流行りなのか、このクラブも『ツートンタイプ』になっているので、おそらくカーボンコンポジットだろうと思い、近くで見たら、やはりカーボンのような模様が見られました。

装着されているグリップはキャロウェイのロゴが入っていて、カッコいいです。
グリップに力を入れていないということではないと思いますが、キャロウェイのように自社ロゴを入れているメーカーが今は少なくなりました。
実際はゴルフプライドなど、グリップメーカーの製品であっても、そこにクラブメーカーのロゴが入っているだけで、ファンは嬉しいものです。

素振りをしてみると、なかなかいい感じです。
軽量タイプでシャフトも軟らかめではありますが、シャフトが『軟体動物』のような『骨抜き感』は無く、しっかりと一本の背骨が入っている『脊椎動物』のような振り感です。
このようなタイプは挙動をつかみやすいので、少々軟らかくても素振りを何度か繰り返していけば、すぐにコツをつかむことができます。

ボールを前にして構えてみても、いい感じでした。
最新モデルではあっても、この構え感は過去に何度も経験しているので、その良い記憶が蘇ってきます。
クリークらしい小ぶり感。
フェース全体で見れば、少し被っていますが、クラウンでそれを目立たせないようにしています。
ネックの長さもしっかりあるので、アイアンのように少しハンドファーストで構えやすくなるのもいいです。
ドライバーのようにティアップしている空中のボールを打つのとは別に、地面にあるボールをクリーンに、しかも上げやすくするには、ハンドファーストで打つのが一番シンプルで易しいと、私はキャロウェイのビッグバーサに教えてもらいました。
綺麗に、水平に打とうと思うから難しい。
少々ボールの手前をダフり気味にヘッドが入ってもいいから、ソールの滑り性能を信じて上から打つことを覚え、私のフェアウェイウッドに対する苦手意識が無くなりました。
もし、ビッグバーサに出会っていなければ、私はまだフェアウェイウッドに対する苦手意識が払拭されていなかったかもしれません。
クラブが進化していくのはいいけど、この顔はずっと保ち続けて欲しいな・・・。と思いました。
試打を開始しました

『打感』は、いい感じです。
適度にしっかりしていますが、硬すぎず、心地よい感触を楽しむことができました。
ソフトという打感ではないですが、このしっかりして『球の質感』を感じられるフィーリングが、多くのキャロウェイファンに支持されていると思いますし、私もたくさん経験して良い思い出がたくさんあるので懐かしさもあります。

『音』も、はっきりしていて、やや大きめですが、高すぎず好感が持てました。
ビッグバーサほどの高い音ではないですが、私はこれくらいのほうが好きです。
こうして何年も年月が経っていても、意外と音って覚えているものだな・・・。と思いました。
これは脳が記憶しているのではなく、『耳』が記憶しているのかもしれません。
ピアノやギターなど楽器を演奏される方には共感していただけると思うのですが、コードやメロディを弾くときに、頭で考えなくても、指が覚えていて自然と音が出せるものです。
いちいち手元を見なくても楽譜を見れば、自然とそこに指が動きます。
ギターではコードを覚えるときに、最初の難関がローコードの『F』と『B7』だと思いますが、一旦覚えてしまえば、後は勝手に指がポジショニングしてくれます。
昔たくさん演奏して『完コピ』した曲でも、長い間弾いていないと忘れてしまうこともありますが、『最初の音』を出すことさえできれば、あとは『芋づる式』に音が次から次へと出てくる感じ・・・。といったらいいでしょうか?
実際は脳が記憶しているのだと思いますが、耳や指など末端の器官に、まるで脳があるかのような錯覚を覚えることがあります。
頭で考えていると、どうしても遅れてしまいますが、考えるよりも勝手に動いてくれるので遅れずにタイミング良く演奏することができます。
映画『ドラゴンへの道』での、名優でありアクションスターだった、ブルース・リーさんの名言『Don't think.Feel.(考えるな、感じろ。』といったところでしょうか?

『球の上がりやすさ』という点では、普通といいますか、特別あがりやすいということもなく、予想通りでした。
シャロー感の強いFWですが、昔のシャローのように、球は上がるけど弱々しい・・・。ということはなく、適度に浮いて強い球が打てるクラブです。
この強い球はビッグバーサの名残なのかもしれません。
クリークなので、かなりあがりやすくなっていると思いますが、このクラブはどちらかといえばヒッター向けといっていいように思います。
ティアップしたら浮きやすくても、直打ちでは球があがりづらい・・・。と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
普通のクリークのように最初の打ち出しから高~くあがっていく・・・。という高弾道ではなく、少し抑えられたライナー系です。
構えたときはクリークでも、実際の弾道はスプーンに近いものを感じました。

『安定性』は高く、イージーですが、こういったところは昔のクラブと変わっていないようです。
最新のクラブだから、スイートエリアも過去最大で寛容さが上がっている・・・。ということはありません。
これまで通りの親しみやすくて、易しいFWです。
顔がいいので、ラインも出しやすく、左右にぶれることはありません。

『飛距離性能』は、かなり高く、さすがFWが得意なキャロウェイだな・・・。と思いました。
球に勢いがあって、それがなかなか弱まりません。
『前重心』といいますか、重心が結構浅いのではないでしょうか?
球が吹き上がること無く、ずっと一定でスピンは抑えられているような弾道です。
後ろが重たい(バックフェース重心=深重心)と、確かに直進性は高まるのかもしれませんが、自然とお尻が垂れ下がるといいますか、フェースが上を向きすぎてしまい、却って難しく感じることがあるのですが、このクラブは『スイングのまま』フェースの向きが安定しているので、少し抑えた強い球が打てるかな・・・?と思いました。
私はどちらかといえば重心の深いウッド系のクラブよりも、重心の浅いアイアン系のクラブのほうが好きなので、このクラブが易しく感じられたのかもしれません。
シャローにはシャローの難しさがありますが、今日はそれを全くといっていいほど感じなかったのは、この『あがりすぎない』性能のおかげだと思います。
見た目シンプルでカッコいいデザインですが、見えないところにたくさんの工夫がされていて、この強い弾道が生み出されているのではないでしょうか?

『操作性』は、まずまずです。
どちらかといえば、細工をするというよりは、クラブに任せてほぼ真っ直ぐの球で攻めていきたい感じがするのですが、小ぶりで球のつかまりもいいので、私はドロー系のほうが自然に感じられました。
ただ球のつかまりが強調されたクラブではないので、スライサーの方には多少右に抜けやすいかもしれません。
右にも曲げようとしたら、普通に曲げることができました。
これはヘッドが大きすぎないことと、重心が深すぎないことが関係しているのかもしれません。
試打後の感想

かなり、いいクラブです。
最初見たときから、すごくカッコいいクラブだな・・・。と思っていたのですが、実際に打っても、そのカッコ良さに見合う、弾道の強さがありました。

飛距離性能に優れていて、コースでもかなりのアドバンテージを得られそうです。
穏やかな顔をしていますが、実際は『荒々しい』とまではいかなくても、かなり『豪快』といいますか、『瞬発系』のクラブです。
飛びに優れたクラブには『強い』と感じるクラブと『速い』と感じるクラブがあり、このクラブはその真ん中付近に位置しながら、どちらかといえば『強い』部類に入ります。

このクラブを言葉でどう表現したらいいんだろう・・・?と、いろいろと思い巡らせていたのですが、『颯爽と』という言葉がピッタリなのかもしれません。

タイプはちょっと異なりますが、以前試打した『BIG BERTHA BETA』を思い出しました。
あのクラブもポテンシャルが高く、かなり強い球が打てたからです。

やはりキャロウェイはFWを作るのが上手いメーカーだな・・・。と思いました。
同じウッド系でも、ドライバーよりもフェアウェイウッドのほうが、印象が強いです。
いろいろを見回して、ひとつ気になるといいますか、ああやっぱりな・・・。と、残念なところがありました。
もし、今度ドライバーやまた違うモデルを試打して、同じ傾向が見られたら記事に書かせていただきたいと思います。
今回試打した、このクラブだけだったらいいのですが・・・。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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