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2022年10月14日
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ブリヂストンゴルフ BRM2 ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ブリヂストンゴルフ BRM2 ウェッジ です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 105 です。
ロフトは52度、クラブ長さは35.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は106.5g、トルクは1.7、バランスはD3、キックポイントは元調子、クラブ総重量は444g です。

ブリヂストンの新しいウェッジです。
ブリヂストンらしくシンプルで美しく、質感も良くて、柔らかそうな雰囲気が伝わってきました。
クラブも料理も、まずは見た目から・・・。ですが、このウェッジはそれを見事にクリアしています。

大きさも形状もオーソドックスで、特に変わったところは見られませんが、この『スタンダード感』がたまりません。
雑味のないクリアなテイストといったところでしょうか?

先日はキャビティタイプを試打しましたが、今回はフラットバックです。
キャビティにはキャビティの、そしてフラットバックにはフラットバックの良さがあると思いますが、私はやはりこのようなノーマルといいますか、フラットバックタイプに魅力を感じます。

トップラインも標準的で、特に変わったところは見られません。
最近はトップラインの厚みがテーパーになっていることが多いですが、このウェッジは違っていて、ほぼフラットです。
一概にどちらがいいとはいえませんが、このウェッジは構えたときの印象を大切にしたのかな・・・?と思いました。

ソール幅は標準で、全体的に丸みを帯びています。
リーディングエッジの削りはそれほど無いですが、トレーリングエッジ側は大きく削られていて、バンスの利きは強くなく普通です。
このウェッジのロフトは52度なので、『AW』あるいは『PS』という位置づけでいいと思うのですが、そうすると、このバンスは普通だと思います。
最近はハイバンスタイプの人気も高いですが、私はノーマルかローが好きです。
あくまでも私の感覚的にですが、一部のハイバンスはフックフェースと同じく、クセが強くて使い方が限定されるといいますか、応用が利かないように感じています。
ノーマル・あるいはローバンスでもフェースを開けば自然とバンスが利いてくるので、ハイバンスを必要としていません。
昔、バンスが大きく跳ねてたくさんミスした経験があるからです。
ウェッジを購入すれば、『まず削る』ということが当たり前のようになっていた時期もありますが、今はソール形状のバリエーションが豊富になってきているので、削る必要性は無くなりました。
最近のハイバンスウェッジは昔よりも易しくなったように感じていますが、それでも中には『跳ね』がきつく扱いづらいものもあります。

ネックの長さは標準的です。
昔からBSのウェッジはロングのイメージが強いのですが、最近はそうでも無いようで、こういったところを見ると、今のウェッジだな・・・。と思います。
ロングタイプはもう登場してこないのかもしれません。

フェース面には細かくて美しいミーリングが刻まれていました。
スコアラインと平行です。
昔のBSウェッジのミーリングはフェース面(スコアライン)に対して斜めの印象が今でもありますが、このウェッジは平行で、新たなコンセプトによって設計されているのかもしれません。
斜めに入っていると開いて使うイメージが出しやすく、ヒールからトゥにかけて『抜いて』使いやすくなります。
先日試打した、クリーブランドのウェッジは『フルフェース』でしたが、私はこのウェッジのように『ノーマルフェース』が好きです。
確かにトゥ寄りでヒットすることもありますが、このウェッジのように標準なスコアラインで事足りています。
やはりウェッジに限らずクラブには『構えやすさ』『いいイメージが出せる』ということがすごく重要で、機能性を上回ることもたくさんあり、経験が理論を超えているところもあるのかもしれません。
しかし、フルフェース(フルスコアラインといったらいいでしょうか?)も、とても理にかなった構造ですし、ルールに反しないのであれば、どんどん出てきて欲しいと思っています。
人の好みはそれぞれですし、異端と言われてきたものが主流になることもよくあるので・・・。

『BITING RAIL MILLED』という文字が刻まれていますが、このミーリングのことを指しているのではないでしょうか?

装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感が持てます。
私が好むツアーベルベットほどではないですが、このウェッジも適度な『しっとり感』があります。
グリップには『滑りにくさ』を強調したものと、それよりも『柔らかさ・しっとり感』を強調したものがありますが、このグリップは後者です。
よく言われることに、飛ばす為のドライバーでは『ソフトに握れ』。
そしてウェッジやパターでは『しっかり握れ』。というのがあります。
私はそれが全てではなく個人差もあると思いますが、確かにウェッジではゆるゆるに握るよりも、ある程度しっかり『隙間無く』握ったほうが微妙なタッチが出しやすいです。
特に左手小指はしっかりと握るといいますか、グリップに密着させています。
左右10本の指は均一な力ではなく、特に左手の薬指と小指で強く握り、それはぐらつかせないのと一体感をもたすためです。
ヘッドを走らせる必要のないアプローチでは、ゆるく握るのではなく、ある程度しっかり握ったほうがブレにくく皮膚がズレることもありません。
そういったときに必要なのが、ソフトなグリップです。
ソフトというよりもしっとりして『凹むこと』が重要になってきます。
ちょっと軽く握っただけでグリップが凹んでくれるように感じられるグリップが最高です。
これがもし『反発系』の硬いグリップでは、絶妙なタッチは出しづらくなります。
『吸収系』といっていいのかもしれませんが、手のひらや指の圧力に『負けてくれる』グリップを使いたくなり、そういった意味でも、このグリップは合格です。
ツアーベルベットは適度な『しっとり感』と『湿り気』があるとすると、このグリップはやや『しっとり』して、『乾燥気味』といったところでしょうか?
このグリップもコースで使ってみたくなります。

最高の構え感です。
BSのウェッジなので、予想はしていましたが、この美顔に思わず笑みがこぼれてしまいました。
私の中のイメージセンサーが敏感に反応し、いいイメージが次から次へとあふれ出ています。
ヘッドが小ぶりでボールが大きく際立って見えるのもいいです。
BSのウェッジはグースタイプもありますが、このようにストレートタイプでシュッとしたものも多く出しています。
このウェッジの一番良いところは、ネック周りが細くてシュッとしているところです。
『メタボタイプ』のクラブではありません。
ネック部分が幅広でボテッとしていなくて、適度に絞り込まれているところが魅力的です。
ネック部分が太い(幅広)と、フェースを開閉するイメージが弱くなってしまいますが、この適正な幅だと強く出せます。
ブリヂストンのアイアンやウェッジは昔から美顔が多く、日本メーカーを代表する存在です。
他社と比較すると、『洋』のタイトリスト』『和』のブリヂストン』。といったところでしょうか?
洋の代表は、やはりタイトリストです。
実際に作っているところは同じだったりするのかもしれませんが・・・。

フェースも開きやすいです。
サンドウェッジほど大きく開いて使うことは無いですが、数ヤード以内のアプローチを止めて寄せたいときはサンドよりもアプローチウェッジのほうが使いやすいこともあるので、臨機応変に対応しています。
グースでなく、ストレートなのでソールを滑らせるタイミングと拾うタイミングが自然と合ってくるのも良いところです。
試打を開始しました

『打感』はすごくソフトで、『球当たりが優しい』ウェッジです。
以前も書きましたが、手で触れると硬い鉄なのに、どうしてボールを打つとこうも柔らかく感じるのだろう・・・?と思ってしまいます。
打ち手(使い手=ユーザー)を幸せにしてくれる極上の打感です。
カツンという乾いた音と、インパクトの瞬間、そしてしばらく続く余韻を楽しめます。
これだからアプローチの練習が楽しくて止められません。
球の『乗っかり感』も良く、『手のひらで運ぶ感覚』を楽しめるウェッジです。

球も拾いやすく、いい角度で上がってくれました。
ストレートタイプなので、少々薄くてもあげてくれるのがいいです。
ライが悪い状況でも活躍してくれます。
ソールもよく滑ってくれ、『ブレーキ感』は全くありません。

『スピン性能』は高いです。
後は耐久性だな・・・。と思いました。
ボールがよく止まってくれるので、結構突っ込んでいけるのですが、このスピン性能が長く続いて欲しいです。
もちろん消耗していくので、ずっとというわけにはいきませんが、少しでも長く続いてくれればいいな・・・。と思いました。
ひとつ買うだけでなく、予備も揃えておきたいウェッジで、そう思わせてくれるウェッジは、そう多くありません。

フラットバックタイプなので、キャビティタイプのような寛容さは無いかもしれませんが、構えやすさからくる『イメージの出しやすさ』『ラインの出しやすさ』がキャビティの有利性を凌駕しているのではないか?と思えるほど易しく感じます。
ロフトが寝ているウェッジでは、ロフトの立ったアイアンと違い、キャビティでなくてもミスヒットに対する寛容さは持ち合わせています。
ただシャンクだけは気をつけなければなりませんが・・・。
私は今でも時々シャンクを出してしまう未熟なゴルファーですが、シャンクが出ても、構えやすくていいウェッジなら、100%自分の責任だと思えるところがいいです。
ミスの原因をクラブのせいにしたらキリがないですし、クラブのせいにはできないクラブを相棒に選んできました。
そして、それが正解だったと自信を持って言えます。

構えやすく打感もいいので、距離感もすごく合いやすいです。
出球の高さも構えたときのイメージそのままで、落としどころを一点に絞り込むことができました。
他のショットでも同様ですが、アプローチはプレイヤー(ゴルファー)とクラブの二人三脚だと思っています。
プレイヤーが状況判断し、落としどころを決めて、その小さな円の中にボールを運ぶ(落とす)ことができれば、あとはもう『クラブ任せ』といいますか、スピンを掛けて止めてくれるのを信じるしかありません。
そういった二人三脚ができるウェッジです。

『操作性』も素晴らしく、色々な球で遊ぶことができました。
ソールでタッチを出し、フェース面の開閉で変化をつけていく・・・。といったらいいでしょうか?
58度や60度のようなフワッとしたロブショットは難しいですが、『52度なりのロブ』が打てるウェッジです。
『スリークォーターロブ』あるいは『ハーフロブ』といったように、高くあがらないロブで、低めに飛んでいくからこそ、より距離感も合いやすくなります。
ソールも前後を使い分けていけるのがすごくいいです。
一球一球違った球を打っていけるので、アプローチの練習は飽きることがありません。
試打後の感想

楽しくて、あっという間に時間が過ぎていってしまいました。
先日試打したキャビティタイプのウェッジもいい印象が残っていますが、私はこちらのほうが好きです。
キャビティの易しさは無いものの、ダイレクトに伝わる打感が楽しさを倍増させてくれます。

やっぱり軟鉄はいいな・・・。と思いました。
質感が良く、目で楽しめるというのもありますし、気持ちが高揚してきます。
冷たくなく、温かみのある質感です。
もちろん実際に触れてみると鉄の冷たさを感じるのですが、目で見ると温かみがあります。

いい意味でのスタンダード感といったらいいでしょうか?
特別なことをしていなくて、おさえるところはきっちりおさえている。
そういうタイプのウェッジです。

易しすぎない。
だからといってシビアで気難しくもない。
プレイヤーの感性を高めてくれ、共にゴルフライフを歩んでいける相棒といったところでしょうか?

ラージサイズのキャビティタイプを好まれる方。
ストレートネックが苦手で、グースタイプを好まれる方。
軟鉄ではなく、ステンレスのウェッジが好きな方。
そういった方には合いづらいかもしれません。

ハイレベルでバランスのとれた高性能なベーシックタイプのウェッジです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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