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2022年10月12日
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NEXGEN NS210 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは NEXGEN NS210 ドライバー です。

シャフトは EI-F NS210-D です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは46インチ、シャフト重量は45g、トルクは5.4、バランスはD1.5、キックポイントは中先調子、クラブ総重量は273gです。

久しぶりに出会った、NEXGENのドライバーです。
試打する回数は少ないですが、印象に残るメーカーで、特に前のモデルは好印象をもっていました。
年月が経っても、あまり良くなっていないな・・・。と思うメーカーもありますが、逆に確実に良くなってきているな・・・。と思えるメーカーもあり、NEXGENは後者のほうです。
初めて出会ったときはそれほど好印象ではなかったのですが、先日試打したウェッジもそうですし、良い流れになってきているように感じます。

かなりのラージサイズで、ヘッド後方が大きく伸びているのが分かります。
しかしソールのデザインは結構シンプルで、いい感じです。

ヒール側には大きなウェイトがひとつあります。
数字が刻印されていないので、重さは分からないですし、何となく交換するタイプではないのかな・・・。と思いました。

ネックは短いです。
シャロータイプではあるものの、こうして見ても、結構『肉付きがいい』といいますか、盛り上がっているところに好感が持てました。

ネックには調整システムが搭載されています。

試打するのは、このポジションです。

ソールには細い溝があり、『WEIGHT DISTRIBUTION DESIGN』という文字があります。
重さの配分をした設計ということでいいでしょうか?
おそらく、この溝のことではなく、ヒール側にあるウェイトのことを指しているのだと思います。

溝は浅く、これが最適なのでしょうか?
これまでの溝とは違う目的なのかもしれません。
この遅くて浅い溝を見て、過去に試打したオノフのドライバーを思い出しました。
ソールの溝は、ただ単に広くしたり深くしたりすればいいというものではないのだと思います。

独特なフェース面のデザインです。
これにも深い研究による裏付けがあるのだと思います。
フェース面を指で触れてみると、中央部分のヒッティングポイントはフラットですが、その周辺はわずかに凹凸がありました。
どのデザインが正解かなんて分かりませんが、私は変わり映えしないようなフェース面よりも、このように個性的なデザインを見ると何故かワクワクします。
それはフェース面が唯一のボールとの接点だからです。
効果には『直接的効果』と『間接的効果』がありますが、一番の直接的効果はやはりフェース面で間違いありません。

NEXGENのロゴの入ったオリジナルグリップがカッコいいです。
ラバーのソフトさと、適度に滑りにくくなっているところに好感が持てます。
耐久性はやや難がありそうですが、ゴムである以上仕方ありません。
グリップが摩耗して交換するときのために、このロゴの入ったグリップが用意されているでしょうか?
もしそうだとするとユーザーは嬉しいです。
そのメーカーやブランドのファンは、なるべく多くのパーツを、そのメーカーで統一したいという思いがあります。

標準的なシャローですが、『パワーシャロー』という言葉が浮かびました。
何故だか分かりませんが、力強く飛ばせそうな雰囲気があったからです。
人もそうですが、ゴルフクラブも『雰囲気』が大切です。
打つ前に感じるもの・・・。
それは人によってそれぞれ違うと思いますが、こういった感覚的なものがとても重要です。
それは質感であったり、形状であったり、色使いであったり、様々ですが、一時期に比べ、今は良い印象のクラブが多くなりました。
それはメーカー問わず良くなっていて、全メーカーの『底上げ』ができているからだと思います。
メーカーの規模や有名・無名は関係ありません。

クラウンにはカーボンの模様が見られるので、カーボンコンポジットなのだということが分かりました。
今のドライバーの半分以上がこうなっているのではないでしょうか?
テーラーメイドのM3やM4を試打した頃は、懐かしいな・・・。プロギアを思い出すな・・・。と思っていましたが、今はもう当たり前になっていて、このクラブもか・・・。という感じです。
それだけカーボンクラウンにするメリットは大きいのだと思いますし、ファッションと同じで流行のようなものがあるので、いずれ下火になり、また復活するのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、結構な『異型』だな・・・。というのが第一印象です。
ヘッド後方が、かなり伸びていて、『絶対に曲げない』という意志が伝わってきます。
以前試打したことのある、スリクソンのGiEというドライバーを思い出しました。
ただ、このドライバーは極端なフックフェースでないのがいいです。
こうして構えるまでは、かなりのフックフェースを覚悟していたのですが違っていて、これなら普通に構えられます。
バルジが結構利いていて、トゥ側が主張しすぎていません。
意外なほどに逃がすイメージも出せましたが、スライサーの方には、やや構えづらいところがあるかもしれません。
美顔というほどではありませんが、苦手意識はありません。
顔(クラウン)の質感も良く、チープさは全く見られず、むしろ高級感があります。
試打を開始しました

一球目から、いきなりチョロが出てしまいました。
これはクラブのせいというよりも、明らかに私のミスです。
ずいぶんと軽くて軟らかいシャフトだな・・・。と思いながら、素振りをあまりしなかったのも良く無かったのかもしれません。
構えたときの顔のイメージよりも、シャフトの動きに対応できていませんでした。
軟らかくてかなり全体的に動くシャフトだな・・・。と思いましたが、その中でも『力点』『支点』『作用点』という理科で習った言葉が浮かびました。
グリップの位置を力点だとすると、キックポイントである支点がピンポイントで、かなり大きくしなるといいますか曲がる感じのシャフトです。
ねじれ(トルク)も大きく、こちらの感覚がなかなか先(ヘッド)までクリアに伝えられません。
軟らかいシャフトでも挙動が速いといいますか、素早く戻ってきてくれて『ジャスト』のタイミングで打てるタイプと、遅れて戻ってきてインパクトのタイミングが合いづらく、難しいと感じるシャフトがありますが、このドライバーに装着されているシャフト『EI-F NS210-D』は明らかに後者です。
また軟らかくても、いわゆる『当たり負け』をするタイプとそうでないタイプがありますが、このシャフトは後者のように感じました。
シャフトにパワーといいますか、エナジーを感じなかったからかもしれません。
しかし、私自身のスイングも粗さ・未熟さも痛感したので、もっと練習しなければならないと思いましたし、いったん打席を外していつも以上に素振りを入念に繰り返しました。
シャフトにお伺いを立てているような素振り・・・。といったらいいでしょうか?
シャフトの機嫌を損ねないよう、ヘッドよりもシャフト最優先で打っていくイメージです。
そうでないと、ボールをクリーンヒットする自信が無かったからです。
試打を再開しました。

『打感』は、まずまずです。
どちらかというと『分散型』の打感です。
ややこもった感じの物足りなさはありましたが、大きな不満ではありません。

『音』は、はっきりしているのですが、大きすぎず高すぎないので、いい感じです。
インパクトが緩むことはありませんでした。

球があがりやすいですが、今のドライバーの中では普通・・・。といったところでしょうか?
10.5度らしい高弾道で、タフさは全くありません。

『安定性』は高く、オートマチックタイプのドライバーだと思いますが、決して『曲げない』タイプではありません。
一球目はフックが出ましたし、それを警戒しながら打つと、今度はスライスが出ました。
元々は球のつかまりのいいドライバーなので、そのつかまりの良さを使って『密着感』のある飛ばしができるのだと思いますが、私はなかなか安定させることができませんでした。
ヘッド自体は寛容で球のつかまりやすさをもっていますが、やはりシャフトのクセがきつく、バラツキが大きくなってしまいました。
『シャフトを制するものが、このドライバーを制す』といったところでしょうか?
それくらい、シャフトに気を遣わなければなりません。

『飛距離性能』は、まずまずです。
球はよくあがり、キャリーもしっかり稼げるのですが、特別よく飛ぶとは思わないですし、前のモデル『7』と比べ、大きく進化したと印象はありません。
私にはやはりシャフトが難しく感じたのですが、このシャフトを使いこなせる方は、しなりを活かして大きな飛距離が得られるのではないでしょうか?
シャフトを鞭のように、軽く大きくしならせて打ちたい方には魅力的なドライバーなのかもしれません。

『操作性』という点では、難しいです。
先ほども書きましたが、オートマ系のドライバーでありながら、左右にも曲がります。
だからといって、こちらの意図した曲がりではありません。
操るタイプのドライバーではなく、フェースコントロールが難しいです。
ドロー系の方よりも、フェード系の方のほうが合いやすいドライバーだと思いますが、球のつかまりがいいとはいっても、右にプッシュする球が絶対出ないというタイプではないので、『つかまり最優先』の方には難しく感じられるところがあるかもしれません。
試打後の感想

久々のNEXGENですが、今回は苦戦してしまいました。
しかし先ほども書いた通り、このドライバーの優劣というよりは、私の技術の未熟さを痛感させられたというのが正直なところです。
普段、いかにマイドライバーに助けられているかがよく分かりました。

私は苦手意識を克服できないまま試打を終えることになってしまったのですが、このドライバーのもつポテンシャルは決して低くありません。
あくまでも私が対応できなかったということです。
もっと練習を積んで、また試打する機会があれば、チャレンジしてみたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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