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2022年09月10日
グランプリ G8 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは グランプリ G8 ドライバー です。

シャフトは EDGE WORKS EG519-ML です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は56g、キックポイントは中先調子、クラブ総重量は302g です。

久しぶりに出会った、グランプリのドライバーです。
グランプリといえば、私の中で『飛び』というイメージが強く、ただ飛ぶだけでなく、その弾道の強さが印象的です。
今風の言葉で表現すれば、『エグい飛び』といったところでしょうか?
今日は、そのグランプリのドライバーを手にすることができて、とても嬉しく思いました。

グランプリらしいデザインです。
黒くて、シャロー系ヘッド。
ソール中央付近が、以前試打したことのある、ONE MINUTE G57に似ているな・・・。と思いました。
グランプリといえば、『飛行機』ですが、このドライバ-には描かれていません。
これからは描かれないのでしょうか?

ソールのフェース寄りには3つの小さなウェイトが配置されています。
他のメーカーではもっと大きいウェイトが多いですが、グランプリは小さくて数で勝負している感じです。
いろいろな重さが用意されているのかもしれません。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側にもそれぞれ2つずつウェイトが組み込まれています。
このウェイトの配置を見て、以前試打したエミリッドバハマのドライバーを思い出しました。

このフェース面を見て、ちょっと驚きました。
初めて見るデザインですし、これまでのモデルと同じだろうと思っていたからです。
トゥ側にFORGEDの文字もありません。
これは単なるデザインではなく、おそらく何らかの理由があるのだと思います。
フェース面を指で触ってみたのですが、ザラザラ感は無く、フラットで凹凸感もありませんでした。

セミシャロー形状といっていいでしょうか?
最近はもっと薄い物が多くなっているので、厚く感じられます。
私は薄すぎるよりも、適度に厚みのあるヘッドのほうが好きなので、この形状は好感を持ちました。

顔もいい感じです。
グランプリらしい、カッコ良くて大らかそうな顔をしています。
初めて出会ったドライバーが強烈だったので、このドライバーにもその匂いを感じていました。
最近はカーボンクラウンが多くなりましたが、このドライバーは違うようです。
バルジが綺麗なのはもちろん、クラウンマークが無いのも好感が持てます。

素振りをして、タイミングを整えました。
やや線の細い軽量級のシャフトですが、頼りないタイプではありません。

ボールを前にして構えてみても、好感が持てました。
『和顔』のドライバーです。
海外メーカーのドライバーで、このような顔は無いと思います。
飛ばすためにはリラックスして、心穏やかにする必要がありますが、それにはこのような『穏やかな顔』をしたドライバーが最適です。
不必要な機能性を排除して、シンプルかつ綺麗な顔で気持ちよく振っていくことができます。
つかまりそうな感じがしますが、それが強すぎず、左へのプレッシャーもありませんでした。
試打を開始しました

まずは、この圧倒的な飛びに目を丸く(古い表現で恐縮ですが)してしまいました。
これまでグランプリのドライバーを試打しているので、この飛びは予想していたのですが、久しぶりに試打して、改めてその実力の高さに心が揺さぶられました。
『勇気を与えてくれる飛距離性能』といったらいいでしょうか?
空気抵抗に負けず突き進んでいくような弾道です。
普通なら、空気の抵抗に負けて失速してしまうところを、このドライバーはそれを上手くいなしながら突き進んでいくように見えました。
ボールの滞空時間が長く、なかなか落ちてきません。
この球の伸びはどういう理由があるのでしょうか?
何かが後押ししているような感じです。
例えて言うなら、電動自転車で坂道を上ったときの、モーターによる『後押し感』といったらいいでしょうか?
普段なら立ちこぎするか、諦めて自転車から降りて押して歩かなければならないような急な坂道を、サドルに座ったままペダルをこいで坂道を上っていくのを連想しました。
それくらい、この弾道は凄く頼もしいです。
最新のドライバーの多くが弾き性能が良くなっていますが、最初だけ良くてどんどん『悪化』とまではいかなくても、勢いがすぐに衰えてしまうような物も少なくありません。
しかし、このドライバーは違います。
最初から凄くて、勢いが衰えるのが遅いです。
球がずーと浮いているような感じ・・・。といったらいいでしょうか?
羽が生えているような・・・。といったら大げさかもしれませんが、そう感じさせるほど、このドライバーから放たれるボールの浮力を感じました。
かなり凄い性能をもっていますが、これは過去のグランプリ名器と同等の飛距離性能です。

『打感』は好感が持てました。
フェース面のデザインが独特なので、打感のイメージが出しづらかったのですが、ソフトでややまったりした感じです。
この打感は過去に何度も経験しています。

『音』もいい感じです。
こもった音ではなく、はっきりしていますが、高すぎず大きすぎずで、インパクトが緩むこともありません。
気持ちよく振っていくことができました。

球はよくあがり、弾道も高めです。
スピンも結構利いているのか、浮力がついているように上がっていきました。
ハードルが高いドライバーだとは思いませんが、ヒッタータイプの方のほうが、このドライバーとのマッチングはいいような気がします。
ちょっと前まで(といいますか、今もですが)スピン多めで叩けないドライバーというものがたくさんありました。
しかし、このドライバーは違います。
スピンは確かにやや多い感じがしますが、吹き上がり過ぎず、しっかりと前へ突き進んでくれました。
叩けるドライバー・・・。といいますか、『叩くべき」ドライバーです。

『安定性』は、かなり高く、なかなか曲がりません。
とにかく曲がりづらく、『糸を引くような』弾道です。
球のつかまりもいいですが、これは構えたときのイメージ通りでした。
私はフッカーなので、少しフック系が出やすい感じがしましたが、フェードヒッターの方には、かなり頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?
球がよくつかまってくれ、右に逃げる感じがしないので、気持ちよく振っていけると思います。
ヘッドにウェイトが付いているものの、それ以外は比較的シンプルなヘッドではありますが、かなりのハイテクドライバーといっていいのではないでしょうか?
このヘッドをデザインした設計家は、かなりセンスがいいな・・・。と思いました。
寛容で、『弾くポイント』が広いです。
ドライバーには飛距離よりも安定性・曲がりにくさを求めておられる方はたくさんいらっしゃると思います。
ひょっとしたら、飛距離より安定性・曲がりにくさを優先しておられる方のほうが多いかもしれません。
そういった方には、是非試していただきたいドライバーです。

『操作性』は、今のドライバーの中でも普通といったところでしょうか?
かなり直進性が強く曲がりにくいのが、このドライバーの特徴なのですが、左右に曲げることにもチャレンジしました。
どちらかというと、右よりは左へ曲げるほうが易しい感じがします。
それはこのドライバーのもつ『つかまりの良さ』からくるものですが、ウェイトを変えれば、もっとつかまりを弱めることができるのかもしれません。
試打後の感想

かなり頼もしい弾道です。
とにかく弾道がパワフルで、普通のドライバーをノンターボのエンジンだとすると、このドライバーの場合はターボエンジン搭載といったところでしょうか?
馬力のある飛びといっていいかもしれません。
馬に例えると、サラブレッドのような足の細い競走馬ではなく、足が太くて頑丈な農耕馬のような逞しさを感じました。
弾きが良くて初速も出ていますが、どちらかといえば、『速さ』よりも『強さ』『逞しさ』のようなものを感じさせてくれるドライバーです。
『上手いゴルファー』と『強いゴルファー』は似て非なるものですが、このドライバーは『強い』タイプだと思いました。

飛距離性能が高く、おまけに直進性もあって、曲がりにくい・・・。といいますか、普通に打っている限り曲げづらいドライバーです。
構えやすさや打感・音などフィーリング性能も高く、ハイバランスな性能を持ち合わせています。

このドライバーのロフトは10度ですが、普段10度前後を使っておられる方はもちろん、9度や9.5度を使っておられる方もまずは、この10度を試され、高くてパワフルな弾道を体感されるのもいいのではないでしょうか?

軽量&軟らかいシャフトでヘッドスピードを上げて飛ばしていくのも良し。
重量タイプでしっかりしたシャフトを挿して、押して飛ばしていくのも良し。
プレイヤー自身にマッチした飛びが求められるようになると思います。

飛びも凄いですが、それよりも安定性・曲がりにくさが一番印象に残りました。
これだけ曲がりにくいと、コースでも気持ちよく振っていけそうです。
とてもいいドライバーなので、コースでも是非使ってみたいドライバーです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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