アストロツアー TH/001 ウェッジ - ゴルフクラブ試打日記。


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2022年09月09日
  

アストロツアー TH/001 ウェッジ

                 

アストロツアー TH001 ウェッジ
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
アストロツアー TH001 ウェッジ です。



ダイナミックゴールド
シャフトは ダイナミックゴールド です。

ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200 です。



正面
とてもカッコ良くて、見るからに柔らかそうな雰囲気のある、アストロツアーのウェッジです。

久しぶりにアストロツアーのウェッジに出会いましたが、ウェッジだけでなく、他の番手のクラブでもいい思い出があるので、こうして出会うとテンションもあがります。

軟鉄の質感があり、独特な艶消しで、思わず手に取ってみました。

この『思わず手に取る』ということがゴルフクラブにはとても重要で、いくら高性能で手間暇かけて作られたクラブでも、私たちゴルファーに、手に取ってもらわなければ何も始まりません。

そういった意味で、このクラブは素晴らしいです。

私はこれまでのゴルフ生活で、このクラブはすごくいいのに、人気があまり出ないな・・・。と思ったクラブがたくさんあるのですが、そういったクラブがもっと日の目を浴びてほしいと思っています。

たくさんの人の手に触れ、球を打ち、相棒に迎え入れられるのがクラブとしての幸せではないでしょうか?

私はこうして試打したクラブをブログで記事として書くだけしかできませんが、いいクラブは直接出会うことのできる友人たちにすぐに紹介しています。

いいクラブとの出会いは、ゴルファーにとって、この上ない喜びだからです。

素晴らしいクラブと出会うことで、ゴルフライフが豊かになります。

私はたくさんの素晴らしいクラブに出会うことができた、運が良く幸せなゴルファーです。



独特なソール形状

独特なソール形状
このウェッジの最大の特徴といえば、やはりこの独特な形状です。

各社ソールの形状には力を入れていますが、ここまでの物は見られません。

ルールに違反しない範囲で、どんどんいろいろなタイプのクラブが出てきて欲しいですし、ルール適合外のクラブなら、もっと自由な設計をしてもらいたいです。

ハイバンスやワイドソール、そして丸っこいソール形状を好まれる方には、あまり親近感はもたれないかもしれません。

バンカーが苦手な方も敬遠されるかもしれません。

ウェッジはドライバーと違い、ほぼ見た目で性能を把握できるというメリットがあります。



PROTOTYPE
PROTOTYPEと刻印されていて、購買意欲を刺激してきますね。

PRO MODELなどもありましたが、なぜかプロトタイプといいますか、まだ『未完成』で完全でない感じがして惹かれます。



側面
ソールの形状以外、オーソドックスなウェッジです。

この角度から見ても、質感の良さ・美しさに思わず目尻も下がります。



フラットバック
シンプルなフラットバック形状です。

最近はキャビティタイプのウェッジも増えてきましたが、やはりこのフラットバックがウェッジでは主流ではないでしょうか?

アイアンのようにロフトの立ったクラブほど、キャビティにするメリットは多くないのかもしれません。



トップライン
トップラインの厚さは標準的です。

厚さもそうですが、このシャープな形状に、また目尻が下がりました。

久しぶりに、トップラインに見とれたような気がします。



ソール幅
ソール幅は標準的です。

適度な広さはありますが、ワイドというほどではありません。



ソール形状
大きく削られたソール形状が特徴的ですが、こうして見ると意外と普通の形状だということに気づきました。

ローバンスタイプかと思っていたのですが、結構バンスは利いています。



ネック長さ
ネックの長さは適度にあります。

最近はウェッジでもショートタイプも増えてきましたが、このウェッジは昔ながらのいい長さです。

ロングタイプは美しいな・・・。と思いながら見ていたのですが、それだけでなく、この『輪郭』といいますか、綺麗に研磨されているのがまた美しいな・・・。と思いました。

見れば見るほど、まだ球を打っていないのに、このウェッジに対する好感度があがってきます。



MADE IN JAPAN
ホーゼルにはMADE IN JAPANの刻印があり、さらに好感度がアップしました。

海外メーカーも素晴らしいクラブをたくさん発表していますが、やはり日本のメーカーを応援したいですし、親近感を覚えます。



ミーリングなし
フェース面にミーリングはなく、ごく普通のフェース面です。

おそらくミーリングはあるだろう・・・。と予想していたのですが、違いました。

私はミーリングを重視しているわけではないのですが、フライヤーを軽減してくれるのであれば、是非取り入れてもらいたいです。



構え感
素晴らしい構え感に、思わず笑みがこぼれました。

『和の顔』ともいうべき『丸顔』ではなく、どちらかといういと『ティアドロップ型』といっていいと思いますが、これも和の顔だな・・・。と思いながら見ていました。

ボールとの大きさのバランス。

リーディングエッジの丸み。

ヒールからトゥ、そしてバックラインからネックに至るまでのラインが見事です。

ヒール側が広くてボテッとしていないところもいいです。

『完全なるストレート』ではないですが、これもストレートネックといっていいと思います。

私の大好きな逃がし顔で安心感もあり、気持ちの高ぶりを抑えられません。

スコアラインの出し方も綺麗で、いい目の保養ができました。



開きやすさ
フェースを開いて構えてみたのですが、いい感じでした。

ソール形状を見たときに、結構バンスが利いているように見えたのですが、ヒール側(のソール)がしっかりと落とされて(削られて)いるので、開いても邪魔しません。

フェースを開いて真っ直ぐ抜いていく使い方もありますが、私は昔からヒールからトゥへ斜めに使っていくことが多いです。

そのほうが、ボールが真上にあがるイメージが出しやすく、いい意味での『達磨落とし』のイメージも浮かびやすいからです。

絶妙な距離感が求められるウェッジは、前に行く力を上に逃がしてやることも必要になってきますが、このウェッジだとそれがとてもやりやすそうです。

『クリネックスショット』あるいは『木の葉ショット』といったらいいでしょうか?

ボールがティッシュペーパーや木の葉のように軽くなってフワッと寄せたいときもありますが、そのイメージがとても強く出せました。

構えづらいクラブだと、磁石の『N極とN極』のように、あるいは『S極とS極』のように、お互いが反発しあうといいますか、相容れないところがありますが、今日は『N極とS極』のように、お互いが引き合うような感覚をもつことができました。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はとても柔らかく素晴らしいです。

見た目通りの柔らかさがあり、ボールがしっかりと乗ってくれます。

弾き感のあるタイプだと、こうはいきませんが、今日は『球の乗り』も楽しむことができました。

この素晴らしい打感は、過去に何度も軟鉄ウェッジで経験したことがあります。

実際は鉄なので、手で触るととても硬いのですが、こうして球を打つとその硬さを忘れさせる柔らかさがあるのを、いつも不思議に思っています。



バックフェース
『安定性』は普通で、特別寛容さは感じませんが、この『易しすぎないところ』が、またいいです。

構えやすいのでラインも出しやすく、大きく外れることがありません。

楽しみながら球を運んでいて、「構えやすさが易しさにつながる」ものだな・・・。と再認識しました。

もちろん、大きなグースを好まれる方や、ラージサイズを好まれる方には構えづらいウェッジかもしれないので、易しさに対する感じ方も人それぞれだとは思いますが・・・。



距離感
とても構えやすく、出球のイメージが合うので、距離感もつかみやすいです。

大きく削られたソールが『滑りのスピード感』を生んでくれているように感じました。

球の乗りが良く、『くっつき感』があるので、微妙な距離感も出しやすいです。

距離感を出すには、この『くっつき感』があったほうが有利だと思いますが、それがこのウェッジは高いレベルで備わっています。

このウェッジはソール形状が特徴的ですが、それ以外はとてもシンプルです。

料理と一緒で、手を加えすぎると却って駄目になります。

手を加えるのは最小限度にして、あとは素材の味を活かしていくのが日本料理だな・・・。と思いながら、この『和のウェッジ』を楽しんでいました。



操作性
『操作性』は最高です。

フェースの開閉もしやすいですし、ソールが削られているので、『滑り』のスピード感が違います。

ソールが引っかかって『減速しながら』だと、余計なミスを生んでしまうこともありますが、このウェッジはスピード感をもってさっと抜いていけるので、ミスになりにくいです。

『ミスになる前にボールを運んじゃってる』といったらいいでしょうか?

いろいろと遊びながら、そのようなことを感じていました。



試打後の感想


ヒール側
とても楽しくて、あっという間に予定の球数と時間を過ぎてしまいました。

いいクラブというのは時間や球数を忘れさせてくれるものです。

まだ暑い日が続きますが、それでも暑さのピークはとっくに過ぎ、少し心地よい風も吹き始めていますが、その爽やかさとこのウェッジの爽快感が重なりました。



アストロツアー TH/001 ウェッジ
これだけソールが大きく削られているので、バンカーはどうなるかな?と思いました。

今度機会があれば試してみたいと思います。

おそらくですが、フェースを開くのが苦手・・・。という方には、合いづらいところがあるんじゃないかな・・・?と思いました。

スクエアでもある程度いけると思いますが、フェースの開閉を前提として使っていくべきウェッジのような気がします。



アストロツアー TH/001 ウェッジ
完全にマニュアルタイプのウェッジで、オートマチックタイプのウェッジを好まれる方には合いづらいところがあるかもしれません。

易しく同じような球を打って寄せていく・・・。というのではなく、『機微を楽しむ』といったらいいでしょうか?

手にした本人にしか味わえない、絶妙なフィーリングを楽しむウェッジだと思います。

最近のオートマチック系ウェッジも素晴らしいですが、このようなマニュアルタイプを使っていくことで、自分なりの距離感や『開閉のフィーリング』、そして『引き出し』の数も増えて、感覚が鋭くなっていくのではないでしょうか?



アストロツアー TH/001 ウェッジ
日本の地クラブメーカーの実力の高さをまざまざと感じさせられました。

もちろん、昔からそう認識はしていましたが、改めて強く実感しました。

大手有名メーカーのクラブが素晴らしいのはもちろんですが、地クラブメーカーも決して負けていません。

幅広い層に対応して『70~80点』くらいのクラブを使うのではなく、人によって好みが分かれるものの、合う人にとって『100点満点』のクラブを使っていくのがいいと思いましたし、ゴルフの楽しさが何倍にもなります。



アストロツアー TH/001 ウェッジ
アストロツアーのクラブはなかなか出会うことが無いですが、出会うことがあれば、これからも積極的に試打していきたいと思います。

今日は、このウェッジのおかげで楽しい時間を過ごすことができました。


構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

アストロツアーキャディバッグ
                         
        

                         

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