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2022年09月07日
ブリヂストンゴルフ B3 SD ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ブリヂストンゴルフ B3 SD ドライバー です。

シャフトは TENSEI BS Red 40 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は43g、キックポイントは中調子、バランスはD2、クラブ総重量は280gです。

ブリヂストンの新しいドライバーです。
以前『B1』『B2』というドライバーを試打しましたが、その姉妹モデルのようです。
BSはカラフルなドライバーも過去にありましたが、やはりこの黒が一番似合います。
ツアステ誕生時から経験してきた私は、あのキラキラと輝いていた時代が忘れられません。
BSのクラブは高品質・高性能というだけでなく、『買う気にさせてくれる』『所有欲を満たしてくれる』『買っただけで上級者(プロ)の気分を味わえる』などといった、付加価値もありました。
J's以来、たくさんのBSドライバーを購入してきましたが、特にツアステX500というドライバーを買ったときは興奮してなかなか寝付けませんでした。
仕方なく、枕元に置いて寝たことを思い出します。
リシャフトせず、純正のシャフト(TD-03+)がついた状態で10万円もする高価なドライバーで、購入後の小遣い事情がかなり厳しくなりましたが、それでもX500を手にして磨いているだけで幸せな時間を過ごすことができました。
優れたゴルフクラブというのは球を打たなくても、それくらいゴルファーを幸せにしてくれるものです。

さて、このドライバーですが、B1やB2とのデザインの統一性がとれていて、実際に見比べてみないと違いが分からないほどでした。
できればB1かB2の試打クラブも借りたかったのですが、あいにく貸し出し中ということで、今日はこの一本で試打することにしました。
ラージサイズでシャロー感も強いですが、『収縮色の代表』ともいえる、黒がビシッと引き締めて見せてくれるのがいいです。
『拡大感』『拡張感』といっていいのでしょうか?
大きさを感じさせるカラーリングも人気がありますが、『収縮感』『塊感』といった『凝縮された』感じのヘッドが好きなので、このドライバーのデザインは好感が持てます。

ソールにカーボンが使用されているのが分かりました。
これまではクラウンだけがカーボンということが多かったのですが、最近はソールといいますか、『ヘッド全体』がカーボンの流れになっているのかもしれません。
その火付け役はテーラーメイドでしょうか?

ソールにある、この工夫もお馴染みになりました。
過去のモデルにも搭載されていて、今もあるということは、それだけ優れたシステムということではないでしょうか?

ネックの長さは標準的です。
シャローバックタイプではありますが、ヘッド全体に適度な厚みがあるところに、BSらしさを感じます。

ネックには調整システムが搭載されていて、試打するのは『N』のポジションです。

フェース面には綺麗なミーリングが施されていて、これまでの経験から予想していました。
『POWER MILLING』というパワフルなネーミングになっています。
このミーリングが圧倒的な飛距離を生み出すのでしょうか?
フェース下部には『SP-COR』と表記されていて、いかにも弾きが良さそうな印象をもちました。

装着されているグリップは、これまでも出会ってきたことがあります。
素手で握る右手の部分と、グローブをはめて握る左手の部分では、グリップのパターンが異なるのが特徴的です。
こういったタイプのグリップを最近多く見かけるようになりました。

シャロータイプのヘッドですが、何と言いますか『パワフル感』があります。
それは適度にフェース高があり、薄っぺらい形状ではないからです。
フェースの弾きだけでなく、まるでヘッド全体がたわむかのようなドライバーも増えてきましたが、それにはある程度ヘッドに厚み(高さ)があるほうが有利なのかもしれません。
シャローバックでシャローフェースだと、結構当てるのにプレッシャーを感じますが、ディープフェースだと、フェースの上下を使っていけるので、プレッシャーが和らぎます。

顔はいい感じでした。
特に変なクセも見られず、『おとなしい』顔をしています。
逃がし顔ではなく、どちらかといえば、少しつかまりそうな雰囲気のある顔ですが、これくらいであれば『中立』といえるのかもしれません。
それが今のといいますか、ラージサイズのニュートラル顔ということになるのだと思います。
カーボンクラウンで、フェース以外、フルカーボンヘッドなのでしょうか?

まず手に持ってみたときに、すごく軽いのと、実際に振ってみて、かなりシャフトが軟らかいことに気づき、見た目とのギャップを感じました。
見た目とてもカッコ良く、いかにもアスリート仕様っぽいデザインですが、このスペックで、HSが緩やかな方を対象にしたドライバーなのではないでしょうか?
先日試打したB1やB2と比べても、かなりアンダースペックになっています。

ボールを前にして構えてみると、いい感じです。
これまでもたくさん出会ってきた、大らかで穏やかな顔をしています。
方向性への不安はありません。
ロフトが10.5度ということもあり、フェース面がよく見えるので、球が高くあがりそうです。
ここに安心感をもたれる方は多いのではないでしょうか?
試打を開始しました

『打感』は、ややしっかりめですが、硬くなく、程よい余韻を楽しむことができました。
これは今のドライバーの共通した特徴といえるのですが、『球乗り感』は無く、かなり弾き感が強くて、球離れが早いドライバーです。

『音』も、なかなかいい感じで好感が持てました。
高くなく、大きすぎず、無難な音です。

球は予想通り、よくあがりました。
かなりソフトスペックなので、最初はボールの横っ面を優しくなでる感じで打っていったのですが、それでもボールは高くあがっていきました。
高弾道でキャリーがしっかり稼げるタイプです。
素振りしたときに浮かんだイメージ通りの弾道でした。
とてもカッコよくてアスリート仕様っぽいデザインですが、これは明らかにスインガータイプ、そしてシニア層を意識したドライバーではないか?と思いました。
特にゼクシオユーザーの方で、ゼクシオは確かに好きだけど、あのフックフェースがどうしても好きになれない・・・。という方は試してみられる価値があるのではないでしょうか?

『安定性』は高く、かなり直進性の強いドライバーです。
最初の打ち出しだけ間違わなければ、もうそれでライン出しは成功といっていいように思います。
このヘッドは丸形ですが、『トライアングルヘッド(三角頭)』のドライバーを打っているような感覚をおぼえました。
かなり後ろ(バックフェース部分)が重たく感じたからです。
ラージサイズでありながら、球のつかまりはいいです。
こういったところが、昔のラージサイズドライバーと大きく違うところです。
昔は極端すぎるフックフェースもたくさんありましたが、最近はこのようにハンサムなものが増えてきました。
各メーカー、構えやすさを重視してくれているのかと思うと、嬉しくなってきます。
結構球がつかまってくれるので、フェードヒッターの方にも合いやすそうです。

『飛距離性能』という点では、このスペックが合う方にとっては、魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?
私は『叩く』のが好きなので、何球か叩いてみたのですが、そうすると『スピン過多』な感じで、ボールも高く吹き上がるような弾道になってしまいました。
シャフトも暴れる感じで、ちょっと気を遣うところもありました。
もう少し、しっかりしたシャフトで後ろから押していけるシャフトだと、もっと飛ばしていけそうに感じたのですが、それならB1を使ったほうがいいのかもしれません。
このドライバーは『叩くべきではない』タイプなのだと思います。
かなりゆっくりめで打っていって、いい感じでまとめることができました。

『操作性』という点では、あまり秀でてはいません。
それは、このドライバーがかなり直進性が強く、曲げにくいタイプのドライバーだからです。
精悍さもあり、とてもカッコいいドライバーでありながら、明らかにオートマチックドライバーといっていいと思います。
球のつかまりがいいので、私はどちらかといえばドロー系のほうが出やすい感じがしましたが、操るタイプではないことは明らかです。
おまけに、挿してあるシャフトが操るタイプではないので、タイミングを合わせて、真っ直ぐなイメージで飛ばしていくのがベストなのではないでしょうか?
試打後の感想

見た目のカッコ良さと、想像以上のソフトスペックで、易しさと飛びを体感できるドライバーです。
B1とB2はちょっとハードに感じる・・・。という方も、このドライバーは親近感をもてる・・・。という方は多いような気がします。

ヘッド全体がカーボンのようになっていて、それ以外にも様々なハイテクが注ぎ込まれていながら、それが嫌みになっていないデザインがまたいいです。

球があがりやすく、スピンも掛かるので、ちょっと前のドライバーのようです。
最近は低スピン性能に長けたドライバーも多くなり、そこに不満をもたれている方もいらっしゃると思います。
しかし、そういった方に向けてBSが開発したドライバーといっていいのではないでしょうか?

見た目はB1やB2に似ていますが、明らかに性格が異なるドライバーで、住み分けができています。
なので、見た目にこだわりながらも、自分自身の好みに合ったドライバーを選びやすくなったというのは、私たちゴルファーにとって、とても嬉しいことです。

テーラーメイドしかり、このBSしかり。
これからはフルチタンではなく、カーボンヘッドが主流となるかもしれません。
カーボンの、あの『ボコッと』した打感が苦手だという方も多いと思いますが、このドライバーのフェースはカーボンではないようなので、チタンを使っておられる方もそのまま移行できると思います。
BSらしい、高性能なハイテクドライバーです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました

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