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2010年04月07日
テーラーメイド R9 スーパーディープ TP ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは テーラーメイド R9 スーパーディープ TP ドライバー です。

シャフトは グラファイトデザイン TourAD DI 6 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65g、トルクは3.3、バランスはD2.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は323gです。

テーラーメイドの新しいドライバーです。
いつも思うことですが、年間新商品発表数では、テーラーメイドは世界一ではないかと思っています。
それだけ、我々ゴルファーを楽しませてくれているメーカーだと思います。
それでいて、品質や性能も高いのですから、『さすが』と言わざるを得ません。

名前の通り、かなりの『ディープヘッド』になっています。
テーラーメイドから、このような本格的なディープヘッドドライバーが発表されるのは、かなり久し振りなのではないでしょうか?
テーラーメイドに限らず、ここ数年のシャローヘッドばかりの状況に、少し歯止めが掛かって欲しい・・・。と思っていたので、私は嬉しく思いました。
選べるドライバーが増えてきました。
ヘッド全体が、球体に見えます。
シャローヘッド全盛の今の時代の中では、珍しい存在かもしれませんが、他のメーカーからも少しずつ『ディープヘッド』が発表されています。
やはり『シャローヘッド』では、自身の持つパフォーマンスを最大限に発揮できない方もたくさんいらっしゃるような気がします。
易し過ぎるヘッドにあまり魅力を感じておられない方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

これまでの『R9』同様、ネックが調整できるようになっています。
これによって、多くのゴルファーが恩恵を受けられるのではないでしょうか?
おそらく、このような『ディープヘッド』のドライバーを使われる方は、あまり多くいじられないような気もします。
しかし、やはりこのシステムはとても画期的なことだと思います。
これでベストだとは思いませんし、これからまだまだ進化していくような気がします。

素振りをしてみても、とても『しっかり感』があって、すごくいい調子です。
これまでのテーラーメイドのドライバーによく感じられていた『軽量感』は殆ど感じられません。
しっかりとはしていますが、重くは感じません。
普段使っているドライバーのスペックと近いせいか、『よそ行き』ではなく『普段着気分』で振っていくことができました。
安定感のあるシャフトのお陰もあると思いますし、クラブ全体の『適度な重量感』は『タイミングの合いやすさ』を実感させてくれます。
あまりブレる感じがしなかったので、気持ちよく振っていくことが出来ました。

ボールを前にして構えてみると、この『小顔感覚』がたまりません。
ヘッドが若干小さく見えます。
店員さんの説明によると、このドライバーの体積は『460㎤』ということなのだそうですが、そのルールギリギリという大きさを感じさせません。
私もそうなのですが、ヘッドが小さく見るほうが構えやすい・・・。と感じておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった方には、かなりいい感じで構えられるのではないでしょうか?
最近のテーラーメイドのドライバーの中では、最も構えやすい顔をしています。
フェースも被っているようには見えなかったですし、すごくラインが出しやすいです。
どちらかというと私は『直線のライン』よりも『曲線のライン』をイメージしていきたい・・・。と考えていますし、そのラインがイメージ出来たときのほうが、ショットの成功率は高いです。
このドライバーの場合はどちらかというと『直線』に近いイメージではありましたが、すごくいいフィーリングをつかむことが出来ました。
すごく楽に構えられ、肩の力が抜けているのが自分でもよく解りました。
試打を開始しました。

『球のあがりやすさ』という点では、このまでの『イージードライバー』のイメージからすると、かなり抑えられていると思います。
同じロフトでもヘッドの形状などによって、弾道の高さは大きく変わってくるものだと改めて実感させられます。
これくらいのほうが、叩いていきやすいので『ヒッタータイプ』の方は好感を持たれると思いますが、『スインガータイプ』の方には、かなりタフに感じられるかもしれません。
テーラーメイドも、いよいよ満を持してこのようなドライバーを発表してきたんだな・・・。と思いました。
最近は、どのメーカーも『低重心』『深重心』『高打ち出し角』といったものばかり目にしてきて、メーカーの『個性』とか『独自性』といった大切な物が失われてきたようにも感じていたのですが、こういった流れはとてもいいことだと思います。
これからもずっと『シャローヘッド』は続いていくと思いますが、中にはこのような『ディープヘッド』を待っておられた方も多かっと思います。
このディープ形状に興味を持たれた方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
決して誰にでもあがりやすいドライバーではありませんが、こういった形状のおかげで球のショットの精度が増す方もいらっしゃると思います。
『硬派』といえるドライバーなのかもしれませんが、決して敷居が高すぎる感じはしませんでした。

『打感』は、とてもしっかりとしていながらも硬すぎないので、私は好感を持つことができました。
これまでのテーラーメイドのドライバーらしい打感だと思いますし、シャローヘッドにはないディープヘッドが持つ、『ボールの包み込み感』とでもいうのでしょうか?
独特の心地良い感触を楽しむことが出来ました。

『音』という点でも、これまでのテーラーメイドのドライバーと同等の音だと思います。
こういった音は聞き慣れているので安心できます。
飛距離性能など、様々な性能アップで我々ゴルファーを驚かせてくれるのはいいことですが、『音』では決して驚かせて欲しくはありません。
音はどんなクラブでも『許容範囲内』であって欲しいと思います。
周りに気を使わなくてはいけない音では困ってしまいます。
そういった意味では、このドライバーの音には、とても好感が持てました。

『安定性』という点では、最近の『イージードライバー』を使い慣れておられる方には、結構『シビア』に感じられるかもしれません。
決して左右の曲がりを抑えてくれるタイプのドライバーではないと思います。
『ミスに対する許容量』も、それほど大きい方ではないと思います。
しかし、『トゥ側』と『ヒール側』に組み込まれている『ウェイト』のような物が効いているのでしょうか?
それほどシビア過ぎる感じはしなかったですし、適度な直進性も感じられました。
『低重心』『ワイドスイートエリア』といったドライバーと比べると、『スイートエリア』も多少狭くなっているのかもしれませんが、今日試打した感じでは、それほどシビア過ぎる感じはしませんでした。
『打点のズレ』をそれほど気にすることなく、気持ちよく振り切っていったほうが、このようなドライバーではいい結果がもたらされるのではないでしょうか?

『操作性』という点では、すごくいい感じです。
見た目の印象通り、このドライバーは『操作性重視』の方にすごく適しているドライバーだと思います。
ドライバーに限らず、扱いやすいクラブはとても安心感があるので、私はこのようなドライバーを好みます。
左右に曲げていく練習も、とても楽しく行うことが出来ました。
ここ数年、『スライサー』の方に易しいドライバーを数多く見かけてきましたが、このドライバーは我々『フッカー』にも易しいドライバーだと思います。
ただ、スライサーの方も試してみる価値は大いにあるような気がします。
これまでのドライバーのように、決してスライスを『撲滅』『軽減』してはくれないのかもしれないですが、このような『ニュートラル』なドライバーで練習されるのもいいのではないでしょうか?
『自身の球筋』を作っていくには、このような『中立的なドライバー』が一番だと思います。

『飛距離性能』という点では、明らかに『ヒッタータイプ』の方に合っている感じがしますし、『スインガータイプ』の方には、やや合いづらいかもしれません。
そういった意味ではメーカー側も、ある程度ターゲットを絞り込んで開発してきたのかもしれません。
『幅広い層』というよりは、やや狭い範囲ではありながらも、確実に『ニーズ』のある、このようなタイプのドライバーを発表してきたのだと思います。
叩いていきたい方には、とてもマッチしていると思います。
私の仲間には、ハードヒッターでありながら、球筋がスライス系の人が結構います。
せっかくのヘッドスピードも、『ミート率の低さ』と『球筋』『弾道の高すぎ』などで損をしています。
『直進性の強さ』は確かに魅力的ではありますが、あまりにもそれが強すぎるドライバーがここ数年多すぎたような気がします。
多くのメーカーが易しすぎるドライバーを作りすぎたようにも思えてきます。
プレーヤーの上達速度に影響があるような気もしていました。
このドライバーは、左右どちらにも比較的曲がりやすいので、直進性の強いドライバーに慣れておられる方には、その『曲がりやすさ』が飛距離アップの『足かせ』になってしまうかもしれません。
しかし、このようなドライバーで自分の腕を磨いていきたい・・・。と考えておられる上達志向の強い方には、とてもいいのではないでしょうか?
飛距離は、あくまでも『ゴルファーのスキル』と『クラブの高性能』が上手くミックスされないとあまり高くは望めないような気もします。

先ほども書きましたが、最近は少しずつこのような『厚み』のあるドライバーを見かけるようになりました。
以前はよく見られていたことではありますが、最近になってまた復活してきたような気もします。
やはり何事も『歴史は繰り返す』ということなのでしょうか?
このドライバーは『最新ドライバー』でありながら、昔は同じような形状のクラブをたくさん目にしてきましたし、使ってきたので、とても懐かしく思います。
ただ、見た目は似ていても、そのクラブの性能は大きく進化しているので、試してみる価値は大いにあると思います。
この形状から、かなり難しそう・・・。と敬遠される方もいらっしゃるかもしれませんが、意外と打ちやすかった・・・。と感じられる方も、実はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

決して誰にでも受け入れられるドライバーではないと思いますが、このようなドライバーでレベルアップされる方も、確実にいらっしゃると思います。
素晴らしいドライバーが多い『R9』シリーズの中でも、私は今回のこの『SUPERDEEP』に一番好感を持ちました。
『上がり過ぎ』『スピン過多』を気にすることなく、気持ちよく打っていくことが出来ました。
昨日と違って今日はまた寒さが戻ってきたような一日でしたが、このドライバーのおかげで体も温まり、楽しい練習を行うことが出来ました。

ゴルフを始めた時は、いわゆる『易しいドライバー』を使ってきたけれど、だんだんと球を操作したい・・・。とか、もっと『骨』のあるドライバーを使ってみたい・・・。と思っておられる方もいらっしゃると思います。
多少『タフ』であっても、それを使い続け、自身の『スキルアップ』を図りたい・・・。と思っておられる方も多いと思います。
このドライバーは多少『シビア』な部類に入ると思うので、これまでいかに『イージードライバー』がミスを軽減してくれていたか・・・。ということを実感される方も多いような気がします。
ドライバーには『易しさ』を一番に求めておられる方には、なかなか親しみづらいドライバーなのかもしれませんが、上級者の方は勿論、これからまだまだ上達していきたい、スイングを作っていきたい・・・。といった上達志向の強い方には『ベストマッチ』しているドライバーといってもいいのではないでしょうか?
私はこのドライバーにはとても好感を持つことが出来たので、また目にしたら試打を楽しみたいです。
後輩たちにも勧めてみようと思います。
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