Mizuno T22 ウェッジ - ゴルフクラブ試打日記。
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スコッティキャメロン専門店【Himawari】

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2022年09月03日
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Mizuno T22 ウェッジ

                 



Mizuno T22 ウェッジ
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
Mizuno T22 ウェッジ です。



Dynamic Gold HT
シャフトは ダイナミックゴールドHT です。

ロフトは56度、シャフトフレックスはS200、クラブ総重量は476g です。



正面
ミズノの新しいウェッジです。

アイアンで有名なミズノですが、当然ウェッジにも力を入れていて、過去にも名作がたくさんあります。

そして仕上げもバリエーションに富んでいますが、今日はノーマルなメッキタイプを借りることができたので試打してみることにしました。



側面
オーソドックスでシンプルなウェッジです。

今はウェッジもいろいろなタイプがありますが、私はこのようなシンプルなところに魅力を感じます。

慣れてしまえば、どのようなタイプでもいけるのかもしれませんが、あまりゴチャゴチャしたタイプだと、フィーリングが合いづらそうな感覚がありますし、慣れたくもありません。

シビアな場面で使うことの多いウェッジは、できるだけ曖昧さを排除して、クラブの機能性よりもプレイヤーの感覚を優先させたいからです。

最近はトップラインがテーパーになっているものが多くなりましたが、このウェッジはややテーパーであるものの、他のメーカーほど極端ではありません。



S-GRIND
トゥ側には『S-GRIND』という文字があります。

これまでの経験から、おそらくソールの削りのことではないか?と思いました。

ひとつのモデルでも、今は様々な削りがされていて、私たちユーザーがその中から自分に合ったものを選べるような便利な時代です。

昔のように、使いながら自分に合うようにならしていく作業が不要になりました。



T22
T22とは、どういう意味があるのでしょうか?

モデル名にもなっていますが、おそらく、このTと22には意味があるのだと思います。



フラットバック
ノーマルなフラットバック形状です。

おそらく見えないところに様々な工夫がされていると思うのですが、それをあえて見せないところに美学を感じます。

ランバードマークもよく目立っていて、ミズノファンにはたまりません。



トップライン
トップラインの厚みは標準的で、トゥ側のほうが少しだけ厚く見えました。



ソール幅
ソール幅も標準的ですが、サンドウェッジということで、もっと広いほうが好きだという方は多いかもしれません。

そのほうが、バンカーで砂を弾くイメージが出しやすいからです。



ソール形状
ソールは、それほど丸みを強調した感じではありませんが、微妙に丸くなっています。

それよりもバンスの利きが強いことに気づきました。

私はハイバンスタイプがあまり得意ではないので、少し苦手意識が芽生えましたが仕方ありません。

リーディングエッジとトレーリングエッジには適度に丸みがあって抜けは良さそうに見えました。

ただ、抜けは良くてもソールが弾かれてしまったら元も子もありません。

私の理想といいますか、イメージを出したいのは、ベアグランドでも『跳ねず』『刺さらず』無難に、そしてスピーディーに抜けるといいますか、滑ってくれるソールです。

あくまでもイメージとしては、ソールに小さくて見えない『キャスター(滑車)』のようなものがついていて、それが滑りを加速させてくれる・・・。といったらいいでしょうか?



ネック長さ
ネックの長さは標準的で、昔から変わりません。



GF FORGED HD 1025 BORON
ホーゼルには『GF FORGED HD 1025 BORON』と刻印されていて、ミズノらしいこだわった製法と素材が使われているようです。

ボロンというと、私は過去にも使ったことのある『ボロンシャフト』を思い出すのですが、ボロンがヘッドにも使われているのでしょうか?

ボロンシャフトといえば、トップからダウンスイング、そしてインパクトゾーンに行くまでの、圧倒的な加速感というイメージがあるのですが、このウェッジではどういったことが期待できるのでしょうか?

ウェッジメーカーはたくさんありますが、その多くがOEMで実際に作っていないですし、ミズノのように素材や製法にもこだわっていないところがほとんどです。

過去に、あるメーカーのウェッジを試打したときに、そのウェッジの仕上げがとても雑で、こんなものを世に出していいのか・・・?と思ったことがありますが、ミズノにはありません。



細かなミーリングあり
フェース面には細かなミーリングがありました。

近くでよく見ないと分からないような細かいミーリングです。

ひとくちにミーリングといってもいろいろありますが、このウェッジはフェース面を円で描くようなタイプで、過去にもたくさん出会ってきました。



装着されているグリップ
装着されているグリップは、まずまずです。

凹凸感があって滑りにくくなっているのはいいですが、私がウェッジに挿したいタイプではないので、ちょっとだけテンションが下がりました。



構え感
ボールを前にして構えてみると、ミズノらしい美顔で好感が持てましたが、バンスが利いていて、少し『宙に浮いている』ような感覚がありました。

最近は少なくなりましたが、このようなタイプは昔からたくさんあって、珍しくありません。

フェアウェイで芝の厚いところやラフであれば、このバンスもあまり気にならないかもしれませんが、私が求める『ベアグランドでも』ということになると不安があります。

このハイバンスを上手く使っていく技術が私にあればいいのですが、修行が足りずまだ備わっていません。

ただ、ミズノらしい美顔なので、しばらく見とれていました。

いかにも柔らかそうな雰囲気があり、大きさも適正なのでボールが際立って見えます。

いいクラブというのは、クラブ自身が主役になるのではなく、あくまでもボールを主役にして引き立ててくれるものなのではないかな・・・。と、いつも思っています。

ゴルフというスポーツはあくまでもボールをターゲットまで運んで、その打数を競うスポーツだからです。



開きやすさ
フェースを開いて構えてみると、さらにバンスの膨らみが気になりました。

明らかに苦手なタイプといいますか、昔のミスした記憶が蘇ってきます。

最近もハイバンスタイプはよく見かけますが、それほど苦手意識を感じないものが多くなりました。

しかし、このウェッジのバンスは苦手に感じ、できればすぐにでも削りたいほどです。

昔のハイバンスウェッジはこのようなタイプがたくさんありました。

私は苦手なタイプですが、それはあくまでも私が苦手ということであり、このウェッジが良くないということではありません。

このようなバンスを好まれる方はたくさんいらっしゃると思います。

メーカーは私たちユーザーの幅広い好みに合わせて、いろいろなタイプのクラブを開発してくれていて、とてもありがたいことです。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はとても柔らかくて見た目通りです。

ボールを長くキープしてくれる、いわゆる球持ちの良いウェッジで、その『くっつき感』を楽しむことができました。

ただ、『フェース面のタッチ』は楽しめましたが、『ソールのタッチ』は楽しめませんでした。

すぐにでも弾いてしまいそうで、ボールを打った後、フェースがこちらに跳ね返ってきそうな感覚がありました。



トゥ側
『ボールのあがりやすさ』は普通ですが、これだけバンスが利いているので、少し入射角を調整しなければならないような感じがしました。



スピン性能
『スピン性能』はなかなかいい感じです。

ミーリングはありますが、フェースがボールに激しく食いついていくのではなく、あくまでも『球持ちの良さ・長さ』でボールを止めていくような感覚がありました。



バックフェース
『安定性』という点では、寛容なタイプではなく、ミスしたらそれをはっきりと教えてくれるタイプなので、寛容さを求めておられる方には、やや合いづらいと感じられるかもしれません。

オートマチックタイプではないですが、『ショットの機微』を出していくには、そのほうがいいと思います。



距離感
『距離感』はいい感じです。

構えたときに好感がもてたということもあり、出球の高さはイメージ通りでした。

ウェッジにはドライバーと違い、『スロー感』が欲しいですが、このウェッジにはそれがあります。

できるだけスローボールで寄せていったほうが、その成功率は高まりますが、今日はそれが易しく感じられました。

ただの軟鉄ではなく、特別な素材・製法も、その理由の一つなのかもしれません。



操作性
『操作性』は、この顔の良さなので、いいはずなのですが、先ほども書きました通り、かなりバンスが利いていて私には難しいウェッジです。

私はフェースの開閉を多く使うタイプで、フェースを開けばローバンスであってもバンスは利いてきますが、このウェッジはフェースを開かなくてもかなり利いているので、扱いづらいと感じるところがありました。

フェースを開かなくても、そしてバンカーで砂を大きく弾いていきたい方には、頼もしい相棒になってくれるのかもしれません。



ラフ
アプローチ練習場は今、草がボウボウに伸びていて、あえてこのような『深いラフ』から打ってみたのですが、ボールをしっかり出してくれました。

私はイギリスのセントアンドリュースオールドコースでプレーしたことはないですが、どんな感じなんだろう・・・?と思いました。

日本のラフと違い、かなり粘ってくるようですが、そういったことも体験してみたいです。



試打後の感想


ヒール側
ミズノらしい、高性能でカッコいいウェッジです。


Mizuno T22 ウェッジ
ただ、私にはバンスが利きすぎて難しく感じました。



Mizuno T22 ウェッジ
しかし、このウェッジは他のスペックも用意されているようなので、もし機会があれば、そちらも試してみたいです。



Mizuno T22 ウェッジ
ミズノというだけで、すごく贅沢に感じられますが、そんな高性能・高品質なクラブでも、価格は普通といいますか、他のメーカーと変わらないのがミズノのもうひとつの魅力です。



Mizuno T22 ウェッジ
いくら高性能・高品質なクラブでも、プレイヤーに使ってもらわなければ、その素晴らしさを伝えることはできません。

ミズノはそれを分かっていて、高性能・高品質でも、あえて親しみやすい価格帯にしているのではないでしょうか?



Mizuno T22 ウェッジ
今回は少し難しく感じるところがあったのですが、また違うスペックのウェッジを試打したいですし、ミズノのクラブに出会うと、爽やかな気分になれるといいますか、晴れやかな気分になれます。

これからもミズノは、私たちゴルファーをワクワクさせてもらいたいです。


構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         

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