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2022年08月23日
NEXGEN FORGED ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは NEXGEN ウェッジ です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 105 です。
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、シャフト重量は106.5g、バランスはD1、キックポイントは元調子、クラブ総重量は450gです。

初めて手にしたNEXGENのウェッジです。
NEXGENのクラブを試打した経験がまだ浅く、ドライバーやフェアウェイウッドの印象が強いのですが、ウェッジもラインアップされていることを知りました。

初めて試打するので傾向など分からないところもありますが、こうして見る限り、オーソドックスなウェッジのようです。
軟鉄の質感が美しく、柔らかそうな印象を与えてくれました。

バックフェースが完全なフラットバックではなく、デザインされていますが、基本的にはノーマルなフラットバックといっていいと思います。
こういうタイプは、他のメーカーでも見たことがあります。
NEXGENのウェッジですが、NEXGENらしい個性は今のところ見られません。
今はウェッジもウェイトが組み込まれていることも多くなりましたが、こうして見る限り、このウェッジには組み込まれていないようです。

この角度から見ると、かなりソールに厚みがあって、キャビティタイプといっていいような気もします。
重心も結構低そうです。

トップラインの厚みは標準的です。

ソール幅も標準的で、特に変わったところは見られません。
ストレートなタイプではなく、中央部分が膨らんでいます。

ソール形状は平らというよりは、全体的に丸みを帯びていて、バンスも結構利いている感じです。

ネックは適度な長さがあって好感がもてます。
ロングネックというほどではありませんが、サンドウェッジであれば、最低欲しい長さです。
最近は短めな物も見かけるようになりましたが、私はある程度長いほうが好きです。

ホーゼルには『WD22』という文字が刻印されています。
どういう意味なのでしょうか?

フェース面にはミーリングが施されています。
この模様は過去にも見たことがありますが、それほど多くはありません。
このミーリングを見て、建築資材の『チェッカープレート』を思い出しました。
フェース面を指で触ってみたのですが、それほどザラザラしていません。

装着されているグリップは、なかなかいい感じです。
ラバーの軟らかさがあり、NEXGENのロゴも光っています。
グリップは消耗品なので、使っても使わなくても交換することになりますが、こういったオリジナルロゴの入ったグリップは大好きです。

ボールを前にして構えてみると、すごく好感が持てました。
やはり、タイトリストのボーケイウェッジに似ています。
何世代か前のボーケイウェッジです。
昔のクラブに似ているというと、良くないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。
今よりも昔のほうがいい・・・。ということはよくありますし、ボーケイウェッジは昔から優秀ですし、私もボーケイウェッジを使っていた時期がありました。
リーディングエッジの見せ方。
そしてトゥ側の丸み感。
ヒールの絞り込みなど、ボーケイウェッジそっくりです。
つまり、私の好みの顔ということになります。
ストレートタイプということも私にとって重要ですし、ヒール側が幅広くてボテッとしているのではなく、シュッと絞り込まれているのがいいです。
小ぶりなタイプではありませんが、これくらいであれば全く問題ありません。

フェースを開いて構えてみたのですが、なかなかいい感じでした。
思っていたよりもバンスが邪魔することなく、普通に構えられました。
私はウェッジでフェースを開いて構えたときに、ボールが『真上にあがるイメージ』が欲しいのですが、このウェッジはそれがありました。
もちろんそれは、ロフトなども関係してくると思いますが、それ以外にも関係する要素があって、このウェッジは合格です。
こうして構えてみて、やはり『あのメーカー』が作っているのかな・・・。と思いました。
過去に出会ったモデルと共通点が多すぎるからです。
試打を開始しました

『打感』はとてもソフトで、見た目通りでした。
質感が良く、打つ前から、このソフトなフィーリングは予想していました。

球も拾いやすく、自然にあがってくれます。
出球のイメージも合いやすいですし、ロブ系も得意なウェッジです。

スピン性能もなかなか高く、ボールがよく止まってくれました。
激スピンタイプではなく、『速スピン』タイプといったらいいでしょうか?
スピンの『強さ』というよりも『速さ』を感じさせるスピン性能です。
ボールの乗っかりも良く、乗せて押して運んでいけるところに好感が持てました。
距離感を出すには、『乗っかる時間』が長ければ長いほど有利ですが、このウェッジにはそのアドバンテージがあります。

『安定性』という点では、キャビティタイプのようなオートマチック性や寛容さはありませんが、私の中では普通です。
構えやすいのでラインを出しやすいですし、乗っかりがいいので、手のひらの感覚を活かせるところが気に入りました。

距離感も出しやすく、実戦向きです。
ただ私にはちょっと軽すぎるので、できればもう少し重量のあるシャフトのほうがまとめやすいかな?と思いました。
しかしこれは人によって好みが分かれるところで、このままの重さでいいという方もたくさんいらっしゃると思います。

『操作性』は高く、フェースの開閉を使って、いろいろな球で遊べるウェッジです。
一本のウェッジで、いろいろな球を打ち分けたい・・・。という方には魅力的なウェッジといえるのではないでしょうか?
ただ、私が使うのであれば、少しソールを削ると思います。
そのほうがもっと『抜けのスピード=滑り感』が増すように感じたからです。
この抜けのスピードが速ければ速いほど、ボールを上にあげて、前に進む勢いを殺すことができます。
試打後の感想

初めて試打したNEXGENのウェッジでしたが、いいウェッジだと思いました。
試打している間、ずっとNEXGENとは感じず、ボーケイウェッジを使っていた頃の記憶が蘇り、不思議な気分でした。

質感が良く、打つ前から好感を持っていたのですが、実際に試打しても、その印象が崩れることはありませんでした。

打感がソフトで乗せて運べるのがいいです。
これにはフェース面のミーリングも関係しているのかもしれません。

ただ、耐久性はそれほど無さそうなミーリングだな・・・。と思いました。
それでなくてもウェッジは他の番手のクラブよりも厳しい場面で使われることが多く、消耗も激しいですが、耐久性という点で考えると、それほど高くはないような気がします。

しかし、それはこのウェッジだけでなく、他のメーカーのウェッジにも共通して言えることなので、仕方ありません。
耐久性を考えたらステンレスを使ったほうがいいと思いますが、打感だけでなく微調整のしやすさなども含めて、私は軟鉄しか使わないので、ステンレスのアイアンやウェッジはこれからも選択肢には入りません。

NEXGENらしい、オリジナルなところといいますか、個性は見られませんでしたが、オーソドックスでバランスのとれたいいウェッジだな・・・。と思いました。
また試打する機会があれば、試打してみたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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