Post
≪NEXGEN FORGED ウェッジ | HOME | キャロウェイ ROGUE ST MAX OS アイアン≫
2022年08月20日
HONMA TW757 TYPE-S ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは HONMA TW757 TYPE-S ドライバー


シャフトは VIZARD PT 60 です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS です。

白と黒のシンプルなデザインがとてもカッコいい、ホンマのドライバーです。
以前、『D』を試打したことがあるのですが、今日は『S』を試打する機会に恵まれました。

全体的にシャロー感があって、丸っこい形状です。
シャロータイプでありながら、それほど大きさが強調されていないところに好感がもてます。
D同様、美しい質感です。
チープさもなく、さすがホンマだな・・・。と思いました。
ホンマにチープなクラブは似合いません。

バックフェースにはウェイトが配置されています。
『9』という数字があるので、9gということでいいのだと思います。

フェース寄りにもウェイトがあって、こちらには『3』という数字がありました。
ウェイトだけで考えると、少し重心を後ろにもってきているようです。

ソールに溝があり、Dと同じです。
『CARBON SLOT』という文字があり、カーボンの模様があるので、ここの部分のことをいっているのだと思います。
ここをチタンではなく、カーボンにすることで、どのような効果が期待できるのでしょうか?

溝の深さは結構ありますが、見慣れた感じがします。

ネックには調整システムが搭載されています。
他のメーカーのドライバーで、この調整システムが搭載されているモデルを試打したときに、ちょっと表現は良くないかもしれませんが、安っぽい感じがしたのと、壊れてしまいそうに感じたことがあるのですが、このドライバーにはそれがありません。
頑丈さと共に、美しさ・丁寧さがあります。

ネックの長さは標準的です。

フェース面はシンプルです。
ヒッティングエリアにスコアラインが無いのも、最初は少し驚きましたが、今ではすっかり慣れました。
『つるつる』していなくて、適度にザラザラ感があるところに好感が持てます。

シャロータイプのヘッドです。
TYPE-Sとは、シャローのことでしょうか?

顔は、なかなかいい感じです。
シャロータイプでありながら、形が崩れていません。
クラウンにカーボンの模様がはっきりと見えたので、カーボンコンポジットなのだということが分かりました。

装着されているグリップはいい感じです。
素手で握る部分はツアーベルベットのようなソフトさとしっとり感がありながら、グローブをはめて握る左手部分は滑りにくいよう、凹凸がはっきりしているといいますか、突起物が出ています。
昔から変わらない、モグラマーク入りのホンマのロゴが懐かしいです。
昔と比べものにならないほどクラブは進化していますが、このように変わらない部分を見ると、何故かホッとします。
初心に戻れるといいますか、ビギナーだった頃の記憶が蘇ってきます。
あの頃はスコア関係なく、とにかくブンブン振り回していました。

素振りをしてみると、いい感じです。
シャフトは結構しっかりしていて、先が暴れません。
最近はつかまりのいいシャフトが多く、このように感じるのは少ないのですが、これならシャフトに気を遣わなくても、最初から結構振っていけそうです。

ボールを前にして構えてみると、予想以上にいい感じでした。
もう何年も『つかまえ顔』のドライバーが主流となっているので、このドライバーもそうだろうと思っていたのですが、違いました。
ヒール側ではなくトゥ側にボリュームがあるので、フェード系のイメージを出しやすいです。
フェースも被っていないので、左への不安はなく、バルジもいい感じです。
顔自体も昔懐かしい感じの『和の顔』で、日本メーカーらしいな・・・。と思いました。
以前試打したDよりも、こちらのほうが好きです。
試打を開始しました

『打感』は結構しっかりしていて、球の重さを感じやすいですが、硬すぎずいい感じです。
ソフトな打感ではないですが、『しっかり系』の打感を好まれる方には馴染みやすいのではないでしょうか?

『音』は小気味いい感じで、『長く響く』のではなく、『短く響く』感じです。
余韻を残さない音といっていいかもしれません。
最近、こういう音が多くなったような気がします。

『球の上がりやすさ』という点では、見た目以上にタフなタイプで、明らかにヒッター向けです。
ロフトが9度ということもあると思うのですが、意外なほど硬派なタイプといいますか、あがりやすさを強調されたモデルではありません。
ウェイトもバックフェースが重くなっていたので、深重心タイプかと思っていましたが、実際に打ってみると、そのようなタイプではないと感じました。
もし、ウェイトを前後交換したら、かなり浅重心になって、低スピン性能が増すのかもしれません。
TYPE-SのSとは、シャローではなく、ストロングとか、ストレート・スピンレスという意味なのかな?と思いました。
球があがりやすいタイプだとは思いませんが、『低スピン性能』はそれほど感じませんでした。
叩いていけば、やや吹き上がり気味の球が出て、こういったところは今のドライバーに共通するところだと思います。
一時期に比べ、『低スピン競争』も落ち着いたような気がします。

『安定性』という点でも、打つ前の印象とはちょっと違っていました。
直進性の高い、オートマチックタイプかと思っていましたが、そうではありませんでした。
かといってバリバリのマニュアルタイプというほどでもないのですが、ワイドスイートエリアで球を曲げたくない・・・。という方には、少し合いづらいところがあるかもしれません。
フェースをコントロールして、自分の持ち球で勝負していけるドライバーだと思います。

『飛距離性能』は普通といった感じがしましたが、これはいい意味での普通です。
今のハイレベルなドライバーの中で普通ということであり、劣っているということではありません。
ただ、驚くような飛距離性能だとは思いませんでした。
いい意味で普通です。

『操作性』は、なかなかいい感じで、左右にも対応してくれました。
私は左へつかまり過ぎるのが嫌なのですが、このドライバーはつかまり過ぎず右に逃がしていくのが容易なので扱いやすいです。
最近は『つかまえ顔』でも、それほどつかまりが強くなかったり、逆に『逃がし顔』でも結構つかまえるドライバーがいくつかあります。
しかし、このドライバーは『見た目通り』といいますか、これまでの経験が活かされる操作性があり、昔のドライバーのいいところを継承しているように感じました。
試打後の感想

先日試打した『D』もいいドライバーだと思いましたが、私はこちらのSのほうが好きです。
一緒に打ち比べていないので詳しいことは分かりませんが、このSのほうが操作性が高く、扱いやすい印象をもちました。

見た目は美しく、ホンマらしさを楽しみながら・・・。
そしてハイテク感たっぷりで、いかにも『オートマチック系』を思わせておいて、実はマニュアル系。
そんな印象をもちました。

試打しているとき、調整システムやウェイトのことなど、意識から外れて、顔のイメージと球筋を合致させることに集中していました。
久しぶりにマニュアル系のドライバーに出会ったような気がしたからです。

最近はつかまり系のドライバーがほとんどですが、このドライバーは違っていて、つかまりはそれほど強くありません。
なので、スライサーの方には合いづらいところがあるかもしれません。
今の主流をいっているとはいえないドライバーですが、あえてこういったドライバーを使いたいという方も多いのではないでしょうか?
フェードヒッターの方もつかまらず、右に抜けやすいと感じられるかもしれませんが、逆にスイングの中で自然とつかまえる動きをするドローヒッターの方には、かなり頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?
しっかりと振っていくことができ、それが飛距離につながると思います。
つかまりが強くないドライバーではありますが、調整システムを使えば、ある程度球筋もコントロールできるのかもしれません。

ハイテクタイプのドライバーでありながら、プレイヤーの感覚を狂わさない・・・。といいますか、自然なところも気に入りました。
なかなか面白いドライバーで、コースでも試してみたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
音・・・・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆


コメント