Mizuno ST-X 220 ドライバー - ゴルフクラブ試打日記。
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2022年08月10日
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Mizuno ST-X 220 ドライバー

                 



ミズノ Mizuno Pro ST-X 220 ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
Mizuno ST-X 220 ドライバー です。



TOUR AD GM D カーボンシャフト
シャフトは TOUR AD GM D カーボンシャフト です。

ロフトは10.5度、シャフトフレックスはS、クラブ長さは45.5インチ、シャフト重量は55g、トルクは5.4、キックポイントは中調子、クラブ総重量は299g です。



正面
久しぶりに出会った、ミズノのドライバーです。

ミズノはアイアンのイメージがとても強いですが、実はドライバーも過去に傑作を何本も輩出しています。

以前も書きましたが、特に私が印象に残っていて今もすごく気に入っているのが『T-1』というドライバーです。

初めて試打してから虜になってしまったので、その後何度も試打を楽しんだ記憶があります。

顔良し・打感良し・操作性良し・飛距離良し・・・。という、いいとこずくめのドライバーでした。

顔や打感・操作性が高いのはミズノらしい特長ですが、特に飛距離性能に関しては今の最新ドライバーと比較しても全く引けをとらないとはっきり断言できます。

あの弾道の力強さ・球の伸びは私のハートを射貫き、今も忘れられません。

いろいろなドライバーを試打していると、時に『弾道に惚れる』ということがあるのですが、その数少ないドライバーがミズノのT-1というドライバーです。

後はマイドライバーであるCRZ435もそうですし、EPON AF-101やグランプリのドライバーなどもそうです。

先日、友人に誘われて久しぶりに中古ショップに行ってみたのですが、もしミズノT-1があれば、多少状態が良くなくても買って帰ろうと思っていましたが、残念ながら見かけることはありませんでした。

あと、JPXでいえば、『900』というドライバーが印象深く残っています。

ヘッドのブルーがとても鮮やかで、易しく飛距離性能も高いドライバーです。

数年前のドライバーではありますが、いいクラブというのは年月の経過を感じさせません。

『色あせない良さ』というものをもっています。



側面
さて、このドライバーですが、黒い色がカッコ良く精悍さのあるドライバーです。

『黒豹』を思い浮かべました。

ラージサイズでシャロー感が強いのは、今のドライバーの特徴といえます。

かなり機能的なデザインなので、JPXに見えなくもないのですが、このドライバーはMPでもJPXでもなく、新たなシリーズなのかもしれません。

機能性を高めるあまり、いろいろと付け足して、ゴチャゴチャ感が出てしまうとカッコ悪くなってしまいますが、このドライバーは違います。

カッコ悪くならないよう、ちょうどいい線引きが出来ているようです。



ネック長さ
ネックの長さは、短めです。



ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されています。

今は少数派といっていいのではないでしょうか?



STD
試打するのは、この『STD』ポジションです。



ソールの溝
ソールにある、大きな溝も特徴的で、前のモデルにも見られました。



溝の深さ
溝の深さも適度にあります。



バックフェースのウェイト
バックフェースには大きなウェイトがひとつ配置されています。

13gという数字があるので、13gのウェイトだということが分かりました。

ヘッドの重さはモデルにもよりますが、だいたい200g前後が多いので、そういう意味では、かなり重いウェイトといえます。

ここの部分に重さが集中しているといっていいかもしれません。



ソール トゥ側のカーボン模様
トゥ側

ソールヒール側のカーボン模様
ヒール側

ソールにはカーボンの模様があるので、おそらくカーボンコンポジットなのだと思います。

普通はクラウンによく見られる工夫ですが、このドライバーはソールにも採用しているようです。



シンプルなフェース面
シンプルなフェース面で最近、このようなデザインが多くなったような気がします。

ヒッティングエリアにスコアラインが無いのも普通になってきましたが、強度を保つうえで重要なのかもしれません。



シャローヘッド
かなりシャロー感が強いですが、これも今ではノーマルといっていいように思います。

セミシャローではなく、『フルシャロー』といったところでしょうか?



顔
いい顔をしています。

機能性高く、シャロー感のあるドライバーではありますが、顔は崩れていません。

形としての美しさを保っていますし、高級感があります。

さすがミズノはこういうところに抜かりは無いな・・・。と思いながら見ていました。

丸顔ではなく、どちらかといえば『三角顔』に近いですが、違和感はありません。



カーボンクラウン
カーボンコンポジットであることが分かりました。

このドライバーのように、カーボンの模様がはっきりしているものもあれば、あまり見分けがつかないようなものも今は増えてきました。

私はカーボンクラウンを必要としていませんが、以前愛用していたプロギアのTR DUOの高性能を体感しているので、好感は持っています。

最近はカーボンコンポジットドライバーが復活してきて、その火付け役は間違いなくテーラーメイドですが、テーラーメイドはカーボンとチタンの『境界線』がはっきりしていて、『段差』もあるのですが、このミズノのドライバーはシームレスのようになっています。

とても美しいし、芸が細かいな・・・。と思いました。

以前、友人があるメーカーのカーボンコンポジットドライバーで球を打ったときに、カーボンの部分が外れて飛んでしまった瞬間を目撃したことがあるのですが、このドライバーにはそんな心配は無用な気がしました。

そうなるようなマイナスイメージが浮かんでこないからです。

クラブが複雑になればなるほど、強度などマイナス面も出てきますし、メーカーはそれにしっかりと対応しなければなりませんが、必ずしも全てのメーカー・クラブがそれを実現できていないのが残念でなりません。

私も試打したことがあったのですが、そのクラブは絶対に買わないぞ・・・。と思っていました。



振り感
素振りをしてみると、なかなかいい感じです。

クラブ重量は『300g前後』ということで、今のドライバーの中での『標準的な重さ』といっていいと思います。

私は振ってみて、重量感を感じず、むしろやや軽めな印象をもったのですが、頼りない感じはしませんでした。

シャフトに剛性はあまり感じられず、どちらかというと『俊敏さ』と『動き感』を感じたのですが、苦手意識が芽生えるほど、余計な動きはしません。

先が結構加速する感じで、つかまりの良さそうなシャフトだな・・・。と思いました。



装着されているグリップ
装着されているグリップはシンプルなタイプですが、ちょっとテンションが下がりました。

このグリップのフィーリングが悪いわけではなく、無難なのですが、もうちょっとカッコいいグリップのほうが、カッコいいヘッドとの『カッコ良さのバランス』がとれているように思います。

ちょっと残念だな・・・。と思いましたし、もし私がこのクラブを相棒に迎え入れたら、真っ先にグリップ交換すると思います。

滑らなければグリップなんて、何でもいいよ・・・。とおっしゃる方もたくさんいらっしゃると思いますが、私はグリップを重要視していますし、グリップひとつでテンションが爆上がりすることもあれば、爆下がりすることもあるので、決して無視できません。



構え感
ボールを前にして構えてみると、好感が持てました。

カーボンコンポジットタイプのドライバーですが、こうして構えたときにカーボンの模様が目立たず邪魔しないのがいいです。

シャロー感の強いドライバーですが、変なクセは無く、方向性への不安もありません。

バルジが適度にカーブを描いているのもいいです。

どちらかといえば、『ややつかまえ顔』に見えますが、左が気になることはありませんでした。

私は強いフックフェースのドライバーが苦手ですが、このドライバーには苦手意識を感じませんでした。

ミズノのドライバーは『美しいブルー』もいいですが、この『美しいブラック』もいいものだな・・・。と思いました。

フェースの見え方もいいです。

『10.5度らしい』見え方で、高い弾道をイメージしました。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は良いです。

すっきりしていて、やや軽めの打感で、ズシリとくることはありませんでした。

ライトな打感なので、もう少しズシリときたほうがいい・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。

弾きもかなり良くて、フェース面を見たときから、この打感はだいたいイメージできていました。



打球音
爽快感のある、いい音です。

私はもう少し小さくてもいい・・・。と思いましたが、私は強く叩いていきたいタイプですし、今のままでも全く問題ありません。

むしろ、これくらいはっきりしたほうがいいという方は、かなり多いような気がします。



トゥ側
球はよくあがりますが、10.5度のドライバーとしては普通といったところでしょうか?

私にはちょっと高すぎるので、もっとロフトが立ったものを試してみたくなったのですが、この高弾道は力強く、とても魅力的です。

高くあがるだけの弱々しい弾道ではなく、加速がついて、しかも二段ロケットのように、段階的に球が伸びていきました。

高弾道と強弾道がミックスされたような弾道だな・・・。と目で追いながら思いました。



バックフェース
『安定性』は高く、オートマチックタイプのドライバ-です。

構えたときの印象よりも、かなり球がつかまりやすく、右にフケにくいように感じました。

自然と真っ直ぐ飛ばしていけるタイプではなく、自然とつかまえてくれるドライバーです。

構えたときに私はほぼストレートのイメージが湧いてきたので、そのつもりで打ったのですが、実際の弾道はいい感じのドローボールでした。

弾道も高く、ハイドローです。

これまでのラージサイズドライバーに感じていた、『つんのめった感じ』といいますか、フェースが仕事をしてくれず、球筋が安定しない・・・。ということはありませんでした。

オートマチックタイプのドライバーには二種類あって、ひとつめはクラブが全てを決めてしまって、そこにプレイヤーの入る隙が無いタイプ。

もうひとつはオートマチックなんだけど、プレイヤーの感性や動き方・個性を大切にしてくれるタイプ。

このドライバーは後者だと感じました。



飛距離性能
『飛距離性能』は、かなり優れています。

弾きの良さ・弾道の高さ・そしてつかまりの良さの三拍子が揃っていて、弾道が力強いです。

『ライト級のパワフルドライバー』といった印象をもちました。

このドライバーは私にはやや軽量タイプに感じられたのですが、弾道はとても力強く頼もしいです。

軽量級の頼りなさはありません。

また、最初だけ鋭く飛んで、すぐに失速ドライバーもたくさんありましたが、このドライバーは違います。

力強く飛び出していって、『空中浮遊能力』を感じることができました。



操作性
球がつかまりやすいので、自然に打つなら完全にドロー系というように、はっきりしています。

右にも曲げてみようと、かなりカット目に打ってみましたが、大きく曲げるのは難しいです。

私は最初からドロー系の球が出たのですが、それは私がフッカーだというのもあると思いますが、それ以前にこのドライバーが自然に(といいますか、自然な動きのなかで)つかまえてくれるのがすごくいいな・・・。と思いました。

フックフェースでつかまりを良くするのではなく、『ターンのしやすさ・速さ』でつかまえられるドライバーです。

こういうドライバーを待っていたという方は多いのではないでしょうか?

これまでのドライバーと大きく違うところです。

もちろん、フェースターンをせずに、最初からフックフェースでつかまえて飛ばしたい・・・。という方もいらっしゃると思いますが、私は断然、このドライバーのようにフェースの被りでつかまえるのではなく、『ターンのしやすさ』でつかまえて飛ばせるドライバーに魅力を感じます。



試打後の感想


ヒール側
バランスがとれていて、しかもこれまでありそうでなかなか無かったドライバーだという印象をもちました。

極端なつかまえ顔ではなく、自然な感じなのに、球はすごくつかまりやすいです。

最初からフェースが被っていると、かなり構えづらくて、それがショットにも影響しますが、このドライバーは構えやすさがありながら、つかまりの良さは強いフックフェース並あります。



Mizuno Pro ST-X 220 ドライバー
フェースターンなどしなくていいよ・・・。とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、フェースはターンするのが自然な動きで、それを抑制するといいますか、しなければならないドライバーがたくさんありすぎました。



Mizuno Pro ST-X 220 ドライバー
そういった流れを、このドライバーがきっかけとなって変わってくれれば嬉しいです。

ラージサイズはつかまりが悪いから、最初からフェースを被せておいて、構えづらくはなっても、そこは見逃して欲しい・・・。というメーカーの意図を汲み取らなければなりませんでした。



Mizuno Pro ST-X 220 ドライバー
このドライバーの飛距離性能はかなり高いですが、それは弾きの良さや高弾道・つかまりの良さもありながら、『構えやすさ』が大きく関係しているからではないでしょうか?

構えやすいから、スイングにブレーキが掛からず、気持ちよく振り抜いていけます。



Mizuno Pro ST-X 220 ドライバー
ドロー系ドライバーでありながら、クセのない自然な動きをするのはとても気に入りました。

ミズノだけでなく、他のメーカーも含めたドライバーの中で、間違いなく『傑作』と呼ぶに相応しいドライバーです。


構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         

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