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2022年07月25日
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PXG 0311 FORGED WEDGE

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PXG 0311 FORGED WEDGE です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 WEDGE 115 です。
ロフトは58度、クラブ長さは35ンチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは中調子 です。

初めて手にした、PXGのウェッジです。
PXGのクラブを試打する機会はそうなかったのですが、今日は運良く出会うことができました。

PXGのことをまだよく分かっていないのですが、こうして見る限り、オーソドックスなウェッジです。
ソールにあるウェイトが目立っていますし、全体的な形状からも、キャロウェイのウェッジを思い出しました。

ソールにある5つのウェイトには数字が刻印されていないので、重さは分かりません。
昔はここの部分をくり抜いて空洞にし、重心を高くする工夫がよく見られたのですが、最近はこのように逆にウェイトを組み込んで重心を低くするような工夫も見られます。

キャビティタイプのウェッジが増えてきましたが、このウェッジはシンプルなフラットフェースタイプです。

トップラインの幅は標準的です。

ソール幅も標準的で、これまでもたくさん見てきました。

ソール形状は全体的に少し丸みを帯びていて、リーディングエッジとトレーリングエッジにも丸みがあります。
こうして見ていると既視感しかなく、他のメーカーの金型をそのまま使っているのではないか?と思えるほど酷似していました。
しかし、こういったところは流行などもありますし、実際に作っているメーカーが同じだったりすると、よくあることです。

ネックの長さは適度にあります。
最近はウェッジでも短めなものが出てきていますが、私はやはりある程度の長さは欲しいので、このネックには好感を持ちました。

フェース面にミーリングは無く、ごく普通です。
このフェース面を見ると、いわゆる『使い減り』するタイプで、使っていけばいくほどシブさが増してカッコ良くなるタイプのウェッジではないように感じました。
ヘッドもおそらく軟鉄なのだと思いますが、この質感はあまり好きではありません。
PXGのクラブはかなり高価なようですが、こうして見る限り、どこにその高価な理由があるのか分かりません。
フェース面を指で触ってみたのですが、少しザラザラしていました。

PXGのロゴが入ったオリジナルグリップはカッコいいです。
PXGファンの方にはたまらないのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、意外なほど素直といいますか、クセの無い顔で好感が持てました。
もっとクセのある顔でグースタイプを予想していたのですが、違います。
ストレートタイプでネック周りもシュッとしていて、クラシカルな雰囲気があります。
これまでPXGのクラブはドライバー・ハイブリッド・アイアンを試打してきたのですが、このウェッジの顔が一番好きです。

フェースを開いて構えてみたのですが、なかなかいい感じでした。
ヒール側が浮くことも無いので、ヒールからトゥへカットに入れて、フェースを斜めに使うイメージも出しやすいので、ロブ系のショットも易しそうです。
試打を開始しました

『打感』はソフトで好感を持ちました。
PXGのクラブに対する印象として、グッドフィーリングがこれまで無かったので、ちょっと意外でしたが、いい意味で裏切られました。
ソフトな打感と球持ちの良さをもったウェッジです。

球も自然な感じでよくあがってくれました。
ストレートネックなので、リーディングエッジの先でも拾っていけるのがいいです。
出球のイメージも合いました。

『スピン性能』も高く、よく止まってくれました。
『激スピンタイプ』というよりは『高速スピンタイプ』という印象です。

構えやすいのでラインも出しやすいですが、大らかさという点では、通常のウェッジと変わりません。
PXGだから難しいということもないですし、他のメーカーと同じです。

出球のイメージも合いやすいので、必然的に距離感も合いやすくなります。
先で拾っていけるので、フワッとした柔らかい球も打ちやすく、狙った場所まで運んでいくのが易しいところが気に入りました。
練習場のマットの上はともかく、コースに出れば、いいライはなかなか無いので、いかに薄めに拾っていくか・・・。ということがカギになってきますが、このウェッジだとそれが簡単にできそうです。

マニュアルタイプのウェッジで、他のメーカー同様、操作性も高いところが気に入りました。
オートマチックのウェッジは寛容さがある分、フェース面を複雑に使い分けるのが難しいですが、このようなシンプルなマニュアルタイプでは、細かな調整がしやすいところが長所です。
フェースを被せても、開いてカットに打っても対応してくれる懐の深いウェッジです。
試打後の感想

PXGのウェッジは初めてだったのですが、これまでもっていたPXGのイメージを少し高めてくれました。
予想していた以上に構えやすく、打感も良かったからです。

いいウェッジですが、だからといって、このウェッジが他のメーカーを圧倒しているか?といえば、そうともいえません。
既に同様のウェッジは他のメーカーでたくさん発売されているからです。
独自性・希少性に欠けるといってもいいかもしれません。

ソールに組み込まれているウェイトを全て外したらどうなるのかな?という興味が湧きました。
おそらく、全部とったとしても、いい感じで打てたのではないでしょうか?

先ほども書きましたが、質感がもう少し良くならないかな・・・。と、このウェッジだけでなく、アイアンを試打したときにも感じていました。
軟鉄らしいところも見られるのですが、少しくすんだように見えて、私はあまりテンションがあがりませんでした。
軟鉄というよりは、アルミに近い質感です。
先日試打したミズノのアイアンとは、全く違う印象をもちました。

クラブには二種類あって、ひとつは使い続けても飽きないもの。
そしてもうひとつはすぐに飽きてしまって、違うクラブに買い替えたくなるもの。
このウェッジは後者のような気がしました。
もちろん長く使い続けても全く問題ないと思いますし、この質感や仕上げが好きだという方もたくさんいらっしゃると思います。
そしてウェッジは他の番手のクラブよりも過酷な場面で使われることも多いので、どうしても寿命が短くなってしまうのも事実です。
そういったことを加味しても、私はこのウェッジには好感を持ったものの、他のメーカーと比べ優位性・独自性を見いだせなかったので、他のメーカーを差し置いて優先的に購入するということはないような気がします。
だからといって、このウェッジに魅力がないのではなく、あくまでも普通ということです。
このウェッジが、かなり高価であればコスパが良くないと思いますし、通常の価格設定であれば、コスパは普通という印象です。

PXGは日本国内だけでなく、海外で大人気のようですが、私は他のメーカーと比べ、優位性を見いだせません。
しかし、これからも試打する機会があれば、積極的に試打していきたいと思います。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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