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2022年07月22日
プロギア RS ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PRGR RS ユーティリティ


シャフトは Diamana FOR PRGR です。
ロフトは22度、クラブ長さは39.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は63g、トルクは4.1、バランスはD1.5 、クラブ総重量は357g です。

プロギアの新しいユーティリティです。
前のモデルの印象が強く残っているのですが、もう2年も経ったということで、ニューモデルが出るタイミングでもあります。

大きさは標準的で、ソールがすごくシンプルになっています。
最近はいろいろなパーツが組み合わさったものが多く、そういったものに魅力を感じられる方もいらっしゃると思いますが、私はこのようなシンプルなタイプが好きです。
ユーティリティもフェアウェイウッドも、『ソールを滑らせる』ことが前提になってくるので、ソールの滑りを邪魔する工夫は要りません。
プラスよりもマイナスのほうが大きくなります。
いろいろなパーツが組み合わさったタイプのクラブが各メーカーから発売されていますが、それがいったいどれくらいの効果を挙げているかは分からないところが多いのではないでしょうか?
むしろ無いほうがいいという場合もあるかもしれません。

ソールには大きな溝があり、前のモデルと共通しています。
こうして見ると、2年前のモデルをシンプルにさせたマイナーチェンジなのかな?と思いました。

溝の幅も深さも前のモデルと同じようで、これがベストなのかもしれません。
プロギアはそれくらい、説得力のあるメーカーです。

フェース面の仕上げはシンプルで綺麗です。
トゥ側には『CNC MILLED』の文字があり、これまでも見たことがあります。

ノーマルシャローといっていいでしょうか?
薄すぎないのがいいです。

最初見たときはノーマルサイズに見えたのですが、こうして見ると、やや小顔タイプだということが分かりました。
最近はカーボンコンポジットが流行っていますし、カーボンコンポジットといえば、やはりプロギアなので、このクラブにも採用されているかと思い、近くで見てみたのですが、カーボンの模様は見られませんでした。
カーボンコンポジットではないのかもしれません。
フェースが左を向いていて、今時のつかまえ顔です。
しかしヘッド全体が黒だからなのか、あまり目立たないようにデザインされています。
これがもし白や黄色などの膨張色であったら、もっと目立っていたかもしれません。
全体的に質感が良く、高級感のあるクラブです。
他のメーカーでは、機能性を重視すると質感が落ちるようなことがあったのですが、プロギアにはそういったことはあまり感じません。
常に最新の研究と共に、質感など見た目にもこだわって開発されているのではないでしょうか?

装着されているグリップは、好感が持てました。
ソフトなフィーリングでラバーの良さを感じ取ることができました。

ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずです。
ボールと対比すると、さらにコンパクト感が際立ってきました。
コンパクトなのと、クラウンなどの色のおかげで、フックフェースがあまり目立たないようになっています。
小ぶりなタイプなので、ラージサイズやセミラージサイズを好まれる方は、少し不安がよぎるかもしれません。
最近は白いヘッドが激減して黒いヘッドが増えてきたのですが、久しぶりに『カッコいい黒』に出会ったような気がします。
光沢感のある黒ですが、とてもいい雰囲気を醸し出していました。
試打を開始しました

『打感』はとても素晴らしいです。
打つ前から期待していましたが、どちらかといえば、やや固めの弾き感のある打感ではないか?と予想していました。
しかし実際はとても柔らかく、心地よい感触で、いい意味で意外でした。

『音』も小気味よくはっきりしていますが、高すぎず大きすぎず、心地よく振っていけました。

『球のあがりやすさ』という点では、普通かな?と思いましたが、どちらかといえば、ヒッター向けのクラブだと思います。
最近のユーティリティは、ものによってはショートアイアンのような上がり方をするものもあり、それがメーカーの技術によるものだと思うのですが、高く上がりすぎて実戦では使いづらいな・・・。と思うことがよくありました。
しかしこのユーティリティは、タフさはなく普通にあがってくれますが、高くあがりすぎずいいところで抑えてくれるのがいいです。

『安定性』という点でも普通で、特別直進性が高いとか、ミスヒットを感じさせない造りではありません。
あくまでも普通ですが、イージー系を使い慣れておられる方には、正直すぎると感じられるかもしれません。
顔を見たときも、そして実際にボールを前にして構えてみても、フェース面が左を向いているように見えたので、少し警戒していたのですが、実際に打ってみると、それほど左を気にしないでいいように感じました。
それは『小顔の良さ』なのではないか?と思いました。
大顔タイプでフックフェースなら、つかまり過ぎるか、逆にそれを嫌ってプッシュしやすくなるかもしれません。
大顔タイプは『行き先』が限定されることもありますし、コントロールしづらいところがありますが、小顔タイプではそういった弱点は解消されています。
スイートエリアはラージサイズと比べると狭いかもしれませんが、いかようにも対応してくれる扱いやすさがあります。
『大は小を兼ねる』と昔から言いますが、ゴルフに限って言えば、必ずしもそうではありません。
小が大を兼ねることだってあるのだと、試打しながら感じていました。

飛距離性能は高いです。
弾きが良くて、初速も出ています。
見た目シンプルなヘッドの、どこに秘密が隠されているのでしょうか?
おそらく見えないところにプロギアの技術が注ぎ込まれていると思うのですが、まさに『シンプルイズベスト』だな・・・。と思いました。
間違いなく『弾き系』ユーティリティです。

『操作性』はまずまずです。
球のつかまりはいいほうですが、右にも少し曲げることができました。
小顔なので、多少の融通が利くところが素晴らしいです。
私は左のほうが自然に感じられましたが、シャフトを少し先詰め(先端カット)したら、もっとラインを出しやすくなるだろうな・・・。と思いました。
試打後の感想

前のモデルも良かったですが、今回のモデルもハイレベルで、さすがプロギアだな・・・。と感心しました。
ユーティリティだけでなく、ドライバーやフェアウェイウッドなど、ウッド系が得意なメーカーです。
アイアンやウェッジなどは、ウッド系クラブと比べると設計自由度がそれほど高くありませんが、ユーティリティなどはいろいろと遊べる余地を残しています。
メーカーの研究者の方たちも、日々いろいろなアイデアを取り入れて研究開発しているのが浮かんできます。

基本性能がしっかりしたクラブですが、一番印象に残ったのが『打感の良さ』です。
そして次が『小ぶり感』です。
質感の良さも印象に残りました。

もう少しクセのない顔なら、もっと好印象だったのですが、これはあくまでも私の好みなので仕方ないといいますか、この顔を好まれる方は多いと思います。

やはりプロギアのクラブはいいな・・・。と思いながら、練習場を後にしました。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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