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2022年06月26日
AXIS GOLF Z4 WEDGE

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは AXIS GOLF Z4 WEDGE です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは元調子 です。

初めて手にした、AXISGOLFというメーカーのクラブです。
私はこのメーカーを知りませんでした。
一応、自分でもかなりたくさんのクラブを試打していたつもりなので、知らないメーカーはほとんど無いだろうと思っていたのですが、またこうして未知のメーカーに出会いました。
まだまだ私の知らないメーカーがたくさんあることが嬉しくもあり、もっと試打しなきゃ・・・。と思いました。
世の中にある、全てのメーカーのクラブを試打するのが目標です。
なんとなく、海外メーカーなのかな?と思いましたが、真偽のほどは定かではありません。

大きさは標準的で、オーソドックスな形状です。
質感もいい感じで、艶消しになっているので、好感度もアップしました。
最近はピカピカ光るミラー仕上げのアイアンやウェッジは少なくなったように思いますが、そのようなタイプを好まれる方はたくさんいらっしゃると思います。
しかし私は、このように光らず艶消しといいますか、サテン仕上げのほうが好きです。

トップラインが少し厚くなっていて、高重心にしているのかもしれません。
フォーティーンなどのウェッジと形は多少異なりますが、理屈は一緒だと思います。
この角度から見ると、キャビティタイプといっていいのかもしれません。

このウェッジの特徴といえば、何と言っても、バックフェースにある、このたくさんのウェイトです。
このウェイトを見て、PXGを思い出しました。
ソールとトップラインにそれぞれ、4つずつ配置されています。
ドライバーのようにヘッドが大きくないので、ウェイトも小さいですが、それでも8つ付いているということで、ウェイトの効果を高めているのでしょうか?
昔は鉛を何枚も重ね貼りしていたものですが、最近はウェイトが登場して、その役目が終わったような気もします。
しかし『微調整』するうえで、今でも有効な手段です。
ドライバーなどのように、『ヘッドの中が空洞』ならば、ウェイトの効果が高くなりますが、アイアンやウェッジのように中身が詰まっていると効果は限定的かもしれません。

近くで見てみたのですが、数字が刻印されていないので、重さは分かりません。
それぞれ違う色が塗られています。
いろいろな重さが用意されているのでしょうか?
ウェイトといえばタングステンを連想するのですが、もしそうだとしたら、かなり重くなるだろうな・・・。と思いました。

Z4 TOUR WEDGEということで、このZ以外にも姉妹モデルがラインアップされているのでしょうか?

質感も良く、美しいので目の保養ができました。
ウェッジにはハンドメイド感があるものもあれば、マシンミルド感があるものもあります。
それぞれに特徴がありますが、このウェッジは後者で、ハンドメイド感のあるもののほうが、今は圧倒的に少ないです。

トップラインは少し厚いですが、シャープな形状なので気になりません。

ソール幅は標準的です。
トゥからヒールまで、テーパーではなく、ストレートに近いタイプで最近多くなりました。
こうして見ても、すごく綺麗で丁寧に作られているのが分かります。
チープさは全くありません。


ソール形状は『平ら』でも『丸く』でもなく、やや『二分割』されたような形状です。
他のメーカーではダンロップを思い出しました。

リーディングエッジも大きく削られていて、抜けやすそうです。

ネックの長さも標準的です。
今はウェッジでも少し短いものも多くなってきたので、そういう意味では『やや長め』といったところでしょうか?
私はもう少し長くてもいいな・・・。と思ったのですが、この長さでも不満はありません。

ホーゼルには『MADE by AXISGOLF』と刻印されていました。

フェース面には細かなミーリングがあります。
このタイプは他のメーカーでも見たことがあり、指で触ってみると、結構ザラザラしていました。
スコアラインと平行なミーリングではなく、大きく円を描くようなタイプです。

ボールを前にして構えてみると、すごく気に入りました。
クセのない、いい顔をしていて、とても構えやすいです。
据わりが良くて、すぐにアドレスが決まりました。
ソール形状を見たときに、バンスが結構利いているように見えたのですが、ヒール側が少し落とされているからかもしれません。
プクッと膨れて浮き上がる感じがしないのがいいです。
リーディングエッジが少し出ていて、全体的に丸みを帯びているので、柔らかそうな印象を与えてくれました。
グースタイプを好まれる方は構えづらいかもしれません。
最初見たときは、どこか海外メーカーっぽいところがあるな・・・。と思っていたのですが、こうして構えてみると、日本のメーカーではないかな?と思いました。
『洋の顔』ではなく、これまで出会った日本メーカーに見られた、『和の顔』をしているからです。
製品が優れていれば、どの国もメーカーでもいいですが、やはり日本のメーカーには親近感がより湧きます。

開いて構えてみたのですが、とてもいい感じです。
ここでソールが邪魔をすると、ボールを真上にあげるイメージが出しづらいですが、このウェッジにはそれがありません。
真上にあがるのではなく、実際は斜め上に浮き上がっていくのですが、あくまでもイメージとしては、私の左目にぶつかりそうなほど真上に感じられると、ロブショットの成功率が高まります。
最近はこのような守備範囲が広い優秀なサンドウェッジが増えてきたので、ロブウェッジの登場する機会が減ってきたと感じるのは私だけでしょうか?
本数制限があるので、一本のクラブでいろいろな仕事をしてくれると助かります。
同じサンドウェッジというカテゴリにあるクラブでも、転がすイメージが出しやすいものもあれば、フワッと浮かせるイメージが出しやすいものもあり、このウェッジは後者です。
試打を開始しました

『打感』はソフトでとても良いです。
見た目通りのフィーリングで、何球でも打っていたくなります。
ボールが一瞬フェースにくっついて静止しているかと思えるほど『乗っかりの良さ』と『食いつき感』がありました。
私がウェッジに求めたい打感です。

球を拾いやすく、出球の高さも安定しています。
ソールが引っかからず、よく滑ってくれるので、逆目のライでも対応してくれそうです。

『スピン性能』は、かなり高く、よく止めてくれるウェッジです。
『球乗り感』があって、それがこの『止め感』にもつながっているように感じました。
フェースの食いつきも良くて、ボールが滑る感じはしません。
ソールは滑るけど、ボールは滑らない・・・。といったらいいでしょうか?
メリハリが利いていい感じです。

オーソドックスでカッコいいウェッジですが、気難しさのようなものは全く感じません。
ライン出しも簡単です。
キャビティのようなバックフェースと、そこにあるウェイトがよく利いているのでしょうか?
フェース面を安定させるのがとても容易で、ブレる感じはしません。
元々ロフトが寝ているウェッジでは、何も無いフラットバックタイプであっても、かなり易しく感じますが、それがさらに強調されているような感じです。
カッコ良くて非常に男前でありながら、親しみやすい性格をしています。

構えやすくて出球のイメージも鮮明に浮かんできて、打感もいいので、必然的に距離感も合いやすいです。
方向性だけでなく、縦の距離感も安定しています。
顔の良さもありますが、ソールがかなり仕事をしてくれているのは間違いありません。
気持ちよく滑ってくれ、一定のスピード感で振っていけるので、バラツキにくいのが大きな特長です。

『操作性』も高く、いろいろな球で遊ぶことができました。
先ほども書きましたが、私はフェース面を斜めに使っていきたいタイプなのですが、このウェッジはそういった私のようなタイプにも、そしてスコアラインと平行に使っていきたい方にも合いやすいのではないでしょうか?
それはやはり、ソールがいい仕事をしているからだと思います。
試打後の感想

構えやすさや打感・スピン性能など、あらゆる面で、ハイレベルなウェッジです。
試打していて、これといった欠点が見つかりませんでした。

バックフェースにある、この8つのウェイトもしっかりと仕事をしているように感じましたが、私は無くても特に問題ないかな?と思いました。
おそらく、この好感度は下がらないと思います。
先ほども書きましたが、PXGのクラブを思い出したので、まだ試打したことがないですが、もしPXGのウェッジと打ち比べることができたら、是非トライしてみたいです。
まだ打ち比べてないのではっきりとしたことはいえませんが、おそらくPXGのウェッジよりも、こちらのほうがいいのではないかな?と思いました。
それはPXGのアイアンを試打したことがあり、それに基づく予想です。
PXGのクラブはかなり高価なクラブのようですが、正直私はコスパという点でも、それほど魅力を感じていません。
標準的な価格で高性能なクラブがたくさんあり、性能面でも負けていないと感じるからです。
高価格=高性能・高品質だとは限りません。

このウェッジもかなり高価だろうな・・・。と思い、店員さんに値段を尋ねてみたのですが、意外にも他のメーカーと同じような価格帯で安心しました。
ただ、扱っているお店が限られているので、そこが残念ではありますが。
一部の有名量販店では、地クラブも扱っているようですが、そうではないところがほとんどです。
しかし、個人で工房を経営しておられるところを私は応援していきたいので、これでいいのかな・・・。と思いました。

質感が良く格好いいので所有欲を満たされます。
ボーケイなど、有名メーカーのウェッジしか使いたくないという方には、魅力的ではないかもしれませんが、逆に周りに使っている人がいないクラブのほうが好きだという方には魅力的なのではないでしょうか?

バックフェースにあるウェイトが印象的ですが、基本性能がすごくしっかりしています。
私はこのままでいいですし、逆に全てのウェイトを取り外した状態でも試してみたいと思いました。
いろいろな重さのウェイトが用意されていて、いろいろと変えたらどんなフィーリングになるのか興味があります。

AXIS GOLFというメーカーのクラブは初めてでしたが、これからも機会があれば、どんどん試打していきたいですし、購買意欲も刺激されました。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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